大開口の窓でテラスと連続するLDK、外壁の素材感を生かした別荘風の邸宅
[栃木県 Nさま邸]
なだらかな寄棟屋根に手彫り模様のニューセラミック外壁や石貼りの柱が調和するNさま邸。約300坪の敷地の南面には芝生の庭園が広がり、深い軒に守られたテラスが庭とリビングの中間領域となって、内と外をゆるやかにつないでいます。
「愛犬のトリミングに出かけた際、近くの住宅展示場に散歩感覚で立ち寄ったところ、目に留まったハイブリッド住宅に一目惚れしてしまいました。リゾート地の別荘のような開放的な雰囲気に心がときめいて、こんな家でのんびり過ごせたらどんなにいいだろうと...。それでモデルハウスと同じコンセプトで建ててもらったのです」とNさま。
30畳大もある大空間のLDKは、グレータイル張りの床が美しい光沢を放ち、大開口の窓の外に広がるタイル張りテラスとの一体感を生み出しています。天井も無垢スギ材の羽目板が軒天へ連続し、窓辺の空間を外へと拡げています。ダイニングとリビングの間には構造柱を利用した収納をつくり、割肌の天然石を貼って印象的に演出。TVボード側の石貼り壁と共に、気品高いアクセントとなって大空間を引き締めています。
「カーブを描く芝生の庭はゴルフ場の庭師につくってもらいました。この大らかな眺めに心が癒やされるせいか、ストレスがなくなり、毎日の食事も美味しくて。休日はテラスの椅子に座り、芝生を駆け回る愛犬の姿を眺めながらくつろぐのが楽しみですね」とNさまは目を細めます。
2階にはワイドなバルコニーがあり、ここから眺める田園風景もご夫妻のお気に入りです。
「夜もカーテンを閉めず、星空の眺めやお月見を楽しんでいます。軒が深いから、干した洗濯物が雨に濡れる心配もありません」と奥さまもうれしそう。外壁に自然素材を生かした開放感あふれるお住まいで、景色を愛で、愛犬と戯れる、憩いに満ちた暮らしを謳歌されています。
海と空と愛車を眺めて心豊かに暮らすシンプルで美しい家
[広島県 Tさま邸]
瀬戸内海を一望する丘の上に佇むTさま邸。四角形で構成された外観は、水平と垂直のラインのバランスが絶妙なデザイン。正面に窓がなく、面のみのシンプル極まる美しさに目を奪われます。
ご家族が集う2階リビングに上がると、そこはオーシャンビューの団らんスペース。南側が一面のハイサッシで、窓いっぱいに広がる景観は息をのむ素晴らしさです。正面に日本三景の宮島を望み、厳島神社の大鳥居まで見渡すことができます。
チーク材のフローリングが温もりを醸し出すLDK空間は、窓の位置や窓枠の厚みなどの細やかな部分まですっきりと整えられ、お気に入りのアンティーク家具がしっくりと調和しています。
「キッチンで料理をしながら、リビングの向こうに広がる眺望を楽しめるのがうれしくて。毎日見ていても感動します」と奥さま。
さらに屋上にはリゾート感満点のスカイバルコニーも。
「休日、ここで朝食を食べると気持ちがいいですし、夜は夫婦で星空を眺めてくつろぐこともあります。まるで海辺の別荘にいるみたいな気分ですね」とTさまは語ります。
もうひとつのこだわりは、玄関の奥に設けられたカーポート直結のバイク用インナーガレージ。バイクでツーリングをするのがお好きなご夫妻の願いを叶えたものです。
「玄関からも書斎を兼ねた趣味室からも見えるように設計してもらったので、好きなだけ愛しのバイクが眺められて満悦至極です」
夢見ていたものすべてが詰まったお住まいで、思い描いていた通りの暮らしを満喫されているTさま。「子ども達をこの家で伸び伸びと大らかに育て、良い思い出をたくさんつくってあげたいですね」とご夫妻の笑顔が弾けました。
碓氷峠を望む住まいで美しい四季を堪能
[長野県 Oさま邸]
軽井沢の豊かな自然を見晴らせるバルコニー。深い庇が印象的
長野県、軽井沢。枕木を敷いたなだらかな坂の上にOさま邸はあります。遠くに碓氷峠を見渡せる、自然の豊かな軽井沢の中でも有数の好立地。この壮観を楽しむために、2階のパブリックフロアは東面を大開口とし、バルコニーはもちろんリビングやダイニング、バスルームからも四季の美しい景色が堪能できます。
美しく揃った軒の水平ラインが建物に落ち着きを演出します
2階は軒の出1.3m以上と深くし、リビングとダイニングをつなぐ中庭のようなスペースは軒の出を3m以上も確保。室内の快適さと戸外の気持ちよさを融合した住まいです。
視界をさまたげるものがなく遠く碓氷峠まで見渡せる好立地
「海外の滞在型高級リゾートの雰囲気を取り入れたい」というOさまのご要望をお聞きしながら、自然素材を用いて軽井沢の風景や歴史に調和するモダンなデザインを実現。プラン作成前に1年以上もミーティングを重ねただけに「フランク・ロイド・ライトが好きで建築家志望だった」というOさまにたいへんご満足いただいています。
Oさまがゆったりと過ごす部屋。暖炉、バーカウンターも設けています
温もりのある窓明かりが森に溶け込む夕暮れ
自然素材をふんだんに用いたモダンなリビング。高画質・高音質のホームシアターを備えています
木の香りがすがすがしいバスルーム。入浴中も軽井沢の景色が堪能できます
ご主人と奥さまのご両親との意見が一致して実現した完全同居
[東京都 Oさま邸]
2階バルコニーの存在が印象的なOさま邸。ガレージ部分は、将来、介護などが必要になった際は居室にも変更できるよう考えられている。
閑静な住宅地に建つ3階建ての住まいには、Oさま夫婦と、奥さまのご両親、8歳と6歳の娘さんの6人が生活している。玄関はひとつ、キッチンや浴室も共用する完全同居型の二世帯住宅だ。
1階の和室は親世帯のリビング。子どもたちもお気に入りの場所だとか。置き畳にしたのは、将来的な可変性を考えてのことだ。
二世帯それぞれの意見をまとめた住まい
最初は、キッチンや浴室を世帯ごとに分ける案も出たそうだ。けれどもご主人・ご両親とも一緒がいいとの意見。中心になってプランづくりを進めた奥さまは「思いが一致してよかったです。でもその後、具体案に入ってからは、細かい部分までそれぞれの希望が出て、調整は大変でしたね」と。
ひとつの世帯なら、物事を決定するのは早い。しかし二世帯で一軒の家を建てるとなると、双方の生活文化の違いも出てくる。どちらか一方だけが我慢することはなるべく避けたい。
「結局、キッチンは母、主寝室は夫というように、その空間を主に使う人の意見を尊重しながら全体のイメージを固めていきました」
完成した住まいは統一感のある明るい雰囲気。暮らす人それぞれの動線を考えたつくりは、とても快適そうだ。共用部と各世帯の空間、個人の空間が違和感なく溶け合い、互いの気配を感じる仕掛けも随所に施されているのがわかる。
2階のリビングダイニングは親世帯・子世帯の共用空間。食事のときだけではなく、いつも家族が集まる空間になっている。
生活空間をフロアごとにゆるやかに分離する
広い玄関を入ると、1階は主に親世帯が使う空間。庭に面した和室は両親のリビングであると同時に、子どもたちの遊び場や客間にもなる。家族は皆、玄関と行き来するたびに開け放った引き戸のそばの廊下を通る。奥にはお父さま・お母さまそれぞれの個室がある。
2階は二世帯共用の場だ。階段を上がるとすぐに洗面と浴室。これは、両世帯が気兼ねなく使えるように考えられた配置だ。
普段、キッチンを預かるのはお母さま。奥さまは晩に仕事から戻ると家事を交代する。
「2人でキッチンに立つことも考えましたが、母娘でも家事のやり方は違います。母が中心と割り切ったほうがいいとわかりました」
小さい子どもがいると、リビングはどうしても乱雑になりがちだが、「両親も過ごす場所なので、なるべく落ち着いた雰囲気にし、収納もかなり計算しました」
子ども部屋はリビングの横に。家事をしながらも子どもたちに声をかけられる位置だ。
3階は子世帯専用。階段上部にはご主人の書斎があり、横を通る家族とは必ず顔を合わせるつくり。
奥の主寝室は、子世帯のセカンドリビングとしても機能する。夜、親世帯が1階に下りた後は、ここでゆっくりとテレビなどを見て過ごすことが多いという。
完全同居ならではの工夫豊かな住まいには、家族が互いに思いやる、さりげない知恵が満ちている。
3階に上がると、階段上の小屋裏部分にはご主人の書斎がある。階段と手前床との間の壁は全面をガラスにして開放感を出した。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人・ご両親 |
敷地面積 | 110m² |
延床面積 | 181m²(1階 63m²、2階 64m²、3階 53m²) |
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建ぺい率 | 59% |
容積率 | 164% |
子ども部屋はLDKから見える位置。ここは2人の娘たちの遊び場兼勉強部屋。大人たちがリビングで過ごしていても様子がわかる。
3階の子どもたち用寝室。扉は1間半分の引き戸にし、通常は開放している。中高生になったら、また使い方も変わっていくだろう。
3階の広い主寝室は子世帯のセカンドリビング。ご主人の好みの都会的なインテリアで揃えた。親世帯は3階には上がらないルールにしている。
ダイニングの外のバルコニー。柵をルーバーにしたのでカーテンは不要。子どもたちと育 てている野菜も常に見える。
1階和室の外には、和の風情の小さな庭をつくった。水鉢も据え付けてある。
和室の2面は光を透かす引き戸。ふだんは開け放って廊下部分と一体感を出す。
4台のアメリカンマッスルが並ぶ家「世田谷ベース」
[東京都世田谷区]
ここは本当に世田谷?アメリカの軍事基地をベースに建築された、世田谷ベース。電柱一本、芝生の生え方ひとつ、すべてにオーナー様のこだわりが現れています。 建物のコンセプトは、アメリカの片田舎にある木造の民間飛行場。窓が小さく配置されたシンプルな建物は、カッコよく、どことなくかわいらしい、日本であまり見かけないスタイルです。1階はほとんどがガレージとなっており、オーナー様お気に入りのクルマとバイクがそれぞれ3台ずつ収納されています。クルマだけでなく、「世田谷ベース」内にはさまざまなアイテムが自己主張します。ブリキのアンティーク看板やラジコン、お気に入りのフライトジャケットなど、至る所でオーナー様の気配を感じさせてくれます。まるでディズニー映画に出てくるガレージのように、それぞれが今にも楽しく動き出しそうな気配です。
1階のほとんどはオーナー様お気に入りのクルマが配置されます。
ガレージの右側部分。ここで遊びに来た方とお茶をしたり、おしゃべりしたり。
ガレージ後ろにはマックルーズの工具箱、冷蔵庫などが並べられています。
2階の半分はオーナー様の書斎。モノが満載の発明ルームです。
ここにあるすべてのアイテムがオーナー様の気配を感じさせます。
ミニチュアカーはいたるところに配置される。上は'63のノバ。下はミッキーカマロの箱。
本物志向を追求したビクトリアンの家
[東京都 Nさま邸]
リビングからダイニングの眺め。それぞれ天井の高さを変えることで空間にメリハリをつけています。
都内の閑静な住宅地の一角。ゆとりある敷地に建つNさまの住まいは、美しい水平ラインを強調した堂々としたフォルムに、温かみのあるタイル貼りの外壁が重厚感あふれる佇まいを見せています。Nさまご家族のご希望を最大限にいかすとともに、その設計には心から暮らしを楽しんでいただくための多彩な提案を込めました。 住まいに求められる「安心・快適・環境との調和」という本質を追求した住まい。これから20年、30年という歳月が過ぎても、けっして古びることのない「本物の住まい」をカタチにしました。
水平ラインがどっしりとした風格を感じさせる外観。外構との一体デザインが印象的です。
ビクトリア調の味わいあふれる空間
室内は19世紀のイギリス・ビクトリア調の雰囲気でまとめました。煌めきと陰影、表情豊かな光をおとすシャンデリアを中心に、素材の質感を生かしたダークブラウンの床材や腰板が、外観同様に重厚感のある落ち着いた空気を満たしています。その一方、空間構成は極力シンプルに。細部の意匠も必要十分な装飾に抑えることで、家具や小物のデザインがいっそう映えています。
スライドドアを閉めた状態のリビング。いっそう落ち着いた雰囲気が漂います。
美しいステンドグラスの内部ドア
ご家族のためのくつろぎ空間にも創意工夫があります。その一つが、広びろとしたリビングとダイニングの境界に設けた4連のスライドドア。お客さまをお招きした際など、TPOに応じて2つの空間を仕切ることができ、開閉時それぞれの空間に異なる魅力を演出します。このドアのガラスは工芸の粋を感じるステンドグラスで、熟練した職人の手仕事によるものだそうです。
2面の開口から自然の光が入る和室。二畳分の床の間が美しいアクセントになっています。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 407m² |
延床面積 | 354m²(1階 196m²、2階 157m²) |
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建ぺい率 | 49% |
容積率 | 86% |
吹き抜けの玄関ホール。重厚でいながら開放感があります。
大勢で料理する際にも使いやすいアイランド型キッチン。収納も十分です。
光と素材の質感が美しい家
[神奈川県 Iさま邸]
ホームシアターを堪能できる広びろとしたリビング。高い天井の空間にやわらかな光が満ちています。
新居を構えるにあたって、Iさまのご要望は「広いリビングでスポーツ観戦や映画鑑賞をゆったりと楽しみたい」というものでした。そこで、天井高3.2mという伸びやかな空間に、本格的なホームシアターを楽しむ環境を実現しました。インテリアを損なう配線類は巧みに目隠しする工夫もしています。 高窓やスリット形の窓など、プライバシーを守りながら光を取り入れることができる室内空間は、アイボリーの色合いでまとめ、ディテールにいたるまで端正なモダンテイストを貫いています。
櫛引仕上げとタイルの切り替えで、シンプルなBOXシェイプにアクセントをつけています。
光と広がりの演出で開放感を
住まいづくりの大きなポイントは、光と広がりの演出。階段になった玄関アプローチから玄関に入ると、正面に坪庭が見える設計で、どこまでも視線が抜けていく奥行きのある空間が感じられます。また、リビングとキッチンはフロストガラスでソフトに仕切りながら一体感を持たせたことも空間を開放的に見せるアイデア。明りとりの小窓は採光だけでなく、外観のアクセントにもなっています。
微妙な陰影が豊かな表情を見せる、テッセラタイルの外壁。
すみずみまで素材の質感にこだわり
外観も、室内も、素材の質感にこだわったことで、真の高級感とぬくもりが生まれました。外壁には櫛引仕上げとテッセラタイルを使い分けて、シンプルな箱形のフォルムに変化をつけています。また、室内も余計な装飾を排したシンプルなインテリアを心がけるとともに、内壁は微妙な陰影を生む塗り壁にするなど、すみずみまで美意識が息づく住まいになっています。
シックな色調に抑え、スタイリッシュな雰囲気にまとめたキッチン。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 142m² |
延床面積 | 120m²(1階 56m²、2階 56m²、KURA 7m²) |
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建ぺい率 | 39% |
容積率 | 79% |
中2階には大収納空間「KURA」の小さな出入り口が設けてあります。
和モダンの和室を2階に配置。琉球畳が清々しい雰囲気をつくっています。
ホワイトで統一した清潔感と開放感あふれるバスルーム。
洗面室もホワイトで統一し、一体感と広がりが感じられる空間に。
割れ石の風合いのテッセラタイル。
自然な仕上げが美しい櫛引仕上げ
アーバンリゾートを想わせる癒しの住まい
[千葉県 Nさま邸]
微妙にゆらぎのあるタイルの2色づかいで、外観にやわらかな表情を与えています。
「休日は、東京湾でクルージングをするのが趣味」というNさまが思い描かれたのは、まさにリゾートホテルを想わせる「癒し」に満ちた住まいでした。 玄関アプローチには建物と一体デザインしたアーチ状の入口を設け、端正な石貼り風に仕上げた外壁は中性の西欧圏築のイメージが重なります。 外観デザインは微妙に色調の異なる2色のタイルを"ゆらぎ"のイメージで貼ることによって、豊かな質感のある表情をもたらしています。力強い個性を主張しながらも、街並みに美しく調和する住まいです。
大理石調の床タイルに、アイボリーで統一したインテリアが美しいリビング。
大勢のゲストをもてなす回廊空間
1階はお客さまとの交流を楽しむためのパブリックスペース。美しい中庭を囲むようにテラコッタタイルを敷き詰めた回廊が広がり、訪れた人は靴を履いたまま庭と室内を行き来できるようになっています。「クルージング仲間を大勢招いてパーティを開きたい」というご主人の想いがカタチになった空間。週末には、みなさんで自然と一体になるひとときを楽しまれています。
「離れ」をイメージした和室。縁側、回廊を通して庭園とつながります。
間接照明でシーンに合わせた空間演出
天井高3mというのびやかな空間のリビングは全体をアイボリーで統一し、床には大理石調のタイルを採用。多灯式の間接照明で奥行きのある空間を演出するとともに、生活のシーンによって光の演出を変えられるよう配慮しました。また、「離れ」感覚の和室には広縁を設け、ご家族はもちろん、訪れた人ものんびりと庭を眺められる憩いの場になっています。
テラコッタタイルを敷き詰めた回廊空間。コロニアル風のリゾートホテルを想わせます。
所在地 | 千葉県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 409m² |
延床面積 | 293m²(1階 148m²、2階 145m²) |
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建ぺい率 | 39% |
容積率 | 72% |
空間のカタチも色も最小限に抑え、素材の質感を強調したダイニング。
ほのかな光が空間に奥行きを与える間接照明をふんだんにとりいれました。
和と洋、2つの顔を持つ三階建の家
[愛知県 Kさま邸]
威圧感を感じさせない三階建。水平ラインの外観と優美な曲面のエクステリアが調和しています。
Kさま邸の大きな魅力の一つは、そのシンプルかつ優美な佇まい。交差点の角という敷地条件を考慮した結果、ランドマークになるような魅力的な外観をめざし、建物と外壁が一体となった美しいアール曲線を描くデザインを採用しました。 それは、訪れる人、道行く人、周囲の街並みなど、家とかかわり合うものすべてに対するKさまの心遣いがそのままカタチになった住まいといえます。質感や素材にこだわり抜き、さらに手仕事で仕上げた味わい深い表情は、見る人を心から和ませてくれるようです。
濡縁越しに眺められる日本庭園は、Kさまが長年丹精されてきたものです。
おもてなしの心あふれる2つの玄関
玄関ホールは、お客さま専用の「和」の空間と、カーポートから続くご家族専用の「洋」のスタイルをそれぞれ設けました。どちらも本物の質感にこだわり、メイプル材や大理石などの素材をふんだんに使っています。とくにお客さまをおもてなしする和の玄関は木の温もりにあふれ、シンメトリーのデザインによって心やすらぐ空間に仕上がっています。
ナチュラル色でまとめたダイニング・キッチン。収納もたっぷりです。
和も洋も楽しめるくつろぎの空間
2階リビングはご家族のくつろぎを第一に考え、温かみのある木素材「M-Wood」で包み込むように心地よい空間を実現しています。また、開口には障子を使い、さりげなく和のテイストを折り込んでいます。障子が陽ざしをやわらげることによって、室内にはやさしい明るさが満ちあふれます。また、和室の濡縁越しにKさまが丹精された日本庭園を眺められ、しばし日常を忘れさせてくれます。
和モダンの美を極めた2階リビング。「M-Wood」のヒノキ色の色調が心やすらぐ空間を演出しています。
所在地 | 愛知県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 404m² |
延床面積 | 329m²(1階 201m²、2階 153m²、3階 110m²) |
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建ぺい率 | 57% |
容積率 | 91% |
坪庭を眺めながらのバスタイムが楽しめる浴室。
和の趣でまとめたお客さま専用の玄関。木の温もりに包まれます。
カーポートからつづく家族専用の玄関。
ライトコートと吹き抜けのある家
[京都府 Aさま邸]
BOXシェイプの存在感ある外観デザイン。ベージュのタイルがやさしい表情を与えています。
Aさまの住まいがある京都北山は、古都の歴史と新しい文化が交じり合うエリア。そんな街にふさわしい佇まいとするためにシンプルで重厚なコンクリートとベージュの割肌調タイルを組み合わせ、周囲の環境に自然に溶け込みながらも、さりげなく個性を主張する外観デザインとしました。 大きな特徴は、建物のまん中に設けたライトコートと吹き抜け。都会でのプライバシーを守りながら、いかに光と風を取り入れるか。いかに心地よい空間をつくりだせるか。光と、素材の質感や色合いを最大限にいかすことで、ご家族のための上質なライフステージが実現しました。
リビングの広さは20帖以上。大きな吹き抜けがいっそう広がりを感じさせます。
ライトコートから光と交流が広がる
住まいの中央にライトコートを設けたことによって、室内のすみずみにまで自然の光が届くとともに、どこにいても家族の気配が感じられるようになっています。たとえば、2階の部屋からライトコートを介してリビングやダイニングにも視線が届くため、家族のコミュニケーションが自然にはかれます。また、オブジェとしても美しいジャグジーが暮らしを彩るアクセントになっています。
広びろとしたリビング。ライトコートと吹き抜けから入る反射光が、やわらかな雰囲気をつくります。
静かで落ち着ける北側のリビング
家族が集うリビング・ダイニングはあえて北側に配置しました。ライトコートや吹き抜けから入る反射光が空間全体を照らすことで、やわらかな光の演出効果が生まれ、静けさと落ち着きのある空間となっています。さらに、北側に配置したことでプライバシーを確保しやすい設計となり、外からの視線を気にすることなく、心ゆくまでリラックスできる住まいが実現しました。
ゲストをおもてなしするためのバースペース。つい時間を忘れて語り合うことも多いとか。
所在地 | 京都府 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 314m² |
延床面積 | 248m²(1階 141m²、2階 107m²) |
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建ぺい率 | 47% |
容積率 | 79% |
住まいのまん中に設けたライトコート。ジャグジーが空間のアクセントになっています。
リビングとつながる和室にはアーチ形の下がり壁を設け、ソフトに仕切っています。
開口をフルオープンにすれば、住まいの内と外が一体に。自然とふれあえる格別の場所です。
質感、静けさ、やさしさ。すべてに上質な佇まい
[愛知県 Sさま邸]
威厳をたたえながらも、訪れる人をあたたかく迎える門構え。
住まいへのアプローチが、ひそかな散策道になったかのような、遊び心あふれる空間デザインです。歩きながら横目で眺めるしだれ桜にドウダンツツジ。うっすらと照らし出された御影石の石畳。玄関に辿り着くころには、訪れた人はすっかりくつろいだ気分になることでしょう。 「都会の喧騒を感じさせない、凛とした静けさを」というSさまのご要望を受け、「これからの和風」の提案を込めた邸宅。和洋折衷の趣のあるデザインが、その豊かな質感、静けさ、そしてやさしさを感じる佇まいに息づいています。
水平ラインを強調した安定感のある外観。リビング前のガーデンスペースにも美意識が貫かれています。
建物と庭園が響きあうデザイン
外観は水平ラインを強調し、シンプルなタイルを組み合わせることで、奥行きと安定感を演出。マットな質感のステンレス素材がモダンな印象をもたらしています。また、ゆとりある敷地をいかし、リビングと連続したデッキテラスは洋風のガーデンスペースに。和室前の日本庭園は、白川砂利と杉の木目をあしらったコンクリート壁の美しいコントラストが見る人の心を和ませます。
京都の路地を散策しているような気分にさせてくれるアプローチ。
真のゆとりを実現した住空間
室内はSさまの空間へのこだわりにお応えし、まさに真のゆとりを実現しています。明るく広びろとしたリビングは進化した木素材「M-Wood」の温かみのある雰囲気で包まれ、南向きの大開口からは美しく手入れの行き届いた庭園を心ゆくまで眺めることができます。また、どんな小物もおろそかにせず、空間のディテールにいたるまでトータルな設計思想を貫き、心地よさをデザインしています。
昼間は日当たりもよくアプローチの御影石が和風な明るさを演出してくれます。
所在地 | 愛知県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 1,204m² |
延床面積 | 266m²(1階 149m²、2階 117m²) |
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建ぺい率 | 14% |
容積率 | 22% |
明るく開放的なリビング。余計な凹凸がないため、よりいっそう広がりが感じられます。
吹き抜けがゆったりとした気分にさせてくれる玄関ホール。クロゼットの曲面がアクセントに。
ライトアップされ、幻想的に浮かび上がる日本庭園。
生活の美意識を育んでいく住まい
[石川県 Hさま邸]
伝統的な日本家屋が並ぶ街並みに溶け込みながらも、凛とした個性が際立つH邸の佇まい。
ご新居の設計にあたってHさまのご要望は「外壁にタイルを使うこと」「室内の床は大理石にすること」と極めて明快でした。 海外のホテルや美術館を参考にして、自分らしいスタイルの家を創り上げたいと模索されていたご夫妻。その具体的な住まいづくりは「GENIUSアーバンデザイナーズ」の雑誌記事との出会いから始まったといいます。 「限られた予算の中で、タイルや大理石を使うのは無理と諦めかけた時もありましたが、ミサワホームさんと会って実現できると聞いた時はとても心強かったですね」と、奥さまも笑顔で当時をふり返ってくれました。
広い玄関ホール。壁面いっぱいの収納でたくさんのモノがすっきりと収まります。
高級素材を使うコスト配分の妙
大理石などの高級素材を使った家づくりを可能にしたのは、2階のプライベートゾーンと比べて1階のパブリックゾーンに比重を置くというコスト配分の妙でした。上質なホテルで過ごすような上質な空間を望まれたHさま。リビングの床は床暖房を入れた大理石とし、デッキテラスまでオープンにつながる開放的な空間としました。晴れた日はテラスに出てブランチを楽しまれるそうです。
余計な装飾のないシンプルなリビング。床暖房を内蔵した大理石で快適性にも配慮されています。
生活を楽しむ空間の美意識
お気に入りの家具や絵画と一緒に暮らす空間は、海外の美術館を参考にシンプルにまとめられています。ホワイトを基調にしたスクエアな空間には、コルビジェのソファやモンドリアンの絵画がよく似合います。設計段階から照明器具は天井にすっきり納めるとともに、収納や暖房器具などもビルトインされているため、空間に余計な凹凸がなく、インテリアの美しさを少しも損なうことがありません。
温かみのある色調のフローリングを用いたダイニング。絵画もコーディネートされています。
所在地 | 石川県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 167m² |
延床面積 | 134m²(1階 73m²、2階 61m²) |
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建ぺい率 | 48% |
容積率 | 80% |
スケルトン階段は視線が抜けるため、空間の広がりが感じられます。
ひと続きのリビング・ダイニングは床の素材を換えるなどで、ソフトに仕切っています。
伝統の和に、ゆとりが息づく住まい
[新潟県 Iさま邸]
200坪以上もの庭と一体で設計された、数寄屋風の佇まい。上質な和の趣が漂います。
日本百名山のひとつ、妙高山を仰ぎ見る新潟県。その歴史と自然に恵まれた地にIさまの住まいは建っています。住まいづくりを検討された当時は東京にお住まいだったご夫妻ですが、「いずれは生まれ育った新潟の地に帰って暮らしたい」と相談されていたそうです。 そんな折り、上越市で自然と人間の共存をめざした街づくりを行うという「アーバンビレッジ構想」がスタートしたことを耳にされ、お二人はこの考え方に共鳴。生まれ故郷の美しい自然とともに暮らす終の住み処づくりが始まりました。
木肌も清々しいヒバを用いた門。敷石には大谷石を使っています。
住まいと庭を一体でデザイン
「一生住み続ける住まいだからこそ地域に長く残っていくものを」と考えたIさまは、建物だけでなくエクステリアも含めてトータルな住まいづくりを進められました。20坪以上の広さを持つ庭はヤマボウシやケヤキなど20種以上の木々が植えられ、玄関アプローチや建物のまわりには種々の山野草が一体となった美しさで心を和ませてくれます。この環境が、ゆとりの暮らしを実現しているのです。
壁も床もやさしい色調で統一したリビング。家具の美しさを引き立てます。
ふれあい温まる、囲炉裏の部屋
全室南面の部屋は、雁行プランによって光や風をより多く招き入れることができ、住まい全体に心地よさが広がります。また、Iさまの一番のこだわりは「囲炉裏のある部屋」。高い天井と美しい木肌で包まれた空間はシンプルそのもので余計な家具は一切置かれていません。日常を忘れてリラックスできるひとときは格別。みなさん、時の経つのを忘れておしゃべりに熱中してしまうそうです。
囲炉裏の間は、ご主人の最もお気に入りの空間。日常を忘れる別世界です。
所在地 | 新潟県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 1,000m² |
延床面積 | 297m²(1階 228m²、2階 69m²) |
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建ぺい率 | 30% |
容積率 | 50% |
玄関ドアには門と同じヒバを使用。アプローチ脇の山野草が訪れる人を温かく迎えます。
日本伝統の美意識を表現した中庭。玄関から居室へつながる廊下から眺められます。
心地よさへのこだわりを込めた医院併用住宅
[千葉県 Yさま邸]
夜は美しくライトアップされるYさま邸。防犯性も考えられたプランです。
代々、この地で医院を開業されてきたYさま。市の道路拡張計画にともない、隣りの敷地に医院併用の住まいを建てられました。この敷地は近くに線路が通っており、以前のお宅では列車の音と振動に悩まされたそうです。 そこで、ご夫妻は、以前から気に入っていたというミサワホームのシンプルなデザインに加えて、構造的にも騒音や振動にも強いことを知り、ミサワホームを選ばれました。実際、ご入居後は「まったく外のことが気になりませんね」と満足のご様子。訪れる患者さまにも居心地のよい空間を実現することができました。
2階リビング・ダイニング。和の趣を取り入れた洗練されたくつろぎスペースです。
自宅で過ごすような心地よい医院に
医院スペースの設計について、Yさまは「ご自宅にいるような気持ちで過ごしていただける空間にしたい」というこだわりをお持ちでした。そこで、待合室や入院者さまのベッドルームを「M-Wood」を用いた温かみのある雰囲気でまとめました。待合室の6連窓は朝の光を取り込みながら、外からの視線は遮るように、また入院用のベッドルームは明るい南向きに配置するなど、きめ細かな配慮があります。
2面の開口から明るい陽ざしを取り入れるダイニング。
高い天井で心やすらぐ生活スペース
生活のステージとなる2階は天井を高くし、南側に大開口を設けて明るく開放的な雰囲気に。また、インテリアはシンプルに徹しながらも「M-Wood」の木の質感が心やすらぐ空間となっています。15帖大のリビングは、引戸で仕切れる9帖のダイニングと合わせて広びろとした空間です。また、対面キッチンからバスルームまで一直線とし、奥さまの負担を軽くする家事動線も考慮しました。
主寝室も「M-Wood」の温もりのある雰囲気で統一されています。
所在地 | 千葉県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 480m² |
延床面積 | 320m²(1階 182m²、2階 137m²) |
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建ぺい率 | 40% |
容積率 | 80% |
「ご自宅で過ごすような心地よい空間に」というYさまのご要望をカタチにした待合室。
診察室間をスムーズに移動できるよう、効率的な動線を配慮しています。
入院用のベッドルーム。温かみのある空間が印象的です。
和と洋が美しく融合した平屋の家
[長野県 Hさま邸]
団らんの中心に据えた暖炉。ナチュラルな色調のインテリアには時間もゆったり流れます。
信州で医院を開業されているHさまは、医院の研修などにも利用できる住まいをお建てになりました。 「和の伝統を生かしながらも、洗練された現代の住まいにしたい」とのご要望にお応えするべく、大屋根の日本家屋のイメージを基調に、洗練された洋瓦を組み合わせるなど、新感覚の和モダンを表現しました。 また、住宅会社の選定にあたってはミサワホームの耐震性や断熱性・気密性といった基本性能の高さが決め手になったというHさま。その結果「安心で快適な暮らしが楽しめます」と満足のご様子です。
水平ラインが美しい平屋の佇まい。櫛引仕上げの外壁にフランス瓦の組み合わせが新感覚の和モダンを表現しています。
心まで温まる暖炉のあるリビング
約25帖大のリビングは、ゆるやかな勾配天井がいっそうのびやかな開放感を生んでいます。「団らんの中心にはテレビの代わりに暖炉を置きました」というご主人。その結果、家族と過ごす時間が増え、ゆったりくつろぎながら会話も弾むそうです。また、キッチンは栄養士さんたちが医院の新しい献立を研究したり、奥さまがご友人を招いて食事会を開けるよう、オープンなアイランド型としています。
大きなダイニングテーブルとアイランド型のキッチンを配した"おいしいコミュニケーション空間"。
ゆとりと暮らしやすさをすみずみに
全室南面の各居室をつなぐようにデッキテラスを配し、気軽に行き来できるようにしました。デッキは新木素材「M-Wood」を使い、あたたかみのある雰囲気を演出しています。また、ゆとりある主寝室をはじめ、将来は二つに間仕切れる子ども室、洗面所、トイレ、廊下にいたるまで、全館床暖房を採用。冬の寒さが厳しい土地にあっても、足もとから穏やかに温まる快適さを実感されているそうです。
リビングにあふれる自然の光が連続する、開放的な玄関ホール。
所在地 | 長野県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 674m² |
延床面積 | 246m² |
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建ぺい率 | 60% |
容積率 | 200% |
ダイニングの飾り棚は、家族の思い出を彩るギャラリーです。
出窓を飾るステンドグラス。和の中に洋のセンスをさりげなく取り入れました。
シンプルの中に個性が輝く家
[愛知県 Fさま邸]
「イタリアンモダンの家具が映える空間に」というご主人のご要望がも見事に叶いました。
建築家が手がけるこだわりとセンスにあふれた住まいづくりを望まれたFさま。「イタリアンモダンの家具が映える、生活感を感じさせない住まいに憧れていた」というご主人の想いを受け、すっきりとしたシャープな外観と、それに呼応するような本物の素材感を大切にしたインテリアや外構をトータルにデザインしました。 そして完成した建物は「SILVER BOX」と名付けたように、シンプルな箱形のフォルムにシルバーを中心としたシックでモダンな配色が、美しく際立つ個性を物語っています。
昼はホワイト、夕暮れにはグレーに表情を変えるシルバーの外壁。スクエアなフォルムが印象的です。
光と色彩で空間を演出する
玄関ホールは天井までのサイドライトからの光で明るく、開放感にあふれています。リビング・ダイニングは空間全体をオフホワイトで統一しながら、アクセント的にテーマカラーのシルバーを使い、空間にメリハリを付けています。ダイニングの東側の壁に設けた7つの小窓は、光と影を操るための設計アイデアの一つ。昼と夜、そして住まいの内と外に、豊かで多彩な表情をつくりだします。
すっきりとしたシャープな外観。
成長にあわせて空間を変えていく
リビングの中にある階段を上ると、そこはご家族のプライベートスペース。広い主寝室と独立して、ご主人のライブラリーも設けました。子ども室は現在はひと部屋ですが、いずれは二部屋に仕切って使えるよう、1ルーム2ドア設計としています。また、玄関ホールのサイドライトも、将来ご両親の別棟を建てる際、取り壊して両世帯をつなぐ渡り廊下をつくれるように考えられています。
日中は大開口から光があふれ、いっそうの広がりが感じられます。
所在地 | 愛知県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 231m² |
延床面積 | 120m²(1階 60m²、2階 60m²) |
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建ぺい率 | 60% |
容積率 | 200% |
日中とは違った雰囲気を醸し出す夜のリビング。この家のシンボル「四角」を空間の随所に取り入れている。
7つの小窓から光が差し込み、空間に立体感のある美しさが生まれます。
旧家屋の記憶が生きる和モダンの家
[福井県 Uさま邸]
ゆとりある敷地に建つUさまの住まい。落ち着いた佇まいが訪れる人の心まで和ませるようです。
時の流れの中で、変わらぬ美しい景観を見つめ続けてきた。その思い出深い築70年の日本家屋を建替えられたUさまご夫妻。旧家屋に使われていたケヤキ材を、ダイニングのテーブルやカウンター、上がり框など新しい住まいの随所に再利用されました。 「代々受け継がれてきたものを生かしたことで、新築した時から暮らしになじむ住まいになりました」と喜ばれるご夫妻。昔ながらの和の素材と現代の美しい機能が見事に調和し、住まう人が心からくつろげる快適な住まいができ上がりました。
和の趣と機能性を両立したダイニング。テーブルは旧家屋の梁や柱の再利用です。
友人たちが気軽に集まれる空間
ご友人との交流を何より大切にされるUさまのご要望で、1階リビングはお客さまが気軽に集まれる広間のような空間とし、キッチン・ダイニングも大勢で料理や食事を楽しめるよう、ひとつながりの空間としました。南面にはリビング・ダイニングと連続したデッキテラスが広がり、天気の良い休日は青空のもと、雄大な山並を眺めながら交流できるスペースになります。
ゆったりと落ち着いた雰囲気のリビング。昔の縁側のような"陽だまり"スペースに心和みます。
上質のゆとりがあるプライベートスペース
2階は「のんびり過ごせること」を大事にしたプライベートスペース。ご主人のために設けた和風の書斎は1階のダイニングと吹き抜けでつながっており、ダイニングにいる奥さまの気配を感じることができます。また、南向きの寝室は爽やかさと落ち着きを兼ね備え、ウォークインクロゼットによって収納力も申し分なし。「いつもすっきりとした室内を保てる」と奥さまにも好評です。
リビングの中に設けられた階段。スケルトン構造で視覚的な圧迫感もありません。
所在地 | 福井県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 1286m² |
延床面積 | 214m²(1階 164m²、2階 49m²) |
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建ぺい率 | 70% |
容積率 | 400% |
リビングとダイニングは高低差をつけることで空間にメリハリを生んでいます。遠い山々の眺めもまた格別です。
和モダンを感じさせる玄関アプローチ。敷石は旧家屋で使われていたものです。
まさに和モダンの空間。信楽焼の洗面ボウルが風情を感じさせます。
家族、一人の時間、ゲストを大切にする家
[岐阜県 Mさま邸]
堂々とした風格を漂わせつつ、街並みに美しく調和する外観デザイン。
開業医で毎日お忙しい日々を送られているMさまは、この程、病院まで車で約20分の地に新居をお建てになりました。 「建てるならデザイン性の高い家にしたいと思っていたので、常々好感を持っていたミサワホームにお願いしました」とご主人。外観はシャープなフォルムが印象的なデザインとなり、彫りの深い外壁はライトアップによってさまざまな表情が楽しめます。 地階のゲストルームをはじめ、木のぬくもりのリビング、心和むライトコート、一人ひとりの時間も大切にする空間など、上質なゆとりを楽しむ住まいが実現しました。
ライトアップされたM邸の外観。シャープなフォルムの美しさが際立ちます。
来客に対応できるゲストルーム
お仕事柄、来客が多く「新居にはゲストルームが欲しかった」とのことで、敷地の傾斜をいかして、地階に広いカーポートとゲストルームを設けました。玄関も地階にしたことで、お客さまを直接ゲストルームにお招きできるようになっています。「パーティシンクも地階に設置しました。ここで料理をしたり、お酒をお出ししたりできるので、お客さまにも好評です」と奥さまも満足のご様子です。
地階ゲストルームと連続したライトコート。目も心も和ませてくれます。
家族の時間も、一人の時間も大事
リビングはご家族が集まる憩いの空間。大開口から美しい庭の景色が堪能できます。壁面にはご主人の趣味のカメラを"見せながら収納する"ギャラリーも設けられました。また、キッチンは読いつ性の高い空間とし、その一角には便利な家事コーナーも設置しています。2階にはご主人の書斎コーナーや奥さま専用の居室など、一人ひとりの時間を大切にする空間も確保しました。
1階リビングルームとギャラリースペース。"見せる収納"が空間にぬくもりを与えています。
所在地 | 岐阜県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 497m² |
延床面積 | 376m²(1階 139m²、2階 131m²、地下 105m²) |
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建ぺい率 | 31% |
容積率 | 75% |
本格的な和室続き間。ご親族が集まっての行事などに重宝されています。
明るく開放的な玄関ホール。吹き抜けがタテの広がりも感じさせてくれます。
ゲストを気軽におもてなしできる空間。ライトコートから自然の光もあふれます。
大自然の景色に溶け込む店舗併用住宅
[北海道 Iさま邸]
ヨーロッパの田園に建つ邸宅を思わせる外観。周囲の自然に見事にとけ込んでいます。
自然派フランス菓子のお店を経営されるIさまは、長年の念願をこの地でかなえ、1階がお店、2階が自宅の併用住宅をお建てになりました。 新築にあたってイメージされたのは、ヨーロッパの田園にあるような、自然と一体感のある住まい。そこで外観は素朴なシャレースタイルにされ、お客さまにも好評の、ホワイトとブラウンの対比が美しい佇まいになりました。 また、冬の降雪対策として急勾配の屋根とするとともに、開口部にはLow-Eペアガラスを採用。厳しい寒さの日も快適に過ごせるとのことです。
お店のエントランスへは緩やかなスロープに。車椅子でご来店の方にも配慮されました。
家庭的なぬくもりの店舗スペース
お店は「友達の家に遊びに行くような感覚で寄っていただける雰囲気にしたかったというご主人。ゆったりとしたアプローチは車椅子でもラクに通ることができ、店内は木のぬくもりに包まれるような、やさしい表情のインテリアに配慮されました。また、室内と連続するテラスはヨーロッパの街のカフェのイメージ。美しい景色を眺めながら、おいしいお茶とお菓子を楽しめます。
おもてなしの心が息づく、遊び心あふれるアプローチ。
2階は明るく開放的な住居スペース
住居は店舗とはっきり区別され、独立したプライベートスペースを確保されました。リビングは吹き抜けに加え、トップライトを設けて、明るく開放的なくつろぎ空間に。キッチンはオープンな対面式で洗濯コーナーへの家事動線も短くして、忙しい奥さまの負担を軽減するよう配慮しました。また、浴室はご主人のご要望で雄大な景色を眺められる開口を設けた"癒し"空間になっています。
心地よい光と風の中でいただくお茶の味は、また格別です。
所在地 | 北海道 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 481m² |
延床面積 | 157m²(1階 79m²、2階 78m²) |
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建ぺい率 | 18% |
容積率 | 34% |
あたたかみのあるウッディな雰囲気の店内。奥にはティーテーブル席も設けられています。
自然素材にこだわって作られたケーキ類。
屋根を設けたエントランス。お客さまが雪にぬれることがないよう配慮されています。
白い空間とスクエアな外観の三階建
[高知県 Dさま邸]
スクエアなフォルムに、重厚感のあるタイル貼りとシャープなバルコニーの対比が印象的です。
住まいづくりにあたってDさまご夫妻のご希望は2つ。「大好きなインテリアに囲まれた暮らしを実現したい」と「将来的な親との同居を考えた三階建の二世帯住宅にしたい」ということでした。 そして完成したプランは、1階はご両親の居室としてミニキッチンを備えた洋室と和室を、2階はパティオ形式のルーフバルコニーを囲むようにLDKとワークコーナーを、そして3階はご夫婦の寝室と子ども室という、空間を最大限に有効活用した住まいになりました。 外観にもDさまのセンスが反映され、街並みに美しく映えるシンプルモダンの佇まいに仕上がっています。
リビングからキッチンの眺め。パティオ形式のルーフバルコニーから明るい光と風が入ります。
ルーフバルコニーを囲む家族の空間
2階はバーベキューも楽しめるルーフバルコニーを囲むようにコの字型に居室を配置したことで、プライバシーを確保しながら自然の光や風を取り込むことができます。リビングとキッチン・ダイニングを半独立とした上に、ふだん使うモノの収納も兼ねたワークスペースも配置。実際の広さよりも、明るく広びろと感じられる開放的なスペースが実現しました。
ゆとりあるスペースを確保し、アイランド型としたキッチン。機能美があふれます。
白を基調にした洗練されたインテリア
キッチンは奥さま念願のアイランドタイプに。奥さまは「ここで料理をしながら、リビングもワークスペースも見通せるので、常に子どもたちに目を配ることができるの安心」とのことです。また、居室全体は白を基調にしたシンプルな空間に統一。Dさまご夫妻がこだわって選び抜いたインテリア家具たちは、まるでこの空間のためにつくられたかのような一体感で調和しています。
シンプルモダンで、しかも落ち着きを感じさせるご夫婦の寝室。
所在地 | 高知県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 148m² |
延床面積 | 191m²(1階 74m²、2階 62m²、3階 54m²) |
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建ぺい率 | 51% |
容積率 | 114% |
ご両親用の居室。和室は茶道をたしなまれるお母さまのために茶室風にしつらえています。
3階子ども室。お子さまが大きくなったら2部屋に仕切れる1ルーム2ドア設計としました。
玄関ホールはコンパクトながら、視線の抜ける坪庭を設けるなど、開放感を演出。
自然を身近に感じるモダンな家
[愛知県 Oさま邸]
白とダークブラウンを組み合わせた落ち着いたインテリア。キッチンとの仕切りに格子ドアを設置。
伝統的な日本家屋の多い住宅街にあって、モダンな佇まいを見せながらも、落ち着いた瓦屋根が周囲の街並みと調和するOさまの住まい。 「光や風を感じられる開放感が欲しいが、外からの視線が気になってカーテンを閉めなければならないようでは困る」というご主人の思いに対して、ミサワホームではじっくりとお話を伺う中から、多彩な空間提案をプランに込めてご提案しました。 その結果「設計の方から上げてもらったプランはまさに希望どおりでした」と高い評価をいただき、Oさまご夫妻にご満足いただける住まいを実現できました。
シンプルなフォルムに軒のある屋根。和モダンの趣を漂わせる佇まいです。
開放感とプライバシーの両立
1階の広びろとしたリビングには開口が2面ありますが、隣家に接する一方はすりガラスを使った5連の縦すべり出し窓に、もう一方は透明ガラスの大開口とし、その外側には程よい高さの塀で囲われた中庭があります。そこに植えられた樹木が爽やかな雰囲気をもたらし、開放感を演出するとともにプライバシー確保に役立っています。
対面式のキッチン・ダイニング。シックな雰囲気でまとめられています。
空間に広がりを生む多彩な工夫
生活感の出がちなキッチン・ダイニングとリビングを分けるために吊り下げ式のスライドドアを設けていますが、これを格子状のデザインとして視線を程よく遮りながらも閉鎖的になるのを防いでいます。また、玄関は来客用と家族用にスペースを分けたユニークな設計。収納を兼ねた飾り棚を斜めに配置するなど、空間が広く感じられるよう、さまざまな工夫が盛り込まれています。
ダイニングテーブルでくつろぐOさまご家族。
所在地 | 愛知県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 305m² |
延床面積 | 203m²(1階 112m²、2階 91m²) |
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建ぺい率 | 37% |
容積率 | 66% |
サニタリースペースも白とダークブラウンで統一。
来客用と家族用を分けた玄関スペース。斜めの飾り棚と照明で空間に広がりを生んでいます。
2層分のガラスウォールが開放的な家
[北海道 Aさま邸]
吹き抜けのリビングは、壁一面ガラス張り。屋敷林を借景として「まるで森の中にいるような気分」に。
まるで森の中の別荘のような、ゆったりとした雰囲気。しかし、住まいがあるのは札幌の中心にほど近い住宅密集地で、工場の倉庫に隣接した敷地です。 この立地条件にも関わらず、Aさまがここに新居を構えられたのは、「土地のハンデを見事にプラスに転じるプラン提案があったから」といいます。 ミサワホームがご提案したのは、隣家との境界にある屋敷林を借景として最大限に活用した住まいづくり。その結果、シンプルでコンパクトな建物に、驚くほど開放感のあるライフステージが生まれました。
視界が広がる対面式キッチン。明るく清潔感漂う空間です。
敷地のハンデをプラスに変えたプラン
吹き抜けのリビングは、壁一面をガラスのカーテンウォールとしました。ウッドデッキの先には屋敷林が茂り、日中はやわらかな木漏れ日が入ってきます。「家を建てる前は、この木が邪魔になって部屋が暗くなるのではと心配していましたが、吹き抜けにしたことで陽ざしが十分入るし、四季折々の景色も楽しめます」とご主人。訪れる方々も「森の中にいるみたい」と驚かれるそうです。
コンパクトなBOX形の外観。暖色系2色のカラーリングが印象的です。
1階と2階を吹き抜けでつなぐ
2階のプライベートスペースも吹き抜けによる開放感を存分に満喫できる工夫を込めました。階段ホールはリビング上の"展望ロフト"のようにつくられ、1階ファミリースペースとのつながりも感じられる明るい空間になっています。また、壁厚を利用した飾り棚や間接照明が住まいのアクセントとして効果的に配置され、暮らしを美しく彩っています。
ダイニングの天井も一部を吹き抜けとし、自然の光が降りそそぐのびやかな空間に。
所在地 | 北海道 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 187m² |
延床面積 | 124m²(1階 67m²、2階 56m²) |
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建ぺい率 | 37% |
容積率 | 66% |
リビングの中に設けたスケルトン階段は、視線が抜けるので圧迫感がありません。
和モダンの照明と飾り棚。飾り棚には温かみのあるクルミ材を使っています。
大空間と2つの「KURA」がある家
[京都府 Mさま邸]
表情豊かな外壁と白いパーゴラが印象的な外観デザインです。
京都市内の閑静な住宅街に建つMさまの住まい。ルーフバルコニーからは京都の風物詩である大文字五山送り火なども眺められるそうです。 住まいづくりのテーマは「子どもたちをのびのび育てられる家」。外観は普通の2階建に見えますが、内部は中2階に大収納空間「KURA」を設けた3層構造のため、1層分広びろとしています。 このゆとりをいかして、リビング・ダイニングは天井も高く、開放的なビッグスペースを実現。この心地よいファミリースペースで、二人のお子さまと一緒にほとんどの時間を過ごされています。
3.2mの天井高のリビングとひと続きのダイニング。床材の切り替えで、視覚的な仕切り効果を出しています。
家族が自然に集まるファミリースペース
会社経営で忙しい毎日を送られているご主人は「家族でくつろげる開放的なリビング」がご希望でした。そこで、リビング部分の天井は「KURA」の高さを利用して、3.2mの高さを確保。また、ダイニング・キッチンまでひと続きとなった大空間を実現しています。気がつくと家族が集まっている、まさにくつろぎの空間。「自分の部屋に戻るのは寝るときくらいですね」と笑顔の奥さまです。
ご夫婦で料理を楽しまれることも多いので、キッチンは8帖の広さを確保しました。
2つの「KURA」など収納充実
以前の住まいでは「収納の少なさ」も悩みのタネだったため、収納をとことん充実させました。1階には家族がふだん使うものをしまえる壁面一体収納、中2階には2つの大きな「KURA」とウォークインクロゼットを設け、季節の衣料や調度品をまとめてしまっています。また、2階の居室にもそれぞれ収納を設け、片付けるのもラクなので、インテリアはいつもすっきり美しく保てます。
中2階に大収納空間「KURA」の入口を設置。ウォークインクロゼットも洗面化粧台の横から出入りできます。
所在地 | 京都府 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 233m² |
延床面積 | 186m²(1階 106m²、2階 80m²) |
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建ぺい率 | 50% |
容積率 | 80% |
安全で掃除もラクなIHヒーターコンロなど設備も充実。
セミオープンのキッチンに、大きなシンク。お料理をしながら洗い物も無理なくできます。
セミオープンタイプ、大きなシンク、引出し式のキャビネットなど、使いやすさは抜群です。
シンプルなデザインで素材の質感を最大限にいかした玄関ホール。床は大理石です。
バーゴラの内側には、リビングと連続して使える中庭が通風、採光をよくしてくれます。
玄関の左右両翼に親世帯・子世帯を配置 自然にプライバシーが確保できる二世帯住宅
[岐阜県 Kさま邸]
緻密な照明計画により、夜景が美しい外観。門扉から長いアプローチを通って玄関へと続く。
Kさま邸は共用の玄関を中心に左が親世帯、右が子世帯という空間構成。これにより、自然にプライバシーが確保され、玄関ホールを介してほどよい距離感を保っている。
左の開口部奥が子世帯のリビング。愛犬用の土間があり、外のテラスとの一体感をつくり出している。右の開口部奥は共用のダイニング。子世帯のリビングを通らずにダイニングへ行くことができるから、それぞれの気配を感じながらも、個々にくつろぐことができるようになっている。
敷地を活かした二世帯の工夫
プライベートはしっかり分けるという思いから考え出されたのが、玄関の左右にそれぞれの世帯を配置するというシンプルなデザインだった。そして広い敷地を活かして南面に庭を設け、それぞれの住居には庭に面した大きな開口部がとられている。開口部には、土間やテラスを配することで庭との一体感を生み出し、居住空間をより広く明るいものにしている。
子世帯側にある共用のダイニングキッチン。外からは見えない位置に大型のピクチャーウィンドウが設置され、なかから坪庭が楽しめる。
共有空間とプライベート空間
Kさま邸の場合、リビングや寝室といったプライベート空間は、親世帯と子世帯それぞれに設けられている。そして玄関、水回り、さらにダイニングキッチンが共用空間だ。とくにダイニングキッチンは、東南のもっとも良い位置に配置されている。
Kさまご家族は全員が仕事をもっているため、唯一顔を合わせる朝食の時間を大事にしたいとの配慮からだ。
玄関左にある親世帯は、1階にリビングと和室、寝室、「蔵」があり、「蔵」の上のスキップフロアはお父さまの書斎となっている。一方の子世帯は、1階にダイニングキッチンとリビング、2階に寝室と将来の子ども部屋がある。
両世帯ともにこだわったのは、収納だったという。そのため、「蔵」や広いウォークインクロゼット、シューズクロゼットなどを設置。キッチンの横にも広いパントリーが設けられ、どの部屋もすっきりと広く使うことができる。
親世帯と子世帯が同居するKさま邸。それぞれのライフスタイルを尊重しながら、暮らしを存分に楽しんでいる様子が印象的だ。
ロフトから見た親世帯のリビング。クラブハウスから庭を見るという発想でデザインされている。
所在地 | 岐阜県 |
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家族構成 | ご夫婦・ご両親 |
敷地面積 | 615m² |
延床面積 | 237m²(1階 150m²、2階 86m²) |
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建ぺい率 | 28% |
容積率 | 38% |
建物中央にある玄関ホール。ライトコートを正面にスワロフスキーを横目に見ながら左右それぞれのエリアへと進む。
地元とのネットワークを大切にした二世帯住宅のカフェ&レストラン
[東京都 Oさま邸]
周囲とも調和している外観。右奥にあるのが住居部分の玄関。
カフェ&レストラン「AllPurpose Seasoning」は店舗併用型の3階建て二世帯住宅である。アンティークグレーのシックな外壁に囲まれた建物に、黒を基調としたファサード。店舗がカジュアルモダンなスタイルにも関わらず、全体として周囲ともしっかりと調和している。
アンティークな扉を活かしたファサード。モダンなスタイルながらオープンであたたかい雰囲気をつくり出している。ご主人がつくるフレンチベースのランチやディナーは、誰もが「美味」と絶賛。
ほどよい距離感を保つ二世帯
ご主人のお父さまがここで店を営んでいたが、Oさまご夫妻との同居を機に、3階建て二世帯住宅に建て替えた。そして、10年ほど飲食業界に従事していたご主人が、自分の店を持つという願いを叶えることになった。 Oさま邸の二世帯住宅は、親世帯と子世帯の住居が「ほどほどに独立」しているタイプ。キッチンやリビング、水回りなどは完全に独立しているが、玄関を共有することでお互いの気配を感じることができている。
木がもつ自然の風合いを活かしたカウンター。既製品の設備機器を利用しながら、巧みにつくり込んだオリジナルだ。
めざしたのは町の『洋食屋さん』
店舗部分の設計とインテリアは、ミサワホームと飲食店を手がけるデザイナーとのコラボによるもの。
店舗の場合、電気などの配線や水道やガスの配管といったインフラをどう効率的に配置するのかに工夫が必要だという。
また、ご主人が効率よく動くことができるよう厨房機器や客席などの配置も重要となる。さらに、店舗ならではのさまざまな法規制もクリアしつつ、こだわりの店舗スタイルへと仕上げていく。
「お互いにアイデアを共有しながら、店舗としての姿を模索していくプロセスは、とても楽しかったですね」とご主人。
ご主人がめざしたのは、地元の人々に親しまれる『洋食屋さん』。カジュアルモダンな粋なデザインが魅力の店舗ながら、オープンであたたかい印象だ。
ソファはすべて手づくり。背もたれの裏や座面の下は収納となっている。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・ご両親 |
敷地面積 | 94m² |
延床面積 | 158m²(1階 56m²、2階 55m²、3階 45m²) |
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建ぺい率 | 59% |
容積率 | 166% |
ご主人が一人で対応できるよう、厨房はすべて動線を考慮して配置されている。
ご両親のキッチンとダイニング。大小のたくさんの窓により、心地よい風が通っていく。
伝統的なまち並と融合した光と風がやさしく包む住まい
[石川県 Mさま邸]
下屋の水平ラインと面格子や壁面の垂直ラインが、独特の外観をつくり出している。
Mさま邸のあるエリアは、文教地区の一角。しっとりと落ち着いた景観と閑静な環境を維持し、保全するため、独自のまちづくり協定を定めています。 Mさま邸の外観は、そうした周囲の雰囲気に溶け込みながらも、独特のフォルムが印象的です。
雁木にみたてた下屋の空間は、内と外をさり気なく仕切る役割を果たしている。
まちの景観になじむ外観デザイン
外観を特徴づけているのは、2方向の道路に沿って延びる下屋と、フラットルーフの住居部分のデザインでしょう。
下屋はまち並みとの融合を実現しているのと同時に、道路と住居とをソフトに仕切る役割も果たしています。この下屋でつくられた空間は、雁木(がんぎ)づくりのよう。雁木は雨や雪をしのぐため、軒から庇が長く延び、その下が通路になっている雪国特有のつくりです。
また横に延びる下屋に対し、外壁には縦に面格子が施されているため、外観に心地よい緊張感を生み出しています。面格子には独特の陰影が感じられることから、建物全体に圧迫感がないだけでなく、和の風情を醸し出すことにも成功しています。
リビングは天井が高くて開口部も広いため、明るい陽射しがたっぷりと注ぎ込む。
家族のお気に入りの空間"DEN"
室内は1階がパブリックスペースとなっており、すっきりとしたダイニングキッチンと天井の高いリビングが中心。それらは壁で仕切られているものの、高さのあるガラス戸をオープンにすると適度な一体感を感じさせる仕掛けに。リビングに来客があっても、ダイニングで家族が過ごすこともできると好評です。
また1階とプライベートスペースである2階をつなぐように設けられているのが、DENと呼ばれる多目的空間。ここにはたくさんの書籍が書棚に並び、窓からいっぱいの光が差し込むため、家族にとっての癒しの空間なのだそう。
2階へ続く階段やそれぞれのプライベートルームにも、自然の光が無理なく取り込める工夫がなされ、いつも明るく、風がやさしく流れるデザインになっています。
Mさま邸は、扉や窓といった開口部がうまく配置されているため、どこにいても家族の気配がわかるという。それぞれのプライバシーを確保しながら、互いのぬくもりを身近に感じられる住まいです。
ダイニングキッチンは、床や家具などにウォールナットをベースにナチュラルオークを加え、空間に軽快さを与えている。キッチンの目隠し役でもある収納部分は奥さまのご希望によるオリジナルだ。
所在地 | 石川県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | --- |
延床面積 | --- |
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建ぺい率 | --- |
容積率 | --- |
1階と2階をつなぐDENは、読書とくつろぎのスペースとしてご家族全員のお気に入りだ。
ご主人の部屋はメゾネット式。窓が多く採光もたっぷりあって、心地のいい空間となっている。
2階へ続く階段にもホールの窓やトップライトから陽射しが差し込む。
広大な敷地を囲む豊かな緑、表情の異なる庭を存分に楽しむ
[栃木県 Oさま邸]
外観の右がメインの庭、左の緑が日本庭園。
家を建てるなら、使い勝手のいい広い建物と心ゆくまで楽しめる広い庭が欲しい。これがOさまご夫妻の強い希望だった。庭も大切な住まいの一部と考え、設計段階から詳細な検討が行われたという。
緩やかな起伏が庭の表情を豊かなものに。ときおりゴルフの練習もするとか。
周辺環境との調和
Oさま邸の庭の特徴は、建物正面側にメインとなる広大な庭があるほか、それとは別に日本庭園もあり、異なる庭の表情が楽しめることだろう。そして建物をぐるりと囲むように、生け垣や植栽が巡らされているのもOさま邸ならでは。敷地の四方が道路に囲まれているため、周辺環境との調和をはかり、同時に道路と建物との緩衝帯として庭も含めた緑が大切な役割を担っている。
全体が芝生で覆われているメインの庭は広くて明るい。中央付近には緩やかな起伏があり、芝生に独特の表情を与えている。所どころにさまざまな種類の樹木が配置され、それらがつくり出している景色はとても鮮やかだ。
リビングから見える鮮やかな緑。テラスが張り出し、庭と室内をほどよくつないでいる。
庭と住まいの調和
この広大な庭は、1階のリビングやダイニングはもちろん、2階の居室やテラスからも存分に眺めることができる。また、エントランスの庭に面した窓からは、1本の紅葉がまるで絵画のように映り込む仕掛けになっている。Oさま邸にとっては、庭の緑がまさに住まいに欠かせない存在であることがわかる。
Oさま邸のもうひとつの庭は、メインの庭とは趣を異にする純和風づくりだ。茶室にもなる和室に面しており、美しい姿の松をアクセントに、高低のメリハリを活かしたさまざまな植栽が落ち着いた風情をつくり出している。桜、梅、桃などの木もあり、花や果実を求めてときおり鳥もやって来るという。縁側のある和室から眺める庭もまた、心なごむ景色となっている。
庭へのこだわりは、住まいとの調和を意識して、建物の外観も庭を中心に決定したという。
2階から見た庭。1階のテラスに置かれた盆栽が、庭に軽快な表情を与えている。
所在地 | 栃木県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 881m² |
延床面積 | 395m²(1階 241m²、2階 153m²) |
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建ぺい率 | 29% |
容積率 | 44% |
和室に面した日本庭園。縁側越しに見える風景はどこか懐かしい。
エントランスの窓から覗く風景は、まるで絵画のよう。
広々としたエントランスもOさま邸の特徴だ。
和と洋のコントラストが心地よい家
[東京都 Tさま邸]
和と洋のコントラストを演出するため、外観はどちらにも対応できるシックなデザインに。
Tさまご夫妻が土地を購入されてから新居が完成するまでに約5年間。その間、予算の範囲内で満足できる住まいづくりをめざし、検討を重ねられたといいます。 「主人はとても凝り性なので、自分でもすごく勉強して、納得ゆくまで考え抜いた結果、ミサワホームにお任せしようという結果になったんです」と奥さま。完成した住まいを訪ねれば、その徹底したこだわりが随所に息づいていることが感じられます。 それは、和と洋のコントラストが見事なまでに表現された住まいです。
エントランスのシンボルツリーとして植えたヒメシャラ。癒しの空間です。
和と洋の鮮やかな切り替え
1階は和のスペース。2階は洋のスペースと明快に分けられました。明るい2階に設けたファミリースペースは白を基調に、ガラス素材を効果的に使ったスタイリッシュな空間に。また、プライベートスペースとした1階は窓から眺められる庭も含めて純和風のテイストを貫きました。ご主人は「床柱1本にもこだわって打ち合わせを重ねたので満足しています」と満足のご様子です。
明るい自然の光が入る2階リビング。こだわりのホームシアター機器も調和しています。
仕切りながらも、つながる空間
2階ダイニングには床から天井までの開口を設け、自然の光がたっぷり入る開放的な空間。エントランスに植えた株立ちのヒメシャラが目を楽しませてくれます。一方、リビングは大迫力のホームシアターが楽しめる空間に。ガラスとディレクションウォールでダイニングとゆるやかに仕切ることができ、つながりながらも独立感を演出することができます。
リビングとダイニングの境界にはガラス素材を使ってソフトに仕切っています。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 164m² |
延床面積 | 168m²(1階 84m²、2階 84m²) |
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建ぺい率 | 70% |
容積率 | 200% |
伝統の意匠をいかしながら、現代の美に仕上げた和モダンの空間。
玄関ホールから見える坪庭。視線の抜けが心地よい空間です。
床から天井までの大開口が心地よい2階ダイニング。
玄関ホールから続く廊下の正面には、石灯籠を配した坪庭が。
オープンなつながりを育む二つの家
[栃木県 Wさま邸]
大らかなオープン外構。広い敷地に並ぶ二つの家。右側がWさまご夫妻の住まいです。
芝生の青さがまぶしい、オープンな外構の敷地に並んだ二つの住まいは、Wさまご夫妻と、奥さまのお姉さまご夫妻がほぼ同時期に建てたもの。ご姉妹の仲の良さそのままに、広びろとした敷地を一体でいかして、豊かなライフステージを実現されました。 「家族といっしょに過ごす時間をゆとりをもって楽しみたい」とお考えだったWさまご夫妻は、ちょうど奥さまの実家の隣に定期借地権付きの物件と出会い、二家族で揃ってご新居を建てることにしたとのこと。 この垣根のない広びろとした住環境で、二つの家族の絆が豊かに育まれています。
ひとつながりの開放的な庭で、ご家族みんなでくつろげます。
どこまでも空間がつながる住まい
プランニングでWさまが一番大事にされたのは「家族のコミュニケーションを深め、ゆったりとしたくつろぎスペースを確保すること」。そこで「センターリビング」を採用し、どの部屋に行くにもリビングが起点となるサーキュレーションプランによって空間がつながる住まいとしました。また、水まわりの動線を直線でつなぎ、奥さまの家事負担を軽くしています。
手前からリビング、付け和室、ダイニングがL型に連続するファミリースペース。
リビングとダイニングの間に書斎を
もう一つの特徴は、リビングとダイニングの接点となる位置に設けた書斎コーナー。「仕事をしている姿を子どもに見せたいからここに配置してもらった」とご主人。「将来的には子どもの勉強スペースにもなりますね」と、とてもお気に入りのご様子です。インテリアはダークブラウンと白を基調にし、モダンな中にもゆったり落ち着いた雰囲気を漂わせています。
ダイニングやリビングにいる家族の気配を感じながら仕事もできる書斎スペースを設けました。
所在地 | 栃木県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 259m² |
延床面積 | 137m²(1階 79m²、2階 58m²) |
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建ぺい率 | 50% |
容積率 | 80% |
H邸のリビング・ダイニングは白木の床を中心にナチュラルな雰囲気でまとめられています。
ビルトインガレージと室内からも車が愛でられるギャラリーリビング
[福岡県 Hさま邸]
正面中央にビルトインされたガレージ。ここから独特のエンジン音を奏でて愛車を駆っていく。
正面中央に心地よさそうに鎮座しているのは、「99年型フェラーリ550マラネロ」。Hさま邸は、車が主役とも思えるほどの斬新なデザインが印象的だ。ここは、住まい全体がビルトインガレージを中心に構成されているといっても過言ではない。住まいの顔である玄関もガレージの横をぐるりと回ったところに設けられ、空間の中心となるリビングすらガレージに隣接している。
ガレージに隣接した明るいリビング。窓には、いつも愛車が映り込んでいる。真っ赤な美しい姿はまさにインテリアのようだ。
ご主人の至福の時間
ご主人にとって、愛車は片時も離れたくない大切な存在。それならいっそ、インテリアにしてしまおうという発想でつくられたのが、このリビングである。大きな窓には、フェラーリレッドで彩られた美しい曲線が映り込み、まるで一枚の美しい絵のよう。愛車のためのギャラリーとさえいえる心憎い仕掛けだ。ソファでくつろぎながら、愛車を眺めること。それはご主人にとって至福の時間のひとつなのである。
リビングの大きな窓から見る愛車も格別だとご主人。
ご家族はウッドデッキで
Hさま邸にはもうひとつ、ご家族全員が楽しむための仕掛けがある。ここは郊外の高台にあり、遠くに海が広がる絶好のロケーション。そしてHさまご家族は、バーベキューなどアウトドアで過ごすことが大好きだ。そこで開放感抜群のアウトドア空間としてつくられたのが、ダイニングから続くウッドデッキである。家族や友人がともに過ごす自慢の空間だ。「ここまでやっていいのだろうか」と思いながらの大胆なデザイン提案に、「これしかない!」とうなずいたHさまご夫妻。趣味の家もここまでくると、気持ちがいい。
ガレージから見たリビング。ここにはいつも家族のだんらんがある。
所在地 | 福岡県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま3人 |
敷地面積 | 294m² |
延床面積 | 171m²(1階 96m²、2階 74m²) |
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建ぺい率 | 37% |
容積率 | 58% |
ソファやテーブルの上には愛車関連グッズがいっぱい。
遠くに海が見える絶好のロケーションを活かし、ウッドデッキのテラスが設けられている。
軽井沢の四季を楽しむ快適な別荘
[長野県 Kさま邸]
軽井沢の景観と調和して穏やかな表情で佇む、Kさまの別荘全景。
日本有数の別荘地として知られる軽井沢。豊かな自然と便利な交通アクセスにも恵まれた地として、最近では定住する人も増え、ますます人気が高まっています。そんな軽井沢に惚れ込んだKさまはセカンドハウスとしてミサワホームのハイブリッド住宅を選ばれました。 その建物にはご主人のお人柄を映したかのような温もりが漂います。余計な装飾を施さず、あくまでシンプルにこだわった外観デザイン。都会の忙しい日常を抜け出して、手足を思いきり伸ばせる。まさに上質な時間を楽しめる空間です。
本格的な暖炉も設置した、大空間リビング。勾配天井が高さと広がりを感じさせます。
日常を忘れる特別な空間
ご家族の一番のお気に入りは、何といってもリビング。広びろとした空間にはレンガ造りの暖炉が置かれ、避暑だけでなく、四季を通じて軽井沢の自然を楽しめます。とくにご主人は「ここで読書をする時間が、何より心のご馳走」と満足のご様子。また、リビングと連続した南面のデッキテラスは、新緑や紅葉を味わいながら、ご家族やゲストとくつろげるアウトリビングになっています。
リビングとL型につながるダイニング・キッチン。のびのびとした開放感があふれます。
厳寒の冬もくつろげる快適性能
軽井沢は涼しい気候で避暑には最適ですが、四季折々の良さを味わうためには冬の厳しい寒さへの対策も大切です。K邸ではハイブリッド住宅のすぐれた断熱性・気密性に加え、床暖房をトイレや浴室にいたるまで全室に設置して穏やかな暖かさを感じられるようにしました。また、雪による凍結で屋根や外壁が傷まないよう、雨樋に電熱線を通した凍結防止対策なども施しています。
本格的な暖炉が快適な暖かさを提供してくれます。
所在地 | 長野県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 1354m² |
延床面積 | 269m²(1階 221m²、2階 48m²) |
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建ぺい率 | 17% |
容積率 | 19% |
ご夫婦の寝室。スギのムク材を貼った壁が温もりを感じさせます。
自然と一体になれる、南面のデッキテラス。戸外にある、もう一つのリビングです。
M-Woodのウッドデッキで自然を感じながらくつろぎのひとときを。
断熱性、気密性に優れたハイブリッド住宅の外壁。
廊下にも十分なゆとりを実現。床暖房で足もとからポカポカ、快適です。
愛車4台と家族4人を抱擁し暮らしの幅を広げる3階建て
[大阪府 Kさま邸]
外壁とのマッチングも考慮し、擁壁には石英岩を採用。4台の車が横並びで置けるよう、ゆったりとした幅を確保。
色鮮やかな黄系の外壁タイルに、重厚な石英岩張りの擁ようへき壁を組み合わせ、ポイントカラーとして赤いラインや濃紺の門扉。普段は閉ざされた内外のシャッター奥には、ご主人愛用のロールスロイスやベントレーに加え、BMWやベンツも控えます。
大理石をふんだんに用い、華やかな印象の玄関ホール。玄関扉と反対側のライトコートからは自然の光が注ぎます。
愛車とガレージへのこだわり
「これらの車4台を横並びに置けるガレージが絶対条件」というご主人の要望は、2軒分の土地約100坪を手に入れることで実現へ。建物とのバランスを考えながら十分なスパンと奥行を確保し、タイヤ痕が付きにくく水はけの良いインターロッキングブロックを敷き詰め、使い勝手の良いガレージに仕上げました。
3階への階段室を中心に配置されたLDKは勉強コーナーも併設。広さだけでなく家族のコミュニケーションにも配慮。
広さだけでなく家族のコミュニケーションにも配慮
真っ赤なカラーリングが印象的な両開きの玄関扉を開くと、落ち着いたトーンの大理石に囲まれたホールが広がり、正面奥には大きなガラス窓。北側はルーバーで目隠しした吹き抜けのライトコートという形で、自然の光を採り入れています。華やかなエントランスフロアに対し、30帖余りのLDKを中心とする2階は、家族が集う暮らしの拠り所。「帰ってきた子どもたちの姿が見られるよう、子ども部屋へは必ずここを通るように階段室を配置。また窓辺はカウンターを設け、勉強コーナーに」と奥さま。さらに、ダイニング脇の少し高所に畳の間を設けたり、キッチンに大容量のパントリーと納戸を併設したりと、実生活への配慮が光ります。 一方で、ライフスタイルの変化にも対応。「子ども部屋は分割もできる可変空間とし、父の介護が必要となったときのために、ミニキッチン付きの洋室やホームエレベーターも用意しました」とご主人。将来を見据えた包容力を兼ね備えています。
1階の応接間は、ご主人の愛車が眺められるように大きめの窓を設置しました。
所在地 | 大阪府 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 350m² |
延床面積 | 495m²(1階 190m²、2階 177m²、3階 127m²) |
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建ぺい率 | 56% |
容積率 | 141% |
テレビやオーディオ機器、ブローバスなどを備えた浴室。ライトコートに面する窓やガラス張りの間仕切りで開放感も。
ガレージの床は透水性なども考慮して、インターロッキング舗装としています。赤く塗られた天井が個性的な空間を演出します。
重厚感あふれる建物のところどころにあしらわれたポイントカラーが視覚的変化をプラス。
住む人の感性が建物を引き立てるシンプルな空間を生かすオリジナルライフスタイル
[岡山県 Kさま邸]
ビルトインのカーポートの前に広がるエントランス。スペースに余裕を持たせ、建物の圧迫感をなくした。
フラットルーフ2階建ての外観は、垂直と水平のラインを基調とした単調な造りながら、タイル外壁の重厚さを加えることで安定した美しいバランスを見事に生み出しています。
写真奥、壁面上部の窓から差し込むやわらかい朝の光が、ご夫妻のお気に入り。
シンプルで美しい室内空間
Kさまご夫妻の「コーディネートされたものでなく、自分たちがいいと思うものを使いたい」というライフスタイルは、このKさま邸で随所に見受けられます。 ホワイトで統一された広々とした玄関ホールや、壁に掛けられた抽象画、あるいはそこにあるのが当然のように配された家具、備品に至るまで、おふたりのセレクトにより作り上げられた室内空間は、結果として建物自体をも引き立てることに成功しています。特に、中2階に「蔵」を設けることで実現する3.5mの天井高が、シンプルなインテリアコーディネートと融合し、さわやかな開放感の演出に一役買っています。 通常なら、広々した室内空間も、広いがゆえについモノであふれてしまいがちですが、Kさま邸は、余計なものを出来る限り排しながらも、必要な家具、備品がスマートに配された美しい室内空間を実現しています。
シンプルで機能的なキッチンは美しいだけでなく、片付けや掃除もしやすい。
美し住まうための工夫
もちろん美しさだけではありません。1階に配された家族全員の衣類が収納可能なファミリークロゼットや、スムーズな家事効率を考慮した動線の確保、リビングと空間的につながっている多目的に使えるライトコートなど、毎日の生活のためのさまざまな工夫も充分に施されています。ライトコートは、お子さまの日々の遊び場としても使われているそうです。
ライトコートのタイルはリビングのものと色調を合わせ、空間的な一体感を出している。
所在地 | 岡山県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま3人 |
敷地面積 | 359m² |
延床面積 | 190m²(1階 112m²、2階 78m²) |
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建ぺい率 | 45% |
容積率 | 52% |
広く明るい玄関とホール。ガラスブロックの向こうはダイニング。
2階の東側の洋室は遊び部屋。仕切りを設け2部屋にもできる。電源、エアコンも対応済み。お子さまの成長を見越しての設計だ。
本格茶室と先進の快適さが融合した家
[埼玉県 Nさま邸]
以前の住まいの記憶を残す冠木門とも調和する、ハイブリッド住宅の落ち着いた佇まい。
味わいのある冠木門が訪れる人を迎えてくれるNさまの住まい。この門構えが、かつてお住まいだった和風邸宅の面影を今に伝えています。 老朽化により建替えを決意されたNさまは「母の意向を汲んで日本家屋の雰囲気にするものの、断熱性や耐震性などの基本性能は高く、環境に配慮した家にしたいと考えた」といいます。 そうした要件がミサワホームのハイブリッド住宅ならすべて叶えられるだけでなく、短工期で仮住まいが短くて済むという点はお母さまや老犬の負担を多少なりとも軽くできるというメリットも生みました。
シンプルかつ機能美あふれる玄関ホール。ベンチや手すりで動作も安心・快適です。
凛とした和の雰囲気でまとめた1階
Nさま邸の大きなポイントは、裏千家のお茶の先生でもあるお母さまがこだわった完全京間のお茶室。大きな京間畳を使った八畳間を可能にしたのは鉄骨ラーメン構造ならではの強さ。本格的なお茶会も開けるよう、控えの間や水屋を設け、幅木や柱の角を面取して和室特有のやわらかな雰囲気を演出するなど、細かな配慮も行き届いています。リビングルームも "モダン和風"の心地よい雰囲気で統一しました。
読書、音楽、パソコン。お気に入りの時間を過ごす書斎。明るく開放的な雰囲気です。
私の時間を豊かにする2階スペース
和風の1階に比べ、2階はガラッと印象を変えて洋風のプライベートスペースに。インテリアは白とダークブラウンを基調にシックで落ち着いた印象にまとめました。南面に配置したご主人の書斎は、大開口から明るい陽ざしがたっぷりと入り、読書や音楽を心ゆくまでお楽しみになれます。休日は、広びろとしたバルコニーも格好のくつろぎスペースとして利用されています。
大きな京間畳を使った完全京間の和室。エアコンは押入上にビルトインし、空間をすっきり見せています。
所在地 | 埼玉県 |
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家族構成 | ご主人さま・お母さま |
敷地面積 | 285m² |
延床面積 | 209m²(1階 121m²、2階 88m²) |
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建ぺい率 | 42% |
容積率 | 73% |
炉の切り方から障子の貼り方まで、こだわりを込めた茶室。
お茶の道具が整然と並ぶ水屋。和の美が息づいています。
お茶の先生でもあるお母さまがこだわった完全京間の茶室で稽古に励む。
障子が取り込む明るさが和室の飾りにも独特な演出を施します。
和の伝統と快適さを進化させた家
[千葉県 Wさま邸]
シンプルモダンながら、どこか和の趣が漂う外観。街並みにもしっくり調和しています。
外観はBOX形のシンプルモダンなデザインですが、一歩足を踏み入れると1階フロアは伝統的な和の空間。まさに和と洋の美しさが融合した住まいといえます。 外壁は櫛引の塗り壁でぬくもりのある表情を与え、建物のセンターには防犯性も兼ねたアルミルーバーを組み込んでメリハリの効いたデザインに仕上げました。 1階の各室はすべて畳敷きとしたのをはじめ、エントランスや玄関のタタキには玉砂利を敷き詰めるなど、インテリアの細部にいたるまで伝統的な和の趣と機能美が息づいています。
和をモチーフとしたデザインや素材を用いたWさま邸。日本の良き伝統が息づく空間です。
玄関から客間まで和テイストを追求
玄関から1階客間までは伝統的な和をベースにモダンなテイストを加えることで、個性的な空間に仕上がりました。玄関は、タタキに玉砂利を敷き詰めて石畳を配し、床に清々しい竹材のフローリングを使用。また、1階リビングにつながる客間は、焦げ茶の柱と梁が広びろとした空間をきりっと引き締め、和紙づくりのペンダントラ イトが空間の美しいアクセントとなっています。
和の意匠を損なわないよう、エアコンは吊り戸棚上の欄間に収めています。
会話も弾む、畳敷きの団らん空間
Wさまご夫妻は、和の暮らしやすさに惹かれ"座って生活するスタイル"のリビング・ダイニングをご希望されました。畳敷きの団らん空間は家族の交流にもぬくもりが生まれるようです。また、キッチンは対面式のフルフラットカウンターとしただけでなく、床を約60cm掘り下げて、料理をする奥さまとご家族の視線の高さが合うように配慮。家族の会話が弾み、おいしい時間を広げる提案です。
シックな色調でまとめたキッチンカウンター。統一感のあるインテリアは広く感じます。
所在地 | 千葉県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 216m² |
建築面積 | 79m² |
延床面積 | 149m²(1階 75m²、2階 73m²、蔵 33m²) |
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建ぺい率 | 36% |
容積率 | 68% |
スキップフロアに設けた約21帖の大収納空間「KURA」。普段使わないものなどを大量に収納できます。
外壁は手仕事による櫛引の塗り壁。味わいのある質感があります。
竹材のフローリングと暗色の玉砂利。素材の美しさをいかすのも和の伝統です。
四季の表情を楽しむ中庭のある家
[愛知県 Iさま邸]
約20帖の広びろリビング。窓際のカウンターは軽作業に便利で、空間のアクセントにもなっています。
「日当たりの良いリビングで、いつも自然が感じていたい」そんなIさまのご要望をかなえた、中庭のある住まいです。 外観は大きさの異なる"箱"を積み重ねたような、変化のあるフォルムが印象的。ホワイトを基調にアースカラーのタイルをアクセント的に使ったことで冷たい印象になりすぎず、穏やかな表情の佇まいになりました。 大きな特徴である「中庭」はリビングやキッチンに接し、四季折々の自然の美しさを味わうことができます。さらにミサワホーム独自の「微気候デザイン」の採用で、夏涼しく冬暖かい暮らしをお楽しみいただけます。
白い壁にアースカラーのアクセントが効いた、シンプルモダンな外観。
お料理好きな奥さまのためのキッチン
キッチンは約4帖の広さを確保し、プロ級のお菓子づくりの腕を持つ奥さまのご要望にお応えしました。多種多様なキッチン道具をすっきり収める収納スペースをはじめ、大きな作業カウンター、使いやすい引出しといった機能性だけでなく、美しい木目調などデザイン性にもすぐれています。また、セミオープンタイプにしたため、家族と会話しながら料理できる点も魅力と評価されています。
中庭とリビングを一体化した設計。フローリングには肌ざわりも清々しい竹材を使っています。
中庭が居住空間をもっと快適にする
約20帖のリビングとダイニング・キッチンを1階のワンフロアにまとめました。インテリアはホワイトとベージュ系で統一し、のびのびとした開放感を演出。夜は天井照明だけでなく、フロアライトも効果的に使用することで陰影が生まれ、奥行き感をもたらします。また、中庭も一体になるよう設計したため、サッシを開ければ内と外の空間がつながって、よりいっそうの広がりが感じられます。
美しく使いやすいキッチン。こまごまとしたキッチン道具がすっきり片付く収納力が自慢です。
所在地 | 愛知県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 158m² |
建築面積 | 89m² |
延床面積 | 144m²(1階 82m²、2階 62m²) |
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建ぺい率 | 56% |
容積率 | 90% |
中庭はダイニングやバスルームとも隣接しており、心地よい時間を広げてくれます。
家族の時間が楽しい"センターリビング"の家
[静岡県 Iさま邸]
メタリックなガルバリウム鋼板と深い藍色の塗り壁のコントラストが美しい外観。
Iさま邸が建っているのは、賑やかな幹線道路から一歩入った住宅街。その閑静な街並みに調和するように、モダンな中にもあたたかみの感じられる住まいを建てられました。 シンプルモダンを基調にしたBOXデザインの外観は、メタリックな質感のガルバリウム鋼板と深い藍色の塗り壁という異なる素材感をバランスよく組み合わせ、メリハリの効いたコントラストが印象的です。 間取りのポイントは「センターリビング」プラン。「家族が自然と顔を合わせるので、会話が生まれやすいですね」というご主人の言葉通り、賑やかで楽しい毎日をエンジョイされています。
壁や収納扉をホワイトで統一した玄関ホール。フローリングがぬくもりを演出しています。
BOXフォルムが際立つシンプルな外観
外観はIさまのご要望にお応えしたもので、メタリックとマットという質感の対照的なコントラストが印象的なデザイン。バルコニーは、外壁の中に配置する「インナーバルコニー」とし、余計な出っ張りのないBOXデザインの美しさがより強調されています。また、バルコニーに置いた物が外から目隠しされるため、外観の眺めをいつもすっきりと美しく保つことができます。
どの部屋へ行くにも必ずLDKを通っていく「センターリビング」プラン。家族の交流が自然に生まれます。
家族の会話が弾む「センターリビング」
Iさま邸の間取りは、リビングが住まいの中心で2階へ上がるにもリビングを通らなければ行けない「センターリビング」プラン。お子さまが小さな頃はもちろん、成長されてからも、家族が自然に顔をあわせられ、互いの気配が感じられます。さらに、奥さまのご要望でキッチンはセミオープンの対面式を選ばれ、「料理をしながら会話でき、リビングの気配もわかるので良かった」と評価されました。
2階との行き来もリビングの中にある階段を使うので、家族の交流が自然にはかれます。
所在地 | 静岡県 |
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家族構成 | ご夫婦・長女・長男・次女 |
敷地面積 | 299m² |
建築面積 | 80m² |
延床面積 | 145m²(1階 74m²、2階 70m²) |
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建ぺい率 | 27% |
容積率 | 48% |
リビングに隣接した和室。一体の空間としても違和感なく使えるようコーディネートしています。
明るく清潔感あふれるサニタリー。浴室と洗面室はガラスで仕切り、開放感を増しています。
交流を楽しむ「ピットリビング」のある家
[東京都 Kさま邸]
三角形に近い角地の敷地。変形をデメリットではなく、個性としてプラスに考えデザイン。
この住まいのいちばんの特徴は、リビングの円形ソファ。これは「家族や友人が集まりやすく、楽しめる家にしたい」というKさまのご要望をカタチにしたものです。「ピットリビング」と名付けたこの空間を中心に、楽しいコミュニケーションが広がる住まいになりました。 外観デザインも個性的。三角形の変型敷地を逆にいかし、階段状に雁行させた建物のフォルムと外構のアールをリズミカルに組み合わせた、見た目にも楽しい外観デザインとなっています。さらに建物と外構は一体感を出しながらも、フォルムの違いや組み合わせの妙を強調しています。
大勢が集まりやすい円形ソファの「ピットリビング」。団らんを楽しくするアイデアです。
集まりやすく、みんなで楽しめる空間
住まいのコミュニケーションの中心は、円形ソファを備えた1階リビング・ダイニング。どの位置に座ってもみんなの顔を見ることができる直径約 3.5mのソファはかなり大きいサイズですが、床面より30cm下げることで圧迫感がなく、落ち着く空間になっています。また、地下にはオフィス兼書斎のほかにプレイルームを設置。楽器演奏やホームシアターとして楽しまれています。
「L字型や対面型のソファよりリラックスできる」という円形ソファのあるピットリビング。
暮らす心を豊かにしてくれるデザイン
ダイニングやサニタリーなどの日常的な生活空間についても、すみずみまで美しいデザイン性にこだわりました。たとえばダイニングにはガラスのテーブルや鏡面仕上げの収納扉などを用い、自然光や照明に華やかに映える効果を狙っています。また、サニタリーも床・壁の素材や水栓金具、光の入り方や販社の仕方にまでこだわり、豊かな時間が味わえるリラクゼーションスペースに仕上げました。
円形ソファのあるリビングとつながりながら、半独立の落ち着きが感じられるダイニング。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 165m² |
建築面積 | 82m² |
延床面積 | 231m²(地階 85m²、1階 82m²、2階 63m²) |
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建ぺい率 | 50% |
容積率 | 100% |
白を基調とし、ガラスを多用したサニタリー空間が、清潔感と明るい開放感を演出。
オフィス兼書斎とプレイルームを設けた地階。防音性にもすぐれています。
高い壁で囲み、中心にパティオを設けた家
[神奈川県 Nさま邸]
外部には閉じながら、住まいの中心にパティオを設けることで心地よい通風・採光が得られます。
「ふだん仕事が忙しいので、家では心からくつろげる時間がほしい」というNさま。 そこで住まいの設計にあたっては、周囲からの視線を遮るために約5mの壁で囲むとともに、家の中心に広いパティオを設けました。パティオに向かって居室が開かれたことで、光と風を心ゆくまで楽しめる住まいとなりました。 敷地の傾斜を利用した地下1階・地上3階の建物。外観デザインは水平と垂直のラインを整え、シャープな造形美を感じさせますが、美しい風合いの珪藻土を広い面に使うことでやわらかな印象になっています。
細く・長く・高い空間としたことで、風格と心地よい緊張感が漂う玄関アプローチ。
ゲストを迎えるためのパブリック空間
この住まいにはお客さまをお迎えする心遣いがすみずみに込められています。たとえば、玄関アプローチ。艶のある白いタイル、高さ約8.5mの壁で囲われた空間は、訪れる人を厳粛にもてなす風格が感じられます。さらに玄関ホールは約24m2という広い接客スペースを確保。ここでゲストと応対することで、1階はパブリックゾーン、2・3階はプライベートゾーンと明確に区別されています。
接客スペースを兼ねた玄関ホール。巧みな素材づかいでパブリックな雰囲気を出しています。
パティオから広がるリラックス空間
Nさま邸のプライベート空間の象徴といえるのが、約 30m2のパティオです。白い壁と植栽、照明が美しく調和したスペース。ここから住まいの中に光や風を取り込めるだけでなく、各部屋にも視線が気持ちよく通るので、室内がより広く感じらる効果もあります。また、夜はライトアップした光が間接照明のように室内を照らし、心からリラックスできるひとときを演出してくれます。
大勢で料理を楽しむこともあるため、大きなアイランド型キッチンを選ばれました。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 358m² |
建築面積 | 164m² |
延床面積 | 494m²(地階 140m²、1階 151m²、2階 129m²、3階 72m²) |
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建ぺい率 | 60% |
容積率 | 150% |
広びろとしたパティオ。白いタイルで構成された空間に、まん中の植栽植物が美しく映えます。
パティオに隣接した2階リビング。モダンな造形ながら、やわらかな色調に癒されます。
シンプルなフォルムで素材美をいかす家
[東京都 Mさま邸]
リビングとダイニングの仕切りに大理石のレッドトラバーチンを採用。力強い存在感があります。
素材のテクスチャー(質感)と色の美しさを主役にするために、フォルムは極力シンプルに抑える。これがMさま邸の設計における基本テーマでした。 外観もシンプルなデザインですが、タイルや木、コンクリートなど、さまざまな素材を巧みに使い分け、豊かな表情を生みだしています。 また、大理石のレッドトラバーチンやジャラ材といった重厚感のある素材をふんだんに用いたリビング・ダイニングはもとより、エントランスやサニタリーなどすべての空間にこだわり、シンプルながらも優美な印象の住まいとなっています。
広びろとした2階リビング。本物の自然素材をいかした空間には気品と重厚感が漂います。
シンプルな中に優美さを演出
インテリアにも「シンプルな中の優美さ」を追求しました。2階リビング・ダイニングは、一枚岩を想わせるレッドトラバーチンで空間を大胆に仕切り、床には重厚感のあるイペ材を採用。この二つの素材が際立つよう、壁面は白、照明はダウンライトのみとシンプルにまとめています。バスルームも御影石を主役として、それ以外の素材は存在感を抑えるような配慮がなされています。
バルコニーのルーバーからは外の明るい陽射しが入り込みます。
都市部でプライバシーを守る工夫
道路からの視線をカットするため、玄関ホールにはハイサイドライトを選びました。窓が高い位置にあるので、プライバシーは確保しながら光を存分に取り入れることができます。また、リビングに隣接するバルコニーはフェンス部分にルーバーを設け、隣家の視線が届かないように配慮しました。通風・採光を確保しながら目隠しができるため、都市部のプライバシー確保には最適です。
シンプルで端正な美しさを備えた外観。シャープでありながら、どこか温かみが感じられます。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人・祖母 |
敷地面積 | 133m² |
建築面積 | 92m² |
延床面積 | 259m²(1階 92m²、2階 87m²、3階 80m²) |
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建ぺい率 | 69% |
容積率 | 194% |
御影石とガラスのみで構成したバスルーム。徹底した美意識が貫かれています。
照明はダウンライトのみでシンプルかつ優美さを演出。
リビングに隣接するバルコニー。床やルーバーには木を用い、室内との一体感を演出しています。
整然としたテクスチャーが魅力の外観。
南北に2つの中庭がある、開放的な家
[埼玉県 Wさま邸]
ダークカラーとステンカラーでモノトーンにまとめられた外観。シンプルな中に豊かな表情が感じられます。
南北に2つの中庭を設けたWさまの住まい。敷地の外に対しては閉じることでプライバシーとセキュリティを確保する一方、2つの中庭に対しては開くことで、心地よい通風と採光、開放感が広がるプランが生まれました。 外観はモノトーンの色調とスクエアなフォルムで、都会的な洗練とシャープさを強調。しかも変化のある面構成により、街並みに調和しながらも、個性をさりげなく主張しています。また、ガレージを開けると、ご主人の愛車がアクセントカラーになる趣向も洒落たセンスを感じさせてくれます。
愛車を眺められる南側のパティオ。住まいの内も外も一体で楽しめる空間です。
内と外がつながる開放感
「開放的な生活を楽しみたい」というWさまのご要望に対し、南と北に一つずつパティオを設けてリビングなどの居室から楽しめるようプランニングしました。ご家族はリビングに隣接した南側のパティオにテーブルや椅子を置いて、半戸外のセカンドリビングとして存分に楽しまれています。また、北側も土間を経由してパティオにつながり視線が通るため、どこまでも続くような開放感が味わえます。
中庭とリビングがつながって、よりいっそう視覚的な広がりが得られます。
家族の交流が広がる空間
Wさま邸では、ご家族のあたたかな交流を考え「センターリビング」プランを採用しました。これはリビングを間取りの中心として、どの部屋に行くにもリビングを通るように配慮されたプランです。また、お子さまの遊び場になる土間は、リビングや和室、サニタリーと隣接しているため、親の目が届きやすいという利点があります。
ホワイトを基調としたインテリア。スケルトン階段がアクセントになっています。
所在地 | 埼玉県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 187m² |
建築面積 | 118m² |
延床面積 | 187m²(1階 108m²、2階 78m²、蔵 22m²) |
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建ぺい率 | 59% |
容積率 | 85% |
リビングとの一体感を意識し、畳の敷き方や障子のデザインなどをモダンにアレンジした和室。
純白のカラーリングとガラスで、明るく清潔感のあるバスルーム。間仕切りをガラスにすることで開放感のある空間に。
トイレのカウンター付き手洗い器もおしゃれなボウル型に。空間の細部までこだわった住まいであることが感じられます。
古都の四季に憩う、数寄屋の別邸
[京都府 Hさま邸]
古都の建物の門構えを丹念に調べ、現代風の設計に仕上げたという美しい"歌舞伎門"。
Hさまご夫婦は別邸の建築にあたって銀閣寺に近い場所を選ばれ、古都の家並みに調和するように、建物は数寄屋づくりとしました。 外観はすみずみまで日本の伝統美が息づいており、格式の高い入母屋屋根は、その奥深いひさしの陰影と白い壁が美しい対比を見せています。また、住まいの正面には"歌舞伎門"を設け、伝統美をカタチにしました。 京都の庭文化を映す日本庭園は、来客と四季を楽しむために造られたもの。建物と庭、その見事なまでの調和がひときわの風格とやすらぎを物語っています。
中庭へと視線が抜ける玄関ホール。灯篭のあかりが障子を通してやわらかく玄関を照らします。
お客さまをもてなす「ハレ」の場
杉板の天井や聚楽壁、畳敷きの床など和の趣を感じさせる広びろとした玄関ホールに入ると、左側が「ハレの場」であるパブリックゾーン、右側が「日常の場」であるプライベートゾーンに分かれています。パブリックゾーンにある和室続き間の8帖の和室には、床柱に杉の磨き丸太を、違い床を備えた格の高い書院のしつらえを施しました。お客さまに心からくつろいでほしいという想いが込められています。
清々しい空気に満ちた和室。三方の建具を開けると、より一層のびやかな空間になります。
京都の四季を楽しむ庭園
和室続き間から眺められる庭園は、京都の庭文化を表現したもの。内庭の足もとには白川風の砂を敷き、石を中央に配して、古き良き伝統の手法を取り入れています。和室に近い内庭は「石庭」に、内庭を囲む外庭は樹木を植えた「和庭」として、豊かな表情を生んでいます。また、廊下を兼ねた広縁は畳敷きとして、庭の眺めを楽しむ憩いの場としても活用していただけます。
和室と庭の間に設けた広縁は、屋内と屋外をゆるやかにつなげる役割も果たします。
所在地 | 京都府 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 400m² |
建築面積 | 129m² |
延床面積 | 163m²(1階 118m²、2階 45m²) |
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建ぺい率 | 50% |
容積率 | 80% |
日本庭園は、四季折々の美しさで見る人の気持ちを和ませてくれます。
和と洋のゾーンが融合した京の邸宅
[京都府 Nさま邸]
BOXフォルムと水平ラインを強調しながらも、穏やかで上品な印象を与える外観。
京都の静かな住宅街に建つNさまの住まい。穏やかで上品なアースカラーの外観が、落ち着いた雰囲気の街並みと調和しています。基本的なフォルムはBOX形ですが、水平ラインのシェープと割肌タイルや天然素材のドアの採用などで、どこか「和」のぬくもりが感じられます。 間取りは、来客をもてなす「和のゾーン」とプライベートスペースである「洋のゾーン」に明快に分けました。また、前庭をはじめ、中庭、和の庭、洋の庭、坪庭、囲み庭と6つの庭をつくったことで、いつも光と風が心地よく、外とのつながりを感じられる住まいになっています。
視線が中庭まで抜け、開放的な雰囲気でお客さまをお迎えする玄関ホール。
本格的な茶道も楽しめる「和のゾーン」
玄関ホールから和室へと続く廊下は、途中で床がフローリングから畳敷きに変わります。この仕掛けが洋から和への心理的なスイッチになり、さらに空間のゆとりが感じられます。また、Nさまの強いご要望だった「和室続き間」は、8帖の仏間と6帖の茶室に。書院風の床の間や二重まわり縁の天井、京唐紙の襖など、自然素材ならではのしっとりとした落ち着きを実現しています。
リビング・ダイニングのフローリングには、木肌の美しいメイプル材を選びました。
明るい開放感が広がる「洋のゾーン」
洋ゾーンのLDKは、一転してモダンな雰囲気に、快適さと使いやすさを追求しました。洋の庭に面した大開口からは明るい陽ざしが降り注ぎ、メイプル材のフローリングやブラックチェリー材のアクセントウォールを使った空間にこの上ない心地よさを演出しています。また、キッチンには作業のしやすいアイランドカウンターや、たっぷり収納できるカップボードも設置しています。
キッチンは、アイランドカウンターを置いてもゆとりの広さを確保しています。
所在地 | 京都府 |
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家族構成 | ご夫婦・お嬢様1人 |
敷地面積 | 594m² |
建築面積 | 290m² |
延床面積 | 469m²(1階 273m²、2階 195m²) |
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建ぺい率 | 49% |
容積率 | 79% |
客間として設けた二間続きの和室。ご趣味のお茶を楽しむ場としても使われています。
6帖の和室に設けた付け書院。風情のある庭の眺めに心やすらぐ空間です。
中庭を抱くように「回廊」に憩う家
[神奈川県 Tさま邸]
中庭を囲むように続く長い回廊は、四季を通して暮らしを楽しめる空間でもあります。
Tさまの住まいの特徴は、中庭を中心として4つの空間が「回廊」のように取り囲んだ個性的なプラン。 外部へは完全に閉じてプライバシーを確保するとともに、広い中庭を設けることによって採光を確保し、住まいの内側にひときわの開放感をもたらしています。 外観はシンプルなBOX型フォルム。Tさまの「美術館のような雰囲気に」とのオーダーに応え、外壁の造詣と色使いでアーティスティックな印象を与え ています。 また、中庭を囲む回廊は単なる廊下ではなく、さまざまな楽しみ方が広がるマルチユーススペース。住まうご家族の心を豊かにしてくれることでしょう。
心からのくつろぎのためにつくられたリビング・ダイニング。やさしい光に包まれます。
美術館のような雰囲気の外観に
美しい直線と面で構成されたフォルムをより美しく見せるために、笠木は薄いタイプを使い、スカイラインをシャープにおさめています。さらにアルミルーバーを取り付ける金具類も外から見えないように施工するなど、きめ細かなディテールの処理がデザインクオリティを高めています。また、玄関ホールは一転してホワイトでまとめ、思いがけない開放感を演出しています。
まさに美術館を想わせる佇まい。プライバシー確保のため、開口は南側にも設けていません。
リラックス感が広がる「回廊」スペース
T邸の「回廊」プランは、玄関を入ってすぐのサロンスペースをはじめ、ご主人のための読書スペース、屋外へと続くアウトリビングスペースなど、床材にはすべてベージュ系のタイルを使い統一感を演出するとともに、光と風を存分に満喫できる空間になっています。リビングルームもベージュとオフホワイトの淡い色調でまとめ、格別なくつろぎ感を生みだしています。
お客さまをお迎えするサロンスペース。塗り壁の質感に、ぬくもりが感じられます。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 448m² |
建築面積 | 132m² |
延床面積 | 174m²(1階 128m²、2階 46m²) |
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建ぺい率 | 29% |
容積率 | 39% |
回廊の途中にある読書スペース。大開口から陽ざしがたっぷりと入ります。
夜のライトアップで、さらに美しさが際立つ玄関。
シンプルモダンの"極み"といえる家
[神奈川県 Tさま邸]
余計な装飾をそぎ落とした外観。アルミルーバーからこぼれる光が幻想的です。
「シンプルモダンの洗練された住まいにしたい」というTさまのご要望を受けて、外観のデザイン性を追求しました。 外観は墨色の塗壁にアルミルーバーをアクセントとし、室内はホワイトインテリアでコーディネイト。ハードなマテリアルの質感と塗壁のやわらかな質感とのコントラストが、とても印象的な住まいに仕上がっています。 また、外に向いた開口は地窓とハイサイドライトのみとして、中庭面の開口を大きく確保した都市型プランを採用。これもTさまのご要望だった「防犯性とプライバシー」を高める配慮もなされています。
オブジェを想わせる外観。ダークカラーの壁面とアルミルーバーの対比が印象的です。
シンプルモダンを極めたデザイン
美しい直線と面で構成されたフォルムをより美しく見せるために、笠木は薄いタイプを使い、スカイラインをシャープにおさめています。さらにアルミルーバーを取り付ける金具類も外から見えないように施工するなど、きめ細かなディテールの処理がデザインクオリティを高めています。また、玄関ホールは一転してホワイトでまとめ、思いがけない開放感を演出しています。
墨色のフローリングと白いクロス。ハイサイドライトから光が降りそそぐ心地よいリビングです。
外に閉じ、内に開いて心地よさを演出
住まいの中央に約20m²の広さのパティオを設け、自然の光と風はここから室内に招き入れるようプランニングしています。陽ざしは上から入り、外部からの視線はカットされるため、セキュリティとプライバシーを守ることができる構造です。また、2階 のサービスバルコニーの壁面にはすりガラスを使うことで、やわらかな光を十分に取り入れる配慮もされています。
パティオの美しい緑を眺めながら、食事を楽しめるダイニングルーム。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 282m² |
建築面積 | 101m² |
延床面積 | 195m²(1階 51m²、2階 93m²) |
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建ぺい率 | 60% |
容積率 | 180% |
白で統一した玄関ホール。床や壁に異なる素材を使い、豊かな表情が感じられます。
パティオには落葉樹のヤマボウシを植え、四季折々の景色を楽しめるよう配慮しました。
"京都の町屋"の伝統を継承する住まい
[京都府 Kさま邸]
大通り面に「千本格子」風の出窓を設置。装束を飾り、ショーウインドーとして活用している。
京都御所の正面に位置する場所で、19代続く装束司(しょうぞくし)を営むKさまの店舗併用住宅。 新築にあたってのテーマは「伝統の継承」。歴史ある周囲の街並みとの調和を考え、お隣りの町家と軒の高さを揃えたり、外装材のイメージを近づけるなど、細かな部分まで配慮しています。 1・2階の外壁はダークグレイのタイル、3階部分は白の吹き付けとし、和の落ち着きが感じられる外観に仕上げました。さらに、京都の町家ならではの風情をいかしたディティールを取り入れ、古き良き伝統を現代に息づかせています。
明るく開放的なオープンキッチン。料理をしながら家族とコミュニケーションがとれます。
街並みとの調和をはかった外観
京都の街並みに美しく調和させるために、隣接する町家と1・2階の軒の高さや角度を揃えたり、外壁材を同系色にするなど、 "町家らしいデザイン"を積極的に取り入れました。また、3階部分を道路から後退させて、道行く人に圧迫感を与えないように配慮。2階窓にはアルミ製の「簾」を設けたり、1階には「千本格子」風の出窓を設けるなど、個性をさりげなく主張しています。
"端正な町家が立ち並ぶ京都の街並みに、自然にとけ込むように調和する外観。
店舗と居住空間を両立させる
店舗スペースの1階は、数々の歴史ある調度品を壁面に収め、装束司ならではの伝統美が漂う空間になっています。一方、住居スペースとした2・3階は、うって変わってモダンな印象の空間に。リビング・ダイニングは白い壁とウッディなフローリングで明るく開放的な雰囲気にまとめています。また、オープンキッチンとして家族の交流がはかれるようになっています。
シンプルな空間に間接照明で陰影をつけた、落ち着いた雰囲気のリビング。
所在地 | 京都府 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 68m² |
建築面積 | 52m² |
延床面積 | 148m²(1階 51m²、2階 49m²、3階 46m²) |
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建ぺい率 | 77% |
容積率 | 215% |
3階階段ホールには趣味を楽しむ書斎コーナーを設置しました。
"京都の町家"らしささにひと味加えた、アルミ製の簾、千本格子風の出窓を設置。
異なるご要望に応えた完全独立型の二世帯住宅
[Aさま・Sさま邸]
敷地中央のガレージスペースを挟んで、両世帯が並び立つプランとしています。
住まいへのご要望やライフスタイルが異なるご姉妹のための二世帯住宅。玄関をはじめ、リビング・ダイニング・キッチン、浴室などすべてを別々に設け、内部では世帯間の行き来ができない「完全独立型」のプランとしました。 外観はシンプルなBOX形。ガレージのシャッターや屋根の笠木にシャープなアルミ素材を使用して、堂々とした水平ラインを強調しています。また、正面のファサードには開口部を設けず、プライバシーの確保をはかっています。 それぞれの異なるご要望に的確にお応えしながら、無理なく2つのスタイルが寄り添う二世帯住宅が実現しました。
間取りやデザインに対する両世帯のご要望をかなえた「完全独立型」二世帯住宅。
和の趣と洋のくつろぎを両立させた「Sさま邸」
姉のSさま邸は、日本文化に造詣の深い海外からのゲストが多いこともあって、和の趣を重視されました。玄関ホールから見えるゲストルームの市松模様の襖や、数寄屋の遊び心や粋を感じさせる和の空間、ディテールまで細かく配慮することで、日本の伝統を感じる空間になっています。また、団らんの場である2階LDKは明るさと開放感にこだわり、1階の和空間とは異なるくつろぎが満ちています。
リビングは2階に設定。大きな開口でデッキテラスとつながっています。
自然素材で和みの空間を演出した「Aさま邸」
妹であるAさまの「落ち着いた雰囲気の住まいにしたい」というご要望を受け、まずエントランスの一部には御影石を用いて上品でモダンな空間にまとめました。さらに室内の壁は白の漆喰を使ってやわらかな印象に。リビングなどの床や収納扉はオイル仕上げとして、ナチュラルな色合いやマットな質感、しっとりとした肌ざわりなど、自然素材ならではの魅力をいかしています。
数寄屋の遊び心を感じるゲストルーム。和のもてなしの心を表現しています。
■Aさま邸
所在地 | --- |
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家族構成 | Aさま、次女、母 |
敷地面積 | 190m² |
建築面積 | 118m² |
延床面積 | 200m²(1階 113m²、2階 86m²) |
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■Sさま邸
所在地 | --- |
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家族構成 | Sさま、ご主人、子供2人 |
敷地面積 | 216m² |
建築面積 | 124m² |
延床面積 | 186m²(1階 120m²、2階 65m²) |
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シンプルな空間に美しく映える家具。足もとに開口を設け、美しい緑を室内にとりこんでいます。
自宅の一部を活用して洋菓子店を開いている、Aさまの店舗スペース。
たたき・廊下共にゆとりあるスペースをとり、奥行40cmの壁面収納を設けています。
"別荘感覚"で、美しい中庭を楽しむ家
[神奈川県 Uさま]
オーソドックスで落ち着きある外観。外壁の2階部分にはレッドウッドを用いて素朴な雰囲気に。
いま所有されている別荘がとてもお気に入りというUさま。ご自宅を建替えるにあたっても「その別荘のイメージに近づけたい」というご希望でした。 そこで、門から玄関までの長いアプローチをはじめ、美しい中庭、建物の内外装などにいたるまで、別荘のイメージを踏襲し、素材についても極力同じものを選択しています。 また、贅沢なゆとりを住宅街の敷地で実現するため、玄関からホールまで変化のあるアプローチを配し、中庭の景色を楽しみながら部屋に入っていけるよう配慮しました。
余分な装飾が一切ない空間では、美しい家具はより美しく映えて、心を楽しませてくれます。
"別荘感覚"でゆったり暮らす
日常の喧騒を忘れ、自然と親しむ。そんな"別荘感覚"を自宅に取り入れるために、たとえば外壁の2階部分には自然素材のレッドウッドを使ったり、軒の深い屋根をかけるなどで、味わい深い印象をかもし出しています。また、敷地の高低差をいかして変化のある庭の風景をつくったり、"庭を眺めて歩く楽しみ"を豊かに広げるアプローチ空間を設けるなどの工夫を込めました。
心地よい採光・通風を確保するため、南面いっぱいに大きな開口を設けました。
シンプルで上質感あふれる空間
1階LDKは"別荘のイメージ"に近づけるため、同じ内装材を選びました。フローリングは高級感のあるオイルフィニッシュで、壁はやさしい水性ペイントで仕上げており、光を反射しすぎずに程よく吸収するため、室内全体にやわらかな雰囲気が満たされます。こうした余分な装飾がないシンプルな空間にこそ、美しいデザインの家具はよりいっそう映えるものです。
訪れた人が中庭の景色を楽しみながら室内に入れる、ガラス張りのアプローチ空間。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 219m² |
建築面積 | 87m² |
延床面積 | 162m²(1階 86m²、2階 76m²) |
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建ぺい率 | 40% |
容積率 | 80% |
敷地の高低差をいかし、リズミカルな変化と奥行き感を楽しめるアプローチに。
室内からの中庭の眺め。樹種の選定や植える位置なども熟慮が必要です。
和モダンの粋を凝らしたセカンドハウス
[京都府 Sさま邸]
高さが5mもあるリビングの大開口。まさに別世界のような眺望が楽しめます。
大切なお客さまのおもてなしと、ご家族が週末のひとときを過ごすために建てられたセカンドハウス。 上質な和モダンを感じさせるエントランスをはじめ、やわらかな光があふれる玄関ホールなど、品格のある空間が訪れる人をあたたかく迎えてくれます。 設計にあたり、Sさまのご要望は「美しい桜の木を眺める住まいにしたい」というもの。これを受けて、リビング、3つのベッドルーム、花見台から眺められるプランを実現しました。春には"桜の間"とよぶにふさわしい風情を、また、四季折々の味わいを心ゆくまで堪能していただけます。
水平ラインとシンメトリーが美しい外観。周囲の緑に馴染むナチュラルな色調も魅力です。
桜の眺めを特等席で楽しむ
全長26m のギャラリーホールをはじめ、その途中にある花見台、そしてくつろぎながら眺めを楽しむリビングと2階ラウンジにいたるまで、桜の眺めを楽しむための贅を尽くした空間をつくりあげました。まさに桜の表情をあらゆる角度から楽しむ仕掛け。とくに天井高約5mのリビングは壁一面をガラス張りとして、美しい景色に圧倒されるほどのダイナミックな空間です。
落ち着きのある色調でまとめた、シンプルな洋風のベッドルームです。
おもてなしの心を込めた空間
おもてなしの心が込められた3つのベッドルーム。浴室も備えられ、それぞれが異なるテイストでまとめられています。たとえば、和モダンのベッドルームには檜の浴槽や竹で造作した洗面台などを設け、また洋風のベッドルームはシンプルにまとめられ、浴室にはジャクジーバスと大開口サッシを設置。いずれも心地よい週末を過ごしていただける格別な空間となっています。
桜の季節には途中の花見台で、しばし桜の美しさに浸ることができます。
所在地 | 京都府 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 2508m² |
建築面積 | 645m² |
延床面積 | 658m²(1階 580m²、2階 77m²) |
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建ぺい率 | 25% |
容積率 | 26% |
和モダンの意匠を凝らした空間。桜の木を眺められるよう、開口部の位置にも配慮しています。
エントランスから続く玄関スペース。無駄な虚飾を廃したシンプルなデザインです。
空間を広く見せる工夫を満載した家
[神奈川県 Kさま邸]
明るい色調、大きな開口、らせん階段で、広がりを演出したリビングルーム。
モダンでスタイリッシュなデザインとのびやかな開放感を追求したKさまの住まい。タイルと吹き付けはホワイトで統一し、スクエアなフォルムをより強調した外観に仕上がっています。 道路面に対して大きな壁を仕立てることで、建物が大きく見える堂々としたファサードを表現。それでいて、大きな開口から陽ざしがふんだんに注ぎ込むリビングや寝室は、とても明るく開放感に満ちています。 約32坪(104m²)の延床面積ですが、間取りや内装材選 びの工夫によって、実際以上にのびのびとした開放感が感じられます。
建物正面の大きな壁面と、中庭まで視線が通るルーフバルコニーの対比が魅力的です。
広く感じる工夫をすみずみに
K邸には限られた空間を広く感じさせる工夫があります。一つ目は視線を遮らない設計。大開口やガラス素材を使って、視線を遠くまで通すことで広がりを生んでいます。二つ目は圧迫感のない内装カラー。白を基調に淡いトーンでまとめています。アクセントは家具や雑貨で付けています。三つ目は合理的な間取り。廊下は必要最小限とし、LDKにはらせん階段を設けるなど、スペースの無駄をなくしています。
広々としたオープンキッチンは奥様のご希望。
スタイリッシュなダイニング・キッチン
室内にスタイリッシュな雰囲気を生んでいるダイニングキッチン。約11帖ながら、高さ約3.5mの勾配天井が空間をより広く感じさせています。アイランド型のオープンキッチンはプロ感覚。収納扉のカラーやレンジフードのデザインが空間をスタイリッシュな雰囲気に演出しています。IHクッキングヒーターは表面がフラットでスッキリとしている上、火炎がでないので安全性にもすぐれています。
"トンネル"のような構造がユニークな玄関アプローチ。2階バルコニーを兼ねた構造です。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 173m² |
建築面積 | 64m² |
延床面積 | 104m²(1階 60m²、2階 44m²) |
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建ぺい率 | 37% |
容積率 | 60% |
らせん階段は視線が抜けるため、ゆるやかに空間を仕切りながらも、狭さを感じさせません。
まっすぐ視線が抜ける廊下。奥行きを強調することで実際以上の広さを感じさせます。
大収納空間「KURA」のある主寝室。勾配天井が空間に変化を与えています。
"床座"でくつろぐ、新・数寄屋の家
[静岡県 Kさま邸]
数寄屋門から玄関へと続く、白砂に配した飛び石。心が凛とする空間です。
本格的な和の邸宅を求められたKさま。そのご希望を十二分にかなえながら、海沿いの景勝地という絶好の環境にとけ込む住まいを実現しました。 数寄屋をイメージした室内は、床をフローリングにするなど「洋」のスタイルを取り入れ、現代に息づく「SUKIYA」の雰囲気に仕上げています。 また、敷地内の池を通る水路をつくり、数寄屋門から玄関までのアプローチに石橋を設けるなど、和の趣を演出。さらに既存の樹木を活かしたプランニングで、自然との共生も楽しめるよう配慮しました。
豊かな植栽と水の流れに迎えられて玄関へ。おもてなしの心に満ちています。
人の心を和ませる和の意匠
訪れる人を心から出迎え、お送りするために、門から玄関への空間に「おもてなしの心」を込めました。住まいの正面に設けたのは"数寄屋門"。その棟瓦をしつらえた屋根は重厚感があり、庇の陰影と白い壁が品格の高さを物語っています。また、玄関に入ると印象的なのが、日本建築の伝統に則った「縁無し畳」。端正な美しさとともに柔らかな印象をかもし出しています。
畳を敷き詰めた玄関ホールには和やかな雰囲気が漂います。床の間風の飾り棚もアクセントに。
くつろぎが広がる"床座"スタイル
「来客が多い」というKさまに最適なのが、床に座卓などの低いテーブルを置いて食事をしたり寛いだりする"床座"のスタイル。約20畳の広さと3.4mの勾配天井という、ゆとりあるリビング・ダイニングで、Kさまはそのメリットをフルに活かされています。ダイニングにもテーブルではなく"堀座卓"を設け、食事もここでゆったり楽しまれています。
床に座ってくつろぐスタイルが心地よい。数寄屋を現代風にアレンジした空間です。
所在地 | 静岡県 |
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家族構成 | ご夫婦 |
敷地面積 | 823m² |
建築面積 | 165m² |
延床面積 | 131m²(1階 131m²) |
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建ぺい率 | 20% |
容積率 | 15% |
堀座卓のあるダイニング・キッチン。和紙のペンダントライトが美しく調和しています。
リビングにつながる広縁。庭の池を眺める、憩いのスペースです。
バリの高級リゾートをイメージした二世帯住宅
[愛知県 Hさま・Nさま邸]
大きな寄棟屋根が印象的。既存の樹木をいかして、自然と共存できる住まいに。
バリの高級リゾートにあるコテージをイメージしたHさまとNさまの二世帯住宅。窯変が味わい深い瓦を葺いた寄棟屋根とセラミックの外壁が調和し、大らかな雰囲気をかもし出しています。 敷地の高低差をうまくいかしながら、2棟の建物を渡り廊下でつなぎ、庭を囲むように配置。二世帯のほどよい距離感を保ちながらも、さりげなく庭越しに気配を感じられるようなプランとしました。 また、天然素材にこだわったインテリアや大開口から入ってくる陽ざしが、まさにバリの高級リゾートでのくつろぎを想わせる空間を演出しています。
建物のデザインと一体で考えられた二世帯共有のガレージ。
バリのコテージを想わせる団らん空間
Nさま邸のリビングの魅力は何といっても、壁いっぱいの大開口と高さ約5mの勾配天井。こののびやかな開放感に加え、勾配天井や壁に使った天然木や石のナチュラルな質感、白とダークブラウンのコントラストが、バリのコテージのような雰囲気を演出しています。またリビングとダイニングキッチンのつながりに変化をつけたことで"心地よい奥行き感"が生まれています。
壁いっぱいの大開口がダイニングのコーナー窓とも連動し、伸びやかな開放感を満喫。
自然の光と風に憩うアウトリビング
室内だけでなく屋外でもくつろぎが広がるよう、アウトリビングを充実させました。広びろとしたスペースを確保しつつ深い軒と塀で囲んだことにより、開放感を感じながらもリラックスできる屋外空間となっています。どの居室からも大きな開口部でつながる上、室内との段差がないので室内空間の一部のように気軽に楽しめるスペースとなっています。
開放感のある勾配天井と、落ち着きのある色調の空間が心地よく調和しています。
所在地 | 愛知県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 853m² |
建築面積 | 330m² |
延床面積 | 433m² |
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建ぺい率 | 38% |
容積率 | 44% |
高さ2.4mある大開口を2面配し、周囲の緑を楽しめます。
両側の壁や軒天で囲まれているため、外からの視線を気にすることなく、落ち着ける空間に。
風通しをよくするため、塀の天然木部分は、視線を遮り風は通す"千鳥張り"に。
大きな屋根の傾斜をインテリアとして生かした個性的なゲストルーム。
木や石など天然素材を基調とした内装。落ち着きと洗練を兼ね備えた空間です。
和室はヒノキの色調で統一し、モダンな印象にまとめました。
素晴らしい眺望を楽しむ、高台の二世帯住宅
[北海道 Kさま邸]
遥かな山々の眺めと街の夜景を楽しめる住まい。
高台に建つ見晴らしをいかして建てられたKさまの住まい。そのご自慢は何といっても、開放感あふれる大窓から見渡す山並みの美しい眺めです。 外観は濃淡をつけた温もりのあるアースカラーを基調に、素焼きのような質感のタイルとサイディングという異なる素材の組み合わせで立体感を生みだしています。 ご両親と同居の二世帯住宅。世帯を完全に分離するのではなく、大家族が交流を楽しめるよう配慮し、1階に玄関、LDK、浴室などの共用スペースと親世帯スペースを、2階に子世帯スペースを配置しました。
ベージュのタイルと茶褐色のサイディングの組み合わせ。北の大地に合うアースカラーの外観。
空間を上手に使うアクセントウォール
LDKは二世帯共用の大空間ですが、リビングは客間も兼ねていることからプライベートな部分を目隠しできるよう、アクセントウォールを活用しました。また、LDの間にも白いタイルのアクセントウォールを設置。お客様からダイニングが見えないようにする一方、リビングで遊ぶお子さまを見守ることができるよう、キッチンカウンターの前の視界は開かれています。
玄関ホールからリビングに入ると、ニッチに飾られた花がまず目に入るように工夫されています。
楽しさが広がるセカンドリビング
2階には子世帯用のセカンドリビングを設置。共用リビングに来客があった際も、ここで気兼ねなくお子さまを遊ばせることができます。その一角にある畳コーナーは、ご家族の多目的スペース。寝ころんでくつろいだり、親子で遊んだり、さまざまなに使えます。下部が収納になっているので、オモチャなどをサっとしまうことができます。
間接照明が基本。壁を照らすスポットライトで、昼間とは違う雰囲気のリビングを演出。
所在地 | 北海道 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま3人・ご両親 |
敷地面積 | 561m² |
延床面積 | 215m²(1階 120m²、2階 94m²) |
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建ぺい率 | 22% |
容積率 | 38% |
夜のタタミコーナーは間接照明により静粛なイメージを演出。
アクセントウォールにより、リビングからはキッチン右手にあるダイニングが見えないつくりに。
玄関ホールからリビングを望む。リビングの入り口にある飾り棚が日当たりの良さを強調。
大窓のプリーツカーテンを閉めると、ガラリと変わった雰囲気が楽しめます。
タイルの筋目がつくる陰影をいかして、微かな市松模様に見せるアクセントウォール。
お子さまたちお気に入りの畳コーナー。外の自然と一体化する感覚を味わえるスペースです。
日当たりの良いタタミコーナー。下部は収納スペースとして利用できる。
内観のアクセントにはウォールナットを使用、さりげない暖かみが感じられる。
リビングに隣接した和室を開口することで奥行きの広さを感じる。
茶道家の美学に応える、和の住まい
[北海道 Uさま邸]
シンプルモダンでありながら、和の趣が強く感じられる外観デザイン。
茶道家Uさまのために建てられた、和の粋を凝らした住まい。外観はモダンなキュービックフォルムながら、落ち着いたモノトーンの配色と、天然木でつくられた塀や「枝折り戸」が和の趣をかもし出しています。 フロア構成は、茶道教室や茶事(お茶会)を催すスペースを1階に、居住スペースを2階に設けました。 茶道の真髄である「おもてなしの心」を大切に、茶室に通じる露地にある"つくばい"の水の音など、目には見えない心地よさを追求。Uさまのご要望である「茶道を追求する空間」をカタチにしました。
「京間スケールでつくられた、茶道を追求する空間がほしい」というご要望に応えたUさま邸。
本格茶室のしつらいを徹底追求
Uさま邸では、本格的に茶道を楽しむための空間にこだわりました。たとえば、露地には飛石を敷き、植栽やつくばいを配して和の風情をぜいたくに表現しています。また、天然素材を多用した「小間」、その小間に隣接する8畳の「広間」、茶事の準備を行う「水屋」などにいたるまで、すべて京間のスケールにこだわり、細部にいたるまで伝統に培われた機能美を表現しました。
にじり口のある4畳半の小間は、茶事やお稽古に使われている空間。
"和"を感じさせるデザインの作法
茶道や華道、舞踊など日本の伝統芸術を伝承される方の住まいは、お稽古場のある室内はもとより、外観も純和風でまとめることが多いのですが、多雪地域に建つUさま邸においては、雪害対策としてQビックフォルムを選択しています。その中でも和の趣を表現するため、建物の水平ラインや陰影を感じる2色づかい、天然素材のワンポイント活用など、すみずみまで創意工夫を重ねました。
裏茶事のお稽古もできる待合。隣接する広間とは、襖で仕切られています。
所在地 | 北海道 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 239m² |
建築面積 | 109m² |
延床面積 | 199m²(1階 106m²、2階 92m²) |
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建ぺい率 | 45% |
容積率 | 83% |
小間へ入るにじり口。「踏石」には、地元産の札幌軟石を使っています。
伝統的な機能美が息づく水屋。茶室同様、京間のスケールでつくられています。
茶室へ入るための露地は、玄関アプローチとは別に設けられています。
静けさに満ちた玄関ホール。銘木を使用した地板と縁無し畳の廊下が印象的です。
玄関アプローチにも和のイメージを隅々まで演出されています
4層のスキップフロアを持つ二世帯住宅
[北海道 Hさま邸]
シンプルなBOXフォルム。外壁の白とカーポートの黒のコントラストが印象的です。
二世帯が快適同居できるよう、スキップフロアを活用したHさまの二世帯住宅。4層のフロア構成とし、1層がダイニング・キッチン、2層が書斎、3層が大収納空間『KURA』、4層はリビングとしました。 外観はシンプルなBOX形状。外壁には白の窯業系サイディングを用いています。シンプルなデザインが無機質な印象にならないよう、玄関には木製ドアを採用、和みのある自然素材をアクセントにしました。 インテリアは、各フロアの雰囲気を考えて照明プランにもひと工夫。多彩な照明が造りだす陰影が心豊かな空間を実現しています。
リズミカルに配置された照明が、空間の表情を豊かにしています。
二世帯がゆったり交流できる広びろスペース
「ダイニングスペースは1階、リビングスペースは2階に」というご要望に合わせ、1層部分のダイニング・キッチンは、二世帯が共有して食事や会話を楽しむスペースとしました。高い天井を確保し、キッチンやテーブルは中庭が眺められる位置に配置。また、1層のダイニングと4層のリビングをつなぐ階段や木質感溢れる焼杉板の壁が、2つの空間をゆるやかにつなぐ役目を果たしています。
キッチンの面材やテーブルの素材を統一。ぬくもりのある木の表情をいかしたインテリアです。
居心地の良い"シンプルモダン"空間
4層にあるリビングの天井高は約2.4mとし、ダイニングスペースと比べて、より落ち着いた雰囲気に仕上げています。床や収納扉、アクセントウォールには木を使うことによって、やさしく穏やかな空間を演出。さらに、主照明と間接照明を上手に組み合わせて、美しい陰影をいかした豊かな表情を持つインテリアを実現しています。
大きさの異なるランプをランダムに吊り下げ、楽しいリズムを生んでいます。
所在地 | 北海道 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 202m² |
建築面積 | 80m² |
延床面積 | 166m² |
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建ぺい率 | 42% |
容積率 | 82% |
まるでオブジェのような焼杉板が、上下階の空間を繋いでいます
落ち着いた雰囲気に仕上げられた4層にあるリビング
ペンダントライトと間接照明で豊かな空間演出を。
やわらかなあかりが、リビングに落ち着いた雰囲気をもたらしています。
二世帯が食事、会話を楽しめるスペースは天井が高く開放的。
上下の空間をゆるやかにつなげる焼杉板は、空間を引き締めるアクセントにもなっています。
天井高3.5mという、明るく開放感のある玄関ホール。シンプルな空間を追求しました。
桜並木の借景と眺望を楽しむ家
[神奈川県 Yさま邸]
3つのキューブを組み合わせた、シンプルで力強い外観。
中庭を囲むように3つのキューブを大胆に配置した、シンプルなフォルムのY邸。南側に設けた2つの大きなルーバーが洗練された外観のアクセントになっています。 Yさまの敷地の南側には神社の桜並木があり、東側はワイドな眺望が楽しめるというメリットを活かすよう、中庭やバルコニーを効果的にプランニングしました。 中庭は室内との段差を無くし、リビング・ダイニングの延長として四季の移ろいを楽しめるスペースに。また、広いバルコニーは借景となる桜並木と見晴らしの良い眺望をともに楽しめるスペースとなっています。
光と影が織りなす、表情豊かな外観夜景。3つのキューブの色のコントラストが見事。
桜並木の眺めを楽しむ暮らし
「大好きな桜並木をいつも眺められる家にしたい」というYさまのご要望に応え、桜並木を借景として取り込む中庭を中央に、それをL形に囲むようにLDKや寝室などの居室を配しました。ご家族の団らん空間は3面の全開口サッシから入る光と風で心地よさはひときわ。キッチンに立つと中庭越しにリビングまで見渡せるので家族の気配が感じられ、空間もより広く見えます。
ご家族の安心を守る、風格ある佇まい。ルーバーからこぼれる光がやさしい印象です。
限られた空間を広く見せる
見た目にも美しいインテリアを保つために、Y邸では「収納プラン」にこだわりました。基本は、モノを片付けやすい場所に必要十分な収納スペースを確保したこと。リビングに隣接した大収納空間「KURA」も大きく貢献しています。リビングに余計な収納家具を置かなくてもモノが散乱しない、すっきりと美しい空間を可能にしました。
中庭のあるリビング。全開口サッシから中庭越しに桜並木の美しさを満喫できます。
所在地 | 神奈川県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 238m² |
延床面積 | 119m² (1階 65m²、2階 53m²) |
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建ぺい率 | 49% |
容積率 | 38% |
開口部を大きくとった、光と風を感じるダイニング・キッチン。
DKへ通じる廊下はリビングに"兼用"させ、限られたスペースをいかしています。
約6畳分もの広いバルコニー。桜並木の眺めも楽しめます。
室内と戸外がつながる、爽快なくつろぎスペース。リゾート気分のパラソルも素敵です。
中庭は、桜並木の景観を「借景」として楽しめる絶好の位置に設けました。
開放感とプライバシーを両立した家
[三重県 Oさま邸]
外観は、高さ4mを超える堂々としたゲートが大きな魅力。
日当たりと風通しのよい高台に建つO邸。そのメリットを生かしつつ、プライバシーにも十分配慮してほしいというOさまご夫妻のご要望に応えた住まいです。 その工夫の一つが高さ4m超のゲート。住まいの内と外を明確に分けて目隠し効果を発揮しながらも、縦のルーバーを設けることで光と風を室内に招き入れることができます。 ご家族の生活空間は、間仕切りの少ない開放的なつくり。しっかり守られているという安心感と、のびやかな開放感を見事に両立しました。また、高台からの眺望や夏の花火大会を楽しむ広いバルコニーを2ヶ所設けています。
間仕切りのない広いLD。3本のラインが空間をゆるやかに仕切っています。
間仕切りのない広々としたLDK
約24帖のLDKは間仕切りを設けず、ゆとりある空間を実現。LDには全開口サッシを使うことで、庭と一体化した開放感を演出しています。また、LDの間に設けた3本の列柱が心理的な仕切りの役目を果たします。インテリアは白をベースに濃いアンバー色をアクセントに使って、広がりが感じられるツートーンにまとめました。
オープンキッチンはフルフラットカウンターですっきり。庭との一体感が感じられる空間です。
人通りの多い立地でプライバシーを保つ工夫
敷地の内外の仕切り方やルーバーの活用、開口部の位置を考えることで、開放感とプライバシーの両立がはかれます。O邸のようにゲートで仕切ると高い安心感が得られ、そこに縦ルーバーを併用することで道往く人の視線を遮りながら日差しをとりいれることが可能。また開口部は高窓や地窓など、窓の高さを変えることで、視線を巧みにそらすことに成功しています。
ルーバーは光と風を十分に通しながら、プライバシーを確保することができます。
所在地 | 三重県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 148m² |
延床面積 | 185m² (1階 109m²、2階 75m²、2階蔵 13m²) |
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建ぺい率 | 37% |
容積率 | 46% |
ゲートの内側にはタイル敷きの庭。ルーバーは視線を遮りながら、光と風を通します。
壁の曲線を美しく演出した玄関ホール。光と影が奥行きを感じさせます。
ゲートの右側を回りながら玄関ポーチへ。ほどよい「間」のある玄関アプローチ。
階段の端にはアクセントとなるピンコロ石を敷きました。
中庭から暮らしが広がる平屋
[熊本県 Kさま邸]
水平ラインを強調した、シャープで安定感のある外観。白とアルミカラーを基調色に。
Kさま邸は、落ち着いた街並みの一角に建つ平屋の住まい。水平ラインを強調したフラットな外観は、シャープで安定感のある佇まいを見せています。 住まいづくりにあたってKさまご夫婦がとくに重視されたのは、子どもとのコミュニケーションがとりやすいオープンな間取りであること、周囲の視線を気にすることなく家族でくつろげること、そして防犯もしっかり考えられていることの3つでした。 その答えが「外側は閉じ、中庭に向かって開かれた家」という発想。中庭を中心とした"サーキュレーションプラン"が、この上ない安心とくつろぎを実現しました。
シャープな直線と面で構成された、端正な佇まいの平屋。
中庭を囲んで、家族がつながる住まい
Kさま邸は中庭を囲むように、家族が集まるLDKやワークスペースのあるホール、子ども部屋が配され、どこにいても家族の気配を感じることができます。これが、中庭を囲んでつながるサーキュレーションプランです。また、中庭には日差しがたっぷりと入り、自然の光が室内空間につながりをつくります。シンボルツリーとして植えられたヤマモミジが、四季の彩りで目を楽しませてくれることでしょう。
夜のライトアップにも風情さを演出するシャープな外観
プライバシーとオープンな快適さを両立
Kさま邸の設計コンセプトは、外側は閉じて、中庭に向かって開かれた住まい。そのねらいは防犯性とプライバシーを確保しながら、四季を感じられるオープンな暮らしを楽しむことにあります。まず防犯面では、外側の窓は必要最小限とし、外部から侵入しにくい「高窓」を採用。また、ウッドデッキを敷いた大きな中庭は室内に自然の光と風邪を招き入れ、のびのびとくつろげる開放感を与えてくれます。
白とアルミカラーを基調色にすることで、ライトアップ時に玄関の明るさも演出
所在地 | 熊本県 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 312m² |
延床面積 | 140m² |
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建ぺい率 | 46% |
容積率 | 46% |
家の中心にある中庭。季節ごとに異なる表情を見せるヤマモミジを植えました。
大開口を開け放てば内と外が一体につながるリビング・ダイニング
左手に中庭と接するダイニング・キッチン。白とブラウンの2色ですっきりとした印象です。
シンプルで大らかな子ども室。将来は2部屋に仕切る予定です。
中庭まで一直線につながる玄関とリビング。スライドドアを開けると、中庭まで視線が抜けます。
ホールも有効利用。造りつけのキャビネットとデスクを設置しました。
トイレも明るく清潔感のある空間になるよう、すりガラスのスリット窓を設置しました。
キッチンの背後、スリットのFIX窓から、外の植栽が掛け軸のように映ります。
建築家の美意識をカタチにした自邸
[北海道 Tさま邸]
チーク色が映える、すっきりとした印象のファサード。
建築デザイナーT氏が、自らの設計思想をカタチにした住まい。3つのボックスを組み合わせたようなシンプルなフォルムですが、その一部分に木材を使ってアクセント的な変化をつけています。 また、壁の面構成をうまく使って、外からは開口部が見えない、スッキリした印象のファサードを実現しました。 その空間は個性的そのもの。倉庫の壁に使われるような木毛セメント板をはじめ、電車の手すりのようなステンレスパイプなど、ユニークな素材を随所に採用。モダンかクラシカルか。和風か洋風かといったジャンル分けが通用しない新たなスタイルが生まれました。
木毛セメント板を用いた、力強さのある勾配天井のあるリビング・ダイニング。
光と色と素材の質感で空間演出
玄関を入ると、左側にいろは紅葉が見える大きな窓。半透明のロールスクリーンがかけられ、外からの視線を遮断しています。15帖のLDは、南側に大きな窓を設け、明るい日差しを招き入れます。ゆるやかな勾配天井が落ち着いた色調のインテリアに開放感とリズム感を生んでいます。床にはチークのフローリングを、天井には木毛セメント板という素朴な質感の素材を採用しています。
リビングの天井と壁の間をアルミのラインが引き締めています。
美意識と遊び心を住まいの随所に
扉の開閉で表情が異なる和室も、建築家らしいアイデア。玄関とキッチンの扉を開け放つと、フローリング部分が通路となり、来客時にリビングを通らずに行き来できます。また、LDとキッチンの間の階段は、角度や組み方などの細部にこだわり、家具職人の技をいかしたもの。手すりにはステンレスパイプを使用。お子さまがぶら下がって遊べるようにとの意図がカタチになっています。
ステップの横面もきれいに処理された、オブジェのような階段。職人の技が光ります。
所在地 | 北海道 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 202m² |
延床面積 | 125m²(1階 73m²、2階 52m²) |
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建ぺい率 | 34% |
容積率 | 62% |
和室の畳や扉のラインと合わせ、ダウンライトもスクエアに配置しました。
フローリング、扉や棚などの建具はチーク材で統一。
高窓から自然の光が差し込むコンパクトで機能的な洗面所
モダンとエスニックが融合した家
[千葉県 Aさま邸]
クスノキの巨木をシンボルツリーに。大らかな暮らしを物語ります。
タイで暮らしていたAさまがご帰国後に建てたモダンとエスニックが融合した住まい。緑豊かな約140坪の敷地には、クスノキの巨木がご家族の暮らしを見守るように立ち、つねに自然が身近に感じられます。建物の正面にはウッドデッキ、その右側にはタイル敷きのテラスを設け、外まわりも充実させました。 アジアンテイストのリビングは約17帖大。ダイニングより一段高い3.1mの天井高が開放感を生んでいます。この大空間を引き締めているのが透かしタイルを使ったアクセントウォール。アジアの古い寺院や宮殿をイメージしたものです。
濃い茶系タイルの素材感により、シックな印象を醸し出す外観。
自然を満喫する空間をふんだんに
心から自然とふれあえる工夫が盛り込まれたAさま邸。たとえば、和室には坪庭の眺めを楽しむ地窓を設け、シンプルな和室に景色を与えています。また、天井には代萩(だいはぎ)の自然素材を用いて涼やかな印象を演出しました。さらに、ステージのようなウッドデッキはお子さまたちの一番の遊び場。庭の自然を感じながらご家族でのびやかな時間が過ごせそうです。
ウォールナットの床とアースカラーの塗り壁で、落ち着いた雰囲気を演出。
緩やかなつながりを考えた2階フロア
2階はゆとりを大切にしたプライベートゾーンとしました。南側の主寝室と、階段を挟んで北側にある子ども部屋の間は、壁の一部をガラス張りに。それぞれの部屋にいながらお互いの気配を感じることができ、家族がゆるやかにつながります。夜間などはブラインドを下ろせば視線を遮ることも可能です。また、一般的に暗くなりがちな階段ホールも、居室の窓からの光が入るように配慮しています。
開放感のある天井高で、ゆったりと寛げるリビング
所在地 | 千葉県 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 461m² |
延床面積 | 210m²(1階 120m²、2階 90m²) |
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建ぺい率 | 27% |
容積率 | 45% |
複数の照明を組み合わせる"一室多灯"で空間に豊かな陰影が生まれます。
座るとちょうど庭の美しさが目に入る和室の地窓。
クスノキが見えるよう、やや高めに設置した主寝室の南側窓。
日光浴やお子さまのプール、バーベキューなどが楽しめる広いウッドデッキ。
子ども部屋から、階段ホールの先にある主寝室まで見通せる。
庭を眺めながら入浴できる、天井高3mの浴室。床と壁には上質な磁器タイルを使用しています。
シンプルを極めて個性が輝く家
[東京都 Tさま邸]
シンプルなBOX形の外観。計算された凹凸のレイアウトが美しい陰影をつくります。
新居の設計にあたり、Tさまからは「1950年代のバウハウス系のデザインが好きなので、シンプルでインテリア家具が映えるような住まいにしたい」というご要望を頂きました。 そこで、外部から程よく遮断された立地条件をいかして南面に大開口を設け、シンプルな空間に自然の光がたっぷり入るプランニングとしました。 シンプルなボックスデザインの建物は、外壁をホワイトで統一していますが、大小の窓をリズミカルに配置した彫りの深い印象と、植栽や周囲の緑が"額縁"のような役割を果たし、建物の造形的な美しさをいっそう際立たせています。
白壁とフローリングで構成されたシンプルなリビングが、家具の美しさも引き立てています。
上質なくつろぎを生む創意工夫
リビング・ダイニングには南面に設けた大開口だけでなく、格別のくつろぎ感を生むための多彩な工夫を込めています。たとえば、照明を「一室多灯」にしていること。複数の照明器具で陰影ができるため、空間に奥行き感が生まれるのです。また、リビングの一角にあるウォールドアを開け閉めすることで、一体の大空間にしたり、仕切って仕事部屋や勉強コーナーにしたりすることができます。
モダンなデザインの家具や照明器具が自然に馴染む、シンプルな空間。
すみずみまで洗練された美を追求
T邸では住まいのすみずみまでシンプルな機能美を追求しました。玄関ホールは白を基調にコーディネート。自然の光を取り入れて空間を広く見せるとともに、インテリア小物をより美しく引き立たせる効果も発揮しています。また、サニタリースペースも白を基調色としたホテルライクな仕様に。鏡やガラスなどの素材を効果的に使うことで、ゆったりとした広さと心地よさを演出しています。
スライド式のウォールドアを開け閉めすることで、用途に応じた空間利用が楽しめます。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | 奥様・お子さま1人 |
敷地面積 | 252m² |
建築面積 | 77m² |
延床面積 | 97m²(1階 75m²、2階 22m²) |
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建ぺい率 | 30% |
容積率 | 38% |
玄関ホールは、高窓と地窓の合わせ使いで、プライバシーを確保しながら開放感を実現。
リビングの奥に設けた階段。シンプルなフォルムとシックな色調が印象的です。
長いカウンターや壁いっぱいの鏡などでゆとりある広さを表現したサニタリー。
シンプルかつエレガントなこだわりの別荘
[Sさま邸]
軒やデッキの水平ラインを整え、クラシカルながらもシャープにデザインされたファサード
日本有数の避暑地において、環境のよい好立地に構えるSさま邸。平屋造を基本とし、2階は一部のみ。水平方向に広げ高さを抑えることで、美しい木立を借景としていかしています。クリーム色の外装が印象的です。
風光明媚な景色に溶け込みながらも、存在感を感じさせるクリーム色の壁が映える外観
シンプルかつエレガントな別荘を、とのご希望をもとに、クラシックだと重厚になりがちなフォルムを、なるべく軽快に加工して、全体をすっきりと美しくデザイン。ディテールやバランスなどを工夫してモダンテイストに仕上げています。
漆喰の白壁にベージュのライムストーンがアクセントになった、穏やかな雰囲気のリビング
木陰をイメージした深い軒や、それを支える細い列柱なども、別荘らしい広くゆったりとした趣となっています。ドアノブや金具など、室内の金物はすべてシャープなイメージのクロム製に統一。玄関ドアなどの建具もオリジナルで作り、細部にいたるまでこだわりを追求し、クラシカルな魅力の中に繊細なモダンデザインを織り込んだ優美さあふれる別荘が完成しました。
清涼感のある白い内装と、木のぬくもりが出迎えてくれる、開放感あふれるエントランス
シックなインテリアでまとめ上げ、落ち着きのある空間を演出したベッドルーム
他の空間とは異なるブルーの壁が印象的なトイレは、Sさまご夫婦のこだわりの1つです
ガラス張りのドアから覗く絵画のような風景を楽しめる、優雅なダイニングルーム
絶景の屋根付きテラスがある森の隠れ家
[長野県 Kさま邸]
森の中にあり、森と一体化したKさま邸。自然に抱かれたくつろぎの隠れ家です
南面は豊かな自然が広がり、森林に接する西面には木々の梢が間近に迫り、北面は遠く浅間山を望んでいます。Kさま邸は、景色に恵まれた敷地です。アプローチとなる東側道路からの目線を上手にカットする一方、南・西・北面からの眺望をいかす設計を心掛けました。
森の木々の頭を抜けた爽快なビューを堪能できる2階ゲストルーム。遠景には浅間山を望むことができます
三景をもっとも贅沢に味わえる舞台として設置したのが、建物からせり出すように設けた屋根付きテラスです。清涼な空気の中、アウトリビングやアウトダイニングなど家族で心ゆくまで堪能することができます。
ゆったりと森林浴ができるテラス。Kさまのご要望により、愛用のハンモックを取り付けるフックを設置しました
自然の懐に抱かれたこのテラスとダイニング・キッチン、リビングがひとつの大きな空間としてつながるようオープンな設計とし、インテリアの材質・色などもコーディネイトしています。また、浅間山の優雅な姿を1階のテラスからだけではなく、どこからでも楽しめるよう開口の位置を工夫。森のバケーションをゆっくりと過ごせる上質な隠れ家が完成しました。
楽器にも使用される木材であるサペリを床材に採用。その上質な赤褐色に合わせて天井もコーディネイトしました
大きな開口から自然を取り込むリビング。奥に続くライブラリー、寝室でも同じ風景を楽しめます
傾斜地であることを利用し、森の中で浮かんで見えるようにデザインしました
風景を招き入れる大開口、遊び心が息づく軽井沢のヴィラ
[長野県 Aさま邸]
レンガとルーバーを組み合わせた外観の美しさをシンボルツリーが引き立てています
南に向かってなだらかに傾斜した土地に建つAさま邸。視界の広がり、採光、通風など、すべてが好条件となる建物南面の中央に、フルオープンサッシを備えたリビングを設計しています。サッシを開け放てば、葉ずれのざわめきや鳥の声が心地よく響き、閉めれば軽井沢の自然を絵画のように暮らしへ取り込めます。
プライベートルームをつなぐブリッジ。遊びのあるデザインが住まいに奥行を演出
北側にフィックスガラスを設けることで、南北の景色がつながる開放的な空間となり、まるで木立の中で暮らしている感覚。南側にはリビングと同じ高さでデッキを設置し、室内空間と外部との連続性を表現しています。
大開口のリビングは、デッキや吹き抜けと一体化した開放的な空間です
また、上下階の広がりも演出するためリビングに吹き抜けを設け、2階の両サイドにある居室をつなぐブリッジを通しました。「家の中に遊びを取り入れたかったのです」というAさまは、踊り場の床をガラス張りにしたオブジェのような階段がお気に入り。軽井沢の自然と共鳴する、横にも縦にも広がりのあるこの別荘で、のんびりと過ごす心地よさを実感されています。
フルオープンのワイドサッシを開けて外とつながるリビング。北側にはフィックスガラス
風の音が癒しのBGMとなる空間。風景がインテリアの一部のように感じられます
空と海の蒼が一体となるサマーハウス
[Tさま邸]
Tさまが一番にこだわられたLDKからのオーシャンビュー。内外の明暗差で絵画のように景観を切り出しています
目の前に青い海を一望できる土地を購入し、別荘建設を検討されたTさま。景観は素晴らしいものの、細長の敷地は三方を崖に囲まれており、難易度の高い立地でした。それでも、決してクオリティを犠牲にすることなく、ご満足いただける住まいをデザインすることが命題となりました。
深い軒が印象的なファサード。塩害対策の他、海風特有の突発的な強風に備え、風を受け流す仕組みも取り入れています
Tさまが何よりもこだわられたのは、部屋からの"海の見え方"です。幾度となく現地立ち会いを重ね、念入りに検証し理想のシチュエーションをつくり上げました。海に面したLDKには大開口を設け、サッシを外部に収めることで全面フルオープンとなるドルフィンウィンドウを採用。
白基調に赤の差し色が印象的なダイニング。窓廻りの壁は左右にスライドでき、生活感のあるテレビを隠せる仕組み
夏期利用がメインとなることを考慮し、深い軒先で日射を遮り、あえて室内を明る過ぎない空間とすることで、蒼の景観をパノラマフレームのように切り取りました。インテリアは白を基調としたシンプルデザイン。ご趣味の絵画を効果的に配置し、別荘としての異空間を演出。Tさまは毎週末のように訪れ、美しい時間を愉しまれています。
南北を一直線につなぐ廊下。天窓から射し込む自然光でほどよい明るさを確保し、絵画のギャラリーとしました
海をイメージした青のモザイクタイルとマティスの絵画を合わせ、色彩的にも一体感を持たせたキッチン
シンプルな心地よさを追求した洗面室。奥の浴室にある大きな開口から、豊かな自然の緑を楽しめます
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