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子どもたちに「愛」を伝え続けるミッフィーの世界ディック・ブルーナ・ジャパン代表取締役社長鐵田昭吾さん

ディック・ブルーナ・ジャパンは、ミッフィーの版権を管理する日本の拠点。
ブルーナ氏が託した想いを大切にしながら、日本での展開に意欲的に取り組んでいる社長の鐵田さんに、昨年、誕生 60周年を迎えたミッフィーについて伺いました。

フォルムの魅力


ブルーナさんはもともとグラフィックデザイナーで、自分のお子さんに聞かせるためにお話をつくっていました。そのキャラクターの一つがミッフィーで、1955年に本国オランダで「ナインチェ」という名前で絵本デビューしました。日本には64年に「うさこちゃん」として紹介されましたが、海外での翻訳はイギリスとともに世界で一番早かったと記録されています。
ミッフィーの人気は、フォルムの愛らしさと扱うテーマの普遍性にあるのではないでしょうか。たとえば、おばあちゃんが亡くなり、家族でお墓へ行って、そこでおばあちゃんと心をつなぐ。あるいは片耳がたれているクラスメイトに対し、本人が嫌がる呼び方をするのをやめようと友だちに訴える。そうした誰にでも起こりうる出来事をやさしく展開していますから、親御さんが最初にお子さんに読み聞かせる絵本として、とても安心できるのでしょうね。

初期のミッフィーは耳もとんがっていて、現在とは異なる姿をしていました。マチスといった画家から影響を受けたブルーナさんは、「シンプルなものほど心に訴えかける」という哲学を育み、ミッフィーのフォルムもできるだけ線を省くことで生まれました。見る人の想像の余白を残す、ということですね。色も同様で、赤・黄・青・緑のブルーナカラーが基本。たとえば背景色は、室内は赤、室外は緑。うれしいときは赤や黄、悩んだり反省しているときは青と、ミッフィーの心情や環境を色で巧みに表しています。
また、ブルーナさんは「読み聞かせ」をとても大事にしており、それが一番好きな時間だと語っています。本人が読み聞かせをした際、子どもたちが目をじっと見つめたり、絵本に釘付けになっている様子を見て、ミッフィーの目を正面向きに描くようになりました。目にも、読者としっかり向き合いたいという想いが込められているのです。

愛情あふれる家庭


ブルーナさんは両親から愛情豊かに育てられたことが、大人になるにつれ、勇気となり、力になったと語っています。お父さんは出版社を経営するやり手のビジネスマンで、長男としてディック少年に厳しく接することもあったでしょう。一方で、お母さんは絵を描きたい彼の心を理解し、やさしく見守ってくれた。そんな幼少期の環境が原体験として後に影響することを実感し、その想いを絵本にも託しているのだと思います。


ミッフィーのキャラクターライセンスを結ぶ際、大事にしていることの一つは、お互いの理念への共感と、一過性ではない取り組みです。ミサワホームさんは、一貫して「住まいは子育てのために」としての住まいを追求し続け、長きにわたって大切にしてくださっています。住まいというハードと家庭というソフトは、子どもの成長にとっての両輪ですから、ミッフィーが少しでもそのお手伝いができたらと思っています。
大人のミッフィーファンも多いのが日本の特長です。60周年を機に、できるだけ多くの方にミッフィーの魅力と、そのキャラクターを活かした商品のよさが伝わるよう、これからも努めていきたいですね。

Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2016 wwww.miffy.com

鐵田昭吾 (てつだ・しょうご)

1963年、大阪生まれ。外資系商社を経て、ディック・ブルーナ・ジャパンへ。2005年に代表取締役社長に就任、現在に至る。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
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