太陽光発電の設置までをチェックポイントで確認
「太陽光発電システム」を設置するには現地調査や、補助金の申請などやるべきことがたくさんあります。ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、工事会社にお願いをすれば、ほとんどの手続きを代行してくれるので安心です。とは言え、どのようなことをするのかは事前に知っておきたいもの。そこで設置までの段取りを追いながら、それぞれのチェックポイントをご紹介します。
「太陽光発電システム」の発電量は住宅の向きや、周辺の建物の形状によってかなり違いがあります。たとえばソーラーパネルを設置する向きは真南がもっとも効率が良いとされており、真南の発電効率を100%とした場合、南東・南西では約95%、真東・真西では約80%程度になります。また、設置する角度によっても違いがあり、もっとも効率的な角度は30度と言われています。そこで工事の前には現地調査を行い、最適なシステムの提案をしてもらうことをオススメします。
「太陽光発電システム」には設置費用に対して国からの補助金制度があります。その金額は1kWあたり1万5000円から2万円です。一般的な容量の3〜4kWの「太陽光発電システム」を設置するとすれば、およそ4万5000円から8万円の補助が受けられます。また、都道府県によっては、独自の補助金制度を設けている場合もあるので各自治体に問い合わせてみましょう。
くわしくは「一般社団法人 太陽光発電協会 太陽光発電普及センター」のホームページで確認できますが、実際の手続きは工事会社に申請を代行してもらうのが一般的です。
電気を売ることができる、売電の仕組み
「太陽光発電システム」を検討している人にとって、「太陽光発電システム」の気になる制度と言えば売電ではないでしょうか?「余った電気を電力会社へ売る」というところまでは知っているけど、実際にはどういう仕組みなのかわからない・・・そのような疑問を解決するために、ここでは、実際に電力会社から発行される明細書のサンプルなどを元に、分かりやすく解説していきます。
売電とは、昼間に発電し、ご家庭で使いきれなかった電気を電力会社に売る仕組みです。特別な機器の操作などをせずに、昼間は電気を売って、夜は買う、というやり取りを自動で行うことができます。
「太陽光発電システム」が活躍するのは、太陽が出ている昼間の時間です。とは言え、日中は発電量に比べ、電気をあまり使わないことが多いものです。そのような時に、余った電気を売ることができるのです。
月々の売電価格は電力会社が毎月売電メーターを検針(電力量計を調査)することで確定します。この金額は通常の「電気ご使用量のお知らせ」のほかに毎月届く、「余剰購入電力のお知らせ」という明細書で確認できます。
検針によって確定した売電料金は翌月に振り込まれます。検針日・振り込み日は電力会社によって違うので確認しましょう。ここで注意したいのは売電と買電とは、別の手続きになるということです。つまり電力会社から送電してもらった買電の料金は今まで通りに支払うことになります。「売電料金から買電料金を差し引いてくれればいいのに」と思われるかもしれませんが、残念ながら今のところそのようなシステムにはなっていません。太陽光発電システムを導入した際には通常の電気使用分の明細に加え、電力会社に売電した分の明細が発行されます。
2020年度の売電価格は1kWあたり21円(10kw未満)です。(※2020年11月現在)この価格は「太陽光発電システム」を設置した年に確定し、10年間据え置きとなります。なお実際に毎月どれくらいの収支になるのかは、先ほどご紹介したソーラー設置診断のホームページでシミュレーションできるので確認してみましょう。
今、どれくらい売電できているのか・・・という売電量は家の中のモニターで確認できます。リアルタイムで売電量がわかるのは嬉しいですね。「今は発電量より使う電力が多いから売電できていない」といったことを、目にすることができるので、自然と節電意識にもつながります。売電をすることで、これまで気づかなかったエネルギーの大切さを知るきっかけになるのではないでしょうか。
太陽光発電の素朴な疑問Q&A
晴天の日中であれば、停電であっても発電を行うことができます。「自立運転コンセント」を利用することで、停電中でも家電機器を使用できます。ただし設置するシステムによってワット数の上限があるので、災害に備えるためにも、事前に確認しておくことをオススメします。
快晴の時を100%とすると、曇りで40〜60%、雨で12〜20%の発電量になります。雨の日でも、全く発電されない・・・というわけではありません。
太陽光発電システム自体に電力を貯めておく機能はありません。発電した電気は、その場で使用するか売電するかになります。しかし、「蓄電池」を併用することで電力を貯めておくことができます。
家の耐震性を考えると、屋根は軽い方が良いとされています。ですが、最近の「太陽光発電システム」の重さは同じ面積の和瓦に比べ、1/4から1/5と軽量です。そのため屋根への負担は、年々軽減されてきています。
太陽電池の表面に付いた汚れは雨で自然に流れるので掃除の必要はありません。また周辺の交通量が多いなどで油性の汚れが付いた場合でも平均的な都市部であれば出力低下は数%程度です。どうしても汚れが気になる場合は、工事会社などの専門家に相談しましょう。
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