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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第11回】万一に備える団体信用生命保険

2013/08/08 12:00

住宅ローンを借りるときは、団体信用生命保険に加入するのが一般的です。ところが、「それって何ですか?」と聞かれることが少なくありません。そこで今回は、「団体信用生命保険っていったい何のための保険なの?」「加入にあたって知っておきたいことは何?」についてです。

団体信用生命保険とは?

団体信用生命保険(以下、団信)は、住宅ローンを借りている人が亡くなったり、所定の高度障害状態になったりしたときに、住宅ローンがなくなる保険です。団信に加入していれば、一家の大黒柱を失っても、のこされた家族が住宅ローンの返済に追われることもなく、安心してマイホームに住み続けることができます。

加入にあたって確認したいのは、別途、保険料を支払う必要があるかということです。多くの場合は不要※1ですが、フラット35のように、毎年、住宅ローン残高に応じた保険料を負担するケースもあります。参考までに、フラット35で3,000万円を借りた場合の保険料をご紹介しておきましょう。

※1 保険料は金利に含まれている、銀行が負担するなど、様々なケースがあります。

※3,000万円を返済期間35年、金利2.05%(全期間固定)、元利均等毎月返済、3大疾病保障なしとして試算した場合

重い病気に備える団体信用生命保険

ところで皆さんは、住宅ローンの返済中に、重い病気になる可能性について考えたことはありますか。一般的な団信は、病気療養が長引くなどで収入がなくなってしまうといったケースには対応していません。これでは、住宅ローンの返済に不安が残りますね。
金融機関は、死亡・高度障害に備える団信の他に、重い病気にも備えられる団信を用意しています。加入を希望する場合は、追加で申し込みをすることになります。一般的なのは、ガン・脳卒中・心筋梗塞のいわゆる「3大疾病」で所定の状態に該当した場合に残りの住宅ローンがゼロになるものでしょう。

3大疾病だけでなく、生活習慣病にまで備えるものも多く出ています。例えば、ある銀行では、「8大疾病補償」として、3大疾病に加えて、高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎といった5つの生活習慣病をカバーする団信を用意。保険金の支払われ方も先のものとは異なり、まず、8大疾病によって一定の状態になった場合に毎月のローン返済額が保険によって支払われ、更にその状態が継続した場合に、住宅ローンの残高が保険から一括で支払われるしくみです。同様の商品を出しているところも多く、それ以外にも、3大疾病、8大疾病以外の病気やけがを対象とする団信を用意しているところもあります。いろいろな金融機関から特徴のあるものが出ていますから、チェックしてみてくださいね。

病気に備える団信に加入するにあたっては、それなりのコスト負担が伴うのが原則です。金利に上乗せをする場合もありますし、保険料として別途支払う場合もあります。安心を買うためのコストはいくらか、事前に確認するようにしましょう。

団信に加入できない場合

多くの金融機関は、死亡・高度障害に備える団信への加入を融資の条件としています。しかし、健康状態によっては加入できないことも考えられます。このような場合、通常の団信よりも加入条件の緩い「ワイド団信※2」の利用を検討するのもひとつの方法です。他にも、連帯保証人をつけることで加入条件をクリアできるケースや、フラット35※3のように、団信への加入を条件としない融資または金融ローンの利用について、検討することができます。但し、忘れたくないのが万一のこと。治療のための備えはできているでしょうか。仕事へ復帰するまでのあいだ、貯蓄から返済を続けることはできそうでしょうか。できないなら売却などの手立てをとることは可能でしょうか。

※2 通常の団信に比べ、年齢制限や金利の上乗せが追加条件となります。

※3 フラット35の利用についての詳細は、取扱金融機関によって異なります。

住宅ローンの借入れにあたっては、金利などに気をとられがちですが、万一についてもしっかり検討のうえ、できるだけ不安を少なくしておくように心がけましょう。

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