都内における侵入窃盗の手口のうち(平成21年度データ)、空き巣の占める割合は51.9%となっているように、住宅侵入犯の多くが留守宅を狙っています。その手口は巧妙化し「用意周到に準備し、犯行は一瞬」。侵入に5分、物色に10分、計15分もあれば犯行が済んでしまう場合もあります。いかに犯行をあきらめさせるか。その対策を知るために、侵入窃盗で逮捕された被疑者への聞き取り調査から、侵入犯の心理を知るデータをご紹介します。
出典:警視庁統計資料
侵入犯は、下見をしてから犯行をすると言われています。その際気にする上位3位は、「留守かどうか」と「入りやすく逃げやすい」、「隣近所からの見通し」。「簡単に侵入できる」、「人目がない、人目につかない」ことが侵入先として選ばれてしまう理由になっています。
出典:(財)都市防犯研究センター「JUSRIリポート」
「戸締まりをしていない」のも、意外に多い理由です。なにしろ「犯行は一瞬」で行われますから、ちょっとゴミ出しや近所へ回覧板を回しにといった短時間でも、玄関だけでなく、窓にもきちんと鍵をかけることが重要です。
出典:(財)都市防犯研究センター「JUSRIリポート」
表札やポストにこんなマークを見つけたら要注意!侵入犯が下見でつけるマークの一例です。
犯行をあきらめた理由を見ると、ダントツの1位は「声かけ」。セキュリティシステムや犬も含めて、人目や音を嫌がる心理が大きいことがわかります。また、補助錠や面格子、合わせガラスといった、侵入しにくい装備も防犯効果があることがわかります。
出典:(財)都市防犯研究センター「JUSRIリポート」
侵入をあきらめるまでの時間は、7割近くが「5分以内」と答えています。「侵入に5分以上かかりそう」と思わせる、また実際に侵入しようとしても5分以上かかってしまえば、犯行をあきらめる可能性が大きいことがわかります。
出典:(財)都市防犯研究センター「JUSRIリポート」
「雨や風の強い日は仕事がやりやすい」という供述をしている侵入犯もいるようです。それは、雨や風の強い日は、雨が音を遮断し、周囲に音が伝わりにくくなるので、ガラスを破っても周囲に気づかれにくいということです。シャワーを浴びているときは、周囲の音が聞こえにくくなるように、雨に音が吸収されてしまうのです。また、雨の日は、人どおりが少ないうえ、道行く人はみな傘をさして歩くため普段よりも視界がさえぎられ、周囲への注意力も低下します。雨の日は、音が伝わりにくくなるうえ、人目にもつきにくくなるという、侵入犯にとってはまさに仕事をしやすい状況を生み出してしまうのです。雨や風の強い日の外出時は特に戸締りに気をつけましょう。
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