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うまくいく二世帯同居 - 親世帯・子世帯が一緒に暮らす「完全同居」-


寝室を除くすべての空間を共有する二世帯同居のスタイルです。親世帯・子世帯の交流が図りやすいので、食事の時間や就寝時間など生活スタイルに大きな差がないご家庭、育児や家事において両親のサポートを受けたい子育て世代などに向いています。


「完全同居」のメリット

  • 現在の住まいに少し手を加えるだけで二世帯住宅にすることができるため、リフォーム費用を抑えやすい。
  • 玄関、キッチン、浴室などを共有するため、その分、リビングやダイニングスペースをゆったり設けることができる。
  • 子世帯、親世帯を分けた同居スタイルではないため、家族が増えたときもフレキシブルに部屋を利用できる。
  • おじいちゃん、おばあちゃんと暮らすことで、子どもが思いやりの心を育むことができるほか、若い世代だけでは省略しがちな伝統行事も継承される。

家族みんなが集う広いLDK

家族が集うリビングダイニングは、開放感あふれる広さを最優先するとよいでしょう。ゆとりあるスペースの中では親と子、祖父母と孫の自然なコミュニケーションが生まれます。また、大型のテーブルを置くことで、家族みんなで食事をしたりお茶を飲んだりできるほか、孫たちがお絵かきをしたり、宿題をするスペースとしても有効です。

家族みんなに優しいバリアフリーの採用

幅広い年代が長期間にわたり一緒に暮らす二世帯同居では、子どもの誕生、孫の成長、祖父母の高齢化など、単世帯に比べ様々な変化を経験することになります。そのため、将来のことを考慮した、柔軟性のあるプランを考えておくとよいでしょう。赤ちゃんから高齢者まで誰もが使いやすい住まいにするには、床の段差の解消や、手すりの設置など、バリアフリー対策を考慮したユニバーサルデザインを採用することで、暮らしやすさが一段と高まります。

アドバイス
  • 共用部分が多いので、個人専用スペースを設けるなど、プライバシー確保の工夫が必要です。
  • ライフスタイルの異なる世代が一緒に暮らすゆえの問題が生じることもあります。同居前から想定される問題は、プランづくりの前によく話し合い、解決しておくことが大切です。

お薦めプラン


将来の同居を見据えた住まい作り

今すぐの同居は難しくても、将来的に二世帯同居を考えているならば、平日の夕食を共にしたり、週末に親世帯を訪ねて週末同居をしたり、時間をかけてお互いの暮らし方を理解しあうのもよいかも知れません。まずは、みんなの集うリビングを広いLDKにするなど、必要に応じて部分ごとリフォームをしていくのもよいでしょう。

普段の生活を楽しみながら、将来も元気に安心して過ごせる家


子育てが終わり、仕事も定年退職の時期を迎える50〜60歳代は、「第2の人生」を謳歌する楽しみがあると同時に、将来訪れるであろう「老い」への不安にも向き合わねばならない年代でもあります。高齢を迎えてから、身体状況の変化のたびに住まいを改修するのは大きな負担となるもの。
元気なうちに、今からできることとして、将来を考慮した準備(先行配慮)も検討してみてはいかがでしょうか。


今と将来の生活を考えた2段階配慮設計

今を楽しみながら、家族の健康に変化が生じた際も対応できる住まいのために、「基本」と「将来」の「2段階配慮設計」という考え方があります。手すりの設置や段差解消など「基本」となるユニバーサルデザインに加え、家族の健康に変化が生じた「将来」も、少しの変更で個別の状況に対応できるように配慮します。

第1段階 基本設計のバリアフリー
  • 引き戸への変更
  • 手すり
  • 浴室・洗面暖房
  • 滑りにくい床仕上げ
  • 高断熱・高気密 ほか

先々に備えるために

住み慣れたわが家に長く住み続けるためには、将来、リフォームしやすくしておくことが重要です。そこで、元気なうちに考えておきたいのが、将来の変化を見据えた工夫です。基本設計のバリアフリーに加えて、「将来手すりを設置できるように下地を入れておく」、「将来スロープを作れるようにスペースをとっておく」などの「先行配慮」をしておくことで、いざ必要となったときに、手すりの設置やトイレの増設といった個別対応がしやすくなります。

将来の個別対応をしやすい先行配慮
  • 手すり下地設置
  • トイレの配管設置
  • キッチンの電化回路確保
  • 玄関段差解消機用電源の設置 ほか
手すり下地設置

動作を補助する手すりは、浴室への出入り口や腰掛椅子の近くに設置を。移動や増設を考え、あらかじめ下地補強だけでもしておくとよいでしょう。

トイレの配管設置

将来の介護対応も含めて考えると、1階和室など利便性のよい部屋を寝室に設定。押入など直接アクセスできる場所をトイレに変更したり、そのための配管工事だけでも事前に行っておくと安心です。


身体の変化に合わせた個別対応のバリアフリー

加齢により身体機能が低下したり、介護が必要になった場合、健康状態に合わせて、個別に「高齢・虚弱対応」または、「介護・障害対応」のバリアフリーにします。実際に必要になった段階でリフォームすることで、無駄なコストを抑制。個別のバリアフリー設計のため、必要な設備のみで対応できます。

第2段階 高齢・虚弱対応のバリアフリー
  • 手すり増設
  • キッチンの電化
  • 床暖房等空調見直し
  • 照度の引き上げ・明暗差の解消 ほか
第2段階 高齢・虚弱対応のバリアフリー
  • 専用の寝室・トイレの設置
  • 広い水廻りスペースの確保
  • 車椅子の通れる廊下
  • 玄関段差解消機の設置
  • アプローチのスロープ設置 ほか

生活習慣を改めて質の良い睡眠環境づくり


早起きをして、心身ともにすっきりした状態で一日をスタートさせるには、早めに就寝して質のよい睡眠を確保することがとても重要です。快眠のためには、食事、運動、入浴といった一日の過ごし方や、寝室の照明や温度・湿度なども関係してきます。
夏は早起きしやすい季節ですが、日の出が早いため起きたい時間よりも早く目が覚めたり、熱帯夜でなかなか寝つけない、夜中に目が覚めてしまうなどの悩みもつきものです。質のよい睡眠のために、生活習慣と睡眠環境を見直してみましょう。


快眠のための寝室環境

理想的な寝室の室温は夏が25℃前後、冬は15℃前後、湿度は年間を通して50〜60%に保つことが目安とされています。最近のエアコンは、節電機能はもちろん、温度コントロールもしっかりしているので、一晩中つけていても冷えすぎることはありません。一晩中つけることに抵抗があるなら、深い眠りに入ったころに切れるようタイマーを2〜3時間セットしてから眠るとよいでしょう。節電も大事ですが、我慢しすぎると熱中症を起こす危険があるので注意が必要です。
冬場の乾燥対策として、湿度コントロール機能付きのエアコンは加湿器がなくてもエアコン一台で温度・湿度管理が可能です。

自然素材のクロスで湿度をコントロール

珪藻土や漆喰など自然素材のクロスは、湿気を吸ったり吐いたりする特性があり、室内の温度を一定に保つ効果があります。


寝室の位置

寝室が西向きにあると、西陽によって室内に熱がこもってしまい、夜寝苦しい原因になります。夏の間だけでも東や北の部屋で眠るのが理想ですが、難しい場合は、遮光カーテンやすだれ、緑のカーテンなどで防ぎましょう。寝室に陽が入り込まないように2階建ての家なら、夏の間だけ1階に眠るようにするとよいでしょう。


騒音対策

寝室での音のレベルが40デジベルを超えると眠りに影響を与えると言われています。静まりかえった夜間、家庭内から出る音は意外と大きいので、電化製品の音の大きさにも配慮する必要があります。人の話し声や車のアイドリングなど外からの騒音には、二重サッシや防音効果のある窓ガラス、厚手のカーテンなどが防音対策として有効です。

騒音レベルの例
エアコン 40〜60デジベル
テレビ 55〜70デジベル
風呂・給排水音 55〜75デジベル

就寝1時間前に光を落とす

朝は目覚めるために強い光を必要としますが、夜の強い光は睡眠の妨げになります。体は眠ろうとしているのに、遅くまでテレビを見るなど脳に刺激を与えてしまっていませんか?
眠りに着く前の室内の照明は300〜500ルクス程度がおすすめです。就寝前の1時間ほど前から、光を落とし、眠るときは、真っ暗にするよりも10ルクス(豆電球1つ分)程度のほのぐらい環境のほうが適しているとされています。間接照明などで、眠りへ誘う環境を工夫してみましょう。


なかなか寝付けないときは

ヒーリングミュージックや静かなクラシック音楽、自然の調べなどを聴いてリラックスすることで自律神経が整い、気持ちよく眠ることができます。
ラベンダーやカモミール、マジョラム、ネロリなどの神経沈静効果がある精油(アロマエッセンス)をお風呂に数滴入れたり、アロマポットで香りを楽しむほか、精油を数滴垂らしたハンカチを枕元に置いても効果的です。

家事の時間を短縮するキッチンレイアウト


家事のうち、キッチンでの作業は非常に大きな割合を占めています。作業動線を見直すことで、作業効率がアップし、家事にかかる時間を大幅に短縮できます。また、調理のほか、掃除にも時間をとられがちなキッチンでは、お手入れのしやすい設備、素材が役立ちます。


作業動線を見直しキッチンのストレスを軽減

まず、作業動線を見直すことから始めましょう。使いやすいキッチンを考える際、必ず耳にするのが「動線」という言葉。「動線」とは、作業の動作を示す線のこと。この線が短いほど無駄な動きがなくなるので、ストレスの少ない、使いやすいキッチンになります。
一般的に、冷蔵庫、シンク、加熱調理機を結ぶ3辺の総和が510cm程度になるのが理想とされています。

●キッチンの種類

対面型

使いやすく、家族との会話がしやすい、手伝いもしやすい、という理由から人気なのが、対面型のキッチン。大きさの目安は、間口2250〜2700mm、奥行き900mmから。幅900mmのタイプは、14〜16畳のLDKでも設置可能です。

I型

シンク、加熱調理機、ワークトップが一列に並ぶもっとも基本的なキッチンレイアウト。シンプルでデッドスペースがないのが特徴。1500mm程度の間口から設置が可能。

L型

シンク・調理台・加熱機器をL型に並べたキッチン。コーナーにあるので動きを短くできる。間口1650mm×1650mmから設置可能。

アイランド型

キッチンセットが壁のどの面にも接しない独立した島(アイランド)のようなタイプ。

ペニンシュラ型

ユニットのサイド部分が部屋に突き出ていたり、ワークトップの一部が突き出ていていることから、半島(ペニンシュラ)と呼ばれる。

●自分に合ったサイズ選び

作業動線と合わせて考えたいのが、キッチンが身体に合ったサイズであるかどうか。大きすぎたり、背が高すぎたりするキッチンでは、使い勝手が悪いだけでなく、作業動線が長くなる原因に。既製品のキッチンは、シンクもコンロも作業台も同じ高さのものが多いので、自分に適した高さに見直したいものです。

●ポケット付き引出し収納

シンク下から引き出すと斜めに倒れるポケット付き引出し収納は、小さな力でもスムーズに開き、中に何があるかひと目でわかります。パッと取り出しやすく、しまいやすいので、無駄な動きがなくなります。


最新設備で作業しやすくお手入れしやすいキッチン

キッチンの掃除は、排水口、カウンターの汚れ、シンクとの継ぎ目のカビ、コンロやキッチン壁、換気扇の油汚れと多岐に渡り、意外と時間がかかるものです。キッチンは設備機器や素材の選び方しだいで掃除にかかる時間に差が出るので、賢く選んで掃除時間を大幅に短縮させましょう。

●手をかざすだけのタッチレス水栓

料理から後片付けにかけて、水を出したり止めたりの動作は何十回と繰り替えされています。レバーに触れずに操作できるセンサー付きの水栓なら、作業の中断も少なく、水の無駄づかいが減るので省エネ効果も。今ある水栓金具にフットスイッチを取り付け、足で操作するタイプもあります。

●お手入れしやすいワークトップ

キッチンの作業台、ワークトップの素材として一般的なのが、ステンレスと人造大理石です。ステンレスは汚れや熱・水に強く、汚れがキレイに落とせます。見た目の高級感から人気の高い人造大理石は、キズ・汚れに強く、耐久性も優れています。

●シンプルな形状のコンロ&IHクッキングヒーター

表面に凹凸がないIHクッキングヒーターなら、サッと拭くだけできれいになります。ガスコンロにも五徳をなくし、トッププレートがガラスで拭き掃除がしやすいタイプのものがあります。

●時間とコスト削減の食洗機

冬場の洗い物は、水が冷たく、手が痛い・切れるなど悩みの種でもあります。食洗機を利用することで、その様な悩みから開放されるだけでなく、普段何気なく使っている水道代も節約が可能に。また、高温洗浄による殺菌や自由な時間の確保が出来るようになることも見逃せません。

●フィルターレスの換気扇

今や換気扇はフィルターレスの時代。拭くだけできれいになるので、お手入れが格段にラクになります。オイルトレーの油や水分を捨てるだけでお手入れ終了です。

キッチンは設備や素材選びで、後片付けや掃除の手間が大きく変わる場所なので、小さな工夫で大きな効果を得ることができます。

キッチンスペースを有効活用してゆとりのある収納空間を実現


キッチンのご要望として多くの方が、「収納力をアップしたい」と希望しています。しかし、やみくもに収納スペースを増やしても、問題は解決しません。食器や調理器具、家電、食材まで、大きさや種類もさまざまなものを必要とするキッチンで、手順よく調理作業を行うには、これらのものが「取り出しやすく、しまいやすく」収納されていることが大切です。 開放的なオープンキッチンに憧れるものの、オープンにすることで収納が不足がちになったり、キッチンまわりがリビングから見えてしまうというデメリットも。こうしたお悩みも収納の工夫で解決できます。


オープンな空間にはキッチンクロゼットが活躍

キッチンカウンターに低めの仕切りを設けると、リビングから手元が見えなくなり、すっきりした印象になります。壁の一面を使った天井までのキッチンクロゼットなら、たくさんの食器や調理器具を収納できます。例えばキッチンカウンターの背面に設置すれば、振り返るとすぐに必要なものに手が届き、しまうにも便利です。来客の際など目隠ししたいときは、引き戸タイプの扉を設けることで開け閉めできます。ほこりや油汚れを防ぐためにも扉があると便利です。


お気に入りの器や道具を飾りたいなら、たっぷり収納できるオープン棚を設けて、見せる収納にするのもよいでしょう。面材を壁の色と同色にしたりフロストガラスなどにすれば、存在感をなくすことができ、ビビッドな赤や緑にすればLDKのアクセントにもなります。


キッチンスペースを広げ憧れのパントリーを実現

敷地にゆとりがあれば、I型のシステムキッチンをL型やU型にしたり、キッチンカウンターの長さや奥行きを増やしたり、大きな窓を設けることも可能です。 ストックヤードやパントリーを設けることもでき、キッチンにゆとりが生まれます。大きさはさまざまですが、1坪程度の広さがあると3方の壁に棚を設けてストック品などを分類・収納できます。冷蔵庫や電子レンジなどの家電も収めてしまえば、リビングからの眺めもすっきりします。 洗濯機を置いて洗濯室にすれば、家事作業をひとまとめにできます。トップライトを設けて太陽の光を採り入れれば洗濯物干し場を兼ねることも。 パントリーの片隅にデスクを設けた家事コーナーでは、アイロンをかけたり、家計簿をつけたり、PC作業にも重宝します。


①独立キッチンを対面式にして、背後にたっぷり収容できるキッチンクロゼットを設けました。②さらにバックヤードを増築。ストック用食品のほか使用頻度の低い調理器具や食器類を収納。洗濯機もここに置いて家事室を兼ねました。③トップライトから十分な採光が得られて、雨の日の洗濯物干し場にもなります。


デッドスペースを有効活用

手の届かない高い位置や床下など、デッドスペースを有効活用しましょう。吊り戸棚下のスペースを生かした昇降式の収納ラックは、ワンタッチで手元まで下りてきてラップ類や計量スプーン、調味料などが取り出せ、調理スペースが乱雑にならずにゆとりが生まれます。 高い位置にある吊り戸棚を電動式にしたタイプは、スイッチ一つで手元に下りて食器などを出し入れできます。


床下もデッドスペースの一つ。床下収納庫を設けることで、普段使わない季節物の調理器具や、調味料のストックなどの収納にも便利。2つの箱をスライドして使える2連式もあります。電動式は、箱ごと床上まで上がってくるので出し入れがラクにできます。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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