Inrerview│美事業プロデューサー 沼尾ひろ子

沼尾ひろ子(前編)

〜美容プロデューサー、フリーアナウンサー〜

テレビではTBS「ひるおび」のナレーターとして活躍中で、そしてなんといっても、ラジオの文化放送「吉田照美のやる気MANMAN」のユニークなアナウンサーだったことでご存知の方も多い沼尾ひろ子さん。フリーアナウンサー・ナレーターとして活躍する以外でも、起業家としても精力的に活動中です。

突然の脳梗塞で、失われた言葉

「七色の声を持つ」と言われるほど声域が広く、生放送にも臨機応変に対応できることから、ナレーター、アナウンサーとして制作の現場の方々から絶大な信頼を寄せられ、テレビやラジオで幅広く活躍されている沼尾さん。ラジオのリスナーにも大変愛され、あの大橋巨泉さんをして、「自動車で目的地に着いても、沼尾さんのコーナーが終わるまでは車中にとどまってラジオを聴いていた」という逸話があるほどです。

そんな人気者の沼尾さんに、数年前、アナウンサーとしての危機が突然訪れました。2006年、突然脳梗塞に見舞われたのです。言葉を聞く、話す、読む、書く、といった言語機能に障害が起こる失語症を発症。そのとき沼尾さんは、まだ42歳という若さでした。

失語症から奇跡の復活

「倒れて考えたことといえば、仕事を休まなくてはいけない、スタッフに迷惑がかかる、申し訳ない、といった仕事のことばかりでした。それだけ好きで、誇りを持って続けてきた仕事だけに、言語に障害があり、仕事を続けることができないかもしれないとわかったときは、絶望的な気持ちになりましたね。生きる気力を失いかけたことさえありました」

それでも、もう一度話したい、仕事に復帰したい、という強い思いが沼尾さんを奮い立たせます。通常よりも厳しく高度なリハビリを早々に開始し、短期間で奇跡的な回復を遂げ、なんとわずか3カ月後にラジオとナレーションの現場に復帰。発症以前とまったく変わらない語り口に、多くのラジオリスナーが驚き、そして安堵しました。

皆さんが笑顔になるためのお手伝いを

闘病体験を活かし、脳梗塞患者やその家族を支援するネットワークを発足し、支援の一環として講演会や朗読会を定期的に開催。さらに、ナレーションのプライベートレッスンや自信をつける話し方講座の主宰など、エネルギッシュに活動を続ける沼尾さん。そのパワーの源はどこにあるのでしょうか。

「やはり脳梗塞で倒れたときの経験が大きいですね。今の私があるのは、あのときに支えてくれた家族や友人、仕事仲間のおかげ。とくに、当時担当していた番組スタッフが、『いつでも戻ってこいよ』と、私の復帰を待っていてくれたことが心からありがたく、励みになりました。あのときに助かった命と周りの方への感謝の気持ちを胸に、今は仕事に励んでいますが、私のやることの先には、人に喜んでもらいたい、元気になってもらいたい、笑顔になってもらいたい、という思いがあります。事業も講演会も講座もすべて原点はそこ。皆さんが笑顔になるためのお手伝いがほんの少しでもできれば私も嬉しいですね」

沼尾さんのリフレッシュ方法、お部屋のインテリアについて インタビュー後編→

PROFILE

大学卒業後、アナウンサーとしてテレビ岩手に入社。その後、フリーとなり、主にナレーションを中心にTBSや文化放送で活躍。2006年、突然脳梗塞の発作に見舞われ、失語症を発症するが、猛烈なリハビリを経て放送業界に復帰。
2008年、脳梗塞患者と家族のための精神的自立支援ネットワーク「失くした言葉を取り戻す会」を発足し、講演活動などに取り組む。また、株式会社AXIS DOを設立し、自然スキンケアブランド「美姉妹」「美肌男」を立ち上げ、様々な美事業を展開。
2011年には「自信と誇りをもって生きる」ための活動組織「PLUSLIFE PROGRAM」代表就任。セミナー、講演、執筆活動を通して、国内・海外を問わず困難な時代を生き抜く「応援社会」の実現を目指し活動している。

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