自宅でのんびり派も、カウントダウン派も年越しは歴史いろいろ人それぞれ
神様に会いに行く?それとも神様をお迎えする?
大晦日から元旦にかけての"年越し"をどう過ごしていますか?自宅でテレビを見ながら過ごす方もいれば、有名な社寺へ初詣に出かけたり、初日の出を名所まで拝みに行く方もいるかもしれませんね。昔は年越しといえば、年神様を迎えるために自宅やその周辺で過ごすことが一般的だったそうです。初詣のために遠出するようになったのは、鉄道が出来てからなのだとか。年越しの風習のいろいろを紹介します。
大掃除も、門松も、鏡餅も年神(としがみ)様をお迎えするため
年末年始には、さまざまな伝統的な風習が見られます。そのうちの大部分が、実は「年神様」をお迎えするためのものだというのをご存知でしょうか?
年神様は「正月様」「若年(わかどし)様」「歳徳神(としとくじん)」などとも呼ばれ、祖霊神であり、田の神・山の神でもあり、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わる神様とされています。新年とともに家々を訪れ、健康や幸福といった恩恵を与えてくれる存在です。
年神様を迎えるために家を清めるのが「すす払い」で、大掃除のルーツです。門松は、年神様が迷わないための目印です。しめ飾りはしめ縄と同じで、邪気が入り込むのを防ぎ、年神様にふさわしい神聖な場所であることを示しています。鏡餅は年神様へのお供え物で、同時に依代でもあります。いずれも、大晦日に慌てて行うのは、年神様に失礼なのでタブーとされていますね。
年越しは年神様の来訪を待ちお祝いする時間
昔は一日の境を日没にしていたという説があります。そのためか、大晦日の夜には寝ないで年神様を待つ「年ごもり」という風習がありました。寝てしまうとシワや白髪が増えるのだとか。今ではあまり聞かれませんね。
また、年越しといえば蕎麦という印象が強いですが、大晦日からおせちを食べる地方も多いようです。おせちは皆で食べるご馳走であるとともに、年神様へのおもてなし料理でもあります。大晦日の夜から、年神様とともに新年をお祝いしているわけですね。
このように、昔のお正月は「神様を迎える」のがメインで、基本は家で過ごし、出かけるとしても、氏神様や恵方にあたる近所の社寺までが一般的だったようです。
しかし明治時代以降、鉄道の発達によって遠方への参詣が可能になり、また鉄道会社の宣伝もあって、氏神様や恵方でもない、遠方の有名社寺に初詣に行くことが広まったそうです。
自宅で新年を祝うか、お出かけして新しい年の訪れを楽しむか、自分にあった過ごし方をしたいですね。
忙しいご夫婦のための、癒しスポット
共働きで忙しい世代のご夫婦には、日々のストレスから解放させてくれる空間としてのお庭をご提案します。趣味やペットなどの目的に合わせてお庭をつくることで、より快適で充実した暮らしを実現します。お庭のスペースがなかなか取れない都市部でも、ちょっとした工夫で素敵な雰囲気を演出できます。
昼も夜も楽しめる癒しの空間
テラスとパーゴラ
リビングに続くスペースに、また広さによってはお庭の一角にお気に入りのタイルを貼ったテラスはいかがでしょうか。その上にバラなど草花を巻き付けたパーゴラを造りつければ、四季の変化を感じながらお茶を楽しむことができます。
夜は間接照明の下、別の表情に変化した空間でお酒を楽しむのもいいかもしれません。樹木や家の陰影を浮き上がらせることでドラマチックな雰囲気を演出できます。草花や樹木などの植栽は、お花の美しさや夜の陰影を楽しむだけでなく、昼間の目隠しや複数植えることで空間に奥行き感を与えることができます。
ウォーターガーデン
昔ながらの池とは違う、水面の「ゆれ」などで癒しを得る水空間です。鯉などの魚を飼わない限り、それほど深さは必要ありません。浮き草を漂わせ、間接照明を用意すればテラス同様に陰影を楽しむことができます。広いスペースが取れない場合は水鉢でも同様の効果が得られます。
より快適で充実した暮らしに
趣味を満喫するためのスペース
自転車、オートバイ、カヌー、サーフィンなどアウトドアでの趣味を楽しむ方が増えています。 今までの車庫をちょっと広げ、屋根を付ければこれらの道具の置き場やメンテナンスをする場所として有効に活用できます。
ペットの足洗い・シャンプースペース
家族の一員であるワンコは散歩が大好き。でも家の中で飼う場合は毎回足を洗うのがちょっと負担ですね。そこで玄関周りに足洗いスペースがあればその手間を減らすことができます。水栓をお湯も出る混合栓にすればシャンプーも可能に。大きめに造れば大型犬でも楽々洗えます。
水平ラインが際立つ風格あふれる佇まい 上質感漂うLDKで美意識が高まる暮らしを
[静岡県 Sさま邸]
水平ラインが際立つシャープなフォルムが印象的なSさま邸。「展示場で見た『CENTURY Primore』が気に入って、同じような家を建てたいと思いました」と語ります。
ウォールナットの建具や外壁と同じタイルのアクセント壁を取り入れたLDKは、上質な落ち着きが漂うくつろぎの場。リビングは天井高を3mに上げ、ダイニングキッチンの天井と高低差を付けることで、大空間にメリハリを生み出しています。リビングの木目柄の天井が大開口サッシを介してテラスの軒天と連続する美しい一体感も見どころです。
また、フォーマルダイニングとは別に、キッチンの続きにソファベンチを造り付けたカジュアルダイニングもあり、現在はお子さまの遊び場として活用されています。「仕事柄、来客が多いので、将来はここを家族用のダイニングにして、LDKは応接に使う予定です」とSさま。
一方、洗面・浴室は2階に配置。白い大理石調フロアの明るい空間に、吹き抜けの勾配天井に設けたトップライトから光が差し込みます。このフロアに設けた大収納空間「蔵」はご家族のクロゼットとして活用。「蔵」の上の部屋はお子さまたちのプレイルームにされています。
「洗濯が終わったら、洗面スペースから続く廊下に干して、乾いたらすぐ『蔵』にしまえます。家事動線がスムーズだからラクですね」と奥さま。
寝室はさらに上がった2.5階の落ち着いた環境に設けています。
「私たちの美意識を高めてくれる住まいになりました。この家に合った生活スタイルを楽しみたいですね」とSさまの顔がほころびました。
グレーのキッチンが映えるダイニング
玄関ホール
新しい日常を安心して送るために在宅避難も視野に入れた災害対策NPO法人プラス・アーツ理事長永田宏和
被災地の調査や多くの被災者の方へ取材を行い、防災教育に取り組む永田宏和さんに、災害発生時のリスクや対策、平常時の暮らしでできる準備などについてお聞きしました。
災害時のリスクを把握しよう
── 永田さんはこれまでに、数多くの防災マニュアル制作にも携わっています。そうした活動を通して感じている、防災における一番の課題とは何でしょうか。
永田 実際に災害が発生した場合に、自分がどんなリスクに見舞われるのか。それをイメージできていない方がとても多いことですね。
── 知っておくべきリスクとはどのようなものでしょうか。
永田 一つは、自分の住む場所の自然災害リスクです。国土交通省が公開しているハザードマップでは、洪水や土砂災害、津波のリスク情報をはじめ、その土地の特徴や過去の災害事例など、さまざまな情報が得られます。本来ならそこに住む前、家を建てる前に知っておきたい情報ですが、住んだ後でも、それを知っているかどうかで、災害発生時の対処の仕方に差が出ます。
NPO法人プラス・アーツの防災訓練「イザ!カエルキャラバン!」の一幕。家具の転倒防止などを学べるプログラムだ。
── 対処の仕方を教えてください。
永田 たとえば水害発生時の対処ですが、川の氾濫リスクがある場所とない場所とでは、家にとどまるべきか、すぐに避難すべきか、その判断も大きく異なります。
── 今や水害はあらゆる地域で起こりえるリスクといえます。2019年10月に発生した台風19号では、東京都内でも避難所が収容しきれないほどの人であふれかえる事態になりました。
永田 足の踏み場もないほどの状況だったそうです。避難所での生活は、精神的・肉体的に大きな負担がかかります。たとえば、トイレ。大勢の人が使うため、掃除が間に合わない。仮設トイレは和式が多く、高齢者はしゃがむことができず、子どもは慣れていないためうまく使えない。結果、汚れもニオイもかなりひどい状況です。 使うのを我慢して体調を崩す方もいます。他にも、明るくてうるさくて眠れない。ストレスのためにあちこちで言い争いが起こったり。 新型コロナウイルスの感染リスクも考えなければなりませんね。避難所はなくてはならない場所ですが、可能ならば在宅避難を考えるべきだと思います。
普段から在宅避難の準備を
「避難生活サバイバルキャンプ」では、チラシや新聞紙を使って食器づくりにもチャレンジ。
── 永田さんが監修された「防災イツモマニュアル」でも、在宅避難を推奨されていますね。
永田 そのためにも我が家の安全を確認しておくことが大切です。まずは地震などに耐えられる家かどうか。家具が転倒しないように工夫することも必要です。なんといっても大切なのが非常食や防災用品の備蓄です。少なくとも1週間分は備蓄量が必要です。
── 家族4人分では、どの程度の量になるのでしょうか。
永田 たとえば飲料水なら、2Lのペットボトルを30本は用意したいですね。
── その他の食料品や防災用品のことも考えると、置いておく場所を探すのも大変です。
永田 人がいる場所に積み上げておくと逆に危険です。災害に強く、在宅避難に適した家とするためには、「備蓄庫」などを用意する配慮が必要です。備蓄した食料や飲料水は、日常生活で消費して使った分を補充するという「ローリングストック法」をおすすめします。これはトイレットペーパーのような日用品やペットの餌や猫砂などでも使える方法です。
スポーツで楽しく防災を学ぶ「防リーグ®」。"毛布"を担架代わりに負傷者を安全に速く運ぶレスキュータイムアタック。
── ミサワホームの住まいでは、備蓄にも適した大収納空間「蔵」の設計が可能です。
永田
それはすばらしいですね。在宅避難できる家が増えれば、避難所の密集を減らせます。
「 密 」を避けなければならない昨今の情勢を考えると、在宅避難は社会への貢献にもなります。けれど、たとえ在宅避難をした場合でも、落ち着いたら避難所には通った方がいいですね。物資の配給や給水などは避難所が中心です。家にいても情報が回ってきません。避難所を情報の入手拠点として活用したいですね。
永田宏和(ながた・ひろかず)
NPO法人プラス・アーツ理事長。兵庫県西宮市生まれ。大学で建築を学び、大学院ではまちづくりを専攻。大手ゼネコン勤務後、企画プロデュース会社「iop都市文化創造研究所」を設立。家族が楽しみながら防災を学ぶプログラム「イザ!カエルキャラバン!」の開発をきっかけにNPO法人プラス・アーツを設立。2012年からデザイン・クリエイティブセンター神戸の副センター長も務める。
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