Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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「蔵」による空間構成の工夫で、ほどよい距離感の二世帯の暮らし

[奈良県 Hさま邸]

奥さまのお母さまとご同居のHさま邸は、玄関を親子で別々に設け、それ以外は共有にした二世帯住宅である。3.5mの天井高が開放感を生む高天井のリビングは、ご家族の交流の場。リビングがすっきり片付く「1階の蔵」の上には、ロフトの書庫を備えた1.5階の子ども用リビングもある。

「娘は二人とも大の読書好きなので、家の真ん中に『図書室』をつくってあげたくて。ここのテーブルで植物図鑑を開いて、祖母から庭に咲く花の名前を教えてもらっています」と奥さま。

リビングからガラス手摺越しにお子さまたちの様子がわかり、書庫下の内窓を介してキッチンにいる奥さまとも視線がつながって安心だ。

お母さまのゾーンへは玄関ホールの内部ドアからも、キッチンの後ろのドアからも直接行き来できる便利な動線。洗面・浴室やトイレはお母さまの和室のそばに設けて、行き来しやすくしている。

一方、子ども部屋は2階に配置し、その上の2.5階をご夫妻のプライベートゾーンに。デスクワークの多いご主人は帰宅後、ホールに設けたトレーニングマシンで運動不足を解消されるのが日課だ。

「ルームランナーで走った後に書斎で仕事をすることも多いのですが、スキップフロアを介した最上階なので1階に音も伝わりません。遅くなっても気兼ねなく自分の時間を過ごせます」と微笑む。

「蔵」を活用したスキップフロアの設計で立体空間を縦に横に上手に活用し、お互いのプライバシーを守りつつ、3世代の家族がいつも温かくふれあえる心地よい暮らしを楽しまれている。

家族が気持ちよく、すっきりと暮らすために タレント 西田ひかるさん


間取りを考えるのが大好きで想像がどんどん膨らみます。

現在、ご家族とともに兵庫県にお住まいの西田ひかるさんは、
二人のお子さまの子育てとタレント活動をこなす多忙な毎日を過ごしている。
そのなかで、日頃の家事の工夫や住まい方などについてお伺いした。

お気に入りはキッチン 悩みは収納スペース

2006年、東京から兵庫に住まいを移し、現在、子育てまっ最中の西田ひかるさん。タレントとしても活躍中で、東京、大阪、名古屋と広く飛び回る毎日だ。そんな西田さんにとって住まいは、ご家族との楽しい時間を過ごしながら、心からくつろげるかけがえのない存在だ。家事と仕事はどんなふうに両立しているのだろう。
「実はとても面倒くさがりやで、収納下手なんです(笑)。どうしたら家事が楽にできて、毎日を気持ちよく、すっきり暮らすことができるのか、そんなことを考えながら家事をこなしています」

現在のお住まいは、外国人向けにつくられたもの。1階に独立型のI字型キッチン、ダイニング、リビングがあり、個室や浴室は2階にある。不便がたくさんあると語る西田さんだが、お気に入りもあるという。
「キッチンのスペースが割と広いので、そこにダイニングテーブルを置いています。食事はもちろん、子どもたちがお勉強やお絵描きするのもここ。別にダイニングやリビングがあるのに、いつも家族が集っているのは、このダイニングテーブルです(笑)」

キッチンにはパントリーや洗濯機置き場も備わっているため、動線的には不自由がないという。では、家事でストレスをもっとも感じるのは何だろうか。
「モノを出したり、しまったり、つまり収納ですね。モノの整理がつかないと、それがストレスになってしまいます。たとえば主人や私のスーツケース、子どもたちのランドセルやプール用のバッグなど、それらを毎回2階の個室にしまうのは大変。玄関に広いシューズクロゼットがあって、そこにバッグやコートなどもしまえたら、どんなに便利でしょう」

また、日用品を大量に買い込んだり、食品などのいただきものも多いという。
「大きなモノがそのまましまえて、しかも大量に備蓄できる収納があれば、お部屋もすっきりと使うことができるはず」

さらに、こんなアイデアも。
「壁にビルトインされたアイロン台というのはどうでしょう。この一枚だけアイロンをかけたい、というときに、取っ手を引くとパタッとアイロン台が現れたら、うれしいと思いません?」
なるほど、納得である。

間取りを考えながら楽しい時間を過ごす

西田さんは、自身を「大の間取り好き」と語る。それが高じて、ご両親の別荘のレイアウトを手がけ、なかなか好評なのだそう。その間取り好きを強力にサポートしているのが、アメリカ版の「Houzz(ハウズ)」というアプリである。このコミュニティサイトには建築家など住まいの専門家が投稿した住空間に関する画像が600万点以上掲載されており、自由に閲覧ができる。
「空間ごとの画像はもちろん、デザインした建築家を知ることもできるし、ショップで買い物をすることもできます。時間があれば、タブレットでサイトを見ながら、あれこれ想像を巡らすのが、私にとっては楽しい時間です」
これからの住まいづくりを想定し、今も「間取り大好き」は全開。「間取りについての悩み」を楽しんでいる。

「キッチンをアイランド型にするのか、コの字やL字型にするのか。どちらのよさも捨てがたくて(笑)。それに、子ども部屋を今後どのように位置づけるのかも考えどころです。個室が必要な年齢になるまで、できるだけダイニングテーブル中心のコミュニケーションで頑張りたいですね」
そう語る西田さんから、ご家族への深い愛情が伝わってきた。

西田ひかる(にしだ・ひかる)

1973年~85年、アメリカ・ロサンゼルスで暮らす。88年「フィフティーン」(ポニーキャニオン)でレコードデビューし、同時にミュージカル「小公子セディ」に主演。以来、持ち前の健康的な明るさと、何事にも前向きに努力する姿勢が評価され、歌手活動と合わせて、多くのテレビドラマ・ミュージカル・舞台などに出演。アメリカ時代に体験したボランティア活動にも熱心で、年2回行っていたチャリティーバザー他、98年2月に行われた長野冬季オリンピックではアンバサダーに。2002年5月に結婚し、現在2児の母。公私ともに充実し、ますますその存在は輝きを増している。

季節感を大事にした日本人 「おはぎ」に込められた意味とは?

素朴な疑問!お彼岸に食べるのはおはぎ?ぼたもち?

秋分の日(9月22日)を中日とした一週間は、秋のお彼岸。お彼岸といえば、おはぎを食べる風習が広く浸透しています。米をついて丸め、餡をまぶした食べ物がおはぎですが、ぼたもちも似たような作り方をしますね。実際、どこが違うのでしょう? おはぎとぼたもちの違いを探ります。

基本的にはおなじ食べ物 名前が違うのは季節から

「おはぎとぼたもちの違いは?」と聞かれ、どんな答えが浮かびますか?「こし餡がおはぎ、つぶ餡がぼたもち」「米粒が残っているのがおはぎ、完全に餅になっているのがぼたもち」「大きいのがぼたもち、小さいのがおはぎ」「ぼたもちの高級バージョンがおはぎ」。
諸説ありますが、基本的にふたつは同じもので、違うのは食べる時期だけという説が有力のようです。おはぎは「お萩」、つまり萩の季節である秋に食べるもの。ぼたもちは「牡丹餅」、つまり牡丹の季節である春に食べるものというわけです。

ただ、季節が違うことによって、形に違いが出てくることは事実のようです。ぼたもちは、牡丹の花を模して丸く大きく豪華に、おはぎは、萩の赤紫の花を模して小ぶりで長めに作られるとか。
餡も、秋(おはぎ)は収穫したばかりの皮が柔らかい小豆を使うため、皮ごとつぶしてつぶ餡に、春(ぼたもち)は冬を越した皮の固い小豆を使うため、食感を良くするために皮を取り除いてこし餡になるのだそうです。

手作りおはぎはいかが? 作り方とポイント

餡は、洗った小豆をたっぷりの水に入れ、3回ゆでこぼします。再び小豆の3倍の水を入れて沸騰したら一番弱火にし、2〜3時間煮ます。柔らかくなったら砂糖と塩で味を整え、心持ち柔らかい位まで煮詰まったら火を止て餡の完成です。
もちは、もち米とうるち米を合わせて洗い、通常より控えめの水で炊きます。10分ほど蒸らし、温かいうちにすりこぎで粒が少し残る程度までつぶします。
このもちをまるめ、餡で包めばおはぎのできあがり。季節の風物詩として、是非チャレンジしてみてください。

庭に広がる南阿蘇の樹々、街中で「森林浴」を叶えた憩いの家

[熊本県 Kさま邸]

「街中の住まいでも森にいるような生活がしたい」。Kさまの家づくりは、そんな夢をテーマに始まりました。リビングの外に広がる庭には、コナラ、モミジ、ナツハゼなど南阿蘇の山から採った樹木が植えられ、成長すると雑木林さながらの自然な趣になるようにデザインされています。

「木立の中を小鳥のさえずりを聴きながら散歩して、ブルーベリーの実を摘んで食べたり、子どもとドングリを拾ったり...。木陰のベンチで読書にふけるのもいいですね」とKさま。

LDKはリビングの一部を吹き抜けにして上の窓からも光を招き、明るく開放的に。2階でお子さんが奏でるピアノの調べを聴きながら、ソファでくつろぐのがKさまのお好きな時間だそう。

内装は素材感にこだわって、ウォールナットの床材や天然石タイルの壁で重厚な雰囲気に仕上げました。

また、キッチンは家族みんなで料理ができるようにスペースを広く取り、作業しやすいⅡ型にレイアウト。「娘と一緒にケーキづくりをするのが楽しくて。週末は主人がお得意のイタリア料理に腕を振るってくれます」と奥さまはうれしそうに語ります。

リビングの上にはスキップフロアで和室をつくり、床下を大収納空間「蔵」に。キッチンから出入りできるので片付けやすく、かさばる玩具や生活用品もたっぷりとしまえます。

「和室の地窓からリビングが見下ろせるのも気に入っています」とKさま。

どこにいてもご家族の気配が伝わり、笑顔がつながるお住まいで、四季の自然を感じる風情豊かな暮らしを満喫されています。

和室のある暮らし ー和室のインテリアー

和室では椅子ではなく畳に座ることが多いため、家具や飾り物、雑貨やグリーンなどは、座ったときの視線にあわせた低い位置に置くことがポイントです。和室ならではの照明、インテリアのコーディネイトを考えてみましょう。

和室の照明

その昔、和室では行燈やろうそくなどで室内の明るさをまかなっていました。照明が発達した今日でも、置き型の照明器具を部屋のコーナーや床の間に置くことで、より和の雰囲気が高まります。照明器具としては、和紙や竹、籐などを素材にしたものがおすすめです。和紙を通したやわらかな明かりが、リラックス感を与えてくれるでしょう。

照明の光源には、あたたかみのある光の白熱灯と、自然光に近い蛍光灯の2種類あり、和室にはあたたかい色調の白熱灯が適しているでしょう。
さらに落ち着いた雰囲気を演出したい場合は、床の間の照明を工夫してみましょう。掛け軸や生け花をスポット照明で照らしたり、和風スタンドを床の間の横に置くことで、床の間が引き立ちます。一方、薄暗さが気になる場合は、天井に吊り下げるペンダント形や、直付け型のシーリングライトを主照明とし、十分な明るさを確保しましょう。明るさをリモコンで調整できる照明器具なら、座ったまま操作できるので便利です。

和室の暖房

和室は、夏は涼しく過ごしやすそうですが、冬は寒そうというイメージがあるかも知れません。テーブルや椅子のような固定的な家具を置かないのが和室の特徴なので、なるべく大型の冷暖房器具を置かないようにしたり、機器が見えないつくりにしたいものです。そこで、和室の暖房として最近注目されているのが、床暖房です。床暖房は、ふく射、熱伝導、自然対流によって、部屋全体が均一に暖まります。足元から体を温めるので、室温を最大4℃低く設定しても温風暖房と同じ体感温度を得ることができます。和室用の床暖房に適した畳仕上げができるので、和室らしさを壊すこともありません。直接畳に座る和室では、床暖房は何より快適です。

部屋の一角に和のコーナーを

和室がない場合でも、市販されている置き畳をフローリングの上に敷くことで、和の空間ができあがります。正方形が特徴の琉球畳をはじめ、最近ではモダンなデザインの畳や、織り方や色がさまざまなものもでているので、従来の概念にとらわれず、自由な発想で畳を取り入れてみてはどうでしょう。

テーブルは床に近いものを

和室では、家具の密度が高くなると空間に圧迫感を与えてしまいます。和室にテーブルなど家具を置く場合は、できるだけ低いものを選ぶのがベストです。また、いつでもごろんと寝転がれるようなスペースを保っておくことも重要です。床に近い暮らしは、リラックスしてくつろぐことができ、快適です。

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和室にソファでレトロにコーディネイト

和室には、テーブルや椅子のような固定的な家具を置かないのが特徴と延べてきましたが、視線を低い位置でそろえることを忘れなければ、ソファを置いてコーディネイトしてみるのも相性がよいものです。「和室にソファだなんて!」と思われるかも知れませんが、畳の縁と障子の格子が重なりあう空間に直線的なフォルムのソファを置いてみると、意外としっくりくることに驚きます。また、高級旅館をイメージして、和室にベットを配置してみるのも、いつもと違う雰囲気が楽しめてよいかもしれません。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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