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ファイナンシャルプランナー 久谷真理子「住まいとお金」

久谷真理子(くたにまりこ) 株式会社フリーダムリンク専務取締役
ファイナンシャルプランナー、住宅ローンアドバイザー、公認不動産コンサルティングマスター 都市銀行にて融資業務を経験。会社設立後は、住宅ローンや相続・不動産などの相談業務および実行支援業務を行う。
また、日本経済新聞(M&I)等にて情報を発信。


池田里美(いけださとみ) 株式会社フリーダムリンク
税理士、ファイナンシャルプランナー。
税理士事務所、大手商社経理部で勤務後、現在は相続・不動産関連の税務、コンサルティング、セミナー講師などを務める。

【第19回】フラット35の金利と手数料

2014/04/10 11:00

フラット35は、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携してうまれた最長35年の長期固定金利の住宅ローンです。最近では、建築費・購入価額の9割を上限としていた融資率(※1)が10割に引き上げられたことで話題になりました。35年固定で年1.75パーセント(※2)といった金利も低さに魅力を感じる人も多いでしょう。でも、金利だけで選んではいけません。手数料もあわせて確認してください。

(※1)融資率は、建築費・購入価額に対して借入額が占める割合。融資率が9割を超す場合は金利が一定程度高く設定される。
(※2)2014年4月、取扱金融機関が提供する金利で最も多い金利。返済期間21年以上35年以下、融資率9割以下の場合

金利とあわせて手数料も確認

フラット35を利用するにあたって、コストとして意識したいのは、金利、手数料、団体信用生命保険料です。但し、フラット35の団体信用生命保険料は、取扱い金融機関などで差がつくものではありません。差がつくのは、金利と手数料です。

内装画像

まず、金利を見てみましょう。2014年4月を例にとると、取扱金融機関によって1.75%から2.43%までとかなりの差があります(返済期間21年以上35年以下、融資率9割以下の場合)。1.75%と2.43%では、3,000万円を借りた場合の利息負担に、400万円以上の差がつく計算です(35年、元利均等返済、ボーナス併用なしの場合)。
手数料も、定額で32,400円から、定率で借入金額の2.16%といったものまでみられます。

借入金額を3,000万円とすると、定額なら32,400円、定率の場合は648,000円と、60万円以上の差がでます。金利も手数料も低いものを選ぶことができたらいいのですが。

金利が低いと手数料が高い傾向

フラット35の金利と手数料が、実際にどうなっているのか見てみましょう。

表

※2014年4月S銀行のもの、返済期間21年以上35年以下、融資率9割以下の場合

表を見ると、①の金利は1.75%と魅力的ですが、手数料が借入金額の2.16%かかるとあります。3,000万円借りると手数料だけで648,000円です。手数料を32,400円に抑えようと②を選択すると、金利は1.97%に。毎月返済額にすると3千円以上の負担増です。
このように、「金利が低いと手数料が高く、金利が高いと手数料が低い」というのが一般的な傾向ですから、金利も手数料も低いものを選ぶのは難しそう。選択に悩みます。

内装画像

具体的に、3,000万円を借りたときの総支払額(総返済額+手数料)を比較することはできます。この場合、①の手数料定率タイプのほうが80万円ほどお得です(借入期間35年、元利均等返済、ボーナス併用なしの場合)。しかし、住宅ローンの返済期間は長いですから、一部繰上げ返済をするかもしれないし、売却するかもしれないなど、単に数字をくらべて損得を判断できないのが悩ましいところです。

自己資金に余裕のない人は手元に残るお金を確保するために手数料定額タイプを利用する、月々の返済負担を軽くしておきたい人は手数料定率タイプを利用するなど、家計に合った方法を選択するのが賢明でしょう。

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