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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第6回】元利均等返済と元金均等返済

2013/03/14 18:00

GENIUS Vi 住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。今回は、それぞれのメリットのご紹介です。上手にとり入れてください。

 

元利均等返済と元金均等返済

はじめに、元利均等返済と元金均等返済のイメージを下の図で見てみましょう。
元利均等返済は、毎月の返済額が均等になる返済方法です。「期間をとおして、返済負担を平準化しておきたい」という人に向いています。

元利均等返済

それに対して、元金均等返済は、毎回の返済額のうち元金が均等になる返済方法。当初の返済負担が重く、次第にそれが軽くなるため、「今は余裕があるけど、将来の負担を軽くしておきたい」という人に、おススメです。

元金均等返済


「毎月の返済」と「元金の返済」に着目してみます。
表1は、3,000万円を期間35年、金利3%、毎月返済(ボーナス併用なし)で借りた場合です。例えば、元利均等返済における1回目の返済額は115,455円。その内、元金の返済にまわるのが40,455円、利息の負担は75,000円であることを示しています。

▼表1
元利均等返済と元金均等返済の比較 ※3,000万円を期間35年、金利3%、毎月返済(ボーナス併用なし)で借りた場合
※金額には多少のずれが生じることがあります。目安として参考にしてください。
 


毎月の返済に着目

まず、毎月返済額を見てみましょう。表1の赤く色をつけた部分をご覧ください。違いは一目瞭然ですね。元利均等返済の毎月返済額は、ずっと変わることなく115,455円ですが、元金均等返済では次第に減っていきます。1回目は146,428円ですが、最後はその半分程度の71,847円。どちらを選ぶかで、毎月の家計に与える影響が少なくないことがわかります。

 

元金の返済に着目

次は、元金の返済に着目します。表1の青い部分が、毎月返済する元金です。見ると、元利均等返済における元金返済は、少しずつ増えているのがわかります。それに対して、元金均等返済のほうは一定。毎月71,428円をコンスタントに返済しています。元金3,000万円の返済に関しては、返済額における内訳が変わるだけなので、毎月の家計に与える影響はありません。しかし、見逃せないのが表の黄色の部分。利息の負担です。


ここで、毎月の返済に占める利息をチェックしてみましょう。住宅ローンの利息は、借入残高に応じて負担するものですから、いずれの返済方法を選んでも1回目の利息は同額の75,000円。しかし、その後は、元金均等返済のほうが、利息負担が少なく済むことがわかりますね。これは、当初から着実に借入残高を減らすことによる効果です。総返済額は以下のグラフのとおり。およそ270万円もの差がつきます。

元利均等返済と元金均等返済の利息差分

元金均等返済は返済当初から、元金をコンスタントに減らすことで、支払利息を節約します。一方、元利均等返済は、どうしても元金の減り方が遅くなるため、結果として、利息を多く負担することになってしまうのです。
 

元金均等返済を選択する前に

今までお読みいただいて、「元金均等返済を選ぼう」と思った方。その理由が、将来に向けて返済負担を軽くしておきたいというよりは、支払利息の節約であれば、期間の短い元利均等返済の利用を考えてみてはいかがでしょう。総返済額を更に圧縮することができます。

表2をご覧ください。例えば、元利均等返済を選択した場合の、当初の返済負担が気にならないのであれば、期間24年を選択。緑で色をつけた部分を比べてみてください。毎月の返済額はほとんど変わらないですね。しかし、総返済額をかなり節約できます。「それでは毎月の負担が重い」のであれば徐々に期間を延ばしてみましょう。オレンジの部分をご覧ください。期間が30年になると、総返済額はほぼ変わりません。しかし、ローン返済を5年も早く終えられることがわかるでしょう。


▼表2
元利均等返済と元金均等返済の比較 ※3,000万円を期間35年、金利3%、毎月返済(ボーナス併用なし)で借りた場合
※金額には多少のずれが生じることがあります。目安として参考にしてください。


column06_05.jpg 今回は、ひとつの借入れをモデルに、元利均等返済と元金均等返済についてご紹介しました。それぞれのケースで、家計にあった方法を選択してください。但し、元金均等返済は、全ての金融機関で取り扱っているわけではありません。利用を検討するのであれば、あらかじめ確認しましょう。



 

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