Column│新しいライフスタイルのご提案や、子育て、オーナーさまのこだわりのお宅拝見、
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和室で寛ぎのひとときを楽しむ

和室はさまざまに活用できる機能性と伝統美を合わせもった空間です。機能と伝統から生み出される和室の居心地のよさを再確認してみましょう。

和室をもっと気軽に活用してみませんか。

畳は直接触れることを想定して作られています。まず横になって思いきり手足を伸ばしてみましょう。きっとリラックスするための最適な空間であることがわかるはずです。畳の適度なやわらかさと、ひんやりした肌触りは心地よく、夏の疲れたからだを癒してくれます。ゆっくりと呼吸をしてみるとイグサの香りも広がり、ストレスも緩和されていくことでしょう。

和室はまた、ゆっくりと語らうのにもよい空間です。たまには食卓をダイニングから和室に移してはいかがでしょうか。いつもと雰囲気が変わり、思いがけない話題が広がるかもしれません。ご夫婦でワインを楽しみながら、普段ゆっくり話せないことを心ゆくまで語り合うのもよいものです。

和室はものを広げて作業する空間としてもおすすめです。家族の写真を広げてのアルバムづくり、手紙の整理や着物の手入れなど、テーブルの上ではできない作業が可能です。また、始めてしまうと片付けることが難しい鉄道模型やジグソーパズルなど趣味に没頭する場合も、ふすまで隠せる便利な空間です。

小さなお子さまがいらっしゃる場合は、遊び部屋としても使え、畳であれば転んでも心配が少なく安心です。
和室はくつろいだり、家族との語らい、そして趣味を楽しむなど多様な使い方ができる部屋です。もっと気軽に活用して、居心地のよさを見直してみませんか。

やわらかな灯りでつくる 寛ぎの時間

灯りを抑えると室内に奥行きと落ち着きが生まれます。照明の工夫でつくる灯りの演出と寛ぎの時間を楽しんでみませんか。

暮らしに見る日本の灯り

日本の夜はどこの国よりも明るいといわれます。これは街路灯の明るさに加え、家庭内にある蛍光灯が強い光を出しているためです。一方ヨーロッパの夜景は、日本に比べると明るさが控えめです。夜が更けてもなかなか電気をつけないこともありますが、主にフロアスタンドやブラケットだけで部屋の灯りをとっているからです。

日本でも、かつてはあんどんやローソクなどで室内の灯りをまかなっていました。蛍光灯は第二次世界大戦後、豊かさの象徴と考えられ、急速に一般家庭に広まっていきました。しかし今は、ホテルの照明のように明るさを抑え、室内を落ち着いた雰囲気に見せる傾向にあります。

明るさがつくる体内リズム

明るさを抑えた空間では、なぜ寛ぎや落ち着きを感じるのでしょうか。人は、太陽光や蛍光灯などの強い灯りを受けると、交感神経の働きによって緊張感を高めます。逆にほの暗い灯りであれば、副交感神経が働きリラックスするという体内リズムを持っています。ホテルに入って落ち着いた印象を受けるのは、フロアスタンドやブラケットなどの補助照明による灯りで空間を演出しているからです。このように室内に陰影を生む補助照明を上手く取り入れることで、家庭でも寛いだ雰囲気をつくり出すことができます。

灯りでつくる寛ぎの時間

明るさを抑えた照明の演出で、寛ぎを感じる空間づくりをしてみましょう。例えばリビングは、家族の会話やテレビを楽しむ空間ですが、主照明を消し、フロアスタンドやアッパーライトで天井や壁を照らしてみましょう。反射したわずかな光は室内に拡散し、いつもと違う雰囲気になるはずです。大人同士の落ち着いた語らいを楽しむ時には、スタンドの灯りか床からの照明だけにしてみましょう。リラックス効果が高まりますし、寛ぎの空間演出にもなります。

寝室は、眠りまでの時間を大切にしたい空間です。交感神経を刺激しないよう、光源は目に直接入らない位地に置きます。

フロアスタンドは足元側におき、ダウンライトも照度を落とすか壁側を照らすと安らぎの時間をつくる灯りになります。またわずかな灯りは安眠を誘います。ダイニングテーブルの上には、料理をよりおいしそうに見せる暖色系の電球を取り入れてはいかがでしょう。ペンダントの灯りをメインにすれば、家族の会話もさらに広がります。このように補助照明によって灯りを上手に取り入れると、部屋に奥行き感と落ち着いた雰囲気が生まれ、心と体をリラックスさせてくれます。

そして灯りを抑えることは、エコライフにもつながります。暮らしのさまざまなシーンで灯りを工夫し、寛ぎの時間を楽しんでみませんか。

涼しさを誘う インドアグリーン

暮らしに潤いを与えてくれるインドアグリーン。器選びや飾り方を工夫すれば、お部屋に涼しさを演出することができます。

日本のインドアグリーンの歴史

お部屋に小さなグリーンが一つあるだけで、安らぎを感じ、心を癒してくれます。日本では飛鳥時代に、草花を室内に飾る習慣が生まれ、平安期には中国から伝わった盆栽が貴族の間で広がり、やがて活け花の文化も庶民の暮らしに花や緑を飾る習慣となって定着していきました。このように日本人は室内に緑を上手に取り入れて、自然のもつ安らぎや涼感を暮らしに活かしてきたのです。

「涼」を感じさせるグリーン

では室内を涼しく感じさせるグリーンとはどのようなものでしょう。それには葉の形や色、ボリュームなどが関係しています。例えば、細い笹の葉を思わせるアレカヤシの種類は、窓辺に置くと微かな風にも葉を揺らし、涼しげな空気の流れを感じさせてくれます。また細い枝先に噴水のように葉を広げるドラセナも、室内に涼しさを伝えるグリーンのひとつです。明るい緑色の葉をもつパキラやポトスなど、見た目も爽やかで、光を優しく受けている様子は、木漏れ日の中にいるような心地よさを誘います。

グリーンと器で「涼」を演出

こうしたグリーンを、どのように飾ったらよいのでしょうか。
広めのリビングには、バッサイアやアレカヤシなど、背が高く存在感のあるグリーンを置いてみましょう。窓辺に置くと、葉が夏の日差しを和らげ、木陰にいるような涼しさを感じさせてくれます。鉢選びも、グリーンを飾る場合の大切なポイントになります。小さめのグリーンでも、高さのある鉢カバーに収めると、作品を展示しているような雰囲気が生まれます。色は白や黒などの無彩色の鉢にあわせると涼しさが引き出され、シンプルでモダンな印象になります。リビングのテーブルにはガラス鉢に清楚なアイビーをあしらってみるのも涼しい演出です。

例えばカヤツリグサやシラサギスゲなどをやや深さのある水鉢に植えて置いてみましょう。茎の先端に傘を広げたように細い葉を伸ばし、わずかな風にも揺れて心を和ませてくれます。玄関には、和の趣向をこらした盆栽風のグリーンを置いてみてはいかがでしょうか。小さなソテツを和風の陶器の鉢に合わせ、鉢土を苔でおおうと、涼やかな雰囲気が生まれます。キッチンには、ハイドロカルチャー(水耕栽培)をおすすめします。ハイドロカルチャーの魅力は管理のしやすさと器選びを自由に楽しめることです。小さな葉が可愛らしいアジアンタムをハイドロカルチャーにしてみると、ひんやりとした緑陰の空気を感じさせ、小さなオアシスをつくってくれるでしょう。ハイドロカルチャーは、水位計があれば鉢の中の水の量が分かりますので、管理が簡単です。

このようにグリーンは生活に潤いと安らぎを与えてくれるインテリアです。この夏、お部屋にグリーンを取り入れて、涼しさの演出を楽しまれてはいかがでしょうか。

料理が楽しくなる快適なキッチンへ

主婦にとって一日のうち長い時間を過ごすキッチン。料理を楽しむために、いつも心地よい空間にしておきたいものです。快適なキッチンをつくるためにどうしたらよいか考えてみましょう。

便利で美しいキッチンに

きれいで使いやすく、料理が楽しめるキッチンへ。まずは収納から考えてみましょう。収納の基本は「しまう」よりも「使う」を考えることです。つまり、調理器具は使う場所の近くに、取り出しやすい状態で収納するということです。

頻繁に使うためバラバラになりやすい調味料や小皿などは、それぞれを一つのかごにまとめて入れ、使う場所の近くに収納しましょう。また土鍋など季節によって使う頻度が変わる食器は、季節ごとに位置を変えることで出し入れがぐんと楽になります。また、ワゴンは手軽に収納力をアップできるおすすめのアイテムです。物をしまったまま必要な場所に移動できるうえ、調理台と同じ高さのワゴンを選べば、調理スペースとして活用できます。

キッチンの空間演出も、料理を楽しむことにつながります。例えば窓辺に小さな鉢植えを一つ置くだけで、気持ちが和らぐものです。ハーブの寄せ植えにすれば、料理の飾りつけとして活用できます。

また、パスタやオリーブオイル、ビネガーなどをビンに入れて飾れば、見た目も美しく、キッチンの楽しいアクセントになります。
使いやすく心地よいキッチンはレシピを広げる空間だけでなく、ゆったり料理する心のゆとりを与えてくれます。ちょっとした工夫で、キッチン環境をもっと快適なものにしませんか。

インテリアとして楽しむ多肉植物

色や形がユニークで、不思議な存在感をもつ多肉植物は育て方が簡単なこともあり、インテリアとしての人気も高まっています。そんなインドアグリーンとしての多肉植物についてご紹介します。

ユニークな多肉植物

多肉植物とは、砂漠や海岸などの乾燥した厳しい環境に対応できるよう、葉や茎、根などに水分を蓄えることのできる植物のことをいいます。サボテンやアロエなどが身近ですが、その他にも葉が球形のもの、星や珊瑚のような形をしたものなど、じつに多様な形態が存在します。

色も緑、朱、紫、黒など多彩で、春と秋の乾燥期に紅葉する種類もあります。
また多くの多肉植物が、可憐な花を咲かせるため、ユニークな姿と可愛い存在感から、インテリアグリーンとして注目を浴びています。

育てやすさも大きな魅力

ユニークな姿ばかりではなく育てやすさも、多肉植物の大きな魅力です。室内で育てる場合は、日射しの入る窓辺や棚の上などに置きますが、水やりは土が完全に乾いた時だけでよいため、通常の観葉植物より手間がかかりません。
また適応力が高く水や肥料を少なめに与えることで、小さな姿のまま育てることができます。もちろん大きく育てることも、美しい色や花を楽しむこともできます。
多肉植物は、強い日差しと多湿にさえ気をつければ、一年中室内で楽しめる育てやすい植物です。

さまざまな空間に置いて楽しむ

個性的な姿が楽しい多肉植物。インテリアとして上手に活かす方法を、部屋ごとにご紹介しましょう。
くつろぎの時を過ごすリビングは、グリーンが鮮やかで、形が楽しめる背の高い柱サボテンや、肉厚で幅広の葉を花のように何枚も重ねるエケベリアの種類がおすすめです。光が射し込む窓辺には、小さめでユニークな形のものをいくつか並べてみましょう。

マグカップやお洒落な器を鉢にすれば、雑貨感覚の愛らしい演出となります。広めのテーブルには、多彩な組み合わせの寄せ植えがおすすめです。
キッチンには、直接日光が当たらなくても育てられ、耐寒・耐暑に優れているアロエがおすすめです。アロエベラという種類ならジュースや、ヨーグルトなどに入れて楽しむこともできます。インテリアのアクセントとしてカウンターに置くには、葉の形が個性的で色も多彩なクラッスラやセダムなどがよいでしょう。

サニタリースペースには、湿気に強く緑色の葉が美しいハオルシアの種類がおすすめです。みずみずしい葉は眺めているだけで心をリラックスさせてくれます。

寝室や書斎などの個室には、ハート型の葉をしたハートカズラや、葉に触れると芳香が漂うアンボイニカスなどの小さめなものを選びましょう。ベッドサイドや棚に置いてあるだけで、部屋が愛らしい雰囲気に変わります。
あまり細かいことを気にせず、気軽に始められる多肉植物。まずは、お気に入りの種類を一つ選んで、室内のインテリアとして育ててみませんか。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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