Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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2階リビングと屋上を設けた眺望重視の家

[東京都大田区 Aさま邸]

車や人の往来が激しい幹線道路から坂を上ると、そこには尾根状の高台が続いています。ここは都心ながら空の広さが実感できる気持ちのいいエリア。折しも桜がそこかしこで咲き乱れています。そんな環境に立地するAさま邸は、端正なフォルムに白とグレーのツートンカラーが施されたモダンな姿を見せていました。

家をつくろう。そう決心したときに、まずご主人がこだわったのは「眺望」でした。それまで住んでいたのは高層マンションの上階。そこでの視界は周囲を遮るものがなく、遠くに富士山がくっきり見えるほどの素晴らしい眺めが確保されていました。そのため、戸建てとはいえ見晴らしのいい環境を求めるうちに、この土地と出合ったのです。

そして明るい2階をリピングにして広い開口部をとり、そこに「蔵」を設けることで、蔵の高さの分だけ中3階ができるとともに、屋上を設置。周囲は閑静な住宅街ということもあって、屋上からは都心が見渡せるだけではなく、富士山もちらり。リピングからも美しい桜並木が堪能できます。

一方、奥さまがもっともこだわったのがキッチンと収納です。家事をしながら子どもたちと会話ができるオープンキッチンにすること、家事の動線に沿った場所に収納を設けることが希望でした。なかでも便利なのが、2階の「蔵」。設計当初は不要と思ったそうですが、ご主人の勧めで設置。リピングに隣接しているため、日常よく使うものから普段あまり使わないものまで収納することで、リピングをより広く使うことができると大好評です。

そうしたご夫妻のこだわりを含め、設計には3人のお嬢さんたちの意見もしっかり反映されています。部屋の位置や内装など、それぞれが求める居心地を実現するため、設計段階から積極的に参加されたとのこと。各部屋を拝見すると、まさに三者三様の楽しそうな空間になっていました。

1階には、子ども部屋がひとつと、ご夫妻の寝室とご主人の書斎があります。寝室にも広い開口部があって、そこから直接庭へと出ることもできます。庭のあることも、ご主人のこだわりのひとつでした。暖かい季節となった今、本格的な庭づくりに取り組みたいと笑顔で語るご主人。そしてみなさん、この家が大好きだと語ります。家族全員で考え、つくりあげたAさま邸は、永く家族に慈しまれていくことでしょう。

建築費用の内訳は どうなっている?

住宅を新築するときに、もっとも気になるのはその建築費用。高額な買い物だけに、建築費用の内訳を知っておくことも大切です。今回は、建築費用の中身を知ってより賢い住まいづくりをするためのお話です。

新築するには2つの工事費用に諸費用が必要

「そろそろ家を建てようかな」と考えるとき、「だいたいこれくらいの価格なら」という大まかな予算が頭のなかにはあると思います。たとえば、それが2000万円だとしましょう。ところが2000万円が何のための費用なのか、具体的な内訳を知っていることは少ないのではないでしょうか。建築費用の中身を知っておくと、住まいをどのような材料を使ってどんな仕様にするのか、建築の詳細と予算を調整するときにとても役に立つはずです。

建築の総費用は、「本体工事費」「別途工事費」「諸費用」の3種類に分けることができます。本体工事費は、土台の基礎から設備の設置まで建物をつくるための費用です。またガスや給排水、冷暖房など暮らしに必要な工事のための費用が、別途工事費。さらに、必要な手続き費用や税金、引っ越し代など工事費以外が諸費用となります。
この3つが費用全体に対する割合は、本体工事費が約70%、別途工事費が約20%、諸費用が約10%を目安にするといいでしょう。もっとも多くの割合を占める本体工事費を詳しく見てみると、躯体工事が約40%、仕上げ工事は約35%、設備工事が約20%になります。

躯体工事のなかでも、土台のための基礎工事や柱や梁など骨組みに関わる木工事は、やはり倹約はできません。一方、最近特に費用が上昇傾向にあるのが設備工事費で、これは省エネ対応の高機能な設備機器を選ぶケースが多いからです。どうせなら、新築時に最新機器を入れたい、あるいは材料にこだわりたいと思うのは当然ですが、大切なことは本当にそれらが必要なのかということでしょう。
限られた予算のなかで、何にどれくらい予算を配分するのか、全体のバランスをよく考えたうえで最適な選択をしたいものです。

坪単価に振り回されず費用を把握する

ところで、不動産広告などでは建築価格を「坪単価」で示されています。坪単価の計算方法には、実はルールがありませんから、住宅メーカーによって異なる場合もあります。たとえば、延べ床面積を算定の根拠にしますが、これも「法定延床面積」と「施工床面積」の2種類があり、施工床面積のほうが広いため、こちらを採用して算出するほうが坪単価は安くなります。

つまり、坪単価はだいたいの目安とはなっても、そのまま鵜呑みにはできないということです。あくまでも、建築費用の内訳をもとに全体を考えることが大切です。実際に住宅メーカーから提示される建物の概算見積を基準にして、できれば項目ごとに確認をしていくことが望ましいといえます。高い買い物ですから、納得のいく費用のバランスをしっかりと考えてみましょう。

質の高い睡眠で健康な毎日を...

現代社会は高度なサービスやネット環境が発達した結果、24時間仕事をしたり、ショッピングしたり、趣味に没頭できるなど、人間が活動できる環境が十分過ぎるほど整っています。

時間や地域の障壁が取り除かれて便利になった反面、私たちの心身には過度な刺激や負担がかかっているのではないでしょうか。
人間は本来、自然のリズムの中で活動するようにプログラムされています。忙しい現代を生きる私たちの心身にたまったストレスや疲労をリセットさせる効果的な睡眠とはどのようなものでしょうか。

快適な睡眠は健康の源

日本人の4、5人に一人が睡眠に悩みを持っているといわれています。寝つけない、眠りが浅い、寝起きが悪い、夜中に目を覚ましてしまうなど、症状は人によってさまざまです。睡眠不足は、循環機能や免疫機能、脳機能を低下させ、体のリズムを狂わせるなど、健康を損なう原因にもなってしまいます。人生の三分の一は睡眠時間と言われるように、快適な睡眠は、日々の生活を支える健康の源となっています。

よい眠りは、スムーズな入眠から

時代の変化とともに、年々短くなってきている睡眠時間ですが、長さだけではなく、質も大切なのです。眠りには周期があり、レム睡眠(体は眠っているのに脳は起きている浅い眠り)とノンレム睡眠(体も脳も眠っている深い眠り)が、約90分間隔で交互に繰り返されます。特に、入眠直後の深いノンレム睡眠は重要で、この時に新陳代謝を促す成長ホルモンが大量に分泌されています。また入眠がスムーズだと、よく眠れたと感じるものですが、この寝つきの良さが質の高い睡眠につながっているのです。

ぐっすり眠る効果的な方法

睡眠の取り方には個人差がありますが、大切なのは就寝前に心身をリラックスさせることです。眠る直前までテレビを見たり食事を摂るなどの刺激は避けましょう。体が眠ろうとしているのに、脳は起きようとしてしまいます。心地よい音楽を聴く、ぬるめのお風呂に入る、好きな香りを楽しむなど、自分にあった入眠方法を身につけることをおすすめします。
室内環境も快眠に大きく影響します。快適な眠りを得る寝室の温度は18~22度、湿度は50~60%くらいが目安です。また完全な暗闇よりもある程度の明るさがあった方がよく眠れることが分かっています。

そして目覚めた時に部屋の外の明るい光をとりこむことによって頭をスッキリさせ、体のリズムをリセットする効果があります。
ぐっすり眠ることは、単に疲れを取るということだけではなく、体の状態を整える重要な役割を担っています。自分に合った心地よい室内環境をつくり、質の高い睡眠で健康な毎日をお過ごしください。

北陸の気候風土に合った住まい

[石川県 Kさま邸]

風通しがよく、陽射しがたっぷりと注ぎ込む明るい住まい。これが、Kさまご夫妻が家を建てるときのご希望でした。

お住まいのある住所は、石川県のなかでも比較的温和な気候。それでも冬は、北陸特有のぐずついた天気が続きます。そんな冬をより快適に過ごすことのできる住まい。風通しや明るさに対するご希望には、そんな思いがこめられています。

そして完成したプランは、ご家族がもっとも多くの時間を過ごすパブリックスペースを1階の南面に配するというもの。リビング、ダイニング、キッチンが直線的につながって、高く大きな開口部からは光がたっぷりと注ぎ込みます。

そして、白い壁とやわらかな色調のフローリングや建具、北欧デザインのインテリア。それらが絶妙に調和して、空間全体をやさしい明るさで包み込んでいます。リビングに隣接する和室は、大きな窓から隣地の豊かな竹林が借景となり、琉球畳がいっそう和モダンな印象に。

特に奥さまがこだわったのは、パントリーとファミリークロゼットを設けることでした。広いパントリーがキッチンのちょうど裏側にあり、ここにも南側の窓から光が入り込みます。また、1階の階段室の横に配置されているのが、ファミリークロゼットです。ここはご家族全員のウォークインクロゼットともいえる空間で、ふだん着用する衣類などをたっぷりと収納。出かけるときも帰宅後も、ここで着替えることで、ご家族の動線が短縮される仕掛けです。

また、Kさま邸には、さまざまな北陸ならではの建築様式や暮らしに必要な空間が採り入れられています。たとえば、玄関ポーチ。冬の風雪を逃れるために雁木のような下屋が張り出し、壁の一部には伝統的な面格子がはめ込まれています。玄関ホールの正面にあるピクチャーウィンドウには、窓枠を覆う壁に越前和紙が貼られ、これも北陸ならではのあしらいとのこと。窓からは、季節ごとに異なる表情を見せるアオハダの木が映り込みます。

さらに、北陸では、住まいのなかに洗濯物が干せるスペースを設けるのが一般的なのだそう。Kさま邸にも、2階の南に面したランドリールームが設けられていました。

その土地の気候風土に合った様式を採り入れ、空間に工夫を凝らすことで、四季それぞれのよさを味わいながら暮らす。それこそが、住まいにとっての本来の豊かさなのではないでしょうか。ご家族の温かさが、そのまま住まいにも表現されていました。

夏休みだからこそ!朝学習のススメ

AERA with Kids ☓ ミサワホーム

子どもも親も、夏休みには日常のリズムが乱れがち。だからこそ、「朝学習」の習慣を身につけることをお勧めします。何気なく過ごしている朝の勉強には、たくさんのよさがあります。朝食前の5分からはじめられる「朝学習」に取り組んでみませんか。

一日のリズムをつくり、充実した夏休みを

朝は一日のはじまり。ここでリズムをつくると、一日をリズミカルに過ごすことができます。とかく夏休みは、ふだんのリズムが乱れてしまうことが多いもの。だからこそ、朝を有効に利用することで、充実した夏休みを送ることができるのです。
そこで親子でぜひ取り組んでほしいのが、「朝学習」です。朝の短い時間に集中して学習することで、脳が活性化し、その日一日を気持ちよく過ごすことができます。また、自分で決めたことが実行できると、自分の実行力に自信がつき、達成感や自己肯定感が持てるようになります。
朝学習は、まずは時間を短く、内容も簡単に取り組めることからはじめるのがポイントです。

朝学習をするには、早起きして生活をがらりと変えなくてはならないのでは? と思いがちですが、がんばりすぎると、なかなか続けることができません。むしろ、いつものリズムをあまり変えずに、学習時間を見つけることが継続のコツ。そのためには、子どもの生活スタイルをチェックして、無理のない朝学習の習慣を身につけることが大切です

また、朝学習を単独でとらえず、学習の流れのひとつに位置づけるとよいでしょう。学習だからといって机に向かうことばかりが勉強ではありません。たとえば、新聞の一面から知っている漢字を探し出してみる、朝食の食材の産地や栄養素まで調べてみるなど、身近なところにあるものを利用して、話を広げるのも効果的。そうした学習は、時間に追われることが少ない夏休みだからこそできるともいえます。

夏休みの間に身につけた朝学習の習慣は、ふだんの学校生活においても、とても役に立つはずです。そしてなにより、親子のコミュニケーションの時間として楽しむことができるのではないでしょうか。

朝学習をはじめるための3カ条

其の1

まずは、5分から

朝、意識して5分間を勉強にあてるところから、スタート!

はじめるのにお勧めなのは、計算や漢字のような単純作業型の学習。5分程度でできるレベルと量を用意するのがポイントです。やる気になった子どもが「30分やりたい!」と言っても、「毎朝5分」を続けることに気持ちを向けて、短時間の学習をさせるのがコツ。

其の2

最初から欲ばらない

少なめの質と量、やや物足りないぐらいがベスト!

難易度を上げたり、目標を高く設定しすぎると、続かなくなります。決めたことが守れないのは、何より子ども自身がつらいもの。計画を立てて、それを実行できたという達成感を親子で体験するために、目標は低めに設定しましょう。

其の3

楽しくなければ、続かない

ハードルを下げて続けられるような工夫をする!

せっかく勉強するなら、苦手を克服してほしいと考えがちですが、イヤなことが待っていると思うと、子どものやる気がくじけてしまいます。楽しくできる内容のものではじめましょう。ゲーム感覚で取り組める仕掛けを準備するのもお勧めです。

朝学習をはじめるための3ステップ

Step1

5分でできることを見つけよう!
  • 計算ドリル
  • 漢字の小テスト
  • 教科書の音読
  • 覚えているかをクイズ形式でチェック

教科書の音読は、国語だけでなく、他の教科にも有効。学校生活がはじまったら、予習になることに取り組むと、発表できたり、ほめられたりと、朝学習の効果がより実感できるようになります。

Step2

5分に慣れたら、
時間と量を増やしていこう!
  • 計算や漢字なら、量を増やす(15分へ)
  • 親子で一緒に本を読む
  • 新聞、小学生新聞などを読んで、時事問題を話し合う
    (子どもに解説してもらう)

一人だと続かないことも、誰かと一緒だとがんばることができます。あるテーマに対して家族で話し合うことで、考えを深めたり、視点を広げることにもつながります。

Step3

30分、朝学習の時間が
とれるようになったら......
  • 科学番組、美術や音楽の番組などを一緒に見るのもいい
  • ペースがつかめてきたら、ゲームなどのイベントをはさむのもOK

いつも同じ内容ではなく、学習ゲームをするなどイベント化してしまうのも一案。寝る前のゲームは興奮して眠れなくなるのでNGですが、朝なら脳が活性化します。楽しみがあれば、朝学習がさらに継続できるはず。

  

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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