1/fゆらぎ効果と非日常体験が味わえる「焚き火」で心身をリフレッシュ!
11月は焚き火シーズン?最近の意外なブームとは
11月の季語に「御火焚(おほたき・おひたき・おしたき)」があります。京都を中心に各地の社寺で行われる祭事で、文字通り火を焚く祭りです。この「火を焚く」という行為には特別な効果があるらしく、ここ数年は「焚き火」が静かなブームとなっているようです。人間の心理や文化に深く関わる焚き火について、現在では禁止されている「野焼き」との違いなどとともにご紹介します。
宗教的に重要な意味を持つ焚き火
御火焚の祭事は境内で火を焚き、一年の収穫を感謝したり、厄除けや願い事の成就を祈願するもの。燃やすものは稲わら・お火焚串・護摩木など各社寺によって違い、またお供え物や付随する祭事もそれぞれ異なりますが、メインが「火を焚く」ことに変わりはありません。御火焚の祭事は多くの社寺、また一般家庭でも行われるため、京都の11月は「火のお祭り月」とも呼ばれているそうです。
御火焚の由来は、天皇がその年の収穫に感謝する「新嘗祭(にいなめさい・にいなめのまつり・しんじょうさい)」が民間に広まったものという説、旧暦の11月は冬至に近かったので、一年で最も弱まる太陽の力の復活を願ったものという説など、諸説あります。
焚き火は現代人の心をいやしてくれる
このように、信仰の場では相変わらず重要な「火を焚く」という行為ですが、ガスや電気が普及し、生活の場ではめっきり少なくなりました。屋外で落ち葉やごみを燃やす「焚き火」は残りましたが、それも平成13年の廃棄物処理法改正でほとんどみられなくなりました。
しかし、火を焚く行為には実利以上の特別な魅力があるようで、数年前から焚き火が静かなブームとなっています。
真っ暗な中でひとつの炎を囲むと、連帯感が高まるそうです。また、火を起こして消えないように維持するのは、意外と技術と集中力を要します。黙々と炎と対峙することが、一種の癒しとなるようです。さらに、炎の不規則なゆらめきは「1/fゆらぎ」のリズムを含み、リラックス効果があるのだそうです。仲間とだけでなく、ひとりでも楽しめるとして、「ソロキャンプ」「ソロ焚き火」なる言葉も聞かれるようになりました。
マナーを守って焚き火を楽しもう!
実は、廃棄物処理法で「野焼き」と「焚き火」は区別されており、暖をとるための焚き火やキャンプファイヤーは、例外として認められています。ただし、自治体の条例や、施設等の管理規則によって、規制・制限されていることがほとんどです。また、キャンプ場などでも直火は禁止で、「焚き火台」が必須というところが多いようです。
もし「焚き火」に興味を持たれたら、事前にルールや方法をよく調べてチャレンジしてくださいね。
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