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将来も安心できる賢い住宅ローンの借り方ファイナンシャルプランナー久谷真理子

さまざまな金融機関が住宅ローンを扱っている今、住宅ローンの選択肢も広がっている。
とはいえ、どんなことに気をつけて選べばいいのかわからないという方も多いはず。
住宅ローンの選び方や資金計画について、ファイナンシャルプランナーの久谷真理子さんに伺った。

●住宅ローンを利用する際に、気を付けておきたいポイントとは何でしょうか。
久谷 利用する際の大切なポイントは4つあります。1つめは「条件のいい住宅ローンを選ぶ」ことです。金融機関ごとに、金利はもちろん、ローン保証料や事務手数料、団体信用生命保険の保険料やその商品内容などが異なります。借入後のメンテナンスのしやすさにも着目することをおすすめします。たとえば、繰り上げ返済の手数料を確認することも大切です。住宅ローンは、金利以外の面でも差が出ます。きちんと比較して賢く選びたいですね。
●住宅ローンとひとくちに言っても条件が違うのですね。

久谷 2つめは「使い勝手のよい住宅ローンを選ぶ」ことです。土地を購入して住まいを建てるという場合には、建物工事着手前の土地代金の支払いをはじめ、建物工事請負契約の契約金、着工金、中間金や最終金など、工事状況の各タイミングで支払いが必要になります。融資が実行されるタイミングも各金融機関や住宅ローン商品によって異なりますので、それぞれの特長をよく把握して、使い勝手のよい住宅ローンを選びましょう。

●初めての住宅ローンでは、必要な手続きを把握するだけでも大変です。ひとつの窓口ですべてが行えるのは、とても安心です。
久谷 最近では金融機関の顧客獲得対策の一環として、住宅ローン商品にもさまざまな工夫が行われています。たとえば、住宅ローンの返済を一定期間保障したり、残債をゼロにする疾病保障付き団体信用生命保険や、若年子育て世帯や地方への移住世帯等に対し、一定期間借入金利を引き下げる制度を用意した住宅ローンもあります。金融機関ごとのこうした特長も、住宅ローンを選ぶときのポイントですね。
●人生100年時代と言われている中、人生に訪れる予期せぬ転機も増えていると言えます。そうした事態にも対応できる住宅ローンは、ときに人生の選択肢を増やしてくれる頼もしい味方にもなりそうですね。
久谷 3つめは「ライフプランをしっかりと立てる」ことです。子どもの成長に伴う教育費の負担、定年によるリタイヤなど、人生にはさまざまなライフステージの変化があり、収支のあり方も変わってきます。子どもが幼いときは家計に余裕が生まれやすいものですが、そのときの余裕に合わせてローンを利用すると、教育費の負担が増えるにつれてローン返済を負担と感じる可能性があります。

●支出のピークがどのタイミングに訪れるのか、ピーク時にゆとりを持って対応できるか。そうしたことを考えておくべきですね。
久谷 40代で35年ローンを利用する方は少なくないですが、完済時の年齢は70代後半になります。ローン自体は繰り上げ返済や退職金で返せたとしても、老後の生活費についてもしっかりと考えておくべきです。将来の見通しを立て、それに合わせた資金計画を立てることが大切ですね。
●ライフプランは一人ひとり違うもの。住宅を手に入れることは、自身のライフプランを改めて見直すよい機会にもなりそうです。
久谷 4つめのポイントは、資金に優先順位をつけることです。住宅ローンを最優先にしてしまうと、たとえば家族の一番の趣味だった旅行を我慢しなければならなくなるなど、楽しみの少ない生活を強いられることになってしまうかもしれません。また、住宅ローンを払っているから貯蓄ができないといった状態には要注意です。お金の使い道は他にもあることを考えて、住宅ローンと貯蓄はセットで行うという気持ちをもちたいと思います。
●暮らしを豊かにするためにも、万が一に備えるためにも、ゆとりを持った資金計画が大切なのですね。ありがとうございました。

久谷真理子(くたに・まりこ)

相続・不動産コンサルティングのFP会社「株式会社フリーダムリンク」専務取締役。住宅ローンや相続・不動産などの相談および実行支援業務のほか、各種セミナーの講師を務める。ミサワホームのWebサイトでも「住まいとお金」について連載あり。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
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