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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第2回】安心な借入額

2012/11/08 09:00

GENIUS UD 二世帯今回は、借入額についてとりあげます。第1回で触れたとおり、住宅ローンの借入額を決める要素は、「返済額」「期間」「金利」の3つです。ひとつずつ検討して、安心な借入額の目安をつかみましょう。

 

安心な返済額は?

住宅ローンの返済は長きにわたるものですから、毎月の返済でストレスを感じたくないですね。そのために大切なのは、マイホーム取得後の家計まで視野にいれながら、返済額を決めることです。次の(1)から(3)のステップを踏みながら考えてみましょう。
 

(1) 今、住まいのために割いているコストを年間で把握する
・家賃、共益費、駐車場代など
・マイホームのために積み立てている額

上の2つを合計して、今、住まいのために割いている年間あたりのコストを洗い出します。注意点は、マイホーム取得後も、継続して積み立てる額を除いて考えることです。例えば、今、1年間で60万円の貯蓄をしていても、マイホーム取得後も35万円の貯蓄を続けたいのであれば、加えてもいいのは25万円だけ。将来の見通しを立て、他の資金とのバランスを忘れないようにしましょう。
 

(2) マイホーム取得後、その維持管理にかかるコストを年間で把握する
・固定資産税・都市計画税
・住まいのメンテナンス費用
・団体信用生命保険料  など

「家賃並みの住宅ローン返済でマイホームが手に入る!」といった広告で、置き去りにされているのが上のようなコストです。しかし、マイホームの取得後は、これらのコストを負担しなくてはなりません。「どのようなコストがどの程度必要になるか」について、事前に確認しましょう。
 

(3) (1)から(2)を差し引く

(1)から(2)を差し引くことで導き出されるのが、住宅ローンの年間返済額。今の生活レベルを変えることのない安心な返済額です。
もちろん、将来、家計に余裕がうまれるという場合は、返済額を増やす検討をしていいでしょう。逆に、これから家計が厳しくなるという場合は、返済額を減らす必要がありますね。


安心な期間は?

GENIUS UD 二世帯次に、期間について考えましょう。一般的な住宅ローンの最長期間は35年です。そのため、例えば38歳で35年のローンを組むといったように、現役期間を超えてローンを組む人が少なくありません。これは、毎月の返済に無理がないようにといった配慮からでしょう。
しかし、期間を長くしすぎると、後で短くするのも大変。安心な期間を考えるにあたっては、収入の変わり目を意識すること、繰上げ返済や退職金での返済などを具体的にシミュレーションしておくことが肝心です。


安心な借入額は?

最後に、下表で借入額の概算を確認しましょう。金利はいったん3%とします。「今は1%を切る金利で借りられるのに......」と思う方もあるかもしれません。しかし、ここで変動タイプの金利を用いると、金利が上昇して、返済額が増えてしまう可能性があります。安心な借入額を把握するためには、高めの金利で見ておくことが欠かせないのです。

借入額の概算

これで、安心な借入額の目安をつかむことができました。実際には、金融機関から借りられる額が上限になりますから、金融機関にも早めに相談することをおススメします。
住宅ローンを返済するのは、住宅の営業マンでも、金融機関の人でもなく、自分自身です。今回お伝えしたことを参考に、安心な借入額を検討してください。
 

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