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新旧の"年明け"と厄を払う節分の豆まき

節分と厄年の深い関係?

2月3日は「節分の日」、節分といえば、厄年の人が厄払いをしたり、豆まきで特別な役割を担ったりします。また、厄払いをするのは、松の内から節分までが適しているなどとも言われますね。節分と厄年には深い関係があるようですが、どうしてでしょうか?厄年と節分の関係に迫ります。

そもそも厄年とは?

厄年とは、文字通り災厄に遭いやすいとされる年齢のこと。由来や根拠ははっきりしませんが、平安の昔から根強く伝わる風習です。
厄年とされる年齢は地域や寺社によって違いますが、一般的に男性が数え年で25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳と言われています。厄年を「本厄」、厄年の影響が出る前後一年を「前厄・後厄」と呼び、厄払いの祈祷を受け付けている寺社が多くあります。
では、どのタイミングで厄払いをしたらいいのでしょう。基本的にはいつでも構わないし、寺社でも通年受付けているようですが、よく言われるのが「元日から節分までの間」です。

厄年が始まるのはいつからか?

「元日から」というのは、年が明けて厄年に突入したら、ということですね。初詣と一緒に厄払いもしてしまおうという人は多いでしょう。
ただ、この元日とは新暦の元日なので、伝統的な元日とは日にちが違います。月の満ち欠けをベースとした旧暦では、元日は立春に一番近い新月の日。しかし、太陽の動きを元に季節を分ける二十四節気では、立春が一年の始めとなります。

そして「節分」ですが、これは季節の分かれ目という意味。実は、立春・立夏、立秋、立冬、の前日をすべて節分と呼んでいましたが、年が改まる立春が特に重要視され、立春の前日だけが「節分の日」として残りました。
昔からこうした"節目"には、厄払いをしてその後の安泰を願いました。節分の豆まきも、鬼を災厄に見立てたまさに厄払いです。そこで、厄年の人が節分に厄払いをする風習が生まれたのでしょう。
元々の節分の性格に加え、新旧の"年明け"の存在が、「じゃあその間に厄払いをするのが適当かな」という考えを生んだのではないかと思います。とはいえ、厄年に関しては地域や寺社でいろいろと考え方が違います。厄払いに行って当日戸惑わないように、事前によく調べておいた方がよいですね。

江戸時代には五節句のひとつでもあった七草の節句

お正月のシメにお腹にやさしい七草粥

1月7日の朝に七草粥を食べる習慣がありますが、皆様は実践されたことがありますか?七草粥とは、春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)を入れて炊いた粥のこと。どうして7日に七草粥を食べるのか、由来や簡単な作り方などをご紹介します。

中国の汁物を食す習慣が、日本風に変化したのが七草粥

かつて中国では、1月7日を「人日(じんじつ)」といって人を大切にする日とし、7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を祈る風習がありました。
一方日本では、年の初めに若菜を摘んで食べ、自然から新しい生命力をいただく「若草摘み」という風習がありました。さらに、小正月の1月15日に小豆粥を食べ、邪気を払い一年の健康を願うという風習もありました。
中国の人日の風習が日本に入り、若菜摘みと小豆粥の風習に影響を受けて出来上がったのが、1月7日に春の七草を入れた粥を食べる七草粥の風習です。 七草粥を食べ無病息災を願うのは、若々しい青菜の生命力にあやかるといったまじない的な意味だけでなく、青菜の不足しがちな時期にそれを補うという栄養学的な意味もあります。また、正月のご馳走を疲れた胃腸をいたわり、日常生活へ戻る節目の意味も込められています。

レシピはいろいろ。最終的にはお好みで

それでは、七草粥をどのようにして作るのでしょうか?
①米1合を研ぎ、30分ほど水に浸します。②水を切った米を土鍋に入れ、水1リットルを入れて軽く混ぜます。③蓋をして最初は強火で、沸騰してきたら弱火にして40〜50分ほど炊きます。④米が柔らかくなったら刻んだ七草を入れます。⑤七草に火が通ったら塩で味付けし、しばらく蒸らせば、4人分の七草粥が出来上がりです。

春の七草は、昔は野に出ればすぐ手に入る馴染み深い青菜だったと考えられますが、現在はスーパーなどにセットで売られています。七草は刻んで入れますが、かつては刻む際に"七草囃子"を歌ったそうです。
ご紹介したのはシンプルな塩味ですが、お好みでだしや醤油をいれてもいいでしょう。小さく切ったお餅を入れると腹持ちがよくなります。青臭さが気になる人は、あらかじめ軽く塩茹でしてからお粥にまぜてもよいです。時間が無い場合は、炊いたご飯を2〜3倍の水で炊き直す"入れ粥"という方法もあります。
お好み・生活スタイルに合わせて、七草粥を楽しんでください。

新年を迎えるために大切な大掃除(2)

大掃除が終わったら、いよいよ新年を迎えるお正月の準備です。最近では本格的な門松を飾るご家庭は少なくなりましたが、門松は、年神様を家にお迎えする目印とされています。玄関に飾るしめ縄は、古い年の邪気払いや家内安全の願いをこめて飾るものです。鏡餅は、年神さまをお迎えしたときのお供え物で、床の間、または高いところに飾ります。毎年何気なく目にしていたお正月飾りには、こうした意味や由来があるのです。

お正月飾りは28日までに飾りましょう

お正月飾りは正月前に飾りますが、29日は「二重苦」「苦立て」「苦松(=苦が待つ)」など苦に通じるため嫌われます。また、31日に飾るのは、お葬式と同様、「一夜飾り」であり縁起が悪いことや、年神さまをお迎えするのに一夜限りでは失礼とされています。30日も旧暦では大晦日にあたるため、31日と同じ意味になるので、28日までに飾るのが習わしです。

お正月飾りは7日まで

お正月飾りを飾っておくのは、年神さまがいるとされる期間「松の内」の間です。「松の内」は、地域によって異なりますが、一般的には元旦から7日までと言われています。鏡餅を割って食べる鏡割り(鏡開き)は、1月11日が正式とされています。

お正月気分を小物で演出

大掃除ですっきり片付いた空間で、新年のおもてなしやお正月のインテリアを考えるのは楽しいものです。最近は雑貨屋さんやお花屋さんで、モダンなタイプの門松やしめ縄が販売されているので、ライフスタイルに合わせて楽しんでみてはいかがでしょう。

また、特別な物を用意しなくても、ちょっとした小物がお正月を演出してくれます。例えば、クッションカバーの素材や色、柄には部屋のイメージを変える効果があるので、金や朱色などをポイントに使えば、お正月のお祝いにふさわしいインテリアになります。
身近なものでは、おしゃれ小道具でもある手ぬぐいが便利です。額に入れてアートとして楽しんだり、テーブルまわりのファブリックとして、またお酒やギフトを包むラッピング素材として、幾通りもの使い方を楽しむことができます。

新年を迎えるために大切な大掃除(1)

今年も残すところあとわずかとなりました。毎年この時期になると頭を悩ますのが大掃除です。今年こそ早めに取りかかろうと思っていたのに、気がついたらもう年末!という方も多いのではないでしょうか。完璧にやろうと無理な計画を立てると、途中でイヤになってしまうものです。大掃除は、普段なかなか手が回らないところをキレイにするチャンスと考え、気になるところを重点的に行うのも一つの方法です。また、大掃除は年に一度、住まいの状態をチェックするよい機会でもあります。気持ちよく整った空間で、よいお年をお迎えください。

大掃除の由来

大掃除は、五穀豊穣をもたらす神である「年神さま」を迎えるため、すすを払って清める「煤払い」に由来する年中行事のひとつです。江戸時代には12月13日を「正月事始め」や「松迎え」などと呼び、お正月を迎えるための準備を始める日としていました。忙しい現代では、大掃除は大晦日というご家庭も少なくないかも知れませんが、早めに大掃除を済ませ、年末はお正月の準備にあててはいかがでしょう。

大掃除をラクにする事前準備

大掃除を効率よく行うために、できれば事前に準備をしておくことをおすすめします。大掃除は不要になった物を処分するよい機会でもあるので、長い間使っていないものはこの機会に思い切って処分しましょう。不要になった衣類などは、大掃除の際に掃除用具として再利用できるので、持ち物の整理は大掃除までに済ませておくとよいでしょう。

毎日の「小掃除」で「大掃除」の負担を軽減

普段から少しずつでいいので、気づいたところをキレイにしていくと、大掃除の手間が省けます。キッチンや浴室、トイレは毎日使う場所なので、汚れたらすぐお手入れをするよう心がけていれば、大掃除では普段手が回らないエリアに集中できます。今日の汚れは今日のうちに落とすことを毎日の習慣にしていけば、来年の今頃は大掃除の必要がなくなるかもしれません。

時間のない方におすすめ一日大掃除プラン

年に一度の大掃除は、普段なかなか手の回らないところを重点的に行うのがポイントです。家族で分担して1日でできる大掃除プランをご紹介します。1日も取れないなら、半日で、それも難しいなら、気になるエリアだけに絞るのもよいでしょう。特に表札やインターホンなどの玄関まわりは「家の顔」ともいえる場所なので、時間がないという方もせめてここだけはキレイにしてみては。気持ちよく新年を迎えることができるでしょう。

[1時間目]

キッチンの油汚れ(下準備)

まずは、キッチンの油汚れから。頑固な油汚れはすぐには落ちないので、しばらくつけ置きし、汚れを浮かせてから落とすのが効率的です。つけ置きしている間、他の場所のお掃除に取りかかりましょう。

・コンロの五徳、換気扇など油汚れのあるものを、中性洗剤または粉せっけんを溶いたぬるま湯につけ置きします。換気扇まわりの取り外しができないものには、重曹ペーストを貼付し、しばらく置きます。
・壁の油汚れには、洗剤(重曹水)をスプレーした後にペーパータオルをあて、その上から再度をスプレーして汚れが吸収されるのを待ちます。

窓ガラス・網戸

窓ガラスの汚れは、湿度の高い朝のうちが落としやすいので早めに取りかかりましょう。

・固く絞った雑巾で拭いた後、乾いた布で水気を拭き取ります。スクイジー(※)を使う場合は、水をスプレーしながら汚れを落とし、ビネガー水を絞った雑巾で拭きます。この時、水滴を残さないことがポイントです。
・室内側のガラスを拭く際は、垂れる水を吸収するよう床にぞうきんや新聞紙を敷きましょう。 ・網戸は化学モップでホコリを取るか、掃除機で吸い取りましょう。
(※)スクイジー(スキージー、スクイージーとも呼ばれる、平らな表面の水分を取り除くのに便利なゴム製ワイパー)

天井・照明器具

お掃除は、「上から下へ」が基本。天井や高さのある家具、照明器具など、高いところから始めて、最後に床に落ちたホコリを払いましょう。

■ポイント

不要なストッキングは、ほうきに被せて掃除用具として再利用できます。ストッキングから発生する静電気がホコリを吸着し、ホコリが舞い散るのを防ぐので、高いところのお掃除に役立ちます。

[2時間目]

キッチンの油汚れ

そろそろつけ置きしていた油汚れが落ちやすくなってきた頃です。汚れを落としましょう。

・つけ置きしていた五徳や換気扇などをアクリルたわしで洗います。
・壁は、スプレーして張り付けていたペーパータオルをはがして汚れを拭き取り、その後洗剤が残らないよう雑巾でしっかり拭きとります。

床全体

最後に上から下へと落ちたホコリを掃除機で吸い取ります。

[3時間目]

外回り

部屋の中ほど汚れを感じにくい外回りは、掃除頻度も少なくなりがちなため、思っている以上に汚れているものです。玄関扉やインターホン、表札などは、来客の目線でお掃除すると細かいところにも目が行き届きます。ポストも汚れをふき取っておくと、気持ちよく年賀状を受け取ることができます。

玄関

玄関のたたきに靴が散乱してはいませんか?ここがすっきり片付くだけで玄関の印象がずいぶん変わります。まずは出しっぱなしの靴を片付け、下駄箱の中も整理してしまいましょう。

・たたきの砂ボコリをほうきで集めてちりとりで取るか、掃除機で吸い取ります。 ホウキを使う場合、新聞紙を濡らして細かくちぎってまくか、茶ガラをまいてから掃くと、ホコリが舞い上がりにくくなります。
・水拭きをするとさっぱりしますが、大理石は水や酸(酢やクエン酸)を嫌うので要注意。コンクリートも水がしみ込むので控えましょう。

自然の恵みと、働く人々に感謝し家族みんなで秋の味覚を堪能する

どんな過ごし方が正解?イメージが湧きにくい「勤労感謝の日」

11月23日は「勤労感謝の日」。"勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう日"とされていますが、「敬老の日」や「体育の日」に比べ、いまひとつピンとこない人が多いのではないでしょうか?今回は、均等感謝の日にふさわしい過ごし方とはどんなものか、少し考えてみましょう。

元々は収穫祭。秋の実りに感謝し、お互いの労をねぎらう日

元々11月23日は、「新嘗祭(にいなめのまつり/しんじょうさい)」を行う日でした。新嘗祭とは、天皇が秋にとれた新穀を神々に進め、自らも食す、いわば収穫祭のようなものです。一般民衆もそれぞれの地方で神に新穀を捧げ、収穫を感謝しお祝いしてきました。春から続いた労働が実を結んだことを喜び、家族みんなで秋の実りを味わったことでしょう。

このように、元来この祝日における「勤労」とは、農作業を意味していたと思われます。一方、農業中心の昔と違い、現代は様々な種類の労働が社会を支えています。そんな意味も込めて、戦後は「勤労感謝の日」が制定されました。

ほんのひと手間、ちょっとした贅沢で秋を感じさせる食卓に

それでは、どんな風に勤労感謝の日を過ごすか?働いてくれるお父さんやお母さんにプレゼントをする、というお子さんもいるようです。それも素敵ですね。
でもせっかくですから、由来である新嘗祭の意味合いを組み入れてみてはいかがでしょう?"収穫の秋""実りの秋"...新米を始め、美味しいものがたくさん出回る季節です。家族みんなで食卓を囲み、秋の味覚をゆっくりと味わうというのもいいのではないでしょうか。

たとえばひと手間かけるだけで、いつもの食事もワンランクアップします。新米を土鍋で炊いてみたり、栗ご飯やきのこの炊き込みご飯をつくったり。さんまをちょっと豪華な皿に盛って、モミジの葉を添えるのもいいですね。いつもはなかなか手の出ない、お高めの日本酒を飲むのもいいかもしれません。
そうしてゆったりとした時間を過ごすことは、普段の働きの疲れを癒し、英気を養うことにもなるでしょう。その時は、秋の恵みをもたらしてくれた自然と人々、そして目の前の家族に感謝することをわすれないようにしたいですね。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
  • 資金計画タイプ別診断 あなたの資金の傾向をタイプ別で診断!

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