愛車を眺めてくつろぎ、趣味の時間を満喫 バイクを愛するご夫婦のガレージハウス
[東京都 Nさま邸]
子どもの頃から車やバイクが大好きだったというNさま。ご夫婦ともに大型バイクを愛するライダーで、夏にはお二人で北海道をツーリングするのが恒例だそう。そんなNさまが建てられたのは、黒い板張り調の外壁に赤い鉄扉のガレージシャッターが鮮やかに映えるガレージハウス。
玄関ホールに入ると、正面の窓からもガレージの愛車が目に入ります。「夫婦だけの暮らしなので、部屋数はいらないから、1階はすべてガレージにしました」と語ります。自動車とバイク3台が収容できるガレージは、趣味を楽しみ、ご友人と語らうNさまの〝秘密基地〞。
床はコンクリートにホワイトの塗装を施して、汚れが取れやすく、タイヤ痕がつきにくい仕上げに。愛車が美しく見えるよう、照明の角度や位置にも配慮しています。手作り感のあるインテリアも見どころです。下地合板の木片模様を生かした壁にネオン管やサインプレートを飾って、アメリカンな雰囲気に演出。
一角にバーカウンターをしつらえ、飾り棚にはミニカーなどのコレクションをディスプレイされています。「仕事から帰宅後、バーカウンターでジャズを聴きながらブランデーを飲んでいると、心が解放されます」とNさま。休日にはバイク仲間が集まり、裏庭の芝生でバーベキューを楽しむことも多いそうです。
勾配天井の伸びやかな2階リビング。
「ここで愛車のメンテナンスをしたり、趣味の陶芸アクセサリーづくりを楽しんだり。好きなモノに囲まれて、自分の時間を満喫できるのは最高の贅沢ですね。思い描いていた憧れの暮らしが実現できました」とNさまの笑顔が弾けました。
トイレもブルックリン風に演出。
「小屋KURA」にギターやフィギュアのコレクションを収納。
グレーと木目調を効かせたシンプル空間で インテリアスタイルを楽しむ暮らし
[東京都 Kさま邸]
夏はサーフィン、冬はスノーボードと、お子さまたちと一緒にアクティブな暮らしを楽しむKさまご夫妻。「住まいは家族の暮らしの場です。流行に左右されず、日常生活にストレスのないシンプルな住まいが欲しかったんです」と振り返るKさま。
シンプルとはいえ、なかに入ると、ヴィンテージ感たっぷりのカフェスタイルに彩られた心地よい空間が広がっていました。1階のオープンなLDKは、白壁に、床の厚挽きのブラックウォールナット、柱壁やキッチンの天板のグレーが絶妙に調和。照明器具や階段、椅子などの素材感や黒のカラーが空間全体を引き締め、所々に配された植物とともにモダンさと温かさを演出しています。
もちろん、機能性もしっかり確保。家具をなるべく置かず、適材適所に収納を設けているため、室内はすっきり。また、ダイニング横の階段は、DKから気軽に2階の洗濯室へ行くための家事動線としても活躍しています。「スケルトンタイプなのでキッチンから庭も見渡せますし、2階の個室へは必ずここを通るので、子どもたちの見守りにも便利ですね」と奥さま。
さらに、2階の水廻りには脱衣室と洗面室の間に扉を設ける工夫も。「扉を閉めると洗濯物の乾燥室になるので、毎日大量に発生する洗濯物を効率よく片付けるのに助かっていますね」と微笑みます。
日常を快適に送ることを最優先にし、インテリアで自分たちの居心地をつくるのがKさま流。壁には奥さまが撮影したご家族の写真が飾られ、インテリアとしても効いています。空間がシンプルだからこそ、ご夫妻のセンスが光っていました。
ツインコアデザインのH型二世帯住宅に建替え、愛着ある桜の大木を眺めて憩う暮らし
[東京都 Yさま邸]
築50年余のご実家を完全分離型の二世帯住宅に建替えて、お母さま、お姉さまと同居されたYさま。
「南側にそびえる樹齢50年の桜の大木を残した住まいづくりを考えました」と語ります。
一級建築士でインテリア関連のお仕事に就くYさまは、自らの手でプランを描き、それを実現できるハウスメーカーとしてデザイン力に定評のあるミサワホームを選ばれたとのこと。建物は2棟を大きなアーチで結ぶH型のデザインで、中央の抜けた空間が中庭を兼ねたガレージになっています。
子世帯の玄関ホールと直結したYさまの寝室&アトリエは、ご自身で無垢材の床や壁をペイントしてブルックリン風の内装に演出し、壁には趣味のロードバイクをディスプレイ。掃き出し窓からガレージを介して、お母さまの部屋の様子が見守れるのも安心です。
2階に広がる子世帯のLDKは、リビングを折り上げ天井にして開放感あふれる雰囲気に。ワインレッドのキッチンが差し色となって引き立っています。4連の大きな窓からは四季折々の桜の眺めが窓一杯に広がり、くつろぎ感も満点。「満開の桜で窓がピンクに染まる春の眺めは最高ですね。夏は葉が繁って通りからの目隠しになります」と奥さまもうれしそう。
息子さまや娘さまが帰省された折にはご家族みんなが集まり、ガレージに面したウッドデッキでバーベキューをするなど、二世帯でほどよい交流を楽しまれているYさま。昔も今も桜の大木がご家族の暮らしを温かく見守っています。
大空間リビング、人工芝の練習スペース。野球大好きファミリーの夢をかなえた邸宅
[東京都 Kさま邸]
Kさまご一家は野球大好きファミリー。2人の息子さまは少年野球で活躍し、Kさまも草野球チームで年間50試合に出場されているそうです。
「子ども達がいつでもバットとボールに触れられる環境の住まいづくりが夢でした」とKさま。その言葉通り、ガレージの奥には野球の練習ができる人工芝の広い庭が設けられ、リビングからもダイニングやキッチンからもお子さまの練習姿が見守れます。おおらかなお人柄のKさまは、この庭をお子さまの友達にも開放されているので、いつも大勢の子ども達が集まり、賑やかで楽しそう。
お人柄と同様、お住まいもゆったりとおおらかなKさま邸。約25畳のリビングダイニングは、大きな折り上げ天井や暖炉を組み込んだ石タイル壁でグレード感漂う雰囲気に。夜、折り上げ天井の間接照明を点けると、柔らかな光でくつろぎの空間が包まれます。キッチンはリビングからまる見えにならないように独立した別空間にし、ダイニングとオープンにつなげて行き来しやすくしました。
野球一家ならではの生活動線の工夫も見逃せません。洗面・浴室の横に設けたプライベート玄関に、ユニフォームの泥が洗い流せるスロップシンクを設置。汚れたユニフォームをここで脱いでお風呂に直行し、着替えてからリビングへ。「家の中が汚れないから、ストレスが溜まりません」と奥さまはうれしそうです。
野球仲間やママ友を招いて庭でバーベキューをしたり、防音のカラオケルームで歌ったりと、日々の暮らしを満喫されているKさま。「家族の団らんも増えました」と満面の笑みで語ってくださいました。
赤・青・黄をテーマカラーにデザイン、ポップな3階建てのオフィス併用住宅
[東京都 Yさま邸]
ビジネスにも便利な都心エリアに、Yさまが建てられたのはオフィス併用の3階建て住宅。ブルーの壁や赤のラインを効かせた外観デザインは、まるでモダンアートのよう。オフィスの玄関ポーチには黄色を用い、Yさまのお好きな赤・青・黄の3色でポップに演出しています。
2階のLDKは細長い敷地を生かして、南北に視線が抜ける間取りに。フルオープンの全開口サッシを開けると、ダイニング、バルコニー、リビングが直線でつながります。
「愛犬はバルコニーでひなたぼっこをするのが大好き。春や夏はサッシを開け放つと、心地よく風が通り抜けます」とYさま。近隣からの視線が気になるリビングの東側は、高い位置に3連の窓を配置し、都心の住宅密集地でありながら、明るく開放感に満ちた暮らしを実現しました。
ダイニングキッチンのインテリアにもこだわりが光ります。白ですっきりと統一した空間は、レザー調のクッションウォールで柔らかみを生み出し、赤いガラスのペンダント照明を鮮やかな差し色に。ガラス照明はバカラ製で、奥さまが一目惚れされたもの。「この赤を生かすコーディネートをお願いしました。タペストリーのような和紙染めのクロスも素敵でしょう?設計士の廣瀬さんがデザインしてくれました」と奥さま。
併設のオフィスは、さらに3色を大胆に生かして楽しい雰囲気に。
「リキテンスタインの絵のような、アメリカンポップアートのイメージでデザインしてもらいました。お気に入りの空間で気持ちよく過ごせるから、ストレスが溜まりません」と顔をほころばせるYさまです。
自宅玄関の並びにオフィスの玄関を配置。オフィスの玄関ポーチは、側面壁と庇を鮮やかな黄色で個性的に。
幾何学模様のシックなクロスが素敵な主寝室。カーペットの床で落ち着きを。
縦長の大窓から光が差し込む玄関ホール。アイアンの格子をあしらった階段のデザインが美しい。
吹き抜けのLDKで伸びやかに子育て、生活動線も工夫してゆとりの暮らしを
[東京都 Hさま邸]
奥行きのあるモノトーンのタイル外壁と切妻屋根の佇まいが風格を漂わせるHさま邸。育ち盛りの3人の息子さまが日々成長され、お住まいになっていた賃貸マンションが手狭になったことから、ご実家の隣地にマイホームを新築されました。
天井高3.5mの開放感あふれるリビングは、南側のワイドサッシや高い位置の連窓から光がふんだんに差し込み、照明いらずの明るさです。
「日差しが温かいので、冬は床暖房だけで十分暖かく過ごせますし、気候の良い季節は窓を開けると心地よい風が通ります」とHさま。お子さまたちはタタミコーナーでゴロンと寝そべって遊ぶのが大好きだそう。
キッチンは調理の油ハネが気にならないよう、あえて壁付けに。ダイニングとキッチンを高めのカップボードでさりげなく仕切って、キッチンがリビングから丸見えにならないように配慮し、食器類や家電をカップボードにすっきりと納めています。
「回遊動線でキッチンからすぐに洗面室や玄関に行けるから家事もスムーズ。勝手口から直接洗面・浴室に行けるので、サッカー帰りで泥んこの子どもたちをお風呂に直行させられるのも助かります」と奥さま。
外壁の柱型の凹みを利用して、リビングに埋め込みの収納を造作。レジャー用品や季節モノは2階の大収納空間「蔵」にたっぷりしまえるので、住空間をすっきりと保てます。
「住まいにゆとりがあるから、子育ても家事もしやすくなり、心にもゆとりが生まれました」と奥さま。夜は間接照明の灯りだけをつけたリビングで、ゆったりと大人の時間を楽しまれています。
北欧テイストのインテリアにこだわった素材の質感が生きるナチュラルな住まい
[東京都 Nさま邸]
築40年以上を経て、耐震性に不安があったお住まいを『ハイブリッド シエナ』で建て替えられたNさま。内装と家具が美しく溶け合うLDKは、北欧インテリアがお好きなNさまのこだわりが隅々まで感じられるコーディネートです。キッチンのタイル色などライトブルーをアクセントに生かしながら、木の温もりに満ちた住空間を創り出しています。
「大開口の窓から光が差し込むのも気持ちがいいですね。夜はリビングだけライトを点灯し、ほのかな灯りでくつろいでいます」とNさま。
息子さまもリビングがお気に入りのご様子。「ナチュラルな雰囲気でリラックスできるから、帰宅しても自室に上がらず、ここでゆっくりと過ごすことが多いです」と語ります。
愛犬との快適な暮らしも大切にされているNさま。素材感を活かした凹凸感のあるうづくり調のフローリングは足触りが心地よく、愛犬も滑りにくくて安心。また、TVの背面の壁は調湿・吸臭効果のある「エコカラット」のタイル貼りに。
「おかげでペットの臭いも気になりません。夜、ダウンライトの灯りで、TVの後ろの白いタイル壁に美しい陰影が生まれるのも素敵です」 愛犬は天気の良い日、リビングの外に広がるタイル床のテラスでひなたぼっこをするのが大好きだそう。テラスにはペットシャワーやリードフックを設置しています。
「神山さんにご提案いただき、大満足のインテリアになりました。打合せも楽しくて私の要望もたくさん反映していただき感謝しています。絵画や雑貨を飾る楽しみも増えました」と微笑むNさまです。
吹き抜けから光舞うリビング ご家族が心豊かに暮らす邸宅
[東京都八王子市 Kさま邸]
閑静な住宅街の角地に、ゆったりと佇むKさま邸。街並みに調和しながらも、手彫り模様の外壁がひときわの重厚感を放つハイブリッド住宅です。
柱のない大空間のLDKは、リビング側を吹き抜けにして変化と開放感をもたらした印象的な設計。高さ4mの天井まであるコンビネーションサッシから自然光が舞うように差し込み、上質感漂うくつろぎの場を明るく包んでいます。
ウォールナットの家具と美しく溶け合うフローリングは耐久性も高く、「愛犬が爪でひっかいても傷つきにくいので安心です」と奥さま。
窓の外には大きなウッドデッキと芝生の庭が広がり、お天気の良い日には愛犬2匹の楽しい遊び場に。「家事が一段落した午後、ソファで庭を眺めながらワンちゃんとくつろぐのが幸せなひとときですね」と微笑みます。
ファイナンシャル・プランナーとしてご活躍のKさまは、自宅でお仕事ができるよう、眺めのいい2階ホールをお客様と商談ができる応接室に。続きに数段高いスキップフロアに隠れ家のような書斎を設けました。
Kさまはプロのバスアングラーとしても著名で、全米トーナメントに参戦のため渡米されることもしばしば。2階の大収納空間「蔵」にはウエアや旅行用品、スーツケースを、そして書斎の上の小屋裏収納に大切な釣り道具を保管されています。
「以前の家であふれていた荷物も全部しまえました。立体感のある間取りも気に入っています」とKさま。
オンとオフを上手に切り替えられるお住まいで、奥さまとゆとりの暮らしを心豊かに楽しまれています。
ご主人と奥さまのご両親との意見が一致して実現した完全同居
[東京都 Oさま邸]
2階バルコニーの存在が印象的なOさま邸。ガレージ部分は、将来、介護などが必要になった際は居室にも変更できるよう考えられている。
閑静な住宅地に建つ3階建ての住まいには、Oさま夫婦と、奥さまのご両親、8歳と6歳の娘さんの6人が生活している。玄関はひとつ、キッチンや浴室も共用する完全同居型の二世帯住宅だ。
1階の和室は親世帯のリビング。子どもたちもお気に入りの場所だとか。置き畳にしたのは、将来的な可変性を考えてのことだ。
二世帯それぞれの意見をまとめた住まい
最初は、キッチンや浴室を世帯ごとに分ける案も出たそうだ。けれどもご主人・ご両親とも一緒がいいとの意見。中心になってプランづくりを進めた奥さまは「思いが一致してよかったです。でもその後、具体案に入ってからは、細かい部分までそれぞれの希望が出て、調整は大変でしたね」と。
ひとつの世帯なら、物事を決定するのは早い。しかし二世帯で一軒の家を建てるとなると、双方の生活文化の違いも出てくる。どちらか一方だけが我慢することはなるべく避けたい。
「結局、キッチンは母、主寝室は夫というように、その空間を主に使う人の意見を尊重しながら全体のイメージを固めていきました」
完成した住まいは統一感のある明るい雰囲気。暮らす人それぞれの動線を考えたつくりは、とても快適そうだ。共用部と各世帯の空間、個人の空間が違和感なく溶け合い、互いの気配を感じる仕掛けも随所に施されているのがわかる。
2階のリビングダイニングは親世帯・子世帯の共用空間。食事のときだけではなく、いつも家族が集まる空間になっている。
生活空間をフロアごとにゆるやかに分離する
広い玄関を入ると、1階は主に親世帯が使う空間。庭に面した和室は両親のリビングであると同時に、子どもたちの遊び場や客間にもなる。家族は皆、玄関と行き来するたびに開け放った引き戸のそばの廊下を通る。奥にはお父さま・お母さまそれぞれの個室がある。
2階は二世帯共用の場だ。階段を上がるとすぐに洗面と浴室。これは、両世帯が気兼ねなく使えるように考えられた配置だ。
普段、キッチンを預かるのはお母さま。奥さまは晩に仕事から戻ると家事を交代する。
「2人でキッチンに立つことも考えましたが、母娘でも家事のやり方は違います。母が中心と割り切ったほうがいいとわかりました」
小さい子どもがいると、リビングはどうしても乱雑になりがちだが、「両親も過ごす場所なので、なるべく落ち着いた雰囲気にし、収納もかなり計算しました」
子ども部屋はリビングの横に。家事をしながらも子どもたちに声をかけられる位置だ。
3階は子世帯専用。階段上部にはご主人の書斎があり、横を通る家族とは必ず顔を合わせるつくり。
奥の主寝室は、子世帯のセカンドリビングとしても機能する。夜、親世帯が1階に下りた後は、ここでゆっくりとテレビなどを見て過ごすことが多いという。
完全同居ならではの工夫豊かな住まいには、家族が互いに思いやる、さりげない知恵が満ちている。
3階に上がると、階段上の小屋裏部分にはご主人の書斎がある。階段と手前床との間の壁は全面をガラスにして開放感を出した。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人・ご両親 |
敷地面積 | 110m² |
延床面積 | 181m²(1階 63m²、2階 64m²、3階 53m²) |
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建ぺい率 | 59% |
容積率 | 164% |
子ども部屋はLDKから見える位置。ここは2人の娘たちの遊び場兼勉強部屋。大人たちがリビングで過ごしていても様子がわかる。
3階の子どもたち用寝室。扉は1間半分の引き戸にし、通常は開放している。中高生になったら、また使い方も変わっていくだろう。
3階の広い主寝室は子世帯のセカンドリビング。ご主人の好みの都会的なインテリアで揃えた。親世帯は3階には上がらないルールにしている。
ダイニングの外のバルコニー。柵をルーバーにしたのでカーテンは不要。子どもたちと育 てている野菜も常に見える。
1階和室の外には、和の風情の小さな庭をつくった。水鉢も据え付けてある。
和室の2面は光を透かす引き戸。ふだんは開け放って廊下部分と一体感を出す。
4台のアメリカンマッスルが並ぶ家「世田谷ベース」
[東京都世田谷区]
ここは本当に世田谷?アメリカの軍事基地をベースに建築された、世田谷ベース。電柱一本、芝生の生え方ひとつ、すべてにオーナー様のこだわりが現れています。 建物のコンセプトは、アメリカの片田舎にある木造の民間飛行場。窓が小さく配置されたシンプルな建物は、カッコよく、どことなくかわいらしい、日本であまり見かけないスタイルです。1階はほとんどがガレージとなっており、オーナー様お気に入りのクルマとバイクがそれぞれ3台ずつ収納されています。クルマだけでなく、「世田谷ベース」内にはさまざまなアイテムが自己主張します。ブリキのアンティーク看板やラジコン、お気に入りのフライトジャケットなど、至る所でオーナー様の気配を感じさせてくれます。まるでディズニー映画に出てくるガレージのように、それぞれが今にも楽しく動き出しそうな気配です。
1階のほとんどはオーナー様お気に入りのクルマが配置されます。
ガレージの右側部分。ここで遊びに来た方とお茶をしたり、おしゃべりしたり。
ガレージ後ろにはマックルーズの工具箱、冷蔵庫などが並べられています。
2階の半分はオーナー様の書斎。モノが満載の発明ルームです。
ここにあるすべてのアイテムがオーナー様の気配を感じさせます。
ミニチュアカーはいたるところに配置される。上は'63のノバ。下はミッキーカマロの箱。
本物志向を追求したビクトリアンの家
[東京都 Nさま邸]
リビングからダイニングの眺め。それぞれ天井の高さを変えることで空間にメリハリをつけています。
都内の閑静な住宅地の一角。ゆとりある敷地に建つNさまの住まいは、美しい水平ラインを強調した堂々としたフォルムに、温かみのあるタイル貼りの外壁が重厚感あふれる佇まいを見せています。Nさまご家族のご希望を最大限にいかすとともに、その設計には心から暮らしを楽しんでいただくための多彩な提案を込めました。 住まいに求められる「安心・快適・環境との調和」という本質を追求した住まい。これから20年、30年という歳月が過ぎても、けっして古びることのない「本物の住まい」をカタチにしました。
水平ラインがどっしりとした風格を感じさせる外観。外構との一体デザインが印象的です。
ビクトリア調の味わいあふれる空間
室内は19世紀のイギリス・ビクトリア調の雰囲気でまとめました。煌めきと陰影、表情豊かな光をおとすシャンデリアを中心に、素材の質感を生かしたダークブラウンの床材や腰板が、外観同様に重厚感のある落ち着いた空気を満たしています。その一方、空間構成は極力シンプルに。細部の意匠も必要十分な装飾に抑えることで、家具や小物のデザインがいっそう映えています。
スライドドアを閉めた状態のリビング。いっそう落ち着いた雰囲気が漂います。
美しいステンドグラスの内部ドア
ご家族のためのくつろぎ空間にも創意工夫があります。その一つが、広びろとしたリビングとダイニングの境界に設けた4連のスライドドア。お客さまをお招きした際など、TPOに応じて2つの空間を仕切ることができ、開閉時それぞれの空間に異なる魅力を演出します。このドアのガラスは工芸の粋を感じるステンドグラスで、熟練した職人の手仕事によるものだそうです。
2面の開口から自然の光が入る和室。二畳分の床の間が美しいアクセントになっています。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 407m² |
延床面積 | 354m²(1階 196m²、2階 157m²) |
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建ぺい率 | 49% |
容積率 | 86% |
吹き抜けの玄関ホール。重厚でいながら開放感があります。
大勢で料理する際にも使いやすいアイランド型キッチン。収納も十分です。
和のくつろぎのある二世帯住宅
[東京都 Iさま邸]
水平ラインが整った安定感のある外観。植栽との調和も見事です。
悠然とした水の流れに風情が感じられる、そんな玉川上水のほとりに建つIさま邸。歴史を感じさせる街並みに、その和の佇まいが溶け込むように調和しています。 ゆとりある敷地をいかして水平ラインを強調した外観はどっしりとした安定感を感じさせます。アクセントは入り母屋の繊細な三角形で付けています。 幕板は日本家屋にふさわしいヒノキ色の「M-Wood」を採用しました。耐候性・耐久性にもすぐれたこの進化した木素材は、美しさと機能性を高い次元で両立しています。
堀座卓が印象的な「和」のリビング。建具を閉めれば、独立した空間になります。
和の趣あふれるお母さまの空間
1階にはお母さまが暮らすスペースとゲストをお招きする「大広間」となる和室続き間を配置。暮らし慣れたスタイルに合わせて、床は畳敷きを基本にしました。8帖と10帖の続き間は大勢のお客さまがいらしてもゆとり十分。掛け軸を飾る床の間や風合いのある床柱、シンプルな違い棚など、伝統の意匠を現代にアレンジしました。また、和室とつながる広縁も心地よさの演出に一役買っています。
床の間や違い棚、欄間など、伝統的な和の意匠が息づく二間続きの和室。
座卓リビングのある子世帯ゾーン
2階の子世帯スペースは、1階とはがらっとイメージを変えてモダンなイメージとしました。落ち着きのあるウォールナットカラーで統一した空間にはリラックスした雰囲気があふれます。くつろぎの中心となるリビングは、日本伝統の「座」のスタイルに。掘りごたつ形式としたリビングテーブルはゲストも肩の力を抜いてくつろげることでしょう。格子状の建具でダイニングと仕切ることもできます。
住まいの中心部から自然の光と風を招き入れるライトコート。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人 |
敷地面積 | 991m² |
延床面積 | 396m²(1階 194m²、2階 202m²) |
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建ぺい率 | 21% |
容積率 | 39% |
和と洋を無理なく調和させる外観と内観素材。
家族のふれあいと地階のくつろぎがある家
[東京都 Sさま邸]
出窓がアクセントになったスクエアな外観。パーゴラとリズミカルに配置された塀が印象的です。
Sさまの住まいが建っているのは、閑静な住宅街。ご新居の計画の際には住宅展示場を数多く見学され、住宅メーカーも慎重に選ばれたそうです。 「こちらの要望に対して、すばやく答えを出してくれたのがミサワホームでした」とご主人。「しかも、プランを押し付けるのではなく、一緒に考えてくれたのが良かったですね」。 外観デザインはBOX形のシンプルなフォルム。間取りは地階と屋上を含めて4層のライフステージという構成。お子さまたちの明るい笑い声がはじける明るい住まいです。
静かな地下に設けたホームシアタールーム。右手にはバーコーナーも設置。
家族のふれあいを第一に
Sさまがもっとも大切にされたのは、ご家族のコミュニケーション。そのため、玄関から各部屋へ入る動線が必ずリビングを通る「センターリビング」設計としました。「ほんの短い時間でも子どもに声をかけたり、顔色で何かを察してあげたり、そういうことが家族の一体感につながると思う」とご主人。そんな思いを込めたリビングにはいつも笑顔が揃い、まさに住まいの核になっているそうです。
2面の開口から光が入る開放的なリビング。3帖の付け和室が和の趣を添えています。
お楽しみ空間は地階に
Sさま邸のもう一つの特等地が地階にあります。それがドライエリアに面したバスルームとホームシアター。大きな開口によって地下とは思えないほどの豊かな光が入るこの空間。お風呂好きのご主人は休日の午前中、露天風呂気分を堪能されているそうです。また、ご趣味の映画や音楽鑑賞を思う存分楽しめるホームシアタールームには小さなバーコーナーも設けています。
Sさまご一家の笑顔が集まるリビング。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま2人・祖母 |
敷地面積 | 181m² |
延床面積 | 210m²(1階 71m²、2階 70m²、地階 69m²) |
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建ぺい率 | 40% |
容積率 | 80% |
地下の居室にも豊かな光と風をもたらすドライエリア。
ドライエリアに面した大開口のある浴室。露天風呂の心地よさが味わえます。
地元とのネットワークを大切にした二世帯住宅のカフェ&レストラン
[東京都 Oさま邸]
周囲とも調和している外観。右奥にあるのが住居部分の玄関。
カフェ&レストラン「AllPurpose Seasoning」は店舗併用型の3階建て二世帯住宅である。アンティークグレーのシックな外壁に囲まれた建物に、黒を基調としたファサード。店舗がカジュアルモダンなスタイルにも関わらず、全体として周囲ともしっかりと調和している。
アンティークな扉を活かしたファサード。モダンなスタイルながらオープンであたたかい雰囲気をつくり出している。ご主人がつくるフレンチベースのランチやディナーは、誰もが「美味」と絶賛。
ほどよい距離感を保つ二世帯
ご主人のお父さまがここで店を営んでいたが、Oさまご夫妻との同居を機に、3階建て二世帯住宅に建て替えた。そして、10年ほど飲食業界に従事していたご主人が、自分の店を持つという願いを叶えることになった。 Oさま邸の二世帯住宅は、親世帯と子世帯の住居が「ほどほどに独立」しているタイプ。キッチンやリビング、水回りなどは完全に独立しているが、玄関を共有することでお互いの気配を感じることができている。
木がもつ自然の風合いを活かしたカウンター。既製品の設備機器を利用しながら、巧みにつくり込んだオリジナルだ。
めざしたのは町の『洋食屋さん』
店舗部分の設計とインテリアは、ミサワホームと飲食店を手がけるデザイナーとのコラボによるもの。
店舗の場合、電気などの配線や水道やガスの配管といったインフラをどう効率的に配置するのかに工夫が必要だという。
また、ご主人が効率よく動くことができるよう厨房機器や客席などの配置も重要となる。さらに、店舗ならではのさまざまな法規制もクリアしつつ、こだわりの店舗スタイルへと仕上げていく。
「お互いにアイデアを共有しながら、店舗としての姿を模索していくプロセスは、とても楽しかったですね」とご主人。
ご主人がめざしたのは、地元の人々に親しまれる『洋食屋さん』。カジュアルモダンな粋なデザインが魅力の店舗ながら、オープンであたたかい印象だ。
ソファはすべて手づくり。背もたれの裏や座面の下は収納となっている。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・ご両親 |
敷地面積 | 94m² |
延床面積 | 158m²(1階 56m²、2階 55m²、3階 45m²) |
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建ぺい率 | 59% |
容積率 | 166% |
ご主人が一人で対応できるよう、厨房はすべて動線を考慮して配置されている。
ご両親のキッチンとダイニング。大小のたくさんの窓により、心地よい風が通っていく。
和と洋のコントラストが心地よい家
[東京都 Tさま邸]
和と洋のコントラストを演出するため、外観はどちらにも対応できるシックなデザインに。
Tさまご夫妻が土地を購入されてから新居が完成するまでに約5年間。その間、予算の範囲内で満足できる住まいづくりをめざし、検討を重ねられたといいます。 「主人はとても凝り性なので、自分でもすごく勉強して、納得ゆくまで考え抜いた結果、ミサワホームにお任せしようという結果になったんです」と奥さま。完成した住まいを訪ねれば、その徹底したこだわりが随所に息づいていることが感じられます。 それは、和と洋のコントラストが見事なまでに表現された住まいです。
エントランスのシンボルツリーとして植えたヒメシャラ。癒しの空間です。
和と洋の鮮やかな切り替え
1階は和のスペース。2階は洋のスペースと明快に分けられました。明るい2階に設けたファミリースペースは白を基調に、ガラス素材を効果的に使ったスタイリッシュな空間に。また、プライベートスペースとした1階は窓から眺められる庭も含めて純和風のテイストを貫きました。ご主人は「床柱1本にもこだわって打ち合わせを重ねたので満足しています」と満足のご様子です。
明るい自然の光が入る2階リビング。こだわりのホームシアター機器も調和しています。
仕切りながらも、つながる空間
2階ダイニングには床から天井までの開口を設け、自然の光がたっぷり入る開放的な空間。エントランスに植えた株立ちのヒメシャラが目を楽しませてくれます。一方、リビングは大迫力のホームシアターが楽しめる空間に。ガラスとディレクションウォールでダイニングとゆるやかに仕切ることができ、つながりながらも独立感を演出することができます。
リビングとダイニングの境界にはガラス素材を使ってソフトに仕切っています。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人 |
敷地面積 | 164m² |
延床面積 | 168m²(1階 84m²、2階 84m²) |
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建ぺい率 | 70% |
容積率 | 200% |
伝統の意匠をいかしながら、現代の美に仕上げた和モダンの空間。
玄関ホールから見える坪庭。視線の抜けが心地よい空間です。
床から天井までの大開口が心地よい2階ダイニング。
玄関ホールから続く廊下の正面には、石灯籠を配した坪庭が。
リゾートホテルの安らぎを生む家
[東京都 Mさま邸]
ベージュ系の塗り壁がやわらかな印象を、パティオを囲むガラスがシャープな印象をかもし出しています。
Mさま邸の敷地はバス通りに面し、向かいには4階建のマンションがありますが、そうした都会ならではの環境の中でも、開放感とプライバシー確保を両立する住まいを実現されました。 外観はシンプルなBOX形。塗り壁と木のやわらかさとガラスの硬質な印象という異質な組み合わせがデザインを引き締めながら、豊かな表情を生み出しています。 また、「都市部でも閉鎖的になりすぎず、楽しい雰囲気の家にしたい」と、Mさま邸が特にこだわったのがバスルーム。休日には日中も入浴を楽しめるリゾートホテルのようなリラックス空間が実現しました。
高級リゾートホテルを想わせるバスルーム。まるでリビングのようにリラックスできます。
囲うことで開放感を広げる工夫
M邸ではパティオを上手に活用することで、快適さとプライバシー確保を両立しています。約22m2の広いパティオはフロストガラスで囲むことにより、視線を遮りながら光が通り抜ける心地よい空間になっています。また、ガラスの隙間を30mm開けているため心地よい通風も得られます。このパティオに隣接したリビング・ダイニングには都心部とは思えない開放感が満ちあふれます。
パティオと隣接したリビング。同じ床レベルと大開口によって一体感のあるスペースになっています。
リゾートライクな、こだわりのバスルーム
バスルームはMさま邸のご要望に応えて、十分な広さを確保するとともに"アマンリゾート風"にコーディネイト。床・壁、洗面台には大判タイルを使用して重厚感を出しながらも、天井や収納部分には質感のある木を使ってやわらかな印象にしています。また、間仕切りやドアにはガラスを採用して視線の"抜け"を良くしたため、明るくのびのびと入浴が楽しめる空間になりました。
リビングとは別面にパティオと隣接したダイニング。こちらも大開口があり、リビング、パティオとの大型一体感スペースを実現しました。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご主人・奥様・長女・次女・三女 |
敷地面積 | 198m² |
建築面積 | 112m² |
延床面積 | 348m²(BF 108m²、1階 101m²、2階 111m²、3階 27m²) |
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建ぺい率 | 60% |
容積率 | 200% |
壁一面の窓から坪庭を眺める玄関ホール。孟宗竹の清々しい緑が目を楽しませてくれます。
ウッドデッキを敷き詰めたパティオ。採光と通風を考え、フロストガラスで囲んだ快適スペースです。
地下を快適LDKにした都心の二世帯住宅
[東京都 Sさま邸]
一見、住宅とは思えないモダンなデザインの二世帯住宅。都市の洗練された美意識が息づいています。
Sさまは、都心近くの約50坪の敷地に、モダンでシャープな外観の二世帯住宅を新築されました。当初は3階建をお考えでしたが、用途地域上、建物の高さに制限があるため、2階建+地下室の3層とし、子世帯は地階、親世帯は2階をメイン居住スペースとされました。 外観は、コンクリートとガラスで構成された極めてモダンなデザイン。細かなディテールまでこだわった、都市のオブジェのような造型です。また、都市部でのプライバシーとセキュリティー確保のため、接道面には窓を設けない"クローズド・ファサード"としています。
外構の照明に照らし出された外観。シャープで力強い面構成がさらに際立ちます。
親世帯ゾーンは、明るく心地よい2階に
親世帯のリビングは明るい陽ざしが入る2階に設けました。室内は、ホワイトの壁にダークブラウンのフローリングや建具を合わせ、落ち着いた雰囲気に。ピュアホワイトの造り付けTVボードも美しいコントラストを見せています。また、南面の大開口には天井までのバーチカル(縦型)ブラインドを取り付け、光を微妙にコントロールして心地よさを創り出せるようにしています。
親世帯のリビング。白い壁とダークブラウンのフローリングが心地よく調和しています。
地下でも驚くほど明るい、地階の子世帯ゾーン
子世帯のLDKは、ドライエリアのある南側に広い開口を確保することにより、地下の常識を超えた、明るく開放的なスペースになっています。キッチンはフルオープンとし、奥さまが料理などの家事をしながらお子さまを見守れるようにしました。また、ドライエリアやハイサイドライトの配置といったプランニングの工夫により、自然の風が心地よく通り抜ける"風の道"を設けています。
地階にある子世帯のLDK。南面のドライエリアと北側の高窓から光がたっぷり入ります。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご両親・ご夫婦・長女・長男 |
敷地面積 | 176m² |
建築面積 | 88m² |
延床面積 | 232m²(地下 70m²、1階 82m²、2階 79m²) |
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建ぺい率 | 49% |
容積率 | 86% |
限られたスペースに、最大限の使いやすさと機能美を込めたサニタリースペース。
静かで落ち着ける地下の長所をいかした、約4.5畳の書斎スペース。
二世帯共用の玄関ホール。2階への階段はオブジェとしてデザインされ、空間のアクセントに。
交流を楽しむ「ピットリビング」のある家
[東京都 Kさま邸]
三角形に近い角地の敷地。変形をデメリットではなく、個性としてプラスに考えデザイン。
この住まいのいちばんの特徴は、リビングの円形ソファ。これは「家族や友人が集まりやすく、楽しめる家にしたい」というKさまのご要望をカタチにしたものです。「ピットリビング」と名付けたこの空間を中心に、楽しいコミュニケーションが広がる住まいになりました。 外観デザインも個性的。三角形の変型敷地を逆にいかし、階段状に雁行させた建物のフォルムと外構のアールをリズミカルに組み合わせた、見た目にも楽しい外観デザインとなっています。さらに建物と外構は一体感を出しながらも、フォルムの違いや組み合わせの妙を強調しています。
大勢が集まりやすい円形ソファの「ピットリビング」。団らんを楽しくするアイデアです。
集まりやすく、みんなで楽しめる空間
住まいのコミュニケーションの中心は、円形ソファを備えた1階リビング・ダイニング。どの位置に座ってもみんなの顔を見ることができる直径約 3.5mのソファはかなり大きいサイズですが、床面より30cm下げることで圧迫感がなく、落ち着く空間になっています。また、地下にはオフィス兼書斎のほかにプレイルームを設置。楽器演奏やホームシアターとして楽しまれています。
「L字型や対面型のソファよりリラックスできる」という円形ソファのあるピットリビング。
暮らす心を豊かにしてくれるデザイン
ダイニングやサニタリーなどの日常的な生活空間についても、すみずみまで美しいデザイン性にこだわりました。たとえばダイニングにはガラスのテーブルや鏡面仕上げの収納扉などを用い、自然光や照明に華やかに映える効果を狙っています。また、サニタリーも床・壁の素材や水栓金具、光の入り方や販社の仕方にまでこだわり、豊かな時間が味わえるリラクゼーションスペースに仕上げました。
円形ソファのあるリビングとつながりながら、半独立の落ち着きが感じられるダイニング。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | --- |
敷地面積 | 165m² |
建築面積 | 82m² |
延床面積 | 231m²(地階 85m²、1階 82m²、2階 63m²) |
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建ぺい率 | 50% |
容積率 | 100% |
白を基調とし、ガラスを多用したサニタリー空間が、清潔感と明るい開放感を演出。
オフィス兼書斎とプレイルームを設けた地階。防音性にもすぐれています。
シンプルなフォルムで素材美をいかす家
[東京都 Mさま邸]
リビングとダイニングの仕切りに大理石のレッドトラバーチンを採用。力強い存在感があります。
素材のテクスチャー(質感)と色の美しさを主役にするために、フォルムは極力シンプルに抑える。これがMさま邸の設計における基本テーマでした。 外観もシンプルなデザインですが、タイルや木、コンクリートなど、さまざまな素材を巧みに使い分け、豊かな表情を生みだしています。 また、大理石のレッドトラバーチンやジャラ材といった重厚感のある素材をふんだんに用いたリビング・ダイニングはもとより、エントランスやサニタリーなどすべての空間にこだわり、シンプルながらも優美な印象の住まいとなっています。
広びろとした2階リビング。本物の自然素材をいかした空間には気品と重厚感が漂います。
シンプルな中に優美さを演出
インテリアにも「シンプルな中の優美さ」を追求しました。2階リビング・ダイニングは、一枚岩を想わせるレッドトラバーチンで空間を大胆に仕切り、床には重厚感のあるイペ材を採用。この二つの素材が際立つよう、壁面は白、照明はダウンライトのみとシンプルにまとめています。バスルームも御影石を主役として、それ以外の素材は存在感を抑えるような配慮がなされています。
バルコニーのルーバーからは外の明るい陽射しが入り込みます。
都市部でプライバシーを守る工夫
道路からの視線をカットするため、玄関ホールにはハイサイドライトを選びました。窓が高い位置にあるので、プライバシーは確保しながら光を存分に取り入れることができます。また、リビングに隣接するバルコニーはフェンス部分にルーバーを設け、隣家の視線が届かないように配慮しました。通風・採光を確保しながら目隠しができるため、都市部のプライバシー確保には最適です。
シンプルで端正な美しさを備えた外観。シャープでありながら、どこか温かみが感じられます。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | ご夫婦・お子さま1人・祖母 |
敷地面積 | 133m² |
建築面積 | 92m² |
延床面積 | 259m²(1階 92m²、2階 87m²、3階 80m²) |
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建ぺい率 | 69% |
容積率 | 194% |
御影石とガラスのみで構成したバスルーム。徹底した美意識が貫かれています。
照明はダウンライトのみでシンプルかつ優美さを演出。
リビングに隣接するバルコニー。床やルーバーには木を用い、室内との一体感を演出しています。
整然としたテクスチャーが魅力の外観。
シンプルを極めて個性が輝く家
[東京都 Tさま邸]
シンプルなBOX形の外観。計算された凹凸のレイアウトが美しい陰影をつくります。
新居の設計にあたり、Tさまからは「1950年代のバウハウス系のデザインが好きなので、シンプルでインテリア家具が映えるような住まいにしたい」というご要望を頂きました。 そこで、外部から程よく遮断された立地条件をいかして南面に大開口を設け、シンプルな空間に自然の光がたっぷり入るプランニングとしました。 シンプルなボックスデザインの建物は、外壁をホワイトで統一していますが、大小の窓をリズミカルに配置した彫りの深い印象と、植栽や周囲の緑が"額縁"のような役割を果たし、建物の造形的な美しさをいっそう際立たせています。
白壁とフローリングで構成されたシンプルなリビングが、家具の美しさも引き立てています。
上質なくつろぎを生む創意工夫
リビング・ダイニングには南面に設けた大開口だけでなく、格別のくつろぎ感を生むための多彩な工夫を込めています。たとえば、照明を「一室多灯」にしていること。複数の照明器具で陰影ができるため、空間に奥行き感が生まれるのです。また、リビングの一角にあるウォールドアを開け閉めすることで、一体の大空間にしたり、仕切って仕事部屋や勉強コーナーにしたりすることができます。
モダンなデザインの家具や照明器具が自然に馴染む、シンプルな空間。
すみずみまで洗練された美を追求
T邸では住まいのすみずみまでシンプルな機能美を追求しました。玄関ホールは白を基調にコーディネート。自然の光を取り入れて空間を広く見せるとともに、インテリア小物をより美しく引き立たせる効果も発揮しています。また、サニタリースペースも白を基調色としたホテルライクな仕様に。鏡やガラスなどの素材を効果的に使うことで、ゆったりとした広さと心地よさを演出しています。
スライド式のウォールドアを開け閉めすることで、用途に応じた空間利用が楽しめます。
所在地 | 東京都 |
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家族構成 | 奥様・お子さま1人 |
敷地面積 | 252m² |
建築面積 | 77m² |
延床面積 | 97m²(1階 75m²、2階 22m²) |
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建ぺい率 | 30% |
容積率 | 38% |
玄関ホールは、高窓と地窓の合わせ使いで、プライバシーを確保しながら開放感を実現。
リビングの奥に設けた階段。シンプルなフォルムとシックな色調が印象的です。
長いカウンターや壁いっぱいの鏡などでゆとりある広さを表現したサニタリー。
リゾートの憩いに満ちた平家の家
[東京都小平市 Kさま邸]
「バリ島のリゾートホテルのようなくつろぎに満ちた住まいで、友人たちと楽しい時間を過ごしたい」。
そんな想いを叶えた平家のKさま邸。舞台となるリビングは、窓の外に広いデッキや南国風の庭が広がり、まさにアジアンリゾートの雰囲気。
ダークな色合いの床や建具と、珪藻土(けいそうど)のコテ塗り壁が調和し、間接照明のやわらかな灯りが優美なムードを醸し出しています。
リビングの一画にしつらえたモダンな和室は、障子を開け放てばひと続きの大空間になり、大勢のご友人が思い思いの場所でゆったりとくつろげます。和室の窓から眺めたときは庭が和風に見えるよう、植栽や庭石に趣向が凝らされていました。
一方で、一人暮らしのKさまがふだんは効率よく快適に暮らせるように、プライベートエリアの間取りをひと工夫。 ダイニングキッチン、寝室、納戸をつなぎ、1LDK感覚のコンパクトな空間で日常生活が完結できるようになっています。
もうひとつ、とっておきのリゾート感を味わえるのが、お風呂好きのKさまの夢を叶えた浴室です。インテリアのような美しいデザインの浴槽に浸かりながら、庭の眺めを楽しむバスタイムは至福のひととき。
「湯上りのほてった体で外に出て庭の東屋でひと休みすると爽やかな風が心地よいです。一日の疲れが癒されて、心身ともにリフレッシュできます」とKさま。
プライベートな空間が見えない造りだから、バスタオル一枚で涼んでいても近隣からの視線が気になりません。
「男の隠れ家」のようなこのお住まいは、多忙なKさまが自分を取り戻す憩いのオアシス。今夜もご友人が集まり、賑やかな宴となりました。
四世代が暮らす、都市の住まい
[東京都大田区 Yさま邸]
Yさま邸は、東京の私鉄沿線駅から徒歩5分。東京のなかでも閑静な住宅街のなかにあり、渋谷や横浜などターミナル駅まで30分ほどというアクセスのよさだ。商店街も充実し、まさに都会の利便性と快適性を備えた絶好のロケーションに立地しているといっていい。
古くから住まいを構え、地縁を大切にしたいこともあり、Yさまご夫妻は建て替えの際、迷わず二世帯住宅を選択。同居しているのは、ご主人のお母さまと長男のご家族で、四世代がそれぞれの暮らしを大切にしながら、互いに心地よい交流を実現している。
1階がYさまご夫妻とお母さま、2階が長男ご家族の住まいだ。それぞれの世帯に「蔵」があり、収納力もたっぷり。世帯ごとのライフスタイルや生活時間帯に合わせ、間取りやテイストは異なっている。
1階のYさまご夫妻は、明るいチェリーの木目調の床、天井、建具に囲まれた和モダンスタイル。「お正月には、ここに息子や娘の家族も含め、総勢21名が集合します。気軽に人が集まり、いろいろなことができるようダイニングを広くして、リビングはあえてつくりませんでした」とご夫妻は微笑む。
ダイニング横には蔵があり、親族が集まった時に使うテーブルなどの出し入れも容易にできる。そして、その分天井が高く、光をたくさん採り込むことが可能だ。
蔵上のスペースがご夫妻の主室で、テレビやパソコンを楽しむスペースと寝室の2部屋が並ぶ。リビング側の障子窓を通して、階下の気配が伝わってくる。
ダイニングに隣接するお母さまの部屋には、100年ものの桐のタンスが置かれるなど、以前の住まいで使われていたモノが随所に活かされている。
一方、2階の長男ご家族の居住空間は、ホワイトを基調としたナチュラルスタイルだ。キッチン、ダイニング、リビングが一体となったオープンスタイルで、南面の大きな窓から注ぐ明るい陽射しがよく似合う。ダイニングに直結した子ども部屋は、西側に大きな窓を設け、爽やかで開放的な空間になっている。
「子どもたちが、必ずこのダイニングを通って自分の部屋へ行くようにしました。蔵のある分、隣家よりも高さがあるので、窓からの視界が開けているのも気に入っています」と長男ご夫妻。
「実は、子どもたちは長い時間を祖母の畳の部屋で過ごしているんですよ」と長男ご夫妻が語るように、玄関は異なっても内部は扉1枚で往来が可能な二世帯住宅。都市の喧噪をよそに、世代を超えて穏やかな暮らしがここにある。
2階リビングと屋上を設けた眺望重視の家
[東京都大田区 Aさま邸]
車や人の往来が激しい幹線道路から坂を上ると、そこには尾根状の高台が続いています。ここは都心ながら空の広さが実感できる気持ちのいいエリア。折しも桜がそこかしこで咲き乱れています。そんな環境に立地するAさま邸は、端正なフォルムに白とグレーのツートンカラーが施されたモダンな姿を見せていました。
家をつくろう。そう決心したときに、まずご主人がこだわったのは「眺望」でした。それまで住んでいたのは高層マンションの上階。そこでの視界は周囲を遮るものがなく、遠くに富士山がくっきり見えるほどの素晴らしい眺めが確保されていました。そのため、戸建てとはいえ見晴らしのいい環境を求めるうちに、この土地と出合ったのです。
そして明るい2階をリピングにして広い開口部をとり、そこに「蔵」を設けることで、蔵の高さの分だけ中3階ができるとともに、屋上を設置。周囲は閑静な住宅街ということもあって、屋上からは都心が見渡せるだけではなく、富士山もちらり。リピングからも美しい桜並木が堪能できます。
一方、奥さまがもっともこだわったのがキッチンと収納です。家事をしながら子どもたちと会話ができるオープンキッチンにすること、家事の動線に沿った場所に収納を設けることが希望でした。なかでも便利なのが、2階の「蔵」。設計当初は不要と思ったそうですが、ご主人の勧めで設置。リピングに隣接しているため、日常よく使うものから普段あまり使わないものまで収納することで、リピングをより広く使うことができると大好評です。
そうしたご夫妻のこだわりを含め、設計には3人のお嬢さんたちの意見もしっかり反映されています。部屋の位置や内装など、それぞれが求める居心地を実現するため、設計段階から積極的に参加されたとのこと。各部屋を拝見すると、まさに三者三様の楽しそうな空間になっていました。
1階には、子ども部屋がひとつと、ご夫妻の寝室とご主人の書斎があります。寝室にも広い開口部があって、そこから直接庭へと出ることもできます。庭のあることも、ご主人のこだわりのひとつでした。暖かい季節となった今、本格的な庭づくりに取り組みたいと笑顔で語るご主人。そしてみなさん、この家が大好きだと語ります。家族全員で考え、つくりあげたAさま邸は、永く家族に慈しまれていくことでしょう。
微気候デザインを採り入れた 明るく心地のよい都市型住宅
[東京都足立区 Iさま邸]
住宅街に位置するIさま邸は、キューブ状の外観が印象的です。白い外壁に、正方形をモチーフにしたサイズの異なる窓がランダムに配置されているのも、外観に素敵なアクセントを添えています。
都内の住宅街のなかでコンパクトな敷地に建つIさま邸は、居住空間をより広く、明るく、心地よいものにするために、さまざまな工夫が凝らされていました。3階建てのIさま邸は、1階はご夫妻の寝室や水回り、2階にリビングやダイニングといったパブリックスペース、3階が子ども部屋という空間構成。なかでもリビングとダイニングが印象的でした。リビングの扉を開けると、まっ先に目に飛び込んでくるのがキッチン。
白くて広いワークトップ、その奥にあるシックなツートンカラーのビルトイン収納は、まるでインテリアのように美しく、Iさま邸のこだわりのひとつとなっています。正方形をモチーフにした収納は、奥さまが収納するものをすべてリストアップし、そのサイズや種類を考慮したうえでつくられたオリジナル。ワークトップに隣接してダイニングテーブルが設置され、効率のよい家事動線も実現しています。
南側に面したリビングには、開口部の配置に工夫が施されています。南側の大きな開口部のほかに、吹き抜けの上にはトップライトを設置。さらに階段空間との間にも大きな窓をつくることで、ここからも光が入ってくる仕かけです。
そのためリビングは、多方向からの光が空間全体に程よく注がれ、いつでも心地よい明るさを確保しています。
同時に、開口部やトップライトを開けると、風がダイニングやリビングを通って上方へと抜けていき、気温の高い時期でも冷房を使用せずに心地よく過ごすことができるといいます。
これは、自然の力を巧みに利用した「微気候デザイン」を採り入れたもの。光と風の通り道をつくることで、自然エネルギーだけでもより快適になるという好例でしょう。また、もうひとつ印象的なのが、階段です。ここも吹き抜けになっているため圧迫感がなく、リビングと外側に面した大きな窓があることで、明るさも十分に確保されています。
特にリビング側の窓は、階段からリビングの様子が見え、逆にキッチン側からも階段を利用する姿が見えるため、ご家族がそれぞれに気配を感じることができると好評です。ほかにも、2階の床に敷き詰められた無垢のかりん材、白い塗り壁、キッチン以外にも豊富にある収納、3階の明るく開放感のある子ども部屋など、Iさまご夫妻のこだわりが随所に生きています。
コンパクトな敷地ながら、広さと明るさを十分確保したIさま邸は、これからの都市型住宅のひとつのお手本になるのではないでしょうか。
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