Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
著名人によるコラムなど、毎月厳選した住まいに関する情報をお届けいたします。

設計図面を見るときのポイントは?

家を建てるときに必ず見ることになるのが設計図面です。
リビングや水廻りなど空間の配置を見るだけでなく、吹き抜けや「蔵」、窓や扉の位置などある程度詳しく読み取るためには、設計図面についての基本的な知識があると便利です。今回は設計図面を見るときのポイントについてご紹介します。

基本設計図と実施設計図の違いを知ろう

住まいづくりに必要な図面には、大きく「基本設計図」と「実施設計図」の2種類があります。これらの図面についての詳細な専門知識は必要ありませんが、建てたい家が本当に実現できているのかを見るためには、基本的な知識と読み取るためのポイントを知っておくと、たいへん便利です。

「基本設計図」は、施主が設計者(営業担当者の場合もあり)に対して、どんな住まいを望んでいるのかを詳しく伝え、それをもとにプランを描いた初期段階の図面です。「平面図(間取り図)」や「立面図」などつくられますが、まだおおよそのプランですから、ここからさらに検討や修正を行いながら、設計をつめていきます。
そして、ほぼ設計方針がかたまった基本設計図をもとに作成される図面が「実施設計図」です。これは、設計者から施工者に対して、実際に行う工事の内容を伝えるための図面。この段階では、詳細な平面図や立面図に加えて、敷地と建物の位置関係を記した「配置図」から、各部屋の壁面形状を表した図面が描かれる「展開図」、電気や給排水などに関する各種「設備図」に至るまで、さまざまな図面が描かれます。これらは施主には建築請負契約のための書類であり、また一部は建築確認申請に必要な重要書類でもあります。

図面上を動いて生活動線を確かめよう

では、これらの図面から空間を把握するためのポイントについてご紹介します。
基本設計図の段階でチェックするのは、部屋の種類と広さ、それらの位置関係といったいわゆる間取りです。その際、ただ漠然と眺めるのではなく、少しだけ想像力を働かせてみてください。
縮尺は100分の1なので、図面での1cm が1mとなります。身長が160cmの人なら、図面上では1.6cm。その高さを想像しながら、まずは玄関から入ってみましょう。そしてホールから扉を開けてリビングへ入り、キッチンへ。あるいはキッチンから水廻りへ移動して、階段を上がり.......。

実際に自分がそこでどう動くのかを想像することで、ある程度の暮らしの動線を確認できるでしょう。同時に、「この辺が不便そう」「ここはもっと広いほうがいい」といった課題も見えてくるはずです。

また、「蔵」があると、1.5階や2.5階のフロアができます。蔵をどう活用するかで最適な位置が決まりますから、動線チェックによってその活用方法や使い勝手を確認したいものです。
この段階で意外に見落としがちなのが「方位」です。図面は基本的に上方が北となっています。どの位置がどの方角に位置しているのかもチェックしましょう。

実施設計図で確認したいことは、天井や窓、建具などの「高さ」や「段差」「勾配」です。図面は二次元ですが、そこには三次元情報としての詳細な寸法が書き込まれています。ただし、専門家でない限り、高さや勾配をすぐに想像することはできません。そこで、実施設計図を見ながら設計者から高さや勾配についてしっかりと説明受けるようにしたいものです。
このように図面から空間がある程度把握できれば、きっと図面を見ることが楽しくなるはずです。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

PAGE TOP