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和室で寛ぎのひとときを楽しむ

 和室はさまざまな活用できる機能性と伝統美を合わせもった空間です。機能と伝統から生み出される和室の居心地のよさを再確認してみましょう。

日本人の住まいと畳

 和室は、日本人の暮らしの中で生まれた知恵や美意識や凝縮された、心地よい空間です。敷かれている「畳」は「たたむ」という言葉から生まれ、その歴史は古く、「古事記」に登場しています。
 その頃の畳は文字通り、たためるように工夫された薄い敷物でした。厚みを持つようになったのは平安時代の頃ですが、当時はまだ部屋全体には敷かず、座ったり寝たりする場所で使用していました。庶民の住まいに取り入れられたのは江戸時代になってからで、日本人の住まいになくてならないものとして定着していったのです。

美を凝縮した畳、床の間、障子

 こうした畳は、和室の美しさを引き立てる重要な役割を果たしています。畳には視覚的な美しさとともに、イグサの香りや天然素材ならではの温かな手触りなど、五感に働きかける心地よさがあります。
 そして和室には、掛け軸や美術品、草花や季節のしつらえなどを「飾る」ための伝統的な「床の間」や、モダンな飾り棚があります。茶道では、床の間が主のおもてなしの気持ちを伝える舞台となります。さらに床の間と畳を引き立てるのが、外と中をやさしくつなぐ「障子」です。障子を通して届くやわらかな光は、床の間に飾られた絵や花を引き立て、和室の美しさもいっそう映えるものにします。

和室をもっと活用するために

 このような落ち着きのある空間、和室をもっと気軽に活用してみませんか。畳の適度なやわらかさとひんやりした肌触りは心地よく、夏の疲れた体を癒やしてくれます。ゆっくりと呼吸をしてみるとイグサの香りも広がり、ストレスも緩和されていくことでしょう。窓を開け放せば、自然の風や虫の声も聞こえ気持ちがよいものです。和室はまた、ゆっくりと語らうのにも良い空間です。たまには食卓をダイニングから和室に移してはいかがでしょうか。いつもと雰囲気が変わり、思いがけない話題が広がるかもしれません。また大勢の友人をお招きした時は、座ぶとんを車座に並べると和気あいあいとした雰囲気をつくり、話が弾みます。

 和室はものを広げて作業する空間としてもおすすめです。家族の写真を広げてのアルバムづくり、手紙の整理や着物の手入れなどテーブルの上ではできない作業が可能です。小さなお子さまがいらっしゃる場合は、遊び部屋としても使え、畳であれば転んでも心配が少なく安心です。和室はくつろいだり、家族や友人との語らい、そして趣味を楽しむなど多様な使い方ができる部屋です。もっと気軽に活用して、居心地のよさを見直してみませんか。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
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