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照明の選び方 ー照明選びの基本ー

冬の北欧では、太陽が顔を出すのは日に3時間ほど。一日のほとんどが暗闇に包まれています。その長い夜を快適に過ごすため、北欧の人々は照明やインテリアに様々な工夫を施してきました。事実、名作と呼ばれる多くの照明が北欧から誕生しています。照明は明るければ何でもいいと思われるかもしれませんが、あかりの明暗や照らし方などちょっとした工夫で、お部屋の印象がガラリと変わるものです。照明を上手に取り入れ、ワンランク上の空間づくりを楽しんでみませんか。

あかりの特徴を知り空間にあった照明を選びましょう

照明は明るさや光の色によって印象が大きく変わります。また、電球や照明器具には様々なタイプがあるので、あかりや照明器具の種類や特徴を理解し、空間に適した照明プランづくりに役立てましょう。

明るさと光の色の種類

明るいあかりには活動的な開放感をもたらす効果がありますが、明るすぎると、交感神経が働いて緊張感が高まることもあります。一方、ほのぐらいあかりは、副交感神経が働いてリラックスする効果があると言われています。
また、光の色にも大きく分けて2種類あり、白熱灯はやわらかくあたたかみのある黄色い光で、蛍光灯の青い光は快活な印象を与えます。

照明器具の種類

主照明
1.シーリングライト

天井に直付けする照明器具。部屋全体を均一に照らすので、主照明として用いられます。

2.ペンダント

吊り下げ型の照明器具。ダイニングや和室、吹き抜けなどに。

3.ダウンライト

天井内に光源を埋め込むタイプのため、天井がすっきりした印象になります。

補助照明
4.シャンデリア

華やかに装飾された照明器具。リビングの主照明として、天井の高い空間、吹き抜けなどに。

5.スポットライト

絵や観葉植物など、対象物に集中的に光を当てる照明。

6.ブラケット

壁面に取り付けるタイプの照明器具。補助照明としてインテリアのアクセントなどに。

7.フロアスタンド

床に置くタイプのスタンド。部屋のコーナーやテーブルサイドなどに置いて間接照明に。

8.テーブルスタンド

ベッドサイドや机上に置いて手元灯に。

9.デスクライト

机上に置いて手元灯に。

10.フットライト

足元を照らす照明器具。廊下や階段などに。

シーンに合った照明選び

照明を選ぶ際は、その空間の持つ役割を考えることからはじめてみましょう。例えば、ダイニングルームでは、料理をおいしく見せる照明が必要、子ども部屋では、勉強する際、目に負担の少ない照明が必要...というように照明を考えていくと、シーンに相応しいライティングができるようになります。部屋別にどんな照明が適しているか考えてみましょう。


ダイニングルーム

家族の集まるダイニングルームには、白熱灯の暖色系の光が適しています。暖色系の光はテーブルに並ぶ料理を美味しく見せる効果もあります。

寝室

眠る前のくつろぎのひとときには、あたたかい光を得られるよう工夫しましょう。部屋全体を照らす主照明は蛍光灯で、手元の補助照明にはやわらかな白熱灯がおすすめです。寝室に適した明るさは、物の形がおぼろげに見える程度の20~30ルクスがよいとされていますが、明るさには個人差があるので、自分に適したあかりで眠りにつくのがよいでしょう。

子供部屋

蛍光灯のシーリングライトを主照明に部屋隅々まで明るくし、机にはスタンドを置いて、机上面すべてに光が行き渡るようにしましょう。子供部屋の照明選びは、目の負担を軽減することを最優先に考えましょう。

階段・廊下

夜間にトイレに起きたときのためにフットライト(足元灯)を設置しておくと安心です。足元をしっかり照らし、階段の踏み外しや転倒を防止します。

キッチン

包丁や火を使って作業をするキッチンでは、周囲のものがよく見えるよう、影のできにくい蛍光灯を主照明にし、シンクやコンロ部分に手元灯をつけるなど、明るさを確保しましょう。

照明器具のデザインや電球の色、照明を置く場所によっても光の広がり方は異なるので、ショールームなどで実際に確認してみるのがよいでしょう。光の色や明るさを確認することでよりイメージしやすくなり、照明プランを立てやすくなります。

和室のある暮らし ー和室のインテリアー

和室では椅子ではなく畳に座ることが多いため、家具や飾り物、雑貨やグリーンなどは、座ったときの視線にあわせた低い位置に置くことがポイントです。和室ならではの照明、インテリアのコーディネイトを考えてみましょう。

和室の照明

その昔、和室では行燈やろうそくなどで室内の明るさをまかなっていました。照明が発達した今日でも、置き型の照明器具を部屋のコーナーや床の間に置くことで、より和の雰囲気が高まります。照明器具としては、和紙や竹、籐などを素材にしたものがおすすめです。和紙を通したやわらかな明かりが、リラックス感を与えてくれるでしょう。

照明の光源には、あたたかみのある光の白熱灯と、自然光に近い蛍光灯の2種類あり、和室にはあたたかい色調の白熱灯が適しているでしょう。
さらに落ち着いた雰囲気を演出したい場合は、床の間の照明を工夫してみましょう。掛け軸や生け花をスポット照明で照らしたり、和風スタンドを床の間の横に置くことで、床の間が引き立ちます。一方、薄暗さが気になる場合は、天井に吊り下げるペンダント形や、直付け型のシーリングライトを主照明とし、十分な明るさを確保しましょう。明るさをリモコンで調整できる照明器具なら、座ったまま操作できるので便利です。

和室の暖房

和室は、夏は涼しく過ごしやすそうですが、冬は寒そうというイメージがあるかも知れません。テーブルや椅子のような固定的な家具を置かないのが和室の特徴なので、なるべく大型の冷暖房器具を置かないようにしたり、機器が見えないつくりにしたいものです。そこで、和室の暖房として最近注目されているのが、床暖房です。床暖房は、ふく射、熱伝導、自然対流によって、部屋全体が均一に暖まります。足元から体を温めるので、室温を最大4℃低く設定しても温風暖房と同じ体感温度を得ることができます。和室用の床暖房に適した畳仕上げができるので、和室らしさを壊すこともありません。直接畳に座る和室では、床暖房は何より快適です。

部屋の一角に和のコーナーを

和室がない場合でも、市販されている置き畳をフローリングの上に敷くことで、和の空間ができあがります。正方形が特徴の琉球畳をはじめ、最近ではモダンなデザインの畳や、織り方や色がさまざまなものもでているので、従来の概念にとらわれず、自由な発想で畳を取り入れてみてはどうでしょう。

テーブルは床に近いものを

和室では、家具の密度が高くなると空間に圧迫感を与えてしまいます。和室にテーブルなど家具を置く場合は、できるだけ低いものを選ぶのがベストです。また、いつでもごろんと寝転がれるようなスペースを保っておくことも重要です。床に近い暮らしは、リラックスしてくつろぐことができ、快適です。

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和室にソファでレトロにコーディネイト

和室には、テーブルや椅子のような固定的な家具を置かないのが特徴と延べてきましたが、視線を低い位置でそろえることを忘れなければ、ソファを置いてコーディネイトしてみるのも相性がよいものです。「和室にソファだなんて!」と思われるかも知れませんが、畳の縁と障子の格子が重なりあう空間に直線的なフォルムのソファを置いてみると、意外としっくりくることに驚きます。また、高級旅館をイメージして、和室にベットを配置してみるのも、いつもと違う雰囲気が楽しめてよいかもしれません。

和室のある暮らし ー和室の活用術ー

以前の住まいに比べ、和室が少なくなっているのは、薄暗いイメージがあることが理由の一つかもしれません。それには、窓の位置や障子などが関係しています。現代の住宅スタイルに馴染む、居心地のよい和室を作るには、「和室はこうでなければならない」という固定観念をなくし、思い切って障子を外してみるなど、変化を加えてみるのも一つの方法です。和室作りのポイントを押さえていきましょう。

光を取り入れ明るい和室に

和室では畳に座ることが多いため、座った目線から外の風景が見えるよう、床から40cm程度のところに窓が作られるのが一般的でした。それが、椅子とテーブルのある生活へと変化したことで、椅子に座った目線で90cm程度の高さに窓が作られるようになりました。和室の窓までも90cmの高さになってしまっては、畳に座ると、もはや外の景色は遮られ、視線の先にあるのは壁ということになり、薄暗く、圧迫感のある空間になってしまうのです。光の入る明るい和室にするには、畳に座ったときの視点で、高さ40cm程度のところに開口部をつくることです。家具や飾り物などを置く際も、目線が低くなるよう、なるべく背の高いものを置かないことがポイントです。

もう一つ、和室の薄暗さの原因となっているのが、障子です。障子は引き違いのため、常に一部が閉まっている状態で、全面から光を取り入れることができません。そこで、思い切って障子を外し、リビングとつながりを持たせたり、ロールカーテンやブラインドを取り付けるなど、全面から光が入るようにする工夫で、和室のイメージは大きく変わるでしょう。

開放感を持たせる

リビングと和室につながりを持たせることで、開放感のある空間ができあがります。和室を広く取れない場合も、こうすることで空間に開放感をもたせることができます。リビング・ダイニングで食事をし、食後はごろりと横になれる和室でくつろぐ、といったふうに、洋室と和室を連続した一つのリビングと考えるとよいでしょう。

この際、リビング・ダイニングにあわせ、和室の天井材や壁を洋風に統一することで、部屋に自然なつながりが生まれ、広さを感じることができます。開放感を持たせる洋室と和室との仕切りに変化をつけたい場合は、和室の床の高さを変えてみるのがよいでしょう。つまずくことがないよう、12cm~20cm程度の段差にすると、行き来がしやすくなります。

用途の多様さが和室の魅力

和室は、用途の多様さが大きな特徴です。居間や寝室など日常空間としての活用はもちろん、来客をもてなす客間として、その広さを利用して作業空間や趣味の空間にするなど、多目的に活用することができます。

たまには、ダイニングから和室に食卓を移し、いつもと違う雰囲気を楽しんでみるのもよいでしょう。思いがけない話題が広がるかも知れません。週末には、ご夫婦水入らずで、ワインを楽しみながら、ゆっくり語り合うのもよいものです。また、和室の広さを利用して、着物の片付けや写真の整理など、テーブルの上ではやりづらい作業を広げてできるので便利です。

和のある暮らし ー和室の魅力ー

和室は日本の家屋に特有のものですが、最近ではライフスタイルの欧米化にともない、畳や和室のない住宅もみられるようになりました。その一方で、あえて古い一軒家を探して、現代風にアレンジするなど、和の暮らしを見直そうとする人たちも増えています。和室はさまざまに活用できる機能性と伝統美を兼ね備えた空間のはずなのに、その魅力については意外と知らないことが多いのではないでしょうか。和室の居心地のよさを再確認してみましょう。

和室は自然素材の温もりある「和み」の空間

和室の畳や障子、襖などの役割と素材の特徴を知り、そのよさを見直してみましょう。
和室の空間には、高温多湿の日本の気候風土を快適に過ごすための先人の知恵が活かされています。それぞれの役割と素材の特徴を知り、現代の暮らしにも有効に活用したいものです。

床の間

床の間は、掛け軸や美術品、草花や季節のしつらえなどを飾るためもので、来客におもてなしの気持ちを伝える意味合いもあります。床の間は、部屋の一部を一段高くした床を南向きまたは東向きにとります。

畳は、吸湿性、吸音性、断熱効果に優れた素材で、高温多湿の日本において、1年を通じ室内の湿度を調節する役割のほか、結露やカビを防ぐ効果もあります。また畳のイグサの香りには、森林浴同様の効果があるとされ、香りや天然素材ならではの手触りが、五感に働きかける心地よさもあります。畳は床に比べ弾力性があるので、小さなお子さまが転んでも衝撃が少なく、遊び場所としても活用できます。そのほかにも、畳には、和室の美しさを引き立てる重要な役割があります。床の間の前の畳を、床の間に対して目が並行になるよう敷くことで水平な線が安定感を生み、床の間を落ち着いて鑑賞できるようになります。

障子

床の間と畳を引き立てるのが、外と中をやさしくつなぐ障子です。障子は、和紙を通したやわらかな光を室内に取り入れる日本独自の文化といえます。障子からのやわらかな光は、床の間に飾られた絵や草花を一層引き立ててくれるでしょう。

襖は、部屋の間仕切りや押入れ、戸棚の戸などに用いられます。素材が紙や布のため、吸湿性、吸音性に優れ、ドアに比べて軽いため簡単に外すことができるので、現代の住宅にも取り入れやすいものの一つです。

和室は「和み」の空間

日本人の暮らしが、椅子やソファに座るスタイルになったとはいえ、やはり、畳に座ったり、ごろんと寝転がったときの安堵感は独特のものです。木、布、紙といった自然素材の優しい手触りや素朴な温もりが和室空間に安らぎを与えてくれるのでしょう。現代のライフスタイルに合わせて、もっと気軽に和室を活用してみることで、和室のよさを見直してみましょう。

クリーンな室内環境で快適に暮らす

室内の汚れた空気を効率よく排出する

人が生活しているだけで室内の空気は汚れます。たとえば、ほこりやハウスダスト、タバコの煙など。食品やゴミの臭いなども生活することによって発生する汚れです。快適に暮らすためには、室内の空気を循環させてこれらの汚染物質を外に出すことが不可欠です。

強制的に換気して快適さを保つ

換気とは、部屋の中の汚れた空気を新鮮な外気に入れ替えること。通常は窓を開けたり、キッチンやトイレの換気扇を回して汚れた空気を外に出すことをいいます。昔の住まいは隙間が多く自然に換気されましたが、気密・断熱性が高まった現代の住まいでは、室内の空気を意識して出さないと空気が入れ替わらなくなってしまい、滞留した汚染物質が人に危害を与えることも少なくありません。シックハウス症候群などの原因になることが問題視されるようになって、給気と排気を強制的に行うという機械換気が法律で義務づけられました。住宅の場合、2時間に1回の割合で外気と室内空気の入れ替え(換気)が必要です。新居に効率のよい換気システムの実現を考えてみませんか。

換気システムを導入する

換気にはいくつかの方法がありますが、一般の住宅に使われる方法は2種類。一つは給排気ともにすべて換気ファンを用いる方法で、熱交換型換気システムと呼ばれています。熱交換とは、室内の汚れた空気の排出時に熱の一部を回収して外気に移すこと。室温をほとんど変えずに換気するので熱ロスが少ないことが特徴です。もう一つが給気に換気口を用い、排気を換気ファンで強制的に行う方法です。リビングや寝室など新鮮な空気を必要とするところに給気口を設け、トイレやキッチンなど汚れた空気が発生する場所に排気ファンを設置。各居室に設けた給気口から取り込んだ外気を、家全体に流通させてトイレなどのファンから排出します。

ハウスダストの原因を排除する

室内環境をクリーンに保つには、室内空気を汚す原因を取り除くことです。汚れを引き起こす原因の一つが結露です。結露はダニやカビ発生させ、ハウスダストの原因になります。また、建材や壁紙、家具などから出る有害化学物質も排除したい汚れです。

カビやダニの要因である結露を発生させない

人はそこにいるだけで1時間に約100ccの水蒸気を発生します。また、やかんでお湯を沸かすと1時間に約1500cc、3㎏の洗濯物を室内で干すと1000cc、調理をすると1000ccの水蒸気が発生します。水蒸気は結露を引き起こす原因となります。結露は窓の木部や押入れなどの内部を腐らせ、カビやダニの発生源となります。室内に洗濯物を干さない、調理をするときは換気扇を回すなど普段から心掛けて結露の発生を防ぐことが大切です。

有害化学物質を含まない家具や建材を使う

シックハウス症候群を引き起こすのが、ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)などの有機化学物質です。これらは建材や合板、壁紙などの接着剤などあらゆるものに含まれています。最近では有機化学物質の放散量についての安全基準もつくられ、住宅メーカーはこれらを含まない安全な建材を使っていますが、市販の家具などに含まれていることもあります。新しい家具などを購入する場合は、十分チェックして安全な製品を選択することが大切です。

空気の流れを確認して風の通り道をつくる

室内の空気の流れをスムーズにすることが大切です。プランも風が流れるように工夫しましょう。そして、1日に1回は窓を開放して空気を入れ替えると、室内環境をいつも新鮮に保てます。

窓は対角線上に設ける

室内を効率的に換気するためには、一部屋に2カ所以上の窓を設けます。窓はできるだけ対面して対角線上に配置すると入ってきた風は部屋内を巡り、効果的な流れがつくれます。窓は一方を高く、他方を低い位置にするなど高低差を設けると風の流れを起こしやすくなります。温度の高い空気は上部の窓から抜けることも知っておくとよいでしょう。低いところから取り入れた空気は床や畳の湿気も取り払ってくれます。風の出入り口を確保して室内に滞留させないようにすることが大切です。

プランを工夫して風を通す

空気の流れをよくするためにはプランも工夫しましょう。行き止まりのある間取りや窓のない部屋はつくらないように。オープンなプランほど風が通りやすくスムーズな流れがつくれます。また、開き戸(ドア)よりも必要に応じて開け放しておける引き戸を使うと流れを妨げないでしょう。開き戸を使う場合は、ガラリ風のアンダーカットを下部に設けたり、開閉できる欄間付きなどにするとスムーズに空気が流れます。部屋の中に建具などの仕切りを設ける場合は、風が通り抜けるようなルーバーや格子状のタイプを選ぶとよいでしょう。

  • 連載「住まいとお金」ファイナンシャルプランナー 久谷真理子
  • わが家の建てどきガイド
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