Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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吹き抜けから光舞うリビング ご家族が心豊かに暮らす邸宅

[東京都八王子市 Kさま邸]

閑静な住宅街の角地に、ゆったりと佇むKさま邸。街並みに調和しながらも、手彫り模様の外壁がひときわの重厚感を放つハイブリッド住宅です。

柱のない大空間のLDKは、リビング側を吹き抜けにして変化と開放感をもたらした印象的な設計。高さ4mの天井まであるコンビネーションサッシから自然光が舞うように差し込み、上質感漂うくつろぎの場を明るく包んでいます。

ウォールナットの家具と美しく溶け合うフローリングは耐久性も高く、「愛犬が爪でひっかいても傷つきにくいので安心です」と奥さま。

窓の外には大きなウッドデッキと芝生の庭が広がり、お天気の良い日には愛犬2匹の楽しい遊び場に。「家事が一段落した午後、ソファで庭を眺めながらワンちゃんとくつろぐのが幸せなひとときですね」と微笑みます。

ファイナンシャル・プランナーとしてご活躍のKさまは、自宅でお仕事ができるよう、眺めのいい2階ホールをお客様と商談ができる応接室に。続きに数段高いスキップフロアに隠れ家のような書斎を設けました。

Kさまはプロのバスアングラーとしても著名で、全米トーナメントに参戦のため渡米されることもしばしば。2階の大収納空間「蔵」にはウエアや旅行用品、スーツケースを、そして書斎の上の小屋裏収納に大切な釣り道具を保管されています。

「以前の家であふれていた荷物も全部しまえました。立体感のある間取りも気に入っています」とKさま。
オンとオフを上手に切り替えられるお住まいで、奥さまとゆとりの暮らしを心豊かに楽しまれています。

家事と育児に専念するのは夫のツレさん漫画家細川貂々さん


仕事や家事の手を休め、大好きな電車の玩具で遊ぶ息子のちーと君をやさしく見守る貂々さんとツレさん。

細川貂々さんが漫画を描くかたわらで、家事と育児に専念するのは夫のツレさん!


毎日キッチンに立ち、料理や後片付けに精を出すのは夫のツレさんだ。

夫の闘病記を描いた「ツレがうつになりまして。」で知られる漫画家の細川貂々さんは、小学生になる男児のママ。ただし「専業主夫」として家事、育児を一手に引き受けているのは夫の望月昭さん、通称ツレさんだ。

家事が苦手な妻を見かねリハビリの思いで肩代わり


ダイニングの一角に置いたデスクが貂々さんの仕事場。家族の温もりを感じながらペンを走らせる。

貂々さんとツレさんご夫妻のお住まいは、兵庫県宝塚市にある3DKの賃貸マンション。東日本大震災で千葉県浦安市の自宅が液状化の被害を受けたのを機に、関西に移住。ここで貂々さんは在宅ワーカーとして漫画家稼業に精を出し、ツレさんが家事と5歳になる息子さんの子育てに専念している。
二人が結婚した頃、ツレさんは超多忙な会社員で、家事は専業主婦だった貂々さんに任された。ところが貂々さんは料理も掃除もまるでダメな人。
「初めてお味噌汁を作るとき、乾燥わかめをそのままザザッと入れたら、とんでもない量にムクムク増えて仰天しました。半年以上も冷凍していたお肉を使ってお腹を壊したこともありましたし。とにかく家事オンチで、水洗トイレの『水洗』は自動で洗える意味だと思い込んでいたくらい。だから、掃除はしなくてもいいんだと...。実家は汲み取り式だったから誤解していたんです(笑)」
整理整頓も大の苦手。当時のリビングはモノが散らかって足の踏み場もない状態で、乾いた洗濯物を積み上げた山に飼っていたペットのイグアナが登り、「イグアナ御殿と化していた」そうだ。
「あまりの乱雑さに耐えきれずに根負けした方が、怒りのパワーを駆り立てて片付ける感じでした」とご夫妻は照れ笑いする。
一方のツレさんは、実は昔から家事はお手のもの。「高校に入るときに両親が海外赴任になり、祖母宅に預けられたのですが、そのとき祖母から家事の基本を仕込まれたのです。お漬け物や梅酒の作り方も教わりました。やってみるとけっこう好きで、自主的に家事をする癖はそのときについたのかもしれません」
2004年、外資系IT企業に勤めていたツレさんは突如うつ病に襲われ、会社を辞めて闘病生活を余儀なくされる。
「リハビリ代わりにできることからやってみようと思って、彼女が苦手な家事を肩代わりするうちに、気がついたら『専業主夫』になっていました」

授乳、おむつ替え、離乳食 育児もパパが主役で大奮闘

結婚12年目、そんな夫妻に長男のちーと君が誕生。貂々さんの母乳が出なかったこともあって、首が据わる前からツレさんが育児のファーストパーソンとなった。
「ミルクをやって、おむつを替えて、抱っこしてあやして寝かして、離乳食を食べさせて...。すると、ちーとはパパである僕のことを後追いするようになったんです。ちょっと嬉しかったなあ」
目が回るほど大変だったけれど、男性だから育児に困ったことは特にないという。「いつも子どものことを気にしていたので鼻が敏感になって、おもらしをすると、遠くにいてもすぐに気がつきました」と目を細めるツレさんだ。
ちーと君が幼稚園に入ったころ、育児もずいぶんラクになったと話すご夫妻。当時は朝、ツレさんがご飯やお弁当を作っている間に、貂々さんが洗濯機を回し、8時半になるとツレさんがちーと君を幼稚園に送っていく。
「水曜日は幼稚園が午前中だけなので、帰宅して2時間後にまた迎えに出かけなければなりません。だから逆に水曜日の2時間は徹底掃除タイムと決め、帰ったら服も着替えずに、即、掃除機や雑巾を手にして家中をきれいにすることにしていました」(ツレさん)

仕事部屋にこもると子どもが見えなくて不安

ご夫妻は対面式のダイニングキッチンに隣接する和室を開け放して、ワンルームのLDKのように使っている。そのダイニングの隅に置かれたコンパクトなパソコンデスクが今の貂々さんの仕事場だ。ちーと君が走りまわって遊ぶすぐ横で、せっせとペンを走らせる。気が散ったりしないのだろうか。
「本来は北側の一室が仕事部屋なのですが、暖房がなくて寒いので、冬の間はここで漫画を描いているんです。それに仕事部屋にこもると、ドアを開けていてもリビングにいる息子の様子が見えないので、どうしているか気になりますし。本当は個室の方が集中できてはかどるんですけどね」と貂々さん。
特に漫画の構想を練るときなどは集中力が必要だ。だから朝は早起きして、まだ静かなうちに仕事を始め、午後の早い時間に終わらせるようにしているという。
「もし家を建てるなら、リビングの横に本棚がたくさん置ける仕事部屋を作れたらいいなと思います。引き戸を開けておけば、息子が遊んでいる姿が見守れて、閉じれば仕事に集中できるような...」と貂々さん。かたわらでツレさんが、「僕は良いスピーカーを置いて、大好きなクラシック音楽が聴ける部屋がほしいな」と微笑む。
働くのは妻、家事と育児は夫という生活スタイルが、とても自然に感じられるお二人だった。

細川貂々 (ほそかわ てんてん)

1969年生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、漫画家、イラストレーターとして活動。夫のうつ闘病生活を描いた『ツレがうつになりまして。』がベストセラーに。結婚12年目に長男が誕生。著書に『その後のツレがうつになりまして。』『イグアナの嫁』(共に幻冬舎)、『親子テツ』(朝日新聞出版)、『いぬがかいたかったのね』(サトシン・作、細川貂々・絵/集英社)など。

望月昭 (もちづき あきら)

1964年生まれ。幼少期をヨーロッパで過ごし、小学校入学時に帰国。セツ・モードセミナーで細川貂々と出会う。卒業後、外資系IT企業で活躍するも、うつになり闘病生活に入る。2006年に寛解し、現在は家事、育児に専念。著書に『こんなツレでゴメンナサイ。』(文藝春秋)、『パパ、どうしてお仕事いかないの?』(幻冬舎)など。

桜で楽しむ春の暮らし

春爛漫。桜は古くから日本人の繊細な美意識を育み、暮らしを彩ってきました。
各地から桜の開花が聞こえるこの季節、住まいにも桜とその優しい色を取り入れてみませんか。

桜を暮らしの中に取り入れてみる

日本人の心ともいえる桜を、お花見で楽しむだけではなく、活け花や、季節感あふれる桜いろの小物を上手にって暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょう。
最近では、一般的なお花屋さんでもハウス栽培による桜を扱うお店が増えています。値段もお手頃ですので、ぜひ一度近くのお花屋さんをのぞいてみてください。

桜は、花ぶりの良いものを大胆に活ければ、シンプルなスペースによく合います。また、小ぶりの花器に、花と葉が同時に楽しめるオオシマザクラや濃いピンクのカワズザクラをアレンジして飾るだけでも、春の華やかさと優しさがご家庭で味わえます。
桜の花の淡いピンクは、子供服や玩具などに使われることが多く、また若返りの色として知られています。ふんわりとた優しさや穏やかさを感じさせ、心をやわらげる癒しの効果をもたらします。そのため、病院や老人ホーム、幼児施設などで使われることが多く、看護師や介護師の制服などにも淡いピンクが用いられています。

ただし、インテリアとしてピンクを取り入れる場合は、最初はカーテンなど面積の大きなものではなく、クッションカバーやランプシェード、あるいは桜をモチーフにした食器や小物などからはじめることをおすすめします。
桜いろが映える色の組み合わせとしては、オフホワイトをはじめ、桜の葉や幹の色にちかい落ち着いたグリーンやベージュ、グレーなど自然色系から選ぶとよいでしょう。

また、クッションカバーの刺繍やパイピング(縁どり)、タッセル(カーテン留め)などにピンクを使えば、素敵なアクセントになります。
リビングはもちろん玄関や寝室、水まわりなどに、優しい気分を誘う桜いろと、春らしいさわやかさが漂う香りの小物を用いて、ちょっと華やいだ雰囲気を楽しんでみてはいかがですか。

ゴルフ練習を楽しみ、大空間で憩う 家族との時間を楽しむ邸宅

[埼玉県 Wさま邸]

南北に長い敷地を上手に活かした「コの字」の設計で、家のどこにいても自然光が差し込む明るい暮らしを叶えたWさま邸。1階には車を愛するご主人や、ゴルフがお好きなご一家の夢が素敵な形で実現されています。

タイル土間の玄関は、壁のスリット窓から愛車が眺められる楽しい仕掛け。そして玄関ホールから続く廊下に面した中庭は、人工芝を敷いてパッティングの練習場に。

さらにゴルフレッスン室もあり、ここは床を一段下げてドライバーを思い切り振れる天井高に。 「ゴルフスクールに通っている次女はレッスン室でスウィングチェックをするのが日課で、私も帰宅後、毎日30分ほど練習しています」とWさま。続きのシューズクロークを通って、直接ガレージと行き来できる動線も便利です。

2階に広がるのは、天井高3mのリビングと吹き抜けからも光が明るく降り注ぐダイニングキッチン。約40畳もの大空間に白い大理石調フロアが美しい光沢を放ち、向き合うように配置した白と黒のタイル壁が気品を漂わせています。黒タイル壁の後ろは、ロングカウンターや本棚を造り付けたホームコモンズスペース。

「子どもたちは個室にこもらず、ここで宿題をするようになりました。キッチンにいても子どもの様子がわかるから安心ですし、お勉強も見てあげられます」と奥さま。

「まさに思い描いていた理想の家」と頬を緩めるWさま。ご家族で仲良く趣味の時間を楽しみ、光に満ちた開放感あふれる住空間で大らかな暮らしを満喫されています。

広がり演出テクニック - 視覚効果 -

同じ面積・天井高の室内でも使う色によって広く見えたり狭く見えたりします。それは光の当て方でも同様です。床に直接光を当てると天井が低く狭い部屋に見え、壁に光を当てると天井が高く広い部屋に見えます。色づかいや光の当て方によって、同じ面積の部屋でも異なる見せ方ができることを知り、効果的な使い方を工夫してみましょう。

色の心理効果を利用して「後退色」と「進出色」を使い分ける

青を中心とした、黄緑から紫あたりまでの「寒色系」の色には、ものを遠くに見せる効果があります。この寒色系や暗い色、くすんだ色合いなどには、実際の距離よりも遠くに見えたり、後ろに下がって見える心理効果があるため、「後退色」と呼ばれています。狭い空間では「後退色」を効果的に使うことで広がりを演出することができます。部屋のなかで最も大きな面積を占める床や壁、天井の色に上手に取り入れることで空間の雰囲気が大きく変わります。
一方、黄色からオレンジ、赤、薄い茶色くらいまでの「暖色系」や彩度の高い明るい色は「進出色」と呼ばれ、膨張して見え、実際の距離より手前に感じられます。これらは存在感を強調したり、インテリアのアクセントとして使う場合に適しています。

すべて白でまとめる

白や白に近いベージュなどは膨張色ですが、壁や天井などを白にすると部屋を広く見せる効果があります。反対に天井の色を濃い色にすると、天井が低く感じられて圧迫感があり、部屋が狭く感じます。白い空間には、光を受けたときに陰影が楽しめるというメリットも。同じ白でも素材感の違うものを取り入れたり、ベージュなど色合いを微妙に変えることで、白の美しさが一層際立ちます。白だけでは落ち着かないという場合は、白をベースに、引き締める色を1~2色、ポイントとして取り入れると効果的です。

家具の色を統一する

家具やファブリックは壁に近い色を選ぶと、壁と一体化して広く感じさせることができます。グラデーション効果を利用する場合は床面に濃い色を用い、天井に向かって淡い色に。家具の色は床の色よりも明るいものを選ぶと広がりを損ないません。また木質系の家具なら、できれば素材や色合いを統一しましょう。素材や微妙な色合いがバラバラでは視線が定まらず、雑多な印象を与えてしまいます。色はダークブラウンよりライトブラウンの方が広く感じさせることができます。

ソファの置き方一つで空間が変わる

ソファのような大きな家具は、置き方ひとつで空間の見え方を大きく左右します。部屋を広く見せるためには、入り口付近から一番遠くにあたる、ドアの対角線上に置くのがベストです。ドアを開けた際、視界が開け、空間が広く見えます。一方、ドアの近くにソファを置くと、入ってすぐソファで視界が遮られてしまうので、実際の面積よりも狭く感じてしまいます。限られた空間では、どうしても壁にソファを寄せがちですが、リビングとダイニングのスペースを仕切る感覚で、思い切って部屋のセンターに置いてみると窮屈な感じがなくなります。対角線上に置くのが難しい場合は、壁からなるべく遠くなるよう配置することが広く見せるポイントです。

POINT

ソファは座面の低いものを選び、視線を下げることで空間が広く見えます。

脚付き家具で圧迫感を解消

圧迫感を解消するためには、背の高い家具を置かないようにしたり、家具を低くまとめて視線を下げることもひとつの方法ですが、家具のデザインによっても部屋の圧迫感は大分変わってきます。家具を脚付きのものにすることで、床の見える面積が増えるため、圧迫感が解消され、部屋を広く見せる効果があります。

間接照明を活用する

照明を壁や天井に当て、その反射光で空間を照らすのが間接照明です。照明器具本体は目に見ない位置に取り付け、一度何かに当てることで柔らかい反射光を創り出します。また、部分的に照らすことで空間に明るさの濃淡が生まれ、部屋を立体的に見せることができます。光を壁に当てると天井は高く感じられ、結果として部屋は広く見えます。節電アイテムとしてLED(発光ダイオード)は、エコなだけでなく、熱や紫外線が発生しにくいので、絵画や観葉植物に光を当てる間接照明として注目されています。「見せたいもの」をより引き立て印象的な空間を演出できます。

水平線を利用して部屋を広く見せる

横に伸びる線の視覚的効果を活用すると、広さや奥行きの印象を変化させることができます。部屋を広く見せるには、家具を低くまとめて視線を下げることが基本ですが、収納量の観点から、どうしても背の高い家具が必要な場合は、棚をオープンタイプにし、横の広がりを強調することで、すっきりとした印象になり、広さを感じさせることができます。

POINT

ボーダーの壁紙を部屋や廊下の壁にアクセントとして使ってみたり、壁面に飾り棚を付けてみるのもよいでしょう。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

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