Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
著名人によるコラムなど、毎月厳選した住まいに関する情報をお届けいたします。

塀の内側に創り出す、 静寂とゆとりを愉しむ暮らし

[大阪府 Tさま邸]

街中の瀟洒な邸宅街で、寄棟屋根を戴いたシンメトリーの佇まいが威風を放つTさまの邸宅。旧道に面した角地であることから、車の往来による騒音やセキュリティを考慮して、建物の周囲を3mのストーン調タイルの塀で囲み、遮音性とプライバシーを高めています。

塀の内側には、広い敷地を生かして樹木をバランス良く植えた中庭がデザインされ、まるで公園の中に建物が佇んでいるよう。中庭のテラスに面したリビングは、ご夫妻のくつろぎの場。

壁面は天然石やウッドパネルで気品高く装飾され、折り上げ天井の間接照明が放つやわらかな灯りが優美な雰囲気を醸し出しています。

リビングはダイニングキッチンや書斎とつなげて、ぐるりと回遊できる便利な生活動線に。「どこにいてもお互いの気配が感じられるのがいいですね」とTさまは微笑みます。

将来の暮らしを考えて、ホームエレベーターを設置。全館空調も装備して、家のどこにいても温度差のない暮らしを実現されました。

吹き抜けのバルコニーに面した日当たりのいい2階のサロンは、寝室から続くプライベートリビング。

磨りガラスのフェンスで外からの視線を遮りつつ、連続する窓から広がる眺めを大きく採り入れています。

「どこに移動しても四季折々の庭の景色が目に入るので、暮らしていて飽きることがありません。ライトアップした夜景も格別です」とTさま。

高い塀の内側に開かれた景色を創り出し、中層マンションも多く建つ街中でありながら、静寂で開放感に満ちた暮らしを満喫されています。

下町の粋な情緒が色濃く残る「人形町」女優長谷直美さん

気取りがなくて人情味豊か


「路地に昔懐かしい下町の風情が残っていて、散歩しているだけで楽しい」と長谷さん。

「人形町」は歴史と伝統が息づく東京の粋な下町。水天宮を中心に七福神を祀る神社が点在し、明治座や浜町公園に抜ける甘酒横丁には江戸時代から続く伝統工芸店や味な老舗が多く残る。パリで16年、ロンドンで1年半の長い外国暮らしを終えて日本に戻った長谷直美さんは今、そんな下町の魅力にどっぷりとはまっている。
「東京生まれなのに、実は人形町に来たことはなかったんです。帰国後、初舞台を水天宮近くの劇場で踏むことになったので、稽古の合間にぶらぶら歩いてみたら、今どき珍しくコンビニもスーパーマーケットもあまり見かけなくて、昔ながらのお店が活気いっぱい。外国帰りのせいか、すごく新鮮でカルチャーショックでした」

最近は馴染みのお店も増えてきたという長谷さん。知らないと見逃しそうなカフェやお気に入りのすき焼き屋、和菓子店、漬け物屋...。路地の小さな居酒屋で、隣り合わせた地元の人とお喋りしながらお酒を楽しむこともしばしばだ。
「人形町なら素顔のままサンダル履きで歩いても平気ですね。住んでいる人も気取りがなくて人情味豊かだから、自然にうちとけられて心がホッとなごみます」

シェアハウスで身軽に暮らす


長谷さんが帰国後に初舞台を踏んだ劇場「BASE KOM」の入口。「太陽にほえろ!」の脚本家、柏原寛司さんの監修で「ハローダーリン!」が上演された。

すっかり下町派になった長谷さんは、最近、人形町まで電車で5分の駅にある新しいシェアハウスに入居して、20代の女性二人と一緒に生活している。
「パリを出るときに家財を全て処分したので、今の私の持ち物はトランク3つだけ。シェアハウスを選んだのは、家具から食器まで生活用具がすべて揃っていて、身一つで暮らせるからなんです」とサバサバした表情だ。
6畳の個室にはベッド、デスク、クロゼットが備え付けられ、共用のキッチンや浴室も広くて快適だ。みんながくつろぐリビングには大型テレビや録画機もあり、冬は炬燵も用意されるという。
「まだ入居したばかりなので、同居の女性たちとは挨拶を交わす程度ですが、すぐに仲良くなるんじゃないかな」と楽しそう。


劇場の上にあるカフェ「三日月座」。昭和レトロな雰囲気の店内に写真や絵画が展示されていて、舞台関係者や役者にも愛されている。

モノに縛られていないから、気が変わったらどこへでも移り住める。そんなライフスタイルが気に入っているという長谷さん。
「モノへの執着がなくなって身も心も軽やかになり、価値観も変わったみたい。何事にも躊躇せずに突進できるようになりました」
身軽で自由な暮らしを謳歌しながら、新しい何かにチャレンジし続けたいと大きな瞳を輝かせた。 

長谷直美 (はせ なおみ)

東京都大田区生まれ。17歳の時にミス・エールフランスコンテストで入賞し芸能界へ。1974年、シングル『私は天使じゃない』でレコードデビュー。1976年、TVドラマ『俺たちの朝』のヒロイン役で脚光を浴び、以後『太陽にほえろ!』をはじめ、数々のヒットドラマで人気を博す。結婚を機に一線を退き、1995年、フランス・パリに移住。2011年よりロンドンの演劇学校で学び、演劇教師の資格を取得。2012年、日本に帰国し、同年10月、初舞台『ハローダーリン!』に出演する。

ハロウィンの定番!ジャック・オ・ランタンの意外な由来とは?

10月31日はハロウィン。日本でもだいぶ定着しつつあるのか、10月に入ると、あちらこちらにジャック・オ・ランタン(カボチャ提灯)の飾りが見られるようになりました。しかし考えてみると、提灯なのか妖怪なのか、よくわからない存在ですね。あらためてその由来を調べてみました。

鬼火現象にまつわるアイルランド民話が原型

そもそもハロウィンは、サウィン祭という古代ケルトの収穫祭が、万聖節(聖人の祝日)の前夜祭として、キリスト教に取り入れられたもの。ケルト暦で10月31日は大晦日にあたり、夜には死者が蘇ると考えられていたため、火を焚いたり仮面をかぶったりして、悪霊を脅かし追い払おうとしました。

ジャック・オ・ランタンは、アイルランドにおける鬼火。昔ジャックというずる賢い男が、悪魔を騙して「魂を取らない」と約束させました。その後ジャックは天寿を全うしますが、生前の行いが悪く天国に入れません。しかし、悪魔との約束があるため地獄にも入れず、結局あの世とこの世の境をさ迷うことに。憐れに思った悪魔が石炭の種火をくれたので、ジャックはカブをくりぬいて提灯を作りました。これがこの世では鬼火として目撃されるのだそうです。このカブの提灯が、アイルランド人がアメリカへ移民するとカボチャに変わり、やがてハロウィンの代名詞として定着したようです。

意外と簡単?ジャック・オ・ランタンの作り方

  • ①黄色やオレンジのかぼちゃを用意する。
  • ②ナイフで上部または底を大きく切り取る。
  • ③スプーンで中身をくり抜く。
  • ④クレヨンで側面に目・鼻・口などの下絵を描く。
  • ⑤下絵にそって切り抜く。
  • ⑥キャンドルをセットする
  • ......以上で完成です!

ジャック・オ・ランタンは、"Trick or Treat 歓迎 !! "の印なのだとか。しかし元々は、サウィン祭の "火と仮面で悪霊を追い払う"という意味を引き継いでいると考えられます。玄関ポーチなど外から見える場所に飾ると、魔除けとしても、目印としてもいいかもしれませんね。

家族の動線を間取りに活かし、快適で便利な「蔵」のある暮らし

[神奈川県横浜市 Tさま邸]


ご主人が特にこだわったのフラットルーフの外観。シャープな形状にモノトーンの色調がよく似合う。


家族が集うダイニング。キッチンはシンクが収納棚でうまく目隠しされている。

シャープな形状、墨色のようなカラー、ルーバーや外構のやわらかい色調。建物とエクステリアの調和が印象的なTさま邸は、中古住宅からの建て替えでした。


ベッドルームには、ウォーキングクロゼットと書斎がある。

傾斜した敷地を活かし、かつて地下にあったガレージを1階にビルトイン。その上に「蔵」を設けることで居室をより広くとるようデザインされています。


リビングのテレビボードには壁面の両側に明かり取りの窓があり、空間の心地よいアクセントとなっている。

1階のパブリックスペースは広々とした明るい空間で、リビングの横には和室が続いています。実は和室を最も利用しているのは、二人のお子さまたち。カウンターを設置したことで、宿題や勉強をする学びの場になっているのです。キッチンやダイニングからも目が届くため、奥さまも安心できるとのこと。


2階のコモンスペースには造り付けのデスクがあり、奥さまが家事コーナーとして活用している。

2階は、コモンスペースを中心に、主室と2つの子ども部屋、浴室と洗面所が配置されています。洗濯関連の家事はすべて2階で済ませられるため、動線もコンパクトで効率的とのこと。またコモンスペースは、テキスタイルフロアにしたため、寛ぎやすいと人気です。ライブラリーや家事コーナーもあり、お子さまたちが本を読んだり、ゲームをしたり、思い思いに利用されています。


コモンスペースはお子さまたちのお気に入りだ。

ご夫妻の希望でもあり、実際に好評なのが、ガレージ上の大収納空間「蔵」です。ちょうど階段の踊り場に扉があり、1階と2階どちらへのアクセスも便利とのこと。家具から備蓄品まで、多彩なモノが収納されています。


ビルドインガレージから続くアプローチの階段。やわらかい色調がやさしく玄関へ導く。

ご家族の動線がよく考慮されているため、入居後も大満足だとご夫妻は語ってくれました。


斜めのラインが印象的な玄関には、シューズクロゼットや洗面台が設けられている。


リビング横の和室は、お子さまたちの学びの空間。掘りごたつ式のカウンターに座り、ここで宿題をするという。

理想のキッチンの作り方 - キッチンのサイズ -

「収納量をアップしたい」、「使い勝手をよくしたい」「見た目をスッキリさせたい」など、多くの方がキッチンに悩みを抱えているようです。キッチンは料理を美味しく楽しく作るための場所、そして一日のうちの長い時間を過ごす場所でもあるので、快適な環境にしたいものです。理想のキッチンを考える際におさえておきたい、サイズ、素材・設備、ライフスタイルの面からキッチン選びのポイントをご紹介します。

快適なキッチン作りの第一歩 自分にあったキッチンサイズをみつけよう

キッチンの動線を考えるうえで、冷蔵庫、シンク、加熱調理機の3点を結ぶワークトライアングルがポイントとされています。これに、作業スペース、電子レンジ、ごみ箱など、必要なものにすぐ手が届くのが、理想的なキッチンの動線です。それぞれの寸法とワークトップ間の距離を考慮してレイアウトを考えると、効率よく使いやすいキッチンが実現します。

ワークトップ

ワークトップの寸法
準備スペース30cm~75cm
シンク60cm~120cm
調理スペース60cm~90cm
配膳スペース30cm~90cm

ワークトップの各スペースは、一般的には右記の寸法を目安に設計されています。そこで作業する人の人数や、どのような動作が多いかなどによって大きさが決まるので、必要な長さを計算してみましょう。このとおり十分なスペースが確保できないとしても、使用頻度の高いシンク、調理スペースは優先的に確保したいものです。
もっとも基本的なキッチンレイアウト・I型の場合、その合計は360cmが限度といわれています。合計が450cmを超える場合は、L型キッチンにするなどし、横移動を少なくするのがよいでしょう。
一般的に、シンク、コンロ、冷蔵庫を結ぶ3辺の総和が510cm程度になるのが使いやすいと言われています。

利き腕で決まるキッチンレイアウト

キッチンの動線を考える際、利き腕が右か左かで使いやすいレイアウトも変わってきます。I型の場合以下のようなレイアウトが理想的とされています。

また、食器洗い乾燥機を設置する際は、シンクで軽く汚れを落としてから食器洗い乾燥機へ移動するのに、利き腕で行うのがやりやすいので、右利きの場合はシンクの右側に、左利きの場合はシンクの左側にあると便利です。 これから新たにキッチンをつくる場合は、利き腕のことも考慮してレイアウトを考えることが、より使いやすいキッチンが実現します。

ワークトップの高さ

作業のしやすさを考えるうえで、動線の次に検討したいのが、ワークトップの高さです。最近のシステムキッチンは、人間工学に基づいた設計がされるなどずいぶん使いやすくなってきましたが、やはり使う人の体の大きさによって、使い勝手の良さも異なります。少しでも体への負担を軽減できるよう、キッチンまわりは自分の体にあった寸法を選びたいものです。まずは、自分にあう高さを知っておきましょう。

自分にあう高さの目安は、「身長÷2+5cm=理想の高さ」で割り出すことができます。例えば身長160cmの人なら、85cmが、適したサイズになります。
160cm÷2+5cm=85cm

高齢者の場合は、前かがみの姿勢になりがちなので、計算で出た高さよりも少し低めに設定するとよいでしょう。一般的には、65~75cmが適しているといわれています。

ここでご紹介した数値はあくまでも目安です。ショールームで実際に商品に触れるなどして、自分や家族に合わせた寸法を確認することをお勧めします。その際は、必ず靴を脱ぎ、普段使いのスリッパに履き替えて確認しましょう。数センチの差でも、使い勝手に大きく影響します。

キッチンの収納

機能的な収納で使いやすいキッチンへ

キッチンでは食器や調理器具、家電、食材、そしてゴミ入れまで、大きさや種類もさまざまなものを必要とします。キッチン収納の基本は、「しまう」よりも「使う」を考えること。調理器具は使う場所の近くに、取り出しやすい状態で収納することがポイントです。必要な道具の数とその頻度、いつ使うものなのかを把握し、これらに合わせたサイズの収納をつくるとよいでしょう。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

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