Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
著名人によるコラムなど、毎月厳選した住まいに関する情報をお届けいたします。

クラシックなデザインが美しい邸宅で 愛犬とともに心穏やかに暮らす

[宮城県 Sさま邸]

東京の喧噪から離れ、故郷で心穏やかに暮らしたい。そんな思いから、住み替えを決心されたSさまご夫婦。現在、自然の息吹を身近に感じながら、可愛らしい6匹のトイプードルとともに暮らしています。

閑静な住宅街に位置するSさま邸は、水平ラインが美しいクラシックなフォルムと落ち着きのあるブラウンの外壁がひときわ目を引きます。玄関ホールから室内の扉を開けると、開放感あふれるLDKが広がり、庭に面した開口部からは、隣接する公園が借景となって、豊かな風景を望むことができます。

「住まい全体は、1950年代のモダンなスタイルが希望でした。また、以前は広すぎて不便でしたので、1階は廊下を極力なくし、LDKを中心にしたマンションのワンフロアのようにしたいと考えていました。水廻りや寝室も1階に設けたことで家事がとても楽になり、愛犬を見守るのにも好都合なんですよ」とSさま。

ダイニングには庭に面したカウンターがあり、ここで仕事をすることも多いとか。「四季の風景を味わいながら、気持ちよく仕事ができるのもうれしいですね」

1階がそんな暮らしの空間だとすれば、2階はまさに趣味の空間。30畳ほどの部屋には、鉄道模型のジオラマがつくり込まれ、こだわりの世界が表現されています。大きな作業台には多彩なパーツが並び、壁面は関連の書籍や雑誌が詰まったライブラリーに。

「家族も愛犬も、そして仕事も趣味も、それぞれに満足できる住まいになりました」と語るSさまご夫婦は、お二人の豊かな暮らしを実現されていました。

感性を育む子供部屋 -感性を育む-


幼少期の体験が感性を育み、新たな世界を築きます

子どもは身の回りの環境から刺激を受け、新たな世界を学んでいきます。子ども部屋には、遊びながら想像力を膨らませることができるような工夫をしてあげましょう。また、幼少期に多くの色に触れることは、感性を育み、豊かな色彩感覚を養います。大人の好きな色を押し付けるのではなく、子どもが好む色でコーディネートしてあげることも大切です。


子どもの作品を展示するギャラリースペース

子どもが書いた絵や、折り紙などの作品を飾るスペースがあるとよいでしょう。壁に貼るだけでもいいですが、棚を用意してギャラリーのように作品を大事に飾り、褒めてあげることで、子どもの創作意欲は一層増し、喜びを強く感じるものです。


元気が出る色を差し色に取り入れる

子ども部屋だからといって四方の壁にプリント柄を選ぶのは、うるさい印象になってしまいます。一面だけをプリント柄にしたり、色を取り入れることで、部屋の印象を変えながらも落ち着いた雰囲気に仕上がります。成長に合わせて壁紙や家具を変えるのは大変!という場合は、ベッドカバーやクッションなどのファブリックに元気な色を取り入れるとよいでしょう。色を変えたくなったら手軽に変えることができます。


落書きOKの場所を設ける

小さな子どもは、場所をわきまえず絵を描いたり、シールを貼ったりするものです。もちろん壁や家具に落書きをされては困りものですが、「落書きはダメ!」と頭から叱っては、子どもの感性を摘み取ってしまうようなもの。大きめの黒板やホワイトボード、ダンボール製の玩具などを用意して、落書きしてもいい場所とダメな場所を教えながら、自由に描かせてあげるとよいでしょう。


植物を通して自然を身近に感じる

自然を感じる身近なものに植物があります。植物を育てることで、子どもの植物をいつくしむ心、想像力や好奇心も養われます。鉢植えの中にお気に入りのおもちゃを忍ばせたり、植木鉢に自分で絵を描いたり色を塗ったり、植物の世話が楽しくなる工夫をしてあげましょう。 植物の中には、エコプランツと呼ばれる、ホルムアルデヒトなどの有害物質を吸収し、葉から新鮮な空気を放出するものもあります。手に入りやすいガーベラやポットマムなどは、きれいな花を咲かせます。


屋根裏を活用して隠れ家に

子どもは誰にも邪魔されない自分だけの隠れ家的空間に憧れるものです。屋根裏がある家にお住まいなら、空間を上手に利用して、子どもの秘密基地としてみてはいかがでしょう。他の部屋に比べて狭いため、明るい色使いにしたり照明を工夫してあげるとよいでしょう。

子どものおねだりには勝てない!? 秋の収穫を祝う「中秋の名月」と「ハロウィン」

中秋の名月とハロウィンの意外な関連性

10月の季節の行事と言われて、何を思い浮かべますか? いろいろあると思いますが、「中秋の名月」や「ハロウィン」を挙げる人も多いのではないかと思います。片や日本古来の風流な祭事、片や近年定着した欧米由来のイベントと、まったく趣が違いますが、意外な類似点があるのをご存知ですか? そんな二つの行事の意外な関連性をご紹介します。

日本版ハロウィン!? 「お月見どろぼう」

日本に定着したハロウィンといえば、かぼちゃの飾り物をし、おばけの仮装をして、子どもたちが「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないと、いたずらするぞ)」と言いながら近所を回るというもの。
一方の中秋の名月といえば、ススキを飾り、お団子を備え、月を眺めるというものです。ところがこのお月見には、地方によって「お月見どろぼう」という風習が付随しているのです。
お月見泥棒とは、この日に限って、お供え物を近所の子どもが盗んでもよいとするもの。子どもたちは月の使者と考えられ、かえって縁起が良いとして歓迎されました。昔は、長い棒の先に釘や針金を付けてお団子を盗むので、わざわざ盗みやすい位置にお供えをしていたのだとか。今は、声をかけてお供えをもらうという形で残っているそうです。

中秋の名月のお月見もハロウィンも収穫祭としての側面が

そもそもハロウィンは古代ケルト人のお祭りで、秋の収穫祭であり、かつ悪霊を祓う宗教的な行事でした。
実は中秋の名月も、当初は上流社会が月を愛でながら宴を催す風雅な行事でしたが、庶民へ広がるうちに作物の収穫祭と結び付きました。
昔は月の満ち欠けによって月日を知り、農事を行っていたので、月は豊穣の象徴でした。中秋の名月のころは空が澄んで美しい月が眺められるとともに、芋類の収穫後にあたるため、芋をはじめとした畑作物の収穫祭としての側面が加わったようです。芋類をお供えする地方もあり、中秋の名月を別名「芋名月」と呼んだりもします。

近年とみに盛り上がりを見せるハロウィンですが、中には「元々日本には関係ない行事なのに」と違和感がある人もいるかもしれません。しかし、由来や日本の風習との意外な共通点に目を向ければ、あながち不思議なことではないのかもしれませんね。

グレーと木目調を効かせたシンプル空間で インテリアスタイルを楽しむ暮らし

[東京都 Kさま邸]

夏はサーフィン、冬はスノーボードと、お子さまたちと一緒にアクティブな暮らしを楽しむKさまご夫妻。「住まいは家族の暮らしの場です。流行に左右されず、日常生活にストレスのないシンプルな住まいが欲しかったんです」と振り返るKさま。

シンプルとはいえ、なかに入ると、ヴィンテージ感たっぷりのカフェスタイルに彩られた心地よい空間が広がっていました。1階のオープンなLDKは、白壁に、床の厚挽きのブラックウォールナット、柱壁やキッチンの天板のグレーが絶妙に調和。照明器具や階段、椅子などの素材感や黒のカラーが空間全体を引き締め、所々に配された植物とともにモダンさと温かさを演出しています。

もちろん、機能性もしっかり確保。家具をなるべく置かず、適材適所に収納を設けているため、室内はすっきり。また、ダイニング横の階段は、DKから気軽に2階の洗濯室へ行くための家事動線としても活躍しています。「スケルトンタイプなのでキッチンから庭も見渡せますし、2階の個室へは必ずここを通るので、子どもたちの見守りにも便利ですね」と奥さま。

さらに、2階の水廻りには脱衣室と洗面室の間に扉を設ける工夫も。「扉を閉めると洗濯物の乾燥室になるので、毎日大量に発生する洗濯物を効率よく片付けるのに助かっていますね」と微笑みます。

日常を快適に送ることを最優先にし、インテリアで自分たちの居心地をつくるのがKさま流。壁には奥さまが撮影したご家族の写真が飾られ、インテリアとしても効いています。空間がシンプルだからこそ、ご夫妻のセンスが光っていました。

暮らしのすべてをデザインする ミサワホームの設計思想ミサワホーム株式会社 商品開発部長白浜 一志

創立以来、住宅デザインの新しいスタンダードを切り拓き続けてきたミサワホーム。
30年連続のグッドデザイン賞の受賞歴は、群を抜いて高いデザイン力の証といえるだろう。
住まいだけでなく、暮らしのすべてをデザインするというその設計思想について、白浜一志執行役員にうかがった。

── ミサワホームでは、デザインの基本理念に「シンプル・イズ・ベスト」を掲げています。

白浜 住まいに限らず、デザインは「人」のためにあるものです。人の暮らしをどう豊かにするのか、心身ともに健康に暮らせるためにはどうあるべきなのか。それを考えることが大切です。とりわけ住宅は、長きにわたって使い続けられるデザインであることも必要です。とはいえ、人の価値観は時間とともに変わっていきます。当然、インテリアの好みも変わるでしょう。場合によっては住む人自体が変わることさえあります。そうした将来の変化に対応しやすくするためには、住まいという器をできるだけシンプルにしておいた方がいいわけです。

── シンプルは決して「単純」を意味するのではなく、実は非常に奥が深い世界だと思うのですが。

白浜 おっしゃる通り、「シンプル」でも「上質感」や「高級感」を表現することができます。本質的な上質感や高級感は、均整のとれた空間フォルムと、統制のとれた色、柄、サイズなどのディテールでつくられます。それは、ミニマムなスタイルでもクラシックなスタイルでも共通するところです。加えて、将来は違うインテリアも楽しみたいと思うなら、基本の空間はシンプルな方が模様替えもしやすいのです。

── ディテールへのこだわりも、ミサワホームの特徴ですね。

白浜 弊社の「CENTURY Primore」で採用している内と外が一体化した軒天井などはいい例ですね。室内と室外では耐候性や耐久性、メンテナンス性などに求められる性能が異なりますから、見た目は同じでも内と外とで使っている素材が違います。ですから、色を揃えるだけでも大変なことなのです。複雑なものをシンプルに美しく見せること。それもミサワホームの「シンプル・イズ・ベスト」のあり方のひとつです。

── ミサワホームは、住宅業界で唯一の30年連続グッドデザイン賞受賞を果たしています。応募する意義と受賞の意味とは何でしょう。

白浜 ひとつは、社内の評価だけでなく、第三者的な評価を得たいということです。私たちは独りよがりなものをつくってはいないか。あるいは、社会から認知されるものなのかどうか。それらを外部の目でしっかりと評価してもらうことが応募する意義です。そしてもうひとつ、私たちが提案する新しい価値が、一歩先を見ている専門家の先生にどう評価されるのかを問うということもありますね。

── グッドデザイン賞の受賞は、生活者には信頼に足る商品であるという安心感にもつながります。

白浜  応募を継続しているのは、いわばミサワホームの企業姿勢でもあります。1年や2年で終わらせず、新しい価値をつくり続けていくこと。そして、生活者が気づいていない価値に、いかに気づき、それを提案できるかが大事だと考えています。

── ミサワホームのデザインは、これから、どんな方向に向かうのでしょうか。

白浜 環境問題や超高齢社会など、社会にはさまざまな問題が山積みです。そうした背景を考えながら、住宅メーカーとしてできるあらゆることをやっていくという方向になるでしょう。ミサワホームでは50年近く前からエネルギー技術にも取り組んできましたが、当時は住宅メーカーがなぜそんなことをするのかと首を傾げる方もいらっしゃいました。ですが、住まいも電気を消費する場所から、今は電気をつくる場所になっています。今後は水や食料についても、住宅メーカーとして取り組んでいくことになるかもしれません。

── 今まで以上に暮らし全体をデザインしていくということですね。ありがとうございました。

白浜一志(しらはま・ひとし)

1963年、宮崎県宮崎市生まれ。ミサワホーム株式会社執行役員、商品開発部長。代表作は大収納を設けた「蔵のある家」、ゼロ・エネルギー住宅「ミサワホームZ」、都市型住宅「MACHIYA」など。その他、数多くの住宅でグッドデザイン賞を受賞。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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