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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第13回】住まいと相続 相続人と相続分

2013/10/10 11:00

自分の財産の行方について考えたことはありますか?例えばこれから建てるマイホーム、いずれ誰に相続させますか?ライフステージによっては「相続のことなんてまだ早い」という人もいるでしょう。しかし、いつ何があるかわかりません。大きな資産を動かすときは、相続のことまで考えておきたいものです。

相続人になる人は誰?

相続人になる人は、民法で決まっています。まず、配偶者は常に相続人です。但し、内縁関係だと相続人にはなりません。配偶者以外の人は、次の順序で、配偶者と一緒に相続人になります。

第1順位  子
第2順位  父母や祖父母など直系尊属
第3順位  兄弟姉妹

いくつかケースを見てみましょう。

図①は、「子がいる」ケースですから、配偶者と一緒に相続人となるのは子です。
仮に、「子が既に亡くなっていている」とすると、その子にかわって、孫などの直系卑属がいれば、その人が相続人になります。

図②のように、「子がいない」のであれば、相続人は、配偶者と父母などの直系尊属です。

図③は、「既に親はなく、兄弟姉妹がいる」ケースですから、相続人は配偶者と兄弟姉妹です。「兄弟姉妹が既に亡くなっている」場合は、甥や姪がいれば、その人が相続人になります。

相続分はどのように決まっている?

相続人がわかったところで、次に、相続分について確認しておきましょう。相続分として、民法で決まっているのは次のとおりです。

まず、法定相続人が配偶者と子である場合、法定相続分は、配偶者と子で2分の1ずつです。

同順位の相続人が複数いる場合は相続分は均等になります。
例えば、相続人が「配偶者と子が2人」であれば、財産の2分の1を配偶者が、残りの2分の1を2人の子が4分の1ずつ分けるということです。

配偶者と直系尊属の場合は、配偶者が3分の2、直系尊属が3分の1になります。

これが配偶者と兄弟姉妹となると、配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1となります。

以上、法定相続人とその相続分についてみてきました。ご自身の財産がどのように引き継がれる決まりになっているのか、お分かりいただけたと思います。

自分の思いを実現するためには対策を

万一のことがあると、その財産を相続するのは法定相続人です。別の言い方をすれば、法定相続人以外の人は、相続できないということ。法定相続人以外の人に財産を残したいのであれば、遺言を残すなどの対策をとっておく必要があるでしょう。

一方、法定相続分は、必ずしもこのとおりでなくて構いません。相続人同士が納得すれば自由に財産を分けることができます。妻と子が相続人になったとき、妻がマイホームや預貯金などのほとんどを相続するといったことはめずらしくないでしょう。

ただし、ここでのポイントは、「納得すれば」というところ。例えば、子が2人とします。2世帯住宅を建てていずれかの子と同居する場合、その子に家を相続させたいと思う人も多いでしょう。しかし、「マイホームがおもな資産」だとすると少し心配ですね。いざというときに子ども同士でスムーズに話がまとまるでしょうか。

そういった心配をなくし、自分の思いを実現するためには、「新築するマイホームは○○に」といった遺言を残しておくなどの対策が肝心です。もちろん、後に子ども同士がもめることのないよう、他の子にもできるだけの配慮をすることが欠かせないでしょう。

ところで、私たちは相続させる立場にも、相続をうける立場にもなります。日ごろあまり付き合いのない叔父や叔母といった人から相続をうける可能性もあるということです。しっかり把握しておくようにしましょう。相続について考える時、見逃せないのは相続税のこと。
次回は平成27年から基礎控除額が引き下げられるなど、何かと話題の相続税について採り上げます。

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