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クリーンな室内環境で快適に暮らす

室内の汚れた空気を効率よく排出する

人が生活しているだけで室内の空気は汚れます。たとえば、ほこりやハウスダスト、タバコの煙など。食品やゴミの臭いなども生活することによって発生する汚れです。快適に暮らすためには、室内の空気を循環させてこれらの汚染物質を外に出すことが不可欠です。

強制的に換気して快適さを保つ

換気とは、部屋の中の汚れた空気を新鮮な外気に入れ替えること。通常は窓を開けたり、キッチンやトイレの換気扇を回して汚れた空気を外に出すことをいいます。昔の住まいは隙間が多く自然に換気されましたが、気密・断熱性が高まった現代の住まいでは、室内の空気を意識して出さないと空気が入れ替わらなくなってしまい、滞留した汚染物質が人に危害を与えることも少なくありません。シックハウス症候群などの原因になることが問題視されるようになって、給気と排気を強制的に行うという機械換気が法律で義務づけられました。住宅の場合、2時間に1回の割合で外気と室内空気の入れ替え(換気)が必要です。新居に効率のよい換気システムの実現を考えてみませんか。

換気システムを導入する

換気にはいくつかの方法がありますが、一般の住宅に使われる方法は2種類。一つは給排気ともにすべて換気ファンを用いる方法で、熱交換型換気システムと呼ばれています。熱交換とは、室内の汚れた空気の排出時に熱の一部を回収して外気に移すこと。室温をほとんど変えずに換気するので熱ロスが少ないことが特徴です。もう一つが給気に換気口を用い、排気を換気ファンで強制的に行う方法です。リビングや寝室など新鮮な空気を必要とするところに給気口を設け、トイレやキッチンなど汚れた空気が発生する場所に排気ファンを設置。各居室に設けた給気口から取り込んだ外気を、家全体に流通させてトイレなどのファンから排出します。

ハウスダストの原因を排除する

室内環境をクリーンに保つには、室内空気を汚す原因を取り除くことです。汚れを引き起こす原因の一つが結露です。結露はダニやカビ発生させ、ハウスダストの原因になります。また、建材や壁紙、家具などから出る有害化学物質も排除したい汚れです。

カビやダニの要因である結露を発生させない

人はそこにいるだけで1時間に約100ccの水蒸気を発生します。また、やかんでお湯を沸かすと1時間に約1500cc、3㎏の洗濯物を室内で干すと1000cc、調理をすると1000ccの水蒸気が発生します。水蒸気は結露を引き起こす原因となります。結露は窓の木部や押入れなどの内部を腐らせ、カビやダニの発生源となります。室内に洗濯物を干さない、調理をするときは換気扇を回すなど普段から心掛けて結露の発生を防ぐことが大切です。

有害化学物質を含まない家具や建材を使う

シックハウス症候群を引き起こすのが、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)などの有機化学物質です。これらは建材や合板、壁紙などの接着剤などあらゆるものに含まれています。最近では有機化学物質の放散量についての安全基準もつくられ、住宅メーカーはこれらを含まない安全な建材を使っていますが、市販の家具などに含まれていることもあります。新しい家具などを購入する場合は、十分チェックして安全な製品を選択することが大切です。

空気の流れを確認して風の通り道をつくる

室内の空気の流れをスムーズにすることが大切です。プランも風が流れるように工夫しましょう。そして、1日に1回は窓を開放して空気を入れ替えると、室内環境をいつも新鮮に保てます。

窓は対角線上に設ける

室内を効率的に換気するためには、一部屋に2カ所以上の窓を設けます。窓はできるだけ対面して対角線上に配置すると入ってきた風は部屋内を巡り、効果的な流れがつくれます。窓は一方を高く、他方を低い位置にするなど高低差を設けると風の流れを起こしやすくなります。温度の高い空気は上部の窓から抜けることも知っておくとよいでしょう。低いところから取り入れた空気は床や畳の湿気も取り払ってくれます。風の出入り口を確保して室内に滞留させないようにすることが大切です。

プランを工夫して風を通す

空気の流れをよくするためにはプランも工夫しましょう。行き止まりのある間取りや窓のない部屋はつくらないように。オープンなプランほど風が通りやすくスムーズな流れがつくれます。また、開き戸(ドア)よりも必要に応じて開け放しておける引き戸を使うと流れを妨げないでしょう。開き戸を使う場合は、ガラリ風のアンダーカットを下部に設けたり、開閉できる欄間付きなどにするとスムーズに空気が流れます。部屋の中に建具などの仕切りを設ける場合は、風が通り抜けるようなルーバーや格子状のタイプを選ぶとよいでしょう。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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