Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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大空間のリビングや芝生の広場で遊び、学び、語り合う子育て家族の住まい

[石川県 Nさま邸]

趣豊かな苔山や山採りの樹木に彩られた小径のようなアプローチを通って玄関に辿り着くNさま邸。大空間のLDKは、高天井のリビングがいっそうの開放感を生み、窓の外には軒の深いテラスと芝生の庭が広がっています。

Nさまがこだわったのは、お子さま達が楽しく学び、健やかに成長できて、親子の会話が弾む住まい。
「キッチンに立つとLDKから和室まで見渡せて、芝生の庭で子ども達が遊ぶ様子も見守れるから安心ですね」と奥さま。キッチンと一体に造作したウォールナットのロングカウンターと大テーブルもご夫妻のお気に入り。カウンターはお子さま達のお絵かきや学習スペースとして大活躍しています。

「カウンターが散らかっていても、片付けずにテーブルで食事ができますし、料理をしながら勉強を教えてあげられるのもいいですね。長男は来年小学生になりますが、子ども部屋に机は置かないつもりです」

映画ファンのNさまはリビングにサラウンドシステムも設置してホームシアターに。またキッチンの隣には書斎を設け、壁一面の本棚に蔵書を収納して家族の「図書室」にしています。お子さま達はここで読書をするのが大好きだそう。

「家族みんながいつもリビングにいるから、自然に親子のコミュニケーションも深まります。子どもの保育園の友達もたくさん遊びにやってきて、楽しそうに走り回っています。

居心地がいいみたいで、ママ友もみんな長居していくんですよ」と目を細める奥さま。その笑顔に暮らしの満足感が現れていました。

多彩な庭を創り、四季の移ろいを潤い豊かに楽しむ二世帯の暮らし

[石川県 Yさま邸]

和の趣を生かした間口23メートルの風格ある佇まい。長く伸びる下屋の水平ラインが美しいYさま邸は、1階が親世帯、2階が子世帯の二世帯住宅です。

石タイル壁のアプローチを歩いて玄関に入ると、地窓から坪庭の眺めが目に入り、つくばいに落ちる水音が心地よく響きます。

さらにリビング、ダイニング、和室と移動する度、異なる風情の庭が現れて目を楽しませてくれます。

「能登の山採りの樹木を植えた6つの庭が、四季折々、それぞれの味わいを見せてくれるので、見飽きることがありません」とYさま。

なかでも伝統工芸の建具やアカマツの床柱など、しつらえに凝った和室はYさまのお気に入り。「輪島塗の座卓で、和庭の景色を愛でながらくつろいでいると、心が自然に和みますね」と目を細めます。

一方、2階・子世帯はワンルームの開放的なLDKをつくり、リビングは平織りのテキスタイルフロアにしてくつろぎ感を。「北欧風のナチュラルモダンな雰囲気にこだわりました」と息子さまご夫妻。

完全分離型の二世帯住宅ながら、仲の良いご一家はいつもご一緒。夕食は1階のダイニングに集まって、毎日家族みんなで賑やかに。ダイニングの外には広いテラスがあり、アウトドアリビングとしても活躍しています。

「家族でバーベキューをしますし、夏はビニールプールを置いて孫たちに水遊びをさせました。
キッチンからも目が届くから安心ですね」と奥さま。3世代6人家族の潤い豊かな暮らしを満喫されています。

生活の美意識を育んでいく住まい

[石川県 Hさま邸]


伝統的な日本家屋が並ぶ街並みに溶け込みながらも、凛とした個性が際立つH邸の佇まい。

ご新居の設計にあたってHさまのご要望は「外壁にタイルを使うこと」「室内の床は大理石にすること」と極めて明快でした。 海外のホテルや美術館を参考にして、自分らしいスタイルの家を創り上げたいと模索されていたご夫妻。その具体的な住まいづくりは「GENIUSアーバンデザイナーズ」の雑誌記事との出会いから始まったといいます。 「限られた予算の中で、タイルや大理石を使うのは無理と諦めかけた時もありましたが、ミサワホームさんと会って実現できると聞いた時はとても心強かったですね」と、奥さまも笑顔で当時をふり返ってくれました。


広い玄関ホール。壁面いっぱいの収納でたくさんのモノがすっきりと収まります。

高級素材を使うコスト配分の妙

大理石などの高級素材を使った家づくりを可能にしたのは、2階のプライベートゾーンと比べて1階のパブリックゾーンに比重を置くというコスト配分の妙でした。上質なホテルで過ごすような上質な空間を望まれたHさま。リビングの床は床暖房を入れた大理石とし、デッキテラスまでオープンにつながる開放的な空間としました。晴れた日はテラスに出てブランチを楽しまれるそうです。


余計な装飾のないシンプルなリビング。床暖房を内蔵した大理石で快適性にも配慮されています。

生活を楽しむ空間の美意識

お気に入りの家具や絵画と一緒に暮らす空間は、海外の美術館を参考にシンプルにまとめられています。ホワイトを基調にしたスクエアな空間には、コルビジェのソファやモンドリアンの絵画がよく似合います。設計段階から照明器具は天井にすっきり納めるとともに、収納や暖房器具などもビルトインされているため、空間に余計な凹凸がなく、インテリアの美しさを少しも損なうことがありません。


温かみのある色調のフローリングを用いたダイニング。絵画もコーディネートされています。

所在地 石川県
家族構成 ご夫婦・お子さま1人
敷地面積 167m²
延床面積 134m²(1階 73m²、2階 61m²)
建ぺい率 48%
容積率 80%


スケルトン階段は視線が抜けるため、空間の広がりが感じられます。

ひと続きのリビング・ダイニングは床の素材を換えるなどで、ソフトに仕切っています。

伝統的なまち並と融合した光と風がやさしく包む住まい

[石川県 Mさま邸]


下屋の水平ラインと面格子や壁面の垂直ラインが、独特の外観をつくり出している。

Mさま邸のあるエリアは、文教地区の一角。しっとりと落ち着いた景観と閑静な環境を維持し、保全するため、独自のまちづくり協定を定めています。 Mさま邸の外観は、そうした周囲の雰囲気に溶け込みながらも、独特のフォルムが印象的です。


雁木にみたてた下屋の空間は、内と外をさり気なく仕切る役割を果たしている。

まちの景観になじむ外観デザイン

外観を特徴づけているのは、2方向の道路に沿って延びる下屋と、フラットルーフの住居部分のデザインでしょう。 下屋はまち並みとの融合を実現しているのと同時に、道路と住居とをソフトに仕切る役割も果たしています。この下屋でつくられた空間は、雁木(がんぎ)づくりのよう。雁木は雨や雪をしのぐため、軒から庇が長く延び、その下が通路になっている雪国特有のつくりです。
また横に延びる下屋に対し、外壁には縦に面格子が施されているため、外観に心地よい緊張感を生み出しています。面格子には独特の陰影が感じられることから、建物全体に圧迫感がないだけでなく、和の風情を醸し出すことにも成功しています。


リビングは天井が高くて開口部も広いため、明るい陽射しがたっぷりと注ぎ込む。

家族のお気に入りの空間"DEN"

室内は1階がパブリックスペースとなっており、すっきりとしたダイニングキッチンと天井の高いリビングが中心。それらは壁で仕切られているものの、高さのあるガラス戸をオープンにすると適度な一体感を感じさせる仕掛けに。リビングに来客があっても、ダイニングで家族が過ごすこともできると好評です。 また1階とプライベートスペースである2階をつなぐように設けられているのが、DENと呼ばれる多目的空間。ここにはたくさんの書籍が書棚に並び、窓からいっぱいの光が差し込むため、家族にとっての癒しの空間なのだそう。
2階へ続く階段やそれぞれのプライベートルームにも、自然の光が無理なく取り込める工夫がなされ、いつも明るく、風がやさしく流れるデザインになっています。 Mさま邸は、扉や窓といった開口部がうまく配置されているため、どこにいても家族の気配がわかるという。それぞれのプライバシーを確保しながら、互いのぬくもりを身近に感じられる住まいです。


ダイニングキッチンは、床や家具などにウォールナットをベースにナチュラルオークを加え、空間に軽快さを与えている。キッチンの目隠し役でもある収納部分は奥さまのご希望によるオリジナルだ。

所在地 石川県
家族構成 ---
敷地面積 ---
延床面積 ---
建ぺい率 ---
容積率 ---


1階と2階をつなぐDENは、読書とくつろぎのスペースとしてご家族全員のお気に入りだ。

ご主人の部屋はメゾネット式。窓が多く採光もたっぷりあって、心地のいい空間となっている。

2階へ続く階段にもホールの窓やトップライトから陽射しが差し込む。

北陸の気候風土に合った住まい

[石川県 Kさま邸]

風通しがよく、陽射しがたっぷりと注ぎ込む明るい住まい。これが、Kさまご夫妻が家を建てるときのご希望でした。

お住まいのある住所は、石川県のなかでも比較的温和な気候。それでも冬は、北陸特有のぐずついた天気が続きます。そんな冬をより快適に過ごすことのできる住まい。風通しや明るさに対するご希望には、そんな思いがこめられています。

そして完成したプランは、ご家族がもっとも多くの時間を過ごすパブリックスペースを1階の南面に配するというもの。リビング、ダイニング、キッチンが直線的につながって、高く大きな開口部からは光がたっぷりと注ぎ込みます。

そして、白い壁とやわらかな色調のフローリングや建具、北欧デザインのインテリア。それらが絶妙に調和して、空間全体をやさしい明るさで包み込んでいます。リビングに隣接する和室は、大きな窓から隣地の豊かな竹林が借景となり、琉球畳がいっそう和モダンな印象に。

特に奥さまがこだわったのは、パントリーとファミリークロゼットを設けることでした。広いパントリーがキッチンのちょうど裏側にあり、ここにも南側の窓から光が入り込みます。また、1階の階段室の横に配置されているのが、ファミリークロゼットです。ここはご家族全員のウォークインクロゼットともいえる空間で、ふだん着用する衣類などをたっぷりと収納。出かけるときも帰宅後も、ここで着替えることで、ご家族の動線が短縮される仕掛けです。

また、Kさま邸には、さまざまな北陸ならではの建築様式や暮らしに必要な空間が採り入れられています。たとえば、玄関ポーチ。冬の風雪を逃れるために雁木のような下屋が張り出し、壁の一部には伝統的な面格子がはめ込まれています。玄関ホールの正面にあるピクチャーウィンドウには、窓枠を覆う壁に越前和紙が貼られ、これも北陸ならではのあしらいとのこと。窓からは、季節ごとに異なる表情を見せるアオハダの木が映り込みます。

さらに、北陸では、住まいのなかに洗濯物が干せるスペースを設けるのが一般的なのだそう。Kさま邸にも、2階の南に面したランドリールームが設けられていました。

その土地の気候風土に合った様式を採り入れ、空間に工夫を凝らすことで、四季それぞれのよさを味わいながら暮らす。それこそが、住まいにとっての本来の豊かさなのではないでしょうか。ご家族の温かさが、そのまま住まいにも表現されていました。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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