Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
著名人によるコラムなど、毎月厳選した住まいに関する情報をお届けいたします。

豊かな自然を感じ、愛車を眺めて憩う、別荘さながらのくつろぎ感に満ちた邸宅

[千葉県 Mさま邸]

Mさま邸は房総の豊かな自然に囲まれて悠然と佇む大らかな平屋のお住まい。リビングのフルオープンサッシを全開にすると、外と内がひと続きにつながり、高い勾配天井と相まってこの上ない開放感です。サッシの外には水盤を設けたタイルテラスがあり、水面に陽光が反射してリビングの天井に美しいゆらぎを描き出しています。

「都内の公園にあった水盤が気に入って取り入れてみました。天気の良い日は、サッシを全開にして朝食をいただきます。清々しい空気に包まれ、小鳥のさえずりを聴きながら食べるとおいしさも格別ですね。夏は水の気化熱で涼しい風が入るので心地いいですよ」とMさま。

リビングの窓にはカーテンの代わりに木製ルーバー扉を採用。羽板の開閉で自然光を調節することができます。また、扉を閉じるとサッシが全て隠れて木の温もりに満ちたインテリアとなり、落ち着いた雰囲気が楽しめます。

大の車好きのご主人は、愛車を眺めて暮らす夢もかなえました。
「リビングのソファでくつろぎながら、大開口の窓越しにインナーガレージのポルシェを見ているひとときは至福ですね。夜にガレージのライトを点灯すると、オブジェのように車が美しく浮かび上がります」と笑顔で語ります。

庭の景色を存分に取り入れた寝室もご夫妻のお気に入りです。「ホテルのようなラグジュアリー感があって、リラックスできます」と奥さま。
別荘さながらのお住まいで、四季折々の自然を感じるリゾート感あふれる暮らしを満喫されています。

優良ストック住宅の普及で住まいの資産評価はどう変わる?住宅再生推進機構高橋正典

価値あるものを永く大切に使うストック型社会を迎え、良質の中古住宅を資産として評価し、流通を促進する「スムストック」の取り組みが注目されている。中古住宅市場の活性化に努める高橋正典さんにお話を伺った。

中古住宅を適正に評価し永く住み継ぐ時代が来た

日本の住宅は寿命が短く、30年も経てば建て替え時期と言われてきた。長く新築偏重の時代が続き、建てては壊す「スクラップ&ビルド」の考え方が主流だったからだ。実際、中古住宅は優良物件であっても評価が低く、中古流通市場において築20〜25年の木造物件の建物評価はゼロ。減価償却に関する省令でも、木造住宅の法定耐用年数は22年と定められている。
「古いというだけで資産価値がないと評価されるのはどう考えてもおかしいでしょう。まだ十分使用できるのに取り壊すのは、地球環境保護の視点からも間違っています」と高橋正典さんは語る。
 きちんとメンテナンスをして住宅の価値を守り、永く大切に住み継ぐことは、産業廃棄物を減らすことにもつながる。そこで高橋さんが専務理事を務めるNPO法人「住宅再生推進機構」では建物再生支援を行い、「良質中古住宅Ⓡ認定制度」を設けて安心・安全な中古住宅の普及を推進している。

 政府もこうした状況を改善しようと、中古住宅を有効な住宅資産として活用するための仕組み作りに動き出した。国交省では平成25度から「中古住宅市場活性化ラウンドテーブル」という会合を開催。建物価値が消滅するのを防ぎ、中古住宅市場を活発化させるために、どのような市場環境の整備と制度が必要なのかを議論している。
「今や総住宅数は世帯数を大きく上回り、空き家は過去最多となる820万戸と増加の一途を辿っています。お金にならないから売りに出されず、空き家になったままの物件も多いのです。住宅資産を資金化できれば、こうした空き家問題の解消にもつながるでしょう。高齢者が自宅を担保に年金の形で借り入れができるリバースモーゲージも本格的に普及するかもしれません」と高橋さんは期待する。

スムストック条件を満たす資産価値ある家づくりを

 住宅メーカーでもすでに新築物件の開発・販売だけでなく、既存の住宅を社会共通の資産にするための取り組みに力を入れている。2008年にはミサワホームを含む9社が参加して「優良ストック住宅推進協議会」を設立(現10社)。良質な中古住宅を「スムストック」として評価し、広く流通させようと努めているところだ。
 スムストックは、「住宅履歴情報の保有・管理」、「50年以上の点検制度・メンテナンスプログラム」、「新耐震基準レベルの耐震性能」という3つの条件を満たす住まい。査定は構造躯体(スケルトン)と内装・設備(インフィル)に分けて行われるので、住宅の価格がより明確になる。販売時には土地の価格と別々に表示される。また、リフォーム履歴やメンテナンス記録も含めて査定されるので、売り主は手入れした分、価格面でも高く評価されるメリットがある。

「中古住宅の購入の難しさは、建物がどのような状態なのか、わかりづらいことでした。なかには『古い味わいが好き』といった理由で中古を選ぶ方もいますが、住宅はビンテージの家具を買うのとわけが違います。家族の安全を守るシェルターですから、耐震性など構造がきちんと評価されている点は何よりも納得ですね」と高橋さん。
 目に見えない性能や住まいの履歴がきちんと把握でき、築50年以上のメンテナンスプログラムも継承できるとなれば、買う側の安心感は大きく高まる。
「終身雇用制度が崩れ、将来の保証が見えない今、長期の住宅ローンを安心して組むためにも、資産価値を高く保てる家づくりは不可欠だと思います。また、住宅は人よりもずっと長生きします。『スムストック』のお墨付きがあれば、お子さんにも喜んで住み継いでもらえるのではないでしょうか」

高橋正典(たかはし・まさのり)

NPO法人「住宅再生推進機構」の専務理事として、『ストック住宅』の流通促進や「長期優良化」に関する活動を行う。国土交通省 長期優良住宅先導事業採択による「住宅履歴書」に関する講演・セミナーや、不動産会社と建築・リフォーム事業者、並びにファイナンス事業者との事業者連携コンサルティングの実績多数。また、不動産業界を単なる紹介ビジネスではないエージェント企業とすべく、株式会社バイヤーズスタイルを設立し、業界初全取扱い物件に「住宅履歴書」を導入、顧客の資産価値の向上を図る。その後、社名を価値住宅株式会社として「住宅価値創造企業」を目指す。

わが家の浴室でスパ気分 -浴室のプラン-

一日の疲れを癒すリラクゼーションとしての役割が高まっているバスルーム。便利な機能やゆとりのスペースをプラスするなどの工夫をすることで、自宅にいながら、リゾートのようなスパ気分を楽しむことができます。

ウォーターリビングの発想で明るく広々した浴室に

浴室のお悩みを伺うと、浴槽も洗い場も脱衣所も「狭くて暗い」という声が多く聞かれます。日本の住宅では、浴室に日当たりが重要視されるケースは少なく、北側に設置されることが多い傾向にありますが、近年はそうした概念をなくし、明るい南側に浴室を設置したり、眺めのよい場所や屋上に露天風呂を設置するなど、理想の浴室にこだわったプランを希望される方が増えています。浴室から洗面室・トイレ、さらに屋外の庭までをひとつの空間と考える「ウォーターリビング」の発想で、わが家でちょっとしたスパ気分、リゾート気分を満喫できます。

バススペースを広げ開放感のある空間に

敷地に余裕のある場合は、浴室を広げることが狭さの解消に最も効果的です。スペースが広がるのはもちろん、ひとまわり大きな浴槽への変更も可能。2面開口や大きな窓も実現します。

バスコートを設けお風呂上りのリビングに

おすすめなのが、浴室の外側の庭に、浴室から直接行き来できるバスコートを設けることです。チェアでのんびりくつろいだり、冷たい飲み物で喉を潤したりと、風や太陽を思う存分楽しめる開放的な空間でリゾート気分を満喫できます。また、浴室や洗い場からバスコートが見渡せるため、実際のスペース以上の広がりを感じられる効果もあります。

POINT

照明や色の効果で開放感を演出
スペースを広げなくても、照明を間接照明やスポット照明にしたり、鏡を大きくすることで、空間を広く見せることができます。また、バスタブや壁の色を、明るく薄めの色にすると、狭く見えない効果があります。

スリーインワン・スタイルでゆったりレイアウト

スリーインワンとは、浴室・洗面室・トイレをワンルームにまとめる欧米スタイル。増築をしなくても、細かく区切っていた空間を1つにまとめることで、スペースに余裕が生まれます。ただし、ふたり同時に使用したい場面が多い場合は不便もあるため、ご家族の生活パターンの確認が必要です。洗面室と浴室の仕切りにガラスドアを採用するだけでも、視覚的な広がりが生まれ、明るさも届きます。

海や木々、中庭など眺望を生かしたプランも

お住まいが海や森林を見渡せる好立地にあるならば、眺望を活かしたプランニングがおすすめです。海に向かってバスルームを設置することで、ゆったりと海を眺めながらお湯につかることができる至福の空間に。また木々に囲まれた浴室では、お風呂につかりながら森林浴も楽しめます。どちらも仕切りをガラスにすることでさらに開放感を演出します。都会にあっても、中庭に面するように浴室を設置することで、木々を身近に感じながら入浴を楽しむことができます。木々が外部からの視線を遮るので、気がねなく窓を開けられる開放的なバスルームに。

都会の空の下で露天風呂を満喫

都会の住宅密集地でも、屋上に浴槽を設けることで、露天風呂気分を満喫できます。昼は晴れ渡る空を、夜は星空を眺めながらの入浴は、心からリラックスできる贅沢な空間に。浴槽をデッキ材で囲むことでリゾート感がアップし、飲み物や本などを置く場所としても、湯上りに涼むためのベンチとしても役立ちます。

POINT

「M-Wood 2」
廃木材とリサイクルプラスティックでつくられた100%リサイクル素材「M-wood 2」は、木の風合いがありながら、耐水性に優れ、腐敗することもないので、風雨にさらされることの多いエクステリアに相応しいアイテム。汚れを落としやすく、お手入れも簡単です。

ピットのある広いリビングを中心に、集う人を楽しませる包容力豊かな住まい

[埼玉県 Tさま邸]

以前の住まいに対して「不満はないけれど、理想の家ではない」という想いが募り、思い切って住み替えを決意されたTさま。「新居の完成まで住み続けたい」などの売却条件が整ったことも、住み替えの大きな理由になりました。

ご夫妻にとって求める住まいとは、「ホームパーティができる広いリビング」。そして、ご主人には「書斎とビルトインカーポートのある家」でした。そんなTさま邸は延床面積77坪以上で、展示場の住宅を思わせる規模。「何かの要望を叶えるためにどこかを我慢する。それがないのがうれしい」と語るご主人。

1階のビルトインカーポートには書斎が隣接し、窓からは愛車が見える仕掛けに。主室や子ども部屋も1階にあり、迷路のような廊下を通って2階へ上ると、圧倒的な広さのLDKが迎えてくれます。

印象的なのが約30畳のリビングで、一段下がったピットを設けてあえてソファを置かずにくつろぐスタイル。「とにかく大勢の来客が頻繁にあるのが我が家。ピットに腰かけられるので来客人数を限定せずに済みます」とご主人。

「バルコニーでバーベキュー、リビングで談笑、和室でくつろぐ。お客さまが思い思いに楽しんでいます」と微笑む奥さま。

もちろん奥さまの生活動線にも十分配慮され、キッチンやパントリー、洗面室が連続し、収納も随所にたっぷり設けられています。「収納家具を置く必要がないので、広いけれど掃除は以前よりラクになりました」と奥さまもにっこり。
ホームパーティの賑わいそのままの包容力豊かなお住まいでした。

冬の訪れを告げる「木枯らし一号」あなたの街で吹くのはいつ?

木枯らしは「一番」?「一号」?

11月は秋が深まり冬の気配が近づく頃。「木枯らし一号が吹いた」と聞けば、本格的な冬の訪れを感じます。ところで、似たような"季節の変化を告げる風"として「春一番」がありますが、それぞれに具体的な定義はあるのでしょうか?また「一番」と「一号」、なぜ単位が違うのでしょうか?素朴な疑問に迫ります。

地域が限定されている「木枯らし一号」

気象庁では「木枯らし一号」を次のように定義しています。
●期間は「霜降」(10月23日頃)から「冬至」(12月21日頃)までの間
●冬型の西高東低の気圧配置になった時
●北よりの風
●最大風速が毎秒8m以上
紅葉していた秋の木立の葉を散らし、また「立冬」(11月7日頃)前後に吹くことが多いため、冬の訪れを感じさせる風の代名詞になっています。
なお、木枯らし一号が発表されるのは関東地方(東京)と近畿地方(大阪)についてのみで、他の地方については発表されていません。とはいえ、他の地方で観測されないというわけではなく、気象庁による正式な発表がされていないということのようです。

漁師が使う方言だった「春一番」

一方、「春一番」の気象庁による定義は以下の通りです。
●期間は「立春」(2月4日)から「春分の日」(3月20日頃)までの間
●低気圧が日本海側にあるとき
●南よりの風
●最大風速が毎秒8m以上
●最高気温が平年値または前日より高い
暖かく春の訪れを感じさせる風ではありますが、雪崩・融雪洪水・竜巻などの気象災害や海難事故をもたらすことが多いので注意が必要です。
そもそも春一番という言葉は、ある地方の漁師が使う俗語だったといいます。それが春一番による海難事故が世に紹介されると、春一番という言葉も有名になり、やがて気象用語に採用されたのです。ちなみに木枯らし一号は気象庁の職員が使い始めたため、台風にならって「○号」と呼ぶようになりました。
なお、北日本でも春一番のような風は吹きますが、その後に北西からの季節風が吹き冬に逆戻りするため、春一番とは言わないそうです。また、沖縄でも春一番の発表はされていませんが、それは日本海側の低気圧により、吹く南風がそれほど強くならないためだそうです。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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