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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第1回】マイホームの予算

2012/10/04 09:00

SMART STYLEマイホームは、誰にとっても憧れの存在。そこでの幸せを願わない人はないでしょう。だからこそ、その資金計画は、安心なものであって欲しいと思います。豊かな暮らしのために、ちょっと真面目に「マイホームの予算」について考えてみませんか。

 

マイホームの予算は
「いくら準備できるか」で考える


マイホームの予算を考えるのにあたって大切なのは、「いくら必要か」ではなく、「いくら準備できるか」といった視点をもつことです。いくら準備できるかを把握するために、次の2つを検討してみましょう。

・現金でいくら準備できるか
・住宅ローンでいくら準備できるか

▼マイホームの予算=現金+住宅ローン
マイホームの予算=現金+住宅ローン

現金でいくら準備できるか

「今ある貯蓄から、マイホームのためにいくら捻出するか」は意外と悩ましいものです。「住宅ローンをできるだけ少なくしたい」との思いから、あるだけを出してしまうと、万が一の時に対処しきれない可能性があります。ちょっとした赤字を補填するためにカードローンを借りてしまったなどの話も珍しくありません。

このようなことのないように、手元に現金をしっかり残すことが重要です。いざという時の備えは、生活費の6ヵ月~1年程度が目安。もちろん、適正な額は家計によって違いますから、しっかり検討してください。加えて、数年のうちに使うことが決まっているお金、例えば子どもの入学金なども手元に確保しておくのを忘れないようにしましょう。


住宅ローンでいくら準備できるか

SMART STYLE住宅ローンで注意が必要なのは、借り過ぎないこと。住宅ローンの借入額を決めるための重要な要素は、「返済額」「期間」「金利」の3つです。考え方の詳細は次回に譲りますが、ひとつずつ慎重に検討をして、無理のない額を借りるようにしましょう。

よく、「とりあえず物件探しから」とやみくもに動き回る人がいますが、これでは物件価格に振り回されることになってしまいます。その結果、住宅ローンの借り過ぎになってしまう可能性も。ここで背伸びは禁物です。住宅ローン返済は、長きにわたるもの。今だけでなく将来のことも考えましょう。


将来の見通しを立ててみよう

いくら準備できるかを考えるときは、将来の見通しを具体的に考えることも必要です。お金の使い道は、マイホームだけではないからです。
おススメなのは、ライフイベント表を作成すること。方法は簡単です。次のような表に将来に予定されるイベントを書き込み、それぞれに予算をつけてみましょう。

▼ライフイベント表
ライフイベント表
ライフイベント表の作成そのものは簡単な作業ですが、イベントを書き出すことで、家計に余裕のある時期とそうでない時期がわかるようになります。この先数十年にわたって、住宅ローンの返済を続けることはできそうですか。他の資金とのバランスは大丈夫でしょうか。


親からの援助

余裕のない資金計画も、親の援助があるとぐっと楽になります。ここで、親からの援助についても見ておきましょう。援助を受ける方法は、贈与を受ける、借りる、物件を共有する、の3通りです。

平成26年までの贈与なら、「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税枠」の利用を検討しましょう。平成25年の贈与であれば、700万円まで非課税になります(省エネ等住宅の基準に適合する場合は1,200万円まで非課税)。

ところで、この制度は、暦年課税もしくは相続時精算課税のいずれかと併用が可能です。例えば、平成25年に父親から贈与を受けるケースで考えてみましょう。併用するのが暦年課税であれば、暦年課税の基礎控除110万円とあわせて810万円まで贈与税がかかりません。相続時精算課税との併用であれば、特別控除2,500万円との併用で3,200万円まで非課税です(省エネ等住宅の基準に適合する場合は、暦年課税の選択で1,310万円まで、相続時精算課税の選択で3,700万円まで非課税)。

非課税枠+暦年課税制度or相続時清算課税制度

親から借入れをしたり、お金を出してもらいマイホームを共有したりする場合は注意が必要です。借入れの際は、契約書を作成し、返済履歴を残すなどに留意を。共有の場合は、お金を出した割合に応じて持ち分を決めるようにしましょう。借入れ・共有ともに、贈与に問われないよう気をつけてください。



SMART STYLE

いかがでしたか。マイホームの予算は、いくら準備できるかを検討することから始めるのが肝心です。その際は、今だけでなく将来の見通しもしっかり立てること。もちろん、せっかく立てた予算を守ることが大切なのは言うまでもありません。せっかく手に入れたマイホーム、しっかり守りたいですね。
 

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