Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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連続するタイルで和室とリビングが一体に 愛猫と心地よく暮らすスタイリッシュな平屋

[香川県 Kさま邸]

4匹の愛猫と暮らすKさまご夫妻が建てられたのは、軒先のシルエットが美しい平屋のお住まい。3m超の高天井が開放感を生むリビングは続きの和室とも違和感なく調和。窓側に配した板張りの下がり天井が落ち着きを醸し出しています。

お布団派のご夫妻は和室を寝室として使われています。リビングから和室まで連続して張り巡らされたダイナミックなタイルの壁が生み出す一体感も見どころです。ダイニングに通じるドアにも同じタイルを貼って「隠し扉」にした遊び心のある演出は、訪れた人みんなに驚かれるそう。

リビングの一角にしつらえた書斎コーナーは、床を掘り下げたピットスタイルに。段差で別空間のような落ち着きが得られ、仕事に集中できるとのこと。ご夫妻は天井まで造り付けた本棚にお気に入りの小物を飾って楽しまれています。「冬は壁に埋め込んだエタノール暖炉の炎に心癒やされます」とKさま。

タイルの壁の「隠し扉」を開けると、シックなインテリアのダイニングキッチンが現れ、スタイリッシュなキッチンやゴージャスなシャンデリアに目が惹き付けられます。「天井が折り上げられているから、こんな大きなシャンデリアをつけても圧迫感がありません。夫婦で食事をしながらワインを飲むひととき、優美な灯りが気分を盛り上げてくれます」とKさま。

筋トレのマシンを置いたトレーニングルームにはキャットステップも設置。愛猫たちは心地よさそうにくつろいでいます。

「この家でゆったりとスローライフを楽しみたいですね」と語るご夫妻の笑顔が満足感を物語っていました。

タイルが映える玄関ホール。

リビングの外に広がるテラスは光や風を感じて憩うアウトドアのくつろぎスペース。黒のタイル張りの壁とアイボリーの外壁のコントラストが美しい。深い軒天が屋根代わりになって、夏は日差しを遮ってくれる。

あなたはシャリシャリ派?フワフワ派? かき氷で夏の暑さを吹き飛ばそう!

侮れない冷んやりスイーツかき氷の魅力に迫る!

 7月25日は"かき氷の日"。かき氷の別名である「夏氷(なつごおり)」と「725(なつごおり)」を掛けた語呂合わせと、7月25日が「最高気温記念日」だったことが由来です(現在では別の日に最高気温を更新しています)。かき氷は昔ながらの夏の風物詩であるとともに、最近は海外のかき氷がブームになるなど、最新のスイーツとしての側面もありますね。そんなかき氷の今昔をご紹介します。

かき氷が貴族の贅沢から庶民の楽しみになるまで

 かき氷の歴史は古く、最初に登場する文献は、清少納言の『枕草子』。「あてなるもの(上品なもの、良いもの)」として、「削り氷(けつりひ)に甘葛(あまずら)入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる」という記述があります。甘葛はツタの樹液を煮詰めてシロップ状にした甘味料のこと。それを削った氷にかけて金属製の器に盛るというのですから、まさにかき氷です。とはいえ、清少納言が生きた平安時代は氷も甘味料も貴重なもの。楽しめるのは貴族など一部の階層に限られていました。
 かき氷に庶民の手が届くようになったのは、明治時代以降のこと。明治初期に天然氷の製造販売が広まると、氷が比較的手に入りやすくなりました。明治2年には横浜の馬車道で「氷水店」(※「氷水」は「かき氷」の別名)が開店し、人気を博しますが、まだまだ高級品だったようです。やがて明治後半になり、人造氷の生産が拡大すると、やっと庶民にも楽しめるようになりました。しかし、本格的なブームがやってきたのは昭和時代の初期。かき氷機が普及してからだそうです。

かき氷の美味しさは進化し続けている!

 戦前のかき氷の定番メニューは、砂糖をかけた「雪」、砂糖蜜をかけた「みぞれ」、小豆餡を載せた「金時」のおもに3つ。夏祭りなどでおなじみの、色とりどりのシロップは、戦後に発売されたものだそうです。市販のシロップは今も増え続け、無添加のものや、新しい味、料理にも使えるタイプなど、日々進化しています。
 戦前・戦後は"かき氷の定番メニュー"が定着した一方で、さまざまな"ご当地かき氷"も生まれました。鹿児島の白くま、熊本のコバルトアイス、沖縄のぜんざい等々...。ご当地かき氷は今も各地で生まれており、イベントなどで一堂に会する機会もあるので要チェックです。
伝統的なかき氷はシャリシャリとした食感でしたが、今は天然氷を削ったフワフワのかき氷が人気を集めています。天然氷は頭がキーンとしにくいのも特徴です。また天然氷を使う店はシロップをオリジナルで作っているところが多いようで、そこも人気の秘密のようです。
 ここ数年は、台湾のマンゴーかき氷や、韓国のミルクかき氷など、海外のかき氷がブームになりました。次はどんなかき氷が登場するか、楽しみですね。

うまくいく二世帯同居
- お互いの気配を感じながらプライバシーも保てる「ほどほど同居」-


親世帯、子世帯が生活時間帯を考慮し、必要に応じて玄関、キッチン、浴室などを共有しつつ、世帯別に生活空間を分けるスタイル。食事の時間や就寝時間が違うなど、親世帯、子世帯で生活スタイルが異なるご家庭に向いています。


「ほどほど同居」のメリット
  • 世帯別に生活空間を分けるスタイルなので、つかず離れずの適度な距離で暮らすことができます。

料理を一緒に楽しめる広いキッチン

共有することが多いキッチンは、ある程度の広さがあると便利です。広さがあると、休日に両世帯が一緒にキッチンに立って料理を楽しむこともできます。オープンタイプのキッチンなら、リビングダイニングで遊ぶ孫たちと楽しく話をしながら料理をすることができるのでおすすめです。


孫たちとゆったりくつろげる広い浴室

子世帯が忙しい平日は、親世帯が孫たちの夕食、入浴のお世話をすることもあるでしょう。親世帯の浴室を広めにすることで、ゆったり足を伸ばして湯船に浸かりながら孫と語り合う、くつろぎの空間に。1坪のお風呂も出窓を利用したユニットバスで、増築することなく1.25坪にすることができます。


アドバイス
  • 生活スタイルが異なる場合、どの場所が共有しても大丈夫であるかをよく考慮してプランを考えましょう。

お薦めプラン

中庭からも光が差し込む大らかなリビングで 愛猫や愛犬たちと戯れ、心豊かに暮らす家

[宮城県 Sさま邸]

お子さまが巣立ち、ご夫婦とお母さまだけの暮らしになったSさま。
古いご自宅を建替えて、愛猫3匹、愛犬1匹と一緒に楽しく快適に暮らせる住まいを実現されました。

1階に広がる大空間のLDKはダイニングを吹き抜けにした設計で、美しい木調格子の壁で1.5階の寝室とつながります。小上がりスペースをコの字に造作した和モダンなダイニングは、中央に無垢材のテーブルを設置し、脚を下ろしてラクに座れるスタイルに。

リビングはテレビボードの背面の壁に天然石タイル調のエコカラットを貼ってグレード感を演出。風通しの良さにエコカラットの消臭効果も加わって、爽やかな空気感です。

リビングから続くタイルテラスの中庭は、ペットたちのお気に入りの遊び場所。アルミのルーバーフェンスで外からの視線を遮りながら、LDKまで光を採り入れています。
「高いフェンスでペットたちが飛び出す心配もありませんし、人目を気にせず洗濯物を干すことができて重宝しています」とSさま。

LDKには、1.5階の寝室の下を活用した大収納空間「蔵」があり、ここに愛猫のゲージやペット用品をすっきりと収納しています。
ペットたちは思い思いの場所で心地よさそうにくつろいだり、中庭でお日様の光を浴びて自由に遊んだり、伸び伸びと楽しそう。その様子をやさしい眼差しで愛おしそうに眺めるSさまご夫妻。

「かわいいペットたちと一緒に穏やかに過ごすひとときが、私たちのいちばん幸せな時間ですね」とお二人の顔がほころびました。

暮らしのなかに幸せがある ジオラマを通して描く生きる力ジオラマ作家山本高樹

ミニチュア模型で情景を表現する「ジオラマ」。
数々の作品をつくりだしている作家・山本高樹さんにジオラマ制作の舞台裏や徹底したこだわり、作品に込めた想いなどをお聞きした。

人間ドラマを凝縮した世界

昭和初期の賑わう銀座をジオラマに仕立てた「モダン都市銀座」。道行く人の服装や郵便ポストなど、小物の細部も忠実に再現。

2012年に放送されたNHKの連続テレビドラマ「梅ちゃん先生」。そのタイトルバックに使われたジオラマをご記憶の方は多いのではないだろうか。かつての建物を再現しただけでなく、当時の人々の生活感まで表現されたジオラマは、その時代を体験したことのない人までノスタルジックな気分にさせ、作品に入り込ませる不思議な魅力に満ちている。
「まさにそれが自分の描きたいものです。住まう、商う、暮らす、ときにはお酒を飲んで酔っ払ったり。そんな人間のドラマを凝縮させて注ぎ込むことで、ぼくのジオラマは完成するのです」と語る山本高樹さん。昭和の懐かしい風景と、そこでの人々の暮らしを、ミニチュアで表現し続けているジオラマ作家だ。

SF映画の特撮美術なども担当

昭和40年代の景色を描いた「あの日の駄菓子屋」。ショーケースに詰まった色とりどりのお菓子など、ノスタルジックな味わいが作品の隅々に。

「私がつくるジオラマは25分の1スケールですが、その理由も建物と人間の両方がつくり込めるちょうどよい大きさだからです。当時のディテールをしっかり再現できて、なおかつ人の豊かな表情を表現できるこの大きさは、自分の作品にはぴったりです」
ジオラマに配置する自動車や人形なども既製品は一切使わない。作品のすべてをカッターや定規などを使って手づくりする。唯一無二の世界観は、そんな徹底したこだわりがあるからこそだ。ちなみに25分の1というサイズは、実は「ウルトラマン」といった昔の特撮ドラマのミニチュアで採用されていた寸法だ。ジオラマ作家として活動する以前に、SF映画の特撮美術なども手がけていた山本さんにとって、そのサイズはとても親しみのあるものなのだろう。

工房でジオラマ製作中の山本さん。

「子どもの頃は特撮ドラマに夢中でした。おもちゃもたくさん売られていましたよね。仮面ライダーの変身ベルトや超合金のロボットとか。当時は今のようにモノがあふれた時代ではなかったし、身近な材料で工夫しながら自作して遊 んでいました。今にして思えば、簡単にモノを買ってもらえなかったことが、現在の仕事につながっているのかもしれません」
ジオラマ作家として独立する以前、映像美術制作会社で働いていた20代半ばの頃には、すでに失われ始めていた昭和の風景に強く惹かれていたという山本さん。
「城下町や街道沿いの宿場町など、日本全国の古い建物を見て回っていました。その頃から、いずれはこういう世界をミニチュアでつくりたいなと思っていました」

「気持ち」まで伝わる作品

作品用の建具のストック。わずか1㎜のホゾを切って部材を組み合わせるなど、驚くほどの精緻なつくりだ。

藁ぶき屋根の家や、蔵の残るまちなみといった日本各地の景色だけでなく、少年時代の身近な風景も作品を生む原動力になっている。「都内でもたくさん空き地が残っていましたよね。当時の子どもは、整えられた公園よりも、建築資材が無造作に積み上げられたような、そんな空き地が大好きでした。日が暮れるまで泥だらけになって遊んでいましたよね」
その「場所」だけを描くのではなく、その場所にいる人たちの「気持ち」まで伝わってくるジオラマ作品。山本さんならではの作品の個性は、そんな思い出の一つひとつを大切にしているからこそ生まれたものなのだろう。

屋根装飾や瓦などの小さな部品もすべて手づくり。自作のシリコン型に樹脂を流し込んで制作する。

「私の作品をすごく精密だとおっしゃってくださる方が多いのですが、実は設計図面のようなものは一切書きません。簡単なイメージスケッチを描いたら、後はどんな風にでき上がるか自分でもわからないうちにつくり始めます。つく っている間は悩みっぱなし。階段や部屋を加えるたびに、この空間はこんな風に使えたら面白いぞとか、こんなつくりなら自分もここに行ってみたくなるなとか、イメージを増殖させながら完成させていくのです」
そこでの暮らしや営み、楽しさや幸せを想像しながら建物をつくり上げていく。それは私たちの住まいづくりにも通じる大切なことかもしれない。

山本高樹(やまもと・たかき)

1964年千葉県生まれ。映像美術制作会社の社員として、映画、TV番組、CMの特撮美術や博物館の展示美術などの制作を手がけた後、2001年にジオラマ作家として独立、「昭和の心象風景シリーズ」の制作を開始。2012年にはNHKの朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」のオープニングタイトルに使用されたジオラマで注目を集める。著書に『昭和幻風景―山本高樹ジオラマ作品集』(大日本絵画・刊)ほか。公式ホームページ『模型日和下駄』 (http://www.hiyori-geta.com/

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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