Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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風を感じ、星が見えるダイニングのある家

[宮崎県宮崎市 Yさま邸]

宮崎市内の分譲地にたたずむYさま邸。1階が水回りを含むパブリックスペース、2階が主室などのプライベートスペース、さらに1階の蔵上にあたる1.5階が客間としての和室となっています。一見、シンプルな空間構成ですが、それらの至るところにご夫妻のこだわりが詰め込まれています。

ご主人が強く希望したのが、「星が見えること」でした。夕食やその後のくつろぎの時間に、窓から星を眺められたら、どんなに心が和むだろうと思っていたからです。また、奥さまは家族がもっとも時間を費やすのはダイニング。できれば、このダイニングを広く充実したものにしたいとのご希望でした。そこで実現したのが、高い吹き抜けとたくさんの開口部を設け、椅子に座ったときにちょうど星空の見えるダイニングです。キッチンにはカウンターも設置され、夜間、照明を落とせばショットバーのような雰囲気に。ダイニングが日常の食卓としてだけでなく、リラックスのための空間になっています。

また、隣接するリビングは一段低くなっているため、ダイニングと一体感がありつつも、独立した空間として過ごすことが可能。玄関に面した壁には扉が設けられ、扉の開閉次第でリビングが開放的になったり、個室のように使用できたり、さまざまな表情を楽しむことができます。

1階でユニークなのが、キッチンの後ろ、洗面所の横に設置されているファミリークロゼットでしょう。ここは、奥さまからのリクエスト。朝、洗面所で身づくろいを済ませた後、そのすぐそばで身支度できれば、忙しい朝も効率よく準備ができる。ご家族の行動を考えたとき、1階にファミリークロゼットがあれば、より便利になるとの思いからでした。

適材適所の収納も、奥さまのこだわりの一つです。1階の階段室の脇に「蔵」を設け、調度品など大きなモノはここに収納。その他、玄関、キッチンや洗面所など、利用する場所に合わせて収納スペースが設けられています。
さて、玄関先に目を向けると、Yさま邸を印象づけているのが、玄関アプローチです。一部が壁になっているため、トンネルのなかを抜けていくような気分に。

そして玄関扉を開けると、正面の大きな窓にモミジが映り込み、まるで絵画のよう。ここも、ご夫妻のこだわりの一つです。
広く開放的なYさま邸。お子さまたちがのびのびと過ごす姿がとても印象的で した

石段を登って通った尾道の土堂小学校 映画作家 大林宣彦さん

雨樋をよじ登っても叱らない

映画「転校生」のロケ地に使われた御袖天満宮の石段。ここで中学生の男女が転げ落ち、心と体が入れ替わってしまう印象的なシーンが撮影された。

尾道は山の尾根筋が海の近くまで張り出した坂の町で、斜面に張り付くように家や寺が建ち並び、石畳の路地が迷路のように走っている。この町で生まれ育った大林少年は、猫がのんびりと寛ぐ路地を線路伝いに歩き、坂道を上って土堂小学校に通った。

創立100年以上になる土堂小学校。この校舎も築80年。丁寧に手入れされた味わいのある廊下を歩くと、向こうから大林少年が現れそうだ。

「石段を駆け上がって小学校の校門をくぐると、その勢いで校舎の雨樋をよじ登り、窓から3階の教室に入ったものです。わんぱく坊主の僕たちはそれが楽しくてね」
あるとき日曜日に小学校に遊びに来た大林少年は、先生が雨樋の横にハシゴを掛けて、一生懸命釘を打っている姿を目にする。
「怪訝そうに見ていた僕に、『雨樋が外れて落っこちないように壁にしっかりと打ち付けておいたから、これでよじ登っても大丈夫だぞ』とおっしゃった。当時の先生はそんな風でした。危ない真似はするなと叱るのではなく、気をつけて遊べばいいと温かく見守ってくださったのです」

機関車の玩具は映写機だった

大林家は代々続く医者の家で、大正時代に建てられた自宅は、山の手の線路を見下ろす場所に今もある。当時の医者の家は町の文化の中心でもあり、警察署長、郵便局長、校長から果てはヤクザの組長まで、地元の名士たちがことあるごとに集ってきたという。
「褌(ふんどし)一丁で輪になり、芸者衆を呼んで一晩中飲みながら、祖父と天下国家を語りあっていました」大きな納戸の中には外国船で持ち込まれた天眼鏡や骸骨、極彩色の写真といった珍しい品々が詰め込まれていた。大林さんがその納戸で、大好きな蒸気機関車の玩具を発見したのは3歳のときだ。

「実は汽車ではなくて、映写機だったのです。でもレンズが煙突、フィルムは石炭だと思って、切り刻んだフィルムを窯ならぬランプハウスに入れ、カタトンとハンドルを回して遊んでいました」
ある時、フィルムをよく見ると絵が描いてあることに気づく。刻んでしまったフィルムを母親に糸でつなぎなおしてもらって上映すると、順序がバラバラでいろんな種類の映画が混じっていたが、のらくろが現れて動いたではないか。
「これは面白いと、絵のはがれたフィルムに自分で絵を描いて繋いだらアニメができた。ここから僕の映画人生が始まったのです」
そんな子ども時代の思い出を語る大林さんの眼差しは少年のよう。「尾道は大人がベテランの子どもでいられる町。僕はそこで育ったから」という言葉が胸に染みた。

大林宣彦 (おおばやし のぶひこ)

1938年広島県尾道市生まれ。映画作家。テレビCMのディレクターとして数々の名CMを生んだ後、1977年に『HOUSE/ハウス』で劇場映画に進出。故郷の尾道を舞台にした『転校生』(82)、『時をかける少女』(83)、『さびしんぼう』(85)は"尾道三部作"として多くの映画ファンを魅了した。第21回日本文芸大賞・特別賞を受賞した『日日世は好日』など、著書も多数発表。
2004年春、紫綬褒章受章、2009年秋、旭日小綬章受章。2013年2月に発売されたAKB48のシングル「So long!」のミュージックビデオを手掛けたことも話題となっている。

料理が楽しくなる快適なキッチンへ

主婦にとって一日のうち長い時間を過ごすキッチン。料理を楽しむために、いつも心地よい空間にしておきたいものです。快適なキッチンをつくるためにどうしたらよいか考えてみましょう。

便利で美しいキッチンに

きれいで使いやすく、料理が楽しめるキッチンへ。まずは収納から考えてみましょう。収納の基本は「しまう」よりも「使う」を考えることです。つまり、調理器具は使う場所の近くに、取り出しやすい状態で収納するということです。

頻繁に使うためバラバラになりやすい調味料や小皿などは、それぞれを一つのかごにまとめて入れ、使う場所の近くに収納しましょう。また土鍋など季節によって使う頻度が変わる食器は、季節ごとに位置を変えることで出し入れがぐんと楽になります。また、ワゴンは手軽に収納力をアップできるおすすめのアイテムです。物をしまったまま必要な場所に移動できるうえ、調理台と同じ高さのワゴンを選べば、調理スペースとして活用できます。

キッチンの空間演出も、料理を楽しむことにつながります。例えば窓辺に小さな鉢植えを一つ置くだけで、気持ちが和らぐものです。ハーブの寄せ植えにすれば、料理の飾りつけとして活用できます。

また、パスタやオリーブオイル、ビネガーなどをビンに入れて飾れば、見た目も美しく、キッチンの楽しいアクセントになります。
使いやすく心地よいキッチンはレシピを広げる空間だけでなく、ゆったり料理する心のゆとりを与えてくれます。ちょっとした工夫で、キッチン環境をもっと快適なものにしませんか。

家族がゆるやかにつながる二世帯の住まい

[京都府京都市 Tさま邸]

二世帯住宅のTさま邸には、玄関が二つ。1階部分は親世帯であるお母さまの居住空間、2階に子世帯のTさまご家族が暮らしている。当初は完全分離にするつもりだったが、上下階の往来を楽にするため、扉を設けることになったという。

1階のお母さまの居住空間の特徴は、リビングと和室がフラットにつながって一体感を演出していることだ。また、いわゆるダイニングがないことも特徴だろう。お母さまはタバコ店を営んでいるため、できるだけ食事を手早く済ませるのが習慣。キッチンでつくった食事は、備え付けのカウンターで食している。

食事も後片付けも無理なくできると、好評だ。時折、お孫さんがやって来て、一緒に食事をしたり、本を読んだり、楽しく交流している。また、キッチン側からそのまま中庭にも出ることができる。中庭は、アウトドア派のTさまご主人が、家族全員でバーベキューを楽しむために、切望したのだという。

1階の玄関脇にはコンパクトな居室があり、ここでタバコを販売している。小窓を介して近所のお客さまとコミュニケーションを楽しむのがお母さまの毎日だ。
そして2階の子世帯であるTさまご家族の居室は、明るい光に満ちた快適な空間となっている。

リビングとダイニングが一つの空間となっていて、南側に面した広く大きな窓からたっぷりと光が入り込む。天井は高く、しかも傾斜しているため、広い空間にダイナミックなアクセントを添えている。ご夫婦の主室は、このパブリックスペースに隣接した和室。窓からは、京都の夏の風物詩「五山送り火」のうち西賀茂船山の「船形」が間近に見えるという。

キッチン脇には大収納空間「蔵」があり、その上が子ども部屋だ。短い階段を上がると、そこには扉がなく、そのまま子ども部屋が見渡せる。ご夫妻もお子さまも、お互いどこにいても気配が感じられるようにとの配慮からだ。

1階のお母さまの居室は店舗を起点にソトの空間とつながり、2階のTさまご家族の居室はパブリックスペースを中心にご家族が容易にコミュニケーションできるようにつながっている。親世帯と子世帯がお互いに気遣いながら、それぞれの暮らしを楽しんでいる素敵な二世帯住宅となっている。

ママの毎日が楽になるやわらかい子育て

AERA with Kids ☓ ミサワホーム

ファミリーの画像

子どもの教育やしつけ、ママ友との人間関係など、子どもを持つママには悩みのタネがいっぱいです。 なかなか解決策が見つからず、ストレスや疲れをため込んではいませんか?
どうしたらもっと楽に子育てができるのか、今回は「やわらかい子育て」のお話です。

子育てにストレスを感じるのはどんなとき?表

やわらかい子育ての基本は ほどよく力を抜くこと

子育てのゴールは、あくまでも子どもの自立であるはず。子どもが自分で考え、行動して、責任を持てる人間に育てることでしょう。それが、つい「ちゃんとした子ども=完璧な子」を基準にしてはいませんか?子どもの自立とは、決して完璧な子どもを育てることが正解ではないのです。そのためには、力を抜いてやわらかく構え、子どもをコントロールしようとしないこと。この基本姿勢が大切なのです。これは、子育てだけでなく、夫やママ友などとうまくやっていく方法でもあります。一見、解決が難しそうなことも、「ほどよい力の抜き方」を覚えれば、ママの毎日はかなり楽になるのではないでしょうか。

たとえば、子どもの代わりにやってあげる「ヘルプ」と、困ったときに手を貸す「サポート」を考えてみます。親が何もかもしてあげるヘルプでは、子どもは成長しません。自分で行動したり解決できることをしっかり支えるサポートへ、意識をシフトすることも楽になる方法のひとつです。
そして、子どもをよく見て、話を聞いて、気持ちをくみ取ることも大切でしょう。それが「見ていてくれる安心感」につながるからです。目先のことに力を注ぎすぎずに、ほどよく力を抜いて客観的に状況を見るようにすれば、気持ちも自然にやわらかくなるのではないでしょうか。

ママたちの声

「何度言ったらわかるの?」

とにかく片付けができない。注意をすると返事だけ。あとであとでと、結局自分がやりたいことを最優先させ、片付けは寝る前までせず、下手をすると1週間同じ場所にあるなんてことも。毎日言ってもやらないので、とてもストレスがたまる。 (埼玉県 Y)

「また怒っちゃった......」

ちょっとした子どものミスでつい大声をあげてしまったり、怒鳴りつけたくなる衝動にかられ、あとで深く反省する日々。自分の我慢が足りなくなっている状況に自責の念。しつけで怒るというより、単に自分の感情を子どもにぶつけているだけで、自分が嫌になる。 (兵庫県 S)

「私は家政婦じゃない!」

毎日、仕事に家事に育児と忙しく、食事をする以外、家で座ることはほとんどありません。そんななか、子どもや主人、主人の両親がテレビを見て笑っていたりすると、なぜ私ばかりが?と腹が立ちます。家政婦に近い存在なのでは?と自分の価値に疑問を感じます。 (三重県 K)

「ママ友との関係が難しくて......」

子ども同士でけんかして、お友だちにけがをさせてしまいました。お菓子を持ってお詫びに行ったのに、その後、そのママと気まずい関係に。それどころか、ほかのママ友に悪いうわさも流されて......。この学校であと3年もやっていかなくてはいけないかと思うと、私のほうが気がめいります。 (東京都 Y)

やわらかい気持ちになる処方箋

子育ては思い通りにならないことの連続。だからこそ、柔軟な姿勢で構えていることが大切です。

その 

 

子どもを「認める」は「見・留める」

子どもの言動にイライラしても、子どもの感情を認めることを忘れないで。「認める」の語源は、相手を「見て」気持ちに「留める」ともいわれています。たとえ子どもの言い分に不満があっても、「そういう気持ちだったんだ」と子どもの心に寄り添ってあげましょう。

その 

3日に1度は子どもと本気で向き合おう

子どもの気持ちをしっかり受け止めようと思っても、毎日は難しいのも現実です。忙しいときは、3日に1度でもいいから、子どもと本気で向き合いましょう。しっかり目を見て手を握って、子どもの気持ちを聞くことで親子の信頼関係が強くなります。

その 

どれだけ「満たされたか」が重要

子育て熱心なママは、「こんなに愛情を注いでいるのに!」と、愛情がストレスになりがちです。大事なのは、「どれだけ愛したか」ではなく、どれだけ子どもが「満たされているか」。子どもがどんな感情でいるかに注目しましょう。

その 

 

しないことを決めるのもママの裁量

毎日「すること」を決めるのはいいのですが、達成できなかったときにはストレスになります。あえて、「今日は洗濯をしない日」など、「しないこと」を決めてみては?サボったのではなく、自分で選択したという意識を持つことが大切です。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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