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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第17回】金利について 固定金利選択型の金利引き下げ

2014/02/13 11:00

当初5年間の金利が1パーセント程度など、驚くほど低利の住宅ローンを見かけます。しかし多くの場合は、はじめの期間だけに大きなオマケがある商品。選択には注意が必要です。今回は、固定金利選択型の金利引き下げについてお伝えします。

金利引き下げには2タイプ

固定金利選択型は、「店頭表示金利」から、一定の引き下げを行った後の金利を適用するのが一般的です。金利引き下げのタイプには次の2つがあります。

  • 「借入期間を通して引き下げ幅が変わらない」タイプ
  • 「当初期間だけ引き下げ幅が大きい」タイプ
「借入期間を通して引き下げ幅が変わらない」タイプ
借入期間を通して金利の引き下げ幅が変わらないということは、借入れにあたって基準となる店頭表示金利が変わらないかぎり、自分のローンに適用される金利も変わらないということです。店頭表示金利が上がれば、その分だけ適用金利は上がる。その逆も同様ということで、特に誤解を招きやすいこともないでしょう。
「当初期間だけ引き下げ幅が大きい」タイプ
注意が必要なのは、「当初期間だけ引き下げ幅が大きい」タイプです。当初期間だけ金利の引き下げ幅が大きいということは、当初期間が経過した後は、その引き下げ幅が小さくなるということ。例えば2014年1月現在、M銀行の10年固定は、最初の10年間は店頭表示金利から2.20%の引き下げがありますが、それ以降は1.40%に縮小されてしまいます。結果、どういうことが起きるでしょうか。

当初期間だけ引き下げ幅が大きいタイプ

表をご覧ください。M銀行の当初10年間の適用金利は1.45%。これは、店頭表示金利である3.65%から2.20%を差し引いたものです(3.65%-2.20%)。気を付けたいのは11年目以降。店頭表示金利が変わらなくても、金利の引き下げ幅が1.40%になってしまいますから、適用金利は2.25%(3.65%-1.40%)へと0.80%も上昇。それを受けて、毎月の返済額は9千円近くも上がってしまうことになります。

店頭表示金利が上がった場合も見てみましょう。10年経過後に1.00%上がって4.65%(3.65%+1.00%)になったとすると、適用金利は更に上昇して3.25%(4.65%-1.40%)へ。毎月返済額の負担は、当初期間に比べて約2万円も増えてしまいます。

表

当初期間だけ引き下げ幅が大きいタイプを利用すると、はじめの期間の返済負担を軽くすることができます。但し、当初期間の終了後は、店頭表示金利が変わらなくても自分の金利が上がること、店頭表示金利そのものが上がれば更に返済負担が増えることを確認してください。金利の上昇を想定したシミュレーションもあわせて行っておきましょう。

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