AERA with Kids ☓ ミサワホーム
近所の人とあいさつを交わす、電車やバスで席を譲るなど、マナーや言葉遣いを意識する場面はあちこちにあります。マナーや言葉遣いは、将来もずっと大切であることは親自身がよく知っているはず。それだけに、子どもが小学生になると気になることが多いのではないでしょうか。今回は、小学生がどのようなことを身につけたらいいのかについて考えてみます。
言葉遣いも含め、マナーは本来、人間関係を豊かにする知恵のひとつ。相手の気持ちを考えるやさしさから生まれたといっていいでしょう。人を気遣う思いやりの心は、そのままコミュニケーション力につながります。そしてコミュニケーションで大切なのは、表現力。相手の話をきちんと聞き、自分の気持ちも確実に伝える。そうした言葉のキャッチボールの気持ちよさを経験すると、子どもはよりコミュニケーションを大切に考えるようになるといいます。どうしたら相手が心地よくなってくれるのかを考えて自分の言動を判断し、自然に感情をコントロールできることはコミュニケーションの要です。それは、きちんとしたマナーを身につけることからはじまるのです。
また、マナーを意識すると、想像力や思考力が鍛えられます。子どものときからマナーを教えられている人は、仕事の場面でも無理なく適切な対応を とることができます。電話のかけ方、エレベーターの乗り方、来客時の対応など、小さなときの経験でどんな場面でも柔軟に想像することができるからです。
どんなに学力が高くても、人とうまくかかわり合うことができなければ、せっかくの能力も発揮できません。大人になってから後悔しないためにも、 人との交流が広がる小学校時代はマナーを学ぶ絶好の機会といえます。日頃から子どもと一緒にマナーについて考える習慣をもつとよいのではないでしょうか。
小学生のうちは、細かいことよりも、毎日繰り返しできることからはじめましょう。
次の3つに、マナーの大原則がつまっています!
その 1
朝は元気よく「おはようございます!」
「いってきます!」のあいさつを
学校に着いて、先生や友だちに「おはようございます!」と元気にあいさつができる子どもは、スイッチが入っている状態。朝は、家でのあいさつでス イッチを入れましょう。家族に対して「おはようございます!」とあいさつをすること、学校に出かける際に「いってきます!」としっかり声を出すこ とが大切。お母さんも「いってらっしゃい」と元気よく送り出してあげましょう。
その 2
脱いだ靴をきちんとそろえる
靴をそろえることは、その人の「心」を表します。きちっとしているのか、いい加減なのか。ほんの数秒でできることです。靴を脱いですぐに家に上が りたいところですが、そこを一歩振り返ってそろえることができるかどうかがポイント。きちんと並んだ靴は、後から来た人も気持ちがいいものです。 家できちんとそろえている子どもは、外でも難なく行えるはず。玄関はいわば家や学校の顔でもあります。きれいにすることで、そこを訪れた人が抱く 印象も変わり、自分が次に靴をはくときに気持ちがいいことを実感させたいものです。
その 3
汚い言葉は使わない
子どもは「ウザい」「キモい」といった、マイナスイメージを抱かせるはやり言葉にひきつけられます。でも、言われた相手がどんな気持ちになるのか を考えさせてみましょう。そうしたはやり言葉しか使えないのでは、会話もお粗末。それになびかず、色あせない美しい言葉や表現をたくさん教えてあ げてください。プラスのイメージを抱くような言葉をたくさん使って、子どもの語彙力を育てたいもの。たとえば、子どもの絵を見て「上手!」で済ま せないで、「きれいな色ね。なぜこの色を選んだの?」といった具合に、会話をふくらませることで、子どもの表現力を引き出すことができます。
マナーにはすべて理由があります。「なぜ」がわかれば、子どもも確実に身につくはずです。
ほんの一部ですが、紹介しましょう。
◎食事のときの正しい姿勢
姿勢を正すことは、料理をつくってくれた人に対する「ありがとう」の気持ちの表れです。背筋が伸びると美しいだけでなく、こぼしにくいというメ リットもあります。首を食卓に乗り出す「犬食い」や肘をついて食べると、せっかくの料理も台なし。大人からの影響が大きいので、親も心して姿勢を正しましょう。
◎こんな箸の扱い方はNG
◎「ありがとう」と「ごめんなさい」
「ありがとう」は、感謝を表すことで人をやさしい気持ちにする言葉。「ごめんなさい」は、自分の非を相手に伝え、悲しい気持ちを取り除いてくれま す。この2つの大切な言葉を親がきちんと使うことで、子どもが素直に言えるようにリードしましょう。
◎自分の家のことを他人に言うとき
家族以外の人と話すときは、丁寧な言葉を使うのが基本です。お父さんは「父」、お母さんは「母」と呼び方を変えることを教えたいもの。たとえば電話での応対で、「おかあさんはいません」ではなく、「母は出かけております」と言えるようになると、相手は好印象を持つでしょう。特に、自分よりも年上の人と話すときは相手を「敬う」気持ちを表す意味でも、丁寧な話し方を子どものときから身につけさせましょう。
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