Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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赤・青・黄をテーマカラーにデザイン、ポップな3階建てのオフィス併用住宅

[東京都 Yさま邸]

ビジネスにも便利な都心エリアに、Yさまが建てられたのはオフィス併用の3階建て住宅。ブルーの壁や赤のラインを効かせた外観デザインは、まるでモダンアートのよう。オフィスの玄関ポーチには黄色を用い、Yさまのお好きな赤・青・黄の3色でポップに演出しています。

2階のLDKは細長い敷地を生かして、南北に視線が抜ける間取りに。フルオープンの全開口サッシを開けると、ダイニング、バルコニー、リビングが直線でつながります。
「愛犬はバルコニーでひなたぼっこをするのが大好き。春や夏はサッシを開け放つと、心地よく風が通り抜けます」とYさま。近隣からの視線が気になるリビングの東側は、高い位置に3連の窓を配置し、都心の住宅密集地でありながら、明るく開放感に満ちた暮らしを実現しました。

ダイニングキッチンのインテリアにもこだわりが光ります。白ですっきりと統一した空間は、レザー調のクッションウォールで柔らかみを生み出し、赤いガラスのペンダント照明を鮮やかな差し色に。ガラス照明はバカラ製で、奥さまが一目惚れされたもの。「この赤を生かすコーディネートをお願いしました。タペストリーのような和紙染めのクロスも素敵でしょう?設計士の廣瀬さんがデザインしてくれました」と奥さま。

併設のオフィスは、さらに3色を大胆に生かして楽しい雰囲気に。
「リキテンスタインの絵のような、アメリカンポップアートのイメージでデザインしてもらいました。お気に入りの空間で気持ちよく過ごせるから、ストレスが溜まりません」と顔をほころばせるYさまです。


自宅玄関の並びにオフィスの玄関を配置。オフィスの玄関ポーチは、側面壁と庇を鮮やかな黄色で個性的に。


幾何学模様のシックなクロスが素敵な主寝室。カーペットの床で落ち着きを。


縦長の大窓から光が差し込む玄関ホール。アイアンの格子をあしらった階段のデザインが美しい。

大増税時代だからこそ住まいづくりSUUMO編集長池本洋一

消費税増税が見込まれ、相続税も改正によって増税となったいま、それでも住宅を購入するとしたら、どんなことを意識したらいいのだろう。市場動向に精通しているSUUMO編集長 池本洋一さんに伺った。

●大増税時代に突入しつつある今、住宅へのニーズはどのように変化しているのでしょう。

現在の住宅市場のなかで堅調なのが、共働き世代と50歳以上のシニア世代のニーズです。共働き世代には、子どもが生まれると、子育てと仕事を両立させなくてはならず、それにふさわしい住宅を求める必然性があります。夫婦でペアローンを利用できることも大きいでしょう。一方でシニア世代の住み替えは、子どもが独立した後は自分たちの望む暮らしがしたい、あるいは老後の資金としての資産価値を期待するという思いがあるのでしょう。
この傾向はマンション市場でより顕著ですが、戸建て住宅でも同様の動きが見受けられますね。

●戸建て住宅も資産価値を意識するようになっているのですね。

資産活用というとマンションを連想するのに対し、戸建て住宅は一生住み続けるという感覚ですね。ところが、今は事情が少し変わりつつあります。というのも、人も住宅も寿命がとても長くなりました。以前なら子どもの誕生、進学や就職など、その成長を追いかけていればよかったのですが、今はその先まで考えなくてはなりません。両親の面倒を見るため実家に住む、仕事で海外赴任をするなど、不測の事態が起こることもあるでしょう。年金が減った後の老後の資金として、あるいは売却や賃貸せざるを得ないときの担保として、戸建て住宅にも資産価値が求められているのです。

●では、どんな住まいづくりを心がけたらいいのでしょうか。

箱と中身を分けて考えることが大切です。箱とは構造体などの建物部分で、耐震性や耐久性といった基本性能をしっかり確認する。その際、必要な性能は担保したうえでコストに合理性があるかどうかも、きちんと説明してもらうようにしたいですね。
中身は、やはりデザイン性でしょう。動線がコンパクトで家事の時短ができるなどの機能面はもちろん、内装や家具などに自分らしさを表現できるのか、この辺りも重要になってきます。
同時に、可変性も考えておくべきでしょう。たとえば、子どもが巣立った後の部屋を賃貸する、老いた親御さんや単身の兄弟姉妹と同居するなど、事情によっては異なる世代や世帯と暮らす可能性もあります。そうした将来を見すえながら、最小限のリフォームで対応できる間取りにすることも考えておきたいですね。

●建てて終わり、ではなく、その後のことも重要ですね。

今、中古住宅の流通において問題になっているのは、性能の証明、つまりエビデンスです。それがなければ取引ができず、中古流通のネックの一つになっています。ですから、今後は性能を数値的に証明するエビデンスがとても重要になるはずです。せっかく長期優良住宅の認定を受けたとしても、その後の維持管理やその履歴がなければ、資産価値が正しく評価されない可能性もあります。メンテナンスや保証について十分なサポート体制があるかどうかは、ぜひ確認してほしいと思います。
大事なことは、お金のことも含めて、いかに納得できる説明をしてもらえるかどうかですね。

●将来を見すえた住まいづくりが大切なのですね。

先ほど申し上げたように、人も住宅も寿命が伸びています。直近の事情だけを考慮するのではなく、20年、30年先を意識してほしい。その際に重要なのが、お金の問題です。日本人は奥ゆかしいせいか、親子で互いの資産について話し合うことが少ないのですが、気持ちよく次の世代へ引き継ぐためにも、互いの状況を把握することは大事です。家を建てるというのは、まさにそのグッドタイミング。親子みんなでお金と暮らしについて話し合っていただきたいと思います。

池本洋一(いけもと・よういち)

1995年上智大学卒業、同年株式会社リクルート入社。「都心に住む」編集長、「住宅情報タウンズ」編集長、「SUUMOマガジン」編集長を経て、2011年より「SUUMO」編集長に就任。消費者、不動産会社、賃貸オーナー向けの講演、業界新聞での連載、マスメディアを通じて住まいのトレンド発信を行う。2013年より国土交通省「中古住宅市場流通活性化ラウンドテーブル」委員。

多彩な収納で快適な生活をデザインする

収納計画が整理できたら、「こうしたい」という具体的な収納プランが浮んでくるのではないでしょうか。家のなかでも、収納の悩みが多いリビング、キッチン、寝室を中心に、収納のアイデアをご紹介します。

「見せる」と「隠す」を組み合わせてスッキリ、広々リビングに

リビングにおすすめなのが壁面収納です。大きな壁面を活用し、まるごと収納にすることでたっぷりと収納量を確保。散らかったモノでいっぱいになりがちなリビングの収納の悩みを解決します。「見せる」「隠す」収納を組み合わせ、変化のある空間づくりを楽しみましょう。

ボディウォール・ガラスシェルフ【見せる】【隠す】

壁面を活かして、テレビやパソコンデスクも組み込める大型収納に。扉をつけて「隠す」収納にしたり、ガラスシェルフにすることもできます。

ハンガーウォール【見せる】

一定間隔に設けた溝のラインから好きな位置を選んで、アクリルやアルミの棚板を設置。水平・垂直のラインでディスプレイできるので、さまざまなモノも美しく収まります。

ベンチ収納【隠す】

引き出しタイプのベンチ収納。クッションをのせればソファとしても使用できます。リビングで使用する小物などの収納便利。

カウンター収納【隠す】

キッチン内を隠しながら、収納を確保できるカウンター収納。ティーカップやランチョンマット、調味料など、ダイニング側で使うモノをしまえるので、テーブルの上をいつもきれいに保てます。

狭いキッチンもアイデア次第で収納不足を解消

毎日使用するキッチンは、細々なツールがあふれ、収納の問題が絶えない空間。下ごしらえ・調理・盛り付け・配膳・後片付けとさまざまな動作が求められるキッチンでは、よく使うものは手の届きやすい場所に置くことが基本です。たとえ広げるスペースがなくても、デッドスペースや上部空間、床下空間、壁などを有効活用し、収納不足を解消できます。

キッチンの収納計画のポイント

●ポイント1
自分の調理の手順やくせを把握する。

●ポイント2
シンク、調理台、コンロ、使う場所の近くに必要なものを置く。

●ポイント3
よく使うものは手を伸ばせば取ることができる。

飾り棚収納【見せる】

壁面に棚を設けると、キッチン小物を飾るようにしまえます。どこに何があるかがひと目でわかり、使い勝手は抜群。お気に入りの小物をオブジェとして楽しめます。

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食材やスパイスもディスプレイする感覚で
スパイスなどキッチンにある食材は取り出しやすいように容器に移し替えておくと便利なうえ、センスよく整頓できます。キッチンツールはキッチンに出していても邪魔にならないものを選びましょう。スタイリッシュなデザインのキッチンツールなら、キッチンの表に出ていても気になりません。

キッチン・クロゼット【隠す】

オープンキッチンには、キッチン・クロゼットがおすすめ。壁面をキッチン・クロゼットにすれば、床から天井まで収納量たっぷり。扉を閉めれば「隠す収納」となりスッキリします。

キッチンバックヤード【しまう】

勝手口からショッピングカートで入れ、ストックしておくモノや毎日使う食材など、てきぱきと整理できます。

昇降ウォール【しまう】

取り出しやすい位置まで棚を降ろせるので便利です。電動タイプもあります。

ニッチ収納【見せる】

お気に入りのキッチンツールや料理本などを飾れば、使いたいときにすぐ取り出せるので便利です。

主室に収納を充実、ゆとりあるプライベート空間に

あまり使っていない和室を主室とつなげてワンルームにし、夫婦のプライベートリビングにすることも。せっかく広い主室にしても、衣類などが散らかっていてはリラックスできません。十分に収納を確保することで、くつろぎの空間が実現します。

ウォークイン・クロゼット【しまう】

寝室に収納家具を並べてしまうとせっかくの安らぎの場で圧迫感を感じてしまいます。和室部分をウォークイン・クロゼットにすることで、広いスペースを活かして収納システムをセットし、かさばるコート類や旅行カバン、帽子、ネクタイ、アクセサリーなどの小物もきれいにしまうことができます。

クロゼット【隠す】

押入の奥行を変更しクロゼットに。扉で収納を見えないようにすることでホテルのような落ち着いた空間を演出します。

ベッドサイド収納

読みかけの本や眼鏡など、ベッドまわりで使うものをしまっておくのに便利です。

書斎コーナー

書物や趣味のアイテムなどをしまっておくことができます。自分だけの時間を楽しむプライベート空間に。

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ビルトイン収納で突然の災害にも安心
地震による家具の転倒など、災害による睡眠中の被害を防ぐため、寝室の収納は置き家具にするよりもビルトインタイプの収納がおすすめです。扉をつけて中のものを見えなくするタイプと、開けなくても中がわかる半透明タイプもあります。

子ども部屋こそ「見せる」と「しまう」を取り入れて

細々としたものが多い子ども部屋は、「見せる」と「しまう」収納を上手に取り入れたい場所です。「見せる」と「しまう」ものをきちんと決め、大きなキャビネットで「しまう」収納を、ぬいぐるみなどのお気に入りはガラス扉の中や見える棚にディスプレイ感覚で飾って整理整頓しましょう。整理しやすい空間は、すっきりするだけでなく、子どもにとっても自分で片付けることを学びやすい環境となるでしょう。

離れのあるおおらかな二世帯住宅、たくさんの人が集い心豊かに住まう

[宮城県 Oさま邸]

歴史ある閑静な住宅街に壮大な姿を見せるOさま邸は、二世帯で暮らす母屋に離れが連結した大邸宅。東南の広大な庭は公園が隣接し、豊かな緑が遠くへ連続しているため、住まい全体がリゾート地にあるかのような風情に包まれています。

広大な敷地に離れ付きの邸宅を建てたのは、Oさまが「人の集まる家にしたい」という願いを叶えるため。そして、周囲の自然と一体感が味わえる立地は、「長年、共に働いている妻は、多忙で旅をしたことがありませんので、日常で旅気分を味わってほしくて」と微笑みます。

玄関の扉を開けると、まず二世帯が共有する玄関の広さに驚かされます。玄関本来の機能の他に、土間の一部にテーブルと椅子が置かれ、ここで仕事の打ち合わせをすることも多いそう。また、1階のOさまご夫婦の居室は、中心となるLDKに光があふれ、大きな窓には公園の豊かな緑が広がります。

「日差しと床暖房のおかげで、冬もぽかぽか。朝、キッチン横の窓からきれいな朝焼けが見えるんです。まさにリゾート気分で一日が始まる。とても気持ちがいいんですよ。それに収納をたっぷり設けていただいたので、ストレスがなくなりました」と奥さまにもたいへん好評です。

一方、2階のご子息夫婦の居室は、白を活かしたカジュアルな空間で、リビングの窓から渡り廊下を通って離れへ行くことも可能。
「親戚や友人が集まっても、離れなら気兼ねがありません。住まいが『暮らしを楽しんで!』と後押ししてくれている感じですね」と、心豊かに暮らすOさまご夫婦でした。

涼しげな金魚の泳ぐ姿を見て、夏の暑さを乗り切ろう

涼を誘う金魚

暑い夏を涼しく過ごす知恵はいろいろありますが、金魚もまた夏の風物詩。優雅に泳ぐ姿が涼しげで、夏祭りの金魚すくいも定番です。ただ、長生きさせるのは難しい印象がありますね。せっかく飼うのなら、できるだけ長く一緒に過ごしたいもの。金魚を育てるコツや、飼育されるようになった歴史などを紹介します。

美しく縁起の良い魚として

金魚の起源ははっきりしませんが、3〜4世紀頃の中国南部で赤色のフナが発見されたという記録があり、そのような突然変異のフナが金魚の祖先だと考えられています。美しさは元より福や富を招く魚として珍重され、飼育されるようになり、品種改良も盛んに行われました。
金魚が日本に渡来したのは室町時代中期と考えられていますが、飼育が広まったのは江戸時代初期、大名や富裕層などの贅沢品として受け入れられました。やがて江戸時代中期になると、商人・町人が力をつけ、また武士が副業として金魚養殖を行ったことから、庶民にも金魚文化が広がりました。

ガラスの器が金魚ブームを後押し

このように、金魚は古くから鑑賞されてきたわけですが、昔はガラスの水槽などありませんでした。最初は池で、次は焼き物や木の器で飼われていたため、金魚は上から見るものであり、品種改良も「上見」を前提になされてきました。
ところが、江戸時代中期にガラス製造技術が輸入され、ガラス製の「金魚玉」が誕生しました。上見だけではなくさまざまな角度から金魚を鑑賞でき、また透明なガラス自体も美しく、インテリアとしての魅力が増したのです。

金魚を長く飼うには

金魚とともに見る人の心を魅了する金魚鉢ですが、当の金魚にとってはあまり良い環境ではないようです。金魚鉢は水量や酸素量が少なく、水も汚れやすいからです。
金魚の健康を第一に考えるなら、大きな水槽で水質を保つ装置を完備するのがベストです。それが無理、あるいはやっぱり金魚鉢で飼いたいという場合は、できるだけ大きなものを選び、こまめに水を替えましょう。水を入れる際には、塩素中和剤などでカルキを抜き、水質調整剤も入れるとよいでしょう。金魚を金魚鉢に入れる時は、金魚が元々入っていた水と金魚鉢の水を少しずつ入れ替え、温度差を少なくしてあげるのがポイントです。

金魚の数もできるだけ抑えて、餌のやりすぎにも注意しましょう。光合成で酸素を供給する水草は、中央に配置すると金魚が周回するように泳げるのでベターです。
涼しげな金魚に楽しませてもらう分、飼うほうも金魚の快適さに気をつけたいものですね。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

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