Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
著名人によるコラムなど、毎月厳選した住まいに関する情報をお届けいたします。

大きな開口部と坪庭を活かしたゆとりある平屋づくりの家

[宮崎県小林市 Fさま邸]

九州南部に横たわる霧島連山。小林市はその山麓に位置し、美しい稜線を間近に見ることができます。Fさま邸からも、深緑色の山々が連なる様子が望め、住宅地ながらうらやましいほどの環境です。

南九州は、住宅の約3割が「平屋」建てといわれています。Fさまご夫妻も、家づくりを考え始めたときから迷うことなく平屋を選択。実際、Fさま邸の周囲の住宅もその多くが平屋です。

Fさま邸の特徴のひとつは、その外観にあります。2棟のフラットな屋根の直方体がつながっているような形をしており、真上から見るとHの文字に似た構造になっています。そして、表情豊かな白い外壁は、切妻屋根の典型的な日本家屋が多いなか、ひときわ目を引きます。

道路に面した玄関側は窓が小さくとられていますが、室内は、大きな開口部のある開放感あふれる空間です。広い玄関の右手には琉球畳が敷き詰められた和室、左手奥には奥さまが開いているピアノ教室用のレッスンルーム。そして玄関正面には、リビングとダイニングキッチンが広がっています。このパブリックルームには大きな開口部が設けられているため、明るく開放感たっぷり。柱のないこれだけの大空間も、この住まいの特徴となっています。

また、リビングや和室、寝室や子ども部屋は、それぞれが直結しているため、廊下がほとんどありません。それも、ご夫妻のお気に入りのひとつです。

ユニークなのは、寝室と子ども部屋の配置。リビングとダイニングキッチンを挟んで、キッチン側の奥にあるのが寝室で、反対側のリビング奥に子ども部屋があるのです。キッチンに直結している寝室は、朝起きて、すぐに家事にとりかかれることがとても便利だと奥さま。一方の子ども部屋へは常にリビングを通る動線になっているため、お子さまとのコミュニケーションがはかりやすいと好評です。

そして、とりわけご主人がこだわったのが、和室と坪庭、それにバスルームでした。和室は、来客用だけではなく、将来的にご両親との同居を考えてのこと。和室の扉を開け放つと、リビングとつながっているだけに、Fさま邸の広さがさらに強調されて、平屋ならではという印象です。

その和室の向こう側には坪庭があり、その右手に自慢のバスルーム。ゆったりと広々としたバスルームには、大きなはき出し窓が設けられ、明るい光が注ぐ坪庭を眺めながらくつろぐことができるという仕掛けです。

ゆとりという言葉がぴったりのFさま邸。そして、霧島連山の風景のように、のびやかなFさまご家族でした。

建ててから後悔したくない。将来もイメージした通りの暮らしを楽しみたい。

あれこれ考え、いろいろ計画を練ったはずなのに、いざ住んでみると「イメージと違う...」。
住まいづくりは、人生のビッグプロジェクト。後悔しないわが家を実現するために、はじめに家族みんなで住まいづくりのテーマを見つけて、きちんと共有できれば安心です。

「家族で話し合ったはずなのに、暮らし始めたらイメージと違う」というケースは意外と多い

たくさんの建築業者の中からひとつを選び、限りある予算やさまざまな法規制などをクリアしながら、希望のデザインや間取りを吟味する。住まいづくりには、多くの時間やプロセスを必要とするものです。その長い道のりの中で、自分たちが本来つくりたかった住まいのイメージをどこかに忘れ、家族の意見がしっかりまとまらないうちに進めてしまい、完成して暮らし始めてから失敗に気がつき、後悔する...。このようなケースは、実は珍しくありません。「LDKや家族それぞれの部屋を広くすることにこだわって建てたら、以前の家より収納が少なくなってしまった」「友人の家が気に入っていたので、そのイメージのまま建てたら自分たちの暮らしと合わなかった」などという声も、実際に建てられた方から寄せられています。

『住まいづくりのスタートライン』でテーマをきちんと見つけてから、住まいづくりを始める

そこで、「いまの住まい」「家族」「大切にしたいこと」という3つの視点から理想の住まいづくりのテーマを見つける『住まいづくりのスタートライン』をご提案します。住まいづくりのテーマとは、例えば「明るく広びろしていて、のんびりできる家」や「自然を身近に感じて癒される家」のように、家族みんなが実現したいイメージのこと。これを最初に決めておくことができれば、いろいろな情報などに振り回されることなく、まっすぐ住まいづくりのゴールへと進むことができます。家族みんなでワイワイ楽しく話し合いながら、新しいわが家への夢をふくらませ、そしてじっくりと固めていく。そのプロセスも、思いきり楽しみましょう。

■住まいづくりのスタートライン

いまの住まいの中から、ヒントを見つける。

いまの住まいで気に入っている点、気になる点を挙げてみましょう。いかすこと、改めることが明快になります。「実はこんな空間が欲しかったんだ!」そんな気付きやヒントも見えてきます。

家族みんなが笑顔になるくらしを見つける。

家族みんなの趣味・嗜好やライフスタイルを確認してみましょう。平日・休日の過ごしかたや、子どもたちの行動など、家族一人ひとりのことを知ることで、みんなが笑顔になる住まいが見えてきます。

大切にしたい生活のイメージを見つける。

これからの生活で大切にしたいことをイメージしてください。「自分の時間や交流をもっと豊かにしたい」「四季折々の暮らしを楽しみたい」など。家族みんなの夢をかなえる住まいを見つけましょう。


手作りのツリーでクリスマスを楽しむ

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世界の手づくりクリスマス

キリストの生誕を祝うクリスマスには、色々な"手づくり"の習慣があります。例えばスウェーデンでは、グレーの服を着た妖精のようなサンタクロースを手づくりします。サンタクロースの国といわれるフィンランドでは、氷のランタンを作り玄関に灯す伝統が残っています。またスイスやスウェーデンでの麦わらの天使、ドイツでのレースで編んだ雪の結晶、デンマークでの切り紙細工の鳥など、ツリーを飾るオーナメントにも、その地域独自の手づくりの習慣が伝えられてきました。どの国でもそれぞれの方法で手づくりのクリスマスを楽しむ様子は共通のようです。

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家族で楽しむ手づくりツリー

クリスマスの主役である"ツリー"を今年はわが家らしく手づくりしてみましょう。例えば、リボンだけを装飾したエレガントなツリー、色々な木の実を飾ったナチュラルなツリー、オーナメントまですべて白にしたシンプルなツリーなど、どのようにクリスマスを演出するのかイメージしましょう。

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お部屋に合わせたツリーの工夫

どの部屋にどんなツリーを飾るか、家族で考えてみましょう。リビングには、家族はもちろん訪れる人たちとも話が弾むようなツリーを飾りましょう。本体は、市販のものでも家にある観葉植物でもよいのですが、少し大きめのものを選びましょう。オーナメントは、一般的なボールや星、リボンだけではなく、家族が大切にしているものを飾るのもおすすめです。とくに一年間の家族の写真を小さな額に入れて飾ると、今年を象徴する手づくりツリーができあがります。

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ダイニングテーブルに飾るツリーは、クリスマスのお料理をいっそう引き立てます。ツリーの高さは、視線をさえぎらない25~30センチくらいが理想的です。下に受け皿を一枚敷くと落ち着きがよくなり、テーブルを拭くときにも移動しやすく手間がかかりません。オーナメントはお料理とのバランスを考えてまとめます。赤色系のオーナメントには、食欲増進の効果もあります。

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子ども部屋のツリーは、子どもたちと一緒に作りましょう。壁に飾る小さなツリーなら、スペースを選ばず簡単に作ることができます。柔らかさと温かみのある赤や緑のフェルト素材を、いくつか丸い形に切り抜き、ツリー型に組み合わせれば完成です。リボンや小さなサンタ、キャンディなどをオーナメントにして、楽しく自由な発想で飾り付けてもらいましょう。

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玄関やパウダールームなどの狭い空間には、「香り」のツリーが印象的です。ツリーの中には、アロマオイルを包み込ませた小さなサシェ(匂い袋)を入れます。寒い冬には、バニラエッセンスやシナモンの温もりを感じさせるものがおすすめです。手作りのツリーは、空間を鮮やかに温かみのあるものにしてくれます。クリスマスに向けて、家族で楽しめるツリー作りを始めてみませんか。

中庭のある明るい空間構成が コミュニケーションを育む二世帯住宅

[埼玉県川越市 Oさま邸]

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川越市郊外に位置するOさま邸。ここはお母さまと子世帯家族が同居する二世帯住宅です。駐車場の奥にある日本庭園、そして外観のツートンカラーが美しい居住空間。どこをとっても広々として、おおらかさを感じさせる住まいとなっています。

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二世帯住宅を建てるにあたって、こだわったことは大きく3つほどあったといいます。それは、まず中庭を設けること、次にリビングを広く明るくすること、そしてフルフラットのバリアフリーにすることでした。

玄関に入るとホールには広い開口部があり、まっ先に目に飛び込んでくるのが中庭です。中庭から入る陽射しで、玄関ホールが明るく暖かな空間になっています。

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そして徹底的に明るさにこだわったという1階のリビングは、四方にさまざまなサイズの窓が設けられ、ここにもたっぷりと陽射しが差し込みます。中庭を挟んで、向こう側にお母さまの部屋。中庭では休日のランチやバーベキューを楽しむこともしばしば。アウトドアリビングとしての機能も果たしています。
そしてリビングは、ダイニングやキッチンと一体化したオープンな空間となっています。キッチンでお料理をする奥さま、ダイニングでお茶を楽しむお母さま、テレビを見ながら寛ぐご主人……。ここでは家族それぞれがひとつの空間のなかで、お互いの気配を感じながら思い思いに過ごせることが魅力とのこと。二世帯住宅の要として、家族のコミュニケーションを育む空間でもあります。
ちなみにキッチンの収納はビルトインされているため、たくさんの食器類を効率よくすっきりと収納できると好評です。複数で作業できるよう、空間が広くとられているのも特徴でしょう。

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さらに、空間と空間をつなぐ床はすべてフルフラット。特に1階は、お母さまに配慮して廊下を広くとり、往来を容易にしています。万が一、車椅子を利用することになってもラクに移動が可能です。

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2階には3つの個室があり、なかでも息子さんの部屋が個性的。大型パソコンやオーディオ類、テレビ、ソファなど、好みの調度品が心地よく配置されています。ここは設計段階からデザイナーと独自に打ち合わせをしながらつくり上げた空間とのことでした。こうした個室をつなぐ廊下にもゆとりがあり、中央の空間は特に広くなっているため、現在は写真を飾ってギャラリーのように活用しています。そこから眺める中庭は、まるでカフェの一角のよう。
おおらかな印象のなかに機能がしっかり備わっているOさま邸は、家族の笑顔にあふれていました。

どんなふうに付き合う?子どものプライバシー(1)

AERA with Kids ☓ ミサワホーム

学校生活や勉強、友だちとの関係など、子どもが成長するに従って親の心配はあとを絶ちません。
一方で小学生にもなると、子ども自身も自分の世界、つまりプライバシーを持ち始めます。子どものプライバシーを尊重したいと思う反面、子どものことをしっかりと把握したい……。今回は、そんな親心から部屋をのぞいたり、持ち物をチェックするといった行動について考えてみました。

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「本当の心配」と「なんとなく心配」

『AERA with Kids』のアンケート結果によると、携帯電話やカバン、机の引き出しなどをチェックする親御さんが意外に多いことがわかります。
子どもが低学年の間は、親のチェックが欠かせないところもありますが、高学年ともなると、親の完璧な管理が必須であるとは言い切れない学年。それでもチェックしてしまう背景のひとつは、子どもを取り巻く環境の変化が考えられます。かつては親の目の届かないところでは地域社会が子どもを見守っていました。しかし、今では子どもがなにかをすると、「親はなにをしている!」と一方的に責められることが多く、親が予防的にならざるを得ない状況があるようです。
また、いじめなど、子どもがトラブルや深刻な問題に巻き込まれている場合も考えられます。そうした「本当の心配」によって、SОSを見逃したくないという思いが強いこともあるでしょう。
問題は「なんとなく心配」という気持ちから、過度に子どものプライバシーに踏み込んでしまうことだといえます。子どもにもひとりになれる空間は必要で、自己対話によって精神的にも成長していきます。子どもとのコミュニケーションはとても重要ですが、親の干渉が過ぎると「信頼されていない」と子どもが感じることもありますから、上手にバランスをとって接したいものです。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

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