Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
著名人によるコラムなど、毎月厳選した住まいに関する情報をお届けいたします。

高度工業化住宅が進化を続ける高精度による高耐久な品質元ミサワホーム総合研究所・南極 研究プロジェクト・主幹研究員手塚 啓

「高断熱」や「強固な構造体」だけでなく、「高精度」や「高耐久」など、さまざまな性能が高い次元で求められるのが南極の建物である。
その進化の歴史は、高度工業化住宅の歴史そのものといっても過言ではない。

昭和基地の物資を運搬する南極観測船「しらせ」

一度建設すると、簡単に建て替えることができないのが南極の建物だ。高い耐久性は絶対条件であり、そのために必要なのは精度の高い部材生産となる。徹底した品質管理のもと、工場で生産される木質パネルは、高い品質を安定して供給するという意味でも、南極の建物にうってつけといえる。実際、昭和基地で30年間使用した居住棟の部材を日本に持ち帰り、パネルの強度、接着、防火、断熱などの性能をチェックしたところ、まったく問題がなかったという結果が得られている。

また、南極の建物は容易に施工ができることも必要だ。基地の建物は隊員たちの手で組み立てられるが、そのほとんどは建築の素人。しかも極寒の地である南極では、建築作業が行える期間は天候が比較的穏やかな夏季の2カ月ほど。同時に、約1万4000㎞も離れた日本から部材を輸送するため、軽量かつコンパクトに梱包できることも求められる。

日本で精密に行われる仮組立

非常に厳しい条件が課されている南極の建物建設。実はこれらはすべて、ミサワホームが創立時からめざしていたものに他ならない。工場生産された高精度の部材を建築現場まで効率よく運搬し、作業者の技量に左右されることなく、安定した品質が確保できる施工を実現すること。さらにはユーザーの負担を減らすための短い工期など、南極の建物とミサワホームの高度工業化住宅には、共通点が多い。基本観測棟の観測体制に合わせてそれぞれの部屋を設計するという建物づくりも、ユーザーの要望にきめ細かく対応して設計を行い、木質パネルなどすべてを一邸ごとに工場で生産する「完全邸別生産方式」に通じるものがある。

昭和基地の建物に関わる業務を20年以上担当した手塚啓・元主幹研究員は、南極の建物をF1のレースマシンにたとえて説明する。「地球上でもっとも過酷な自然環境の南極で、技術革新に挑戦し続け、その蓄積によってお客さまに届ける製品をさらによくしていくということ。ミサワホームのこの姿勢は、極限の性能を競い合うF1で開発された技術が、一般の市販車にフィードバックされることと同じです」
業界最長クラスの保証制度も、ミサワホームの特長だが、これは南極で鍛えられた高精度・高耐久に絶対的な自信を持っているからこそだろう。長年にわたって築かれた技術は、未来の住まいづくりに向けて、さらなる貢献を果たしていくに違いない。

南極の木質パネルその耐久性

1968年度に建設された第10居住棟。現在は南極に建ってはいないが、解体された部材は日本に運ばれ、3年間使用された木質パネルの経年変化が調査された。その結果、耐久性や強度にも問題がないことを確認。性能の高さが改めて実証された。

第10居住棟の木質パネル(右)と、日本で使用されているミサワホームの木質パネル(左)。基本構造は同じだ。

宇宙へのチャレンジが始まった!

「月や火星に住まいをつくる」。そんな夢の第一歩となる挑戦が始まった。これはJAXA(宇宙航空研究開発機構)のプロジェクトの一環として行われるもの。天体に建設するための建造物には、建設やメンテナンスが容易で、エネルギーの自立循環が可能なことが求められるが、その実現をめざす研究開発をミサワホームがサポート。南極での実績や独自の研究開発力が活かされる予定だ。

M I S A W A a d v a n t a g e

今も残る50年前の「ホームコア」

1969年に発売された大型パネルによる「ホームコア」。7万人もの入居者の意向調査や海外での建設実績調査、延べ7,000人を超える人員の動員など、工業化住宅史上類を見ない大規模な研究開発が行われた。現在もその原型が残されている。

「完全邸別生産方式」による高度工業化住宅

徹底した品質管理体制のもとで工場生産された高品質な部品や部材を現場で効率よく組み立てる高度工業化住宅。ミサワホームは、さらに一邸ごとに住まいを丁寧に設計・生産する「完全邸別生産方式」を実現している。

長期保証と価値を維持する住まいづくり

耐久性の高い木質パネルと変形しにくい強固なモノコック構造が、経年劣化に強い住まいを実現。住宅業界最長クラスの構造体35年保証や、きめの細かいメンテナンスプログラムも用意されるなど、住まいの価値を長く維持するためのバックアップ体制も充実。

手塚 啓(てづか・けい)

元ミサワホーム総合研究所・南極研究プロジェクト・主幹研究員。20年以上にわたり昭和基地の建物に関わる業務を担当した。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

PAGE TOP